東京エースオブドラゴン

火村

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渋谷殺戮

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「・・♪チャララララーン。♪チャララララーン」



「・・・・わっ!二度目のアラーム!」片瀬



いつもなら一度目のアラームで目が覚めるのに起きれなかった・・

急いで学校に行く支度・・いや、気持ちを作り・・





「ガタンゴトン・・ガタンゴトン・・」





電車の窓から眺める景色に目的地が通り過ぎるのがいつもの合図。

さあ、来るぞ・・





『次は~秋葉原~秋葉原~』





いつも通り鼻に付く電車のアナウンスに・・



(・・・どっちだったかな?零夜って言ったの?)片瀬



やっぱ緊張だったのか・・

キャバ譲としても一目置かれたいって情熱があったのか・・

仕事ぶりを見て欲しかったのか・・


昨日お店に岩永さんと渡辺さんが来たのだ。

そしてどちらかが勝つのは六本木の零夜だって言ってた・・


思い出したくても、思い出せない・・完全に酔ってたな・・



「うえ・・調子悪・・二日酔いだ・・」片瀬


いつもの3倍は緊張してたな。緊張からもう飲むしかなかった・・





「あっ、おはよ~柴ちゃん!」片瀬

「・・うん。」柴



あれ?元気ない・・てか・・キレてる?



「・・・・キレてる?」片瀬

「・・・・いや・・大丈夫・・」柴



微妙・・・普通なら、キレてないですよ~・・じゃね?

長州の。



話を聞けば・・



「横浜が(ベイサイド)が渋谷に突っ込んで来たぁ!?」片瀬

「そう・・しかもびっくり・・」柴



横浜の頭が関原だったなんて・・




昨夜の渋谷で・・



「ウォン!」



「・・・ああ!?」


「・・・・・どこだ?・・」

渋谷に見たこともない不良の集団が現れ・・




「ベイサイドだ!コノヤロウ!?」関原



「ああ!?横浜だぁ!?」

「・・・ちっ・・」




最後なぜか疑問形だったのかはツッコまないでおこう。


「・・どうする総長っ」

渋谷連合の頭・・・


「叩き潰せ・・・」柴


渋谷はそのすべてはエースオブドラゴン系だ。

そしてトップチームの次に有名な渋谷殺戮を受け継いだのがこの柴だ。

渋谷殺戮の柴をトップにした連合が渋谷連合だ。


「・・・俺等のチーム出るわ・・・・」

「おう。ウチも行くわ」

「渋谷殺戮は、まだ温存します。」柴




渋谷殺戮は温存ってのは、実際私にあるのは戦って行ける武力じゃなく、

ここ一発の人殺し・・・

取るなら大物を・・長い少年院に見合う人物を・・

これがあるから(本当に人を殺せる)こんな女にでも渋谷が付いてきてくれる・・



「ギラっ!」


「あれが渋谷殺戮の柴か・・」


「・・くっ!関原ぁ・・殺戮が出刃抜いたぞ・・」

「くっくっく・・殺戮に刺されりゃ名前も売れるぞ」関原



威圧だ・・殺戮って看板と出刃包丁ギラつかせてるだけで、

大体の相手は逃げていく。

やはり、過去の渋谷殺戮の先輩方の長い少年院生活の積み重ねに感謝だ。



「横浜ベイサイドミサイルだ!コラ!」

「潰せ!渋谷に来て粋がるじゃねぇぞ!」



「うおおおおおおお」



「グっ!」



突っ込んでいく渋谷の兵隊に・・



「・・・なんだあれ?」

「・・・カテナチオです・・私も見るのは初めてですが。」柴



行き成りガードのベイサイド・・



街のギャラリーが・・



「あれが世界最高峰の守備か・・」

「またの名をイタリア・ベイサイド・ミサイル・・」

「すげえよな・・突っ込んで来ていきなり守備って・・」



不良がさ・・守備重視する普通?



「ぐおおお!耐えろよ、みんな!」関原

「おおおお!」



「・・・無駄な兵力(体力)使っちまうな・・」

「・・・負け知らずです・・・」柴



ベイサイド結成から無敗らしい・・・。

ま・・ご想像通り勝ちもしませんが・・。



「PK!ピーケー狙え!」関原

「おうっ!90分耐えしのぐぞ!」



・・・・ねぇよ・・。延長後のPK合戦なんて不良には・・



「くっ!・・もう引け!今、新六が来たら面倒になる」柴



そう・・今の敵は、新宿・六本木だ。

だが、それも今のうちは大丈夫だろう・・



新宿の木場はまだ動く気配がないし、

六本木はまだ曖昧・・小さなチームが乱立するだけでまとまってない。


聞く名は、零夜、ビーチ赤羽・・・後は・・


一騎当千・・マジキチ女・・六本木キャバ嬢の、かすみ・・・


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