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神高の悪行
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ガタンゴトン・・ガタンゴトン・・
電車の窓から眺める景色に目的地が見え出すのがいつもの合図。
さあ、来るぞ・・
『次は~秋葉原~秋葉原~』
いつも通り鼻に付く電車のアナウンスに・・
「シュボっ・・」
くわえたタバコに火を付ける。
「なっ!お前等電車の中で煙草吸うんじゃない!」
「ああ!?うるせえコノヤローぶち殺すぞ!」
乗客のサラリーマンと始まれば・・
「どうした?どうしたぁ?」
「ああ?なんだ?喧嘩か?」
「くっ・・だ・・誰か警察か、駅員を」サラリーマン
(最悪・・どんどん人数集まってくるな・・)
(見ない、見ない。見ればこっちもとばっちりだ・・)
本当最悪だ・・
「神高だあ!このやろう!」
「おらっ降りろや!」
降りればさらに・・
「どうしたぁ?」
「おうっ『零夜』くんも居るぞっ手伝おうか?」
増える不良。さらに大将格まで・・
「うわっ・・うわ・・すみませんっすみませんでしたっ」サラリーマン
くくく・・さあ・・
「ようこそ・・日本一のヤンキー都市、秋葉原へ」零夜
正式名称、外神田高等学校。通称・神高である。
乗客達は・・
「くっ・・噂に聞く悪行の数々だな」
「もう駅員も恐くて止めないな・・」
「でも、どうしてこんな時間に・・」
「誰もが遅刻して登校してるらしいぞ。3時限目が1時限目みたいなもんだ」
「ああ・・この時間が奴らの登校時間だ」
「学校もひどいらしいぞ・・」
「うわ・・ひどい・・あのリーマン、駅のホームで素っ裸にされた・・」
「う・・う・・」サラリーマン
「・・・おいっ止めるなりよ」赤羽
「・・・バカっ!」明智
この場に偶然居合わせた二人だが・・
「今はオタクなんだし、一年の勝手で神高と揉めるのは・・それにアイツ・・」明智
「くっ・・」赤羽
そして息をひそめオタクになりすます二人。
遠巻きにこのサラリーマンいじめが終わるのを見届けて・・
「よしっもう行くぞお前等っ」零夜
「おうっ」
この神高二年の零夜が神高に入学したのは、つい最近である。
「あれが零夜か・・」赤羽
「・・・ああ2年だけど実質神高の番長だ」明智
六本木の街でもすでに鳴り響いてる名前だ。
その神高に・・
(うわ・・もう見た目がヤバイな・・)オーナー
校舎の窓ガラスはすべて割られ、壁中にスプレーの落書き・・
秋葉原の廃墟だなんて言われてる神高。
「ああ?なんだおっさん、ここは神高だぞ」
「ああ・・オーナーさんだよ・・もうすぐ元のな・・」
「ぶはは、あの勝てねえ、新時代に付いていけねぇおっさんか」
「はは・・」オーナー
そう・・もうすぐ元だなんて言われ始めてる。
教員室に行き・・
「・・いいかな?来月分の月謝の取り分前借して・・
今日中に返さないといけないのがあってさ」オーナー
「・・・・・・・・・・・・・」幹部
俺の代わりに管理してくれてる爆撃派閥の幹部達に
いつもの冷ややかな目で見られるけど、もう慣れたもんだ。
「・・もう、どちらか手放したらどうですか?」幹部
「・・・・・・・・・・」オーナー
分かってる・・もう借金で首が回らなくなってるのは・・
だがそのどちらも手放したくない。
どちらも、アウトローの熱き情熱も持った生徒達・・
「・・どちらかというより・・両方を・・」幹部
「ちょっと待ってくれっ。せめてメイド喫茶の方は!」オーナー
慕ってくる秋高一年に従業員達の笑顔を思い出す。
だが・・
「・・・・・ここか・・」オーナー
「・・ええ・・これ以上恥の上塗りする前に・・」幹部
そう、ここだろう。まだ一からやり直せるチャンスがあるのは。
「・・・いい金額じゃないですか。零夜君の案」幹部
「・・・だがあんな素性の知れん金に、若造に・・」オーナー
だが条件はいい。
金額もだが、営業形態も変わらず従業員もそのまま使ってくれると。
「・・・・・・・・・」幹部
「・・はは・・まだ理由付けてたね・・」オーナー
もう決心したはず・・。いや、もう負けたんだ俺は。
でも大丈夫。俺が廃れても俺の教え子達が上がって行けばいい。
そしてここも・・
「・・これ、前借を差し引いた、オーナーが出資した分です」幹部
「うん・・ありがと。お前等も苦しいのに・・」オーナー
幹部達が必死でかき集めたのが分かるのは、ピン札が一枚も無い事・・
残った金は僅かだが、これもすぐに借金の返済で消えていく。
「・・じゃあ、最後に・・・」オーナー
そして、これが最後の授業・・
頼むっ・・咲き乱れてくれ・・硬派に・・
不良とは、こうあるべきと・・
電車の窓から眺める景色に目的地が見え出すのがいつもの合図。
さあ、来るぞ・・
『次は~秋葉原~秋葉原~』
いつも通り鼻に付く電車のアナウンスに・・
「シュボっ・・」
くわえたタバコに火を付ける。
「なっ!お前等電車の中で煙草吸うんじゃない!」
「ああ!?うるせえコノヤローぶち殺すぞ!」
乗客のサラリーマンと始まれば・・
「どうした?どうしたぁ?」
「ああ?なんだ?喧嘩か?」
「くっ・・だ・・誰か警察か、駅員を」サラリーマン
(最悪・・どんどん人数集まってくるな・・)
(見ない、見ない。見ればこっちもとばっちりだ・・)
本当最悪だ・・
「神高だあ!このやろう!」
「おらっ降りろや!」
降りればさらに・・
「どうしたぁ?」
「おうっ『零夜』くんも居るぞっ手伝おうか?」
増える不良。さらに大将格まで・・
「うわっ・・うわ・・すみませんっすみませんでしたっ」サラリーマン
くくく・・さあ・・
「ようこそ・・日本一のヤンキー都市、秋葉原へ」零夜
正式名称、外神田高等学校。通称・神高である。
乗客達は・・
「くっ・・噂に聞く悪行の数々だな」
「もう駅員も恐くて止めないな・・」
「でも、どうしてこんな時間に・・」
「誰もが遅刻して登校してるらしいぞ。3時限目が1時限目みたいなもんだ」
「ああ・・この時間が奴らの登校時間だ」
「学校もひどいらしいぞ・・」
「うわ・・ひどい・・あのリーマン、駅のホームで素っ裸にされた・・」
「う・・う・・」サラリーマン
「・・・おいっ止めるなりよ」赤羽
「・・・バカっ!」明智
この場に偶然居合わせた二人だが・・
「今はオタクなんだし、一年の勝手で神高と揉めるのは・・それにアイツ・・」明智
「くっ・・」赤羽
そして息をひそめオタクになりすます二人。
遠巻きにこのサラリーマンいじめが終わるのを見届けて・・
「よしっもう行くぞお前等っ」零夜
「おうっ」
この神高二年の零夜が神高に入学したのは、つい最近である。
「あれが零夜か・・」赤羽
「・・・ああ2年だけど実質神高の番長だ」明智
六本木の街でもすでに鳴り響いてる名前だ。
その神高に・・
(うわ・・もう見た目がヤバイな・・)オーナー
校舎の窓ガラスはすべて割られ、壁中にスプレーの落書き・・
秋葉原の廃墟だなんて言われてる神高。
「ああ?なんだおっさん、ここは神高だぞ」
「ああ・・オーナーさんだよ・・もうすぐ元のな・・」
「ぶはは、あの勝てねえ、新時代に付いていけねぇおっさんか」
「はは・・」オーナー
そう・・もうすぐ元だなんて言われ始めてる。
教員室に行き・・
「・・いいかな?来月分の月謝の取り分前借して・・
今日中に返さないといけないのがあってさ」オーナー
「・・・・・・・・・・・・・」幹部
俺の代わりに管理してくれてる爆撃派閥の幹部達に
いつもの冷ややかな目で見られるけど、もう慣れたもんだ。
「・・もう、どちらか手放したらどうですか?」幹部
「・・・・・・・・・・」オーナー
分かってる・・もう借金で首が回らなくなってるのは・・
だがそのどちらも手放したくない。
どちらも、アウトローの熱き情熱も持った生徒達・・
「・・どちらかというより・・両方を・・」幹部
「ちょっと待ってくれっ。せめてメイド喫茶の方は!」オーナー
慕ってくる秋高一年に従業員達の笑顔を思い出す。
だが・・
「・・・・・ここか・・」オーナー
「・・ええ・・これ以上恥の上塗りする前に・・」幹部
そう、ここだろう。まだ一からやり直せるチャンスがあるのは。
「・・・いい金額じゃないですか。零夜君の案」幹部
「・・・だがあんな素性の知れん金に、若造に・・」オーナー
だが条件はいい。
金額もだが、営業形態も変わらず従業員もそのまま使ってくれると。
「・・・・・・・・・」幹部
「・・はは・・まだ理由付けてたね・・」オーナー
もう決心したはず・・。いや、もう負けたんだ俺は。
でも大丈夫。俺が廃れても俺の教え子達が上がって行けばいい。
そしてここも・・
「・・これ、前借を差し引いた、オーナーが出資した分です」幹部
「うん・・ありがと。お前等も苦しいのに・・」オーナー
幹部達が必死でかき集めたのが分かるのは、ピン札が一枚も無い事・・
残った金は僅かだが、これもすぐに借金の返済で消えていく。
「・・じゃあ、最後に・・・」オーナー
そして、これが最後の授業・・
頼むっ・・咲き乱れてくれ・・硬派に・・
不良とは、こうあるべきと・・
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