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第25話 ハリガネムシ怪人モドキ池に帰す

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 「おーい、為次。カマキリ怪人はどうしたんだよ?」

 凌辱現場を見学していた正秀が大声を出しながらやって来た。
 遅れてスイともりもり博士も駆けつける。

 「カマキリ怪人様が倒れてるのです」

 「どうしたというのじゃ……?」

 正秀ご自慢の怪人が倒れて動かなくなったので皆は心配していた。
 しかし、既に死んでいる。

 「もぐも……(カマキリ……)」

 説明しようとする触手怪人だが言葉が通じないのを思い出し、とりあえず人間の姿に戻ることにした。
 肉塊が人を形どると体内にしまってあった服が出てきて中へと入り込む。
 なんだかモーフィングみたいだ。

 「あー、カマキリ怪人は死んじゃったよ」

 元に戻った為次は親切に教えてあげた。

 「なんだって!? なんで俺の力作が簡単に殺られるんだよっ」

 「いや、だって…… 見ての通り寄生虫が腹を食い破って出て来たから……」

 寄生虫に寄生されていたのは薄々感じていた正秀だが、人間サイズのグロテスクな光景に信じられないといった様子だ。
 宿主の腹を食い破り緑色の血を撒き散らしながら巨大なハリガネムシが出て来て、ピーチエールの体内に侵入するなど信じ難いのも無理はない。

 「ふーむ、これは立派な寄生虫怪人じゃのう」

 もりもり博士は喘ぐピーチエールを興味深そうに見ていた。
 口から先は水が無いのでハリガネムシ怪人モドキはそれ以上出て来ようとしない。
 だが、長すぎる胴体は少女の体内には収まらず、その殆どが尻穴とマンコから飛び出し水溜でピチャピチャとしていた。

 「こいつのせいで、俺のカマキリ怪人が死んだのかよ……」

 正秀はハリガネムシ怪人モドキを憎たらしそうに掴み持ち上げると、ピーチエールも下半身を引き摺られながら一緒に逆さ吊りにされてしまう。

 「うがぁぁぁぁぁ!? げぇぇぇぇぇ…… ぐはっ、げほっ」

 マンコと尻穴に刺激を受け、体内で暴れるハリガネムシ怪人モドキに悶絶するピーチエール。
 泥水を跳ねながら藻掻き苦しむ。

 ぴちゃっ ぴちゃっ

 「うわっ、臭ぇ!?」

 尿と様々な体液が混じり合った泥水は異臭を放っている。
 飛び散って顔に掛かった正秀は思わず手を離してしまった。

 ドサッ

 「むぐぇ、んひぃ!」

 と、ピーチエールは落下の衝撃で潮を吹きながらイッてる。

 「おわっ、ピーチちゃん!? 悪りぃ悪りぃ、臭かったからつい……」

 「うわぁ、マサひでぇ。女の子に向かって臭いとかぁ」

 「なんだよ、だから謝ってるだろっ」

 「あ、そう。ま、いいけど」

 「ったく…… それより、これからどうすんだよ? カマキリ怪人も死んじまったし……」

 「んー…… そろそろ帰ろうよ、臭いからこれ以上は触りたくないし」

 「ビッチ様は臭いのです。スイも臭かったのです」

 「そうだねー」

 「むむぅ」

 「臭いのはともかく腹も減ったしな。んじゃ、帰ろうぜ」

 「じゃのう、帰って晩飯にでもするかの」

 「うい」

 「です」

 皆は帰宅することに異存はない。

 が……

 「「「「…………」」」」

 足元で転がる魔法少女を見て無言で躊躇ためらった。

 「おい為次。ピーチちゃんを家まで送っとけよ」

 「はぁ!? なんで俺が…… そもそも俺は魔法少女の敵なんですがぁ。マサが送ればいいじゃん、ついでに溜まった精子も出してくればってね」

 「お、お、お前…… 為次、ふざけんなよ! 俺は正義のヒーローだぞ!! 適当なこと抜かしてんじゃねーよ!!」

 「へぇ、正義のヒーローなら正義のヒロインを送るのにちょうどいいじゃない」

 「はぁ!? だってよぉ……」

 正秀はしかめっ面をしながら今一度ピーチエールを見下ろすと、苦しそうにえずいている。
 時折ビクッビクッとしながらイッている様子だ。
 あまりにも無残な姿に可哀相だとは思うが、どう見ても汚すぎる。

 「でもよぉ、ハリガネムシが入ったまま家に送っても大丈夫なのか?」

 正秀に言われて為次は確かにその通りだと思う。
 知能や自我があれば出て来いとも言えるが、どう見ても体が大きくなっただけだ。
 無理に引っ張り出しても、きっと内臓ごと抜けてしまう可能性は大だ。

 「うーん…… あ、そうだ」

 為次は閃いた。

 「何か思い付いたのか?」

 「うん。ほらあそこ」

 と、指す方を見ると真ん中に噴水のある小さな池が見える。

 「池があるのです」

 「そうだねー」

 「おお、なるほど。池に持って行けばいいのか。為次もたまにはいいこと言うじゃないか」

 「池でどうするのじゃ?」

 「もりもり博士。ハリガネムシってのは水生生物なんだぜ」

 「そうそう、水の近くに置いといたら勝手に出て行くよ」

 「ふむ、お主ら詳しいのう」

 「じゃ、スイ」

 「はう?」

 「あっちの池の近くにピーチ持ってって」

 あるじに言われピーチエールを見るスイだが、やっぱり汚くて臭い、臭すぎる。
 誰だって触りたくはないのは当然だ。

 「はよ」

 「……なぅ」

 「スイちゃん。引き摺って行けば後で手を洗うだけで大丈夫だぜ」

 正秀も自分でやりたくないのでスイをけしかけようとている。

 「うぅ……」

 スイは嫌そうな顔で為次を見るが……

 「がんばれー」

 と、ニコニコしながら適当に応援するだけであった。
 仕方なくピーチエールを持とうするが、やっぱりハミ出ているハリガネムシ怪人モドキを掴む。

 「うにゅぅ、ぐにゅぐにゅして気持ち悪いのです」

 文句言いながらも引っ張るが、これにはピーチエールは堪ったものではない。
 ハリガネムシ怪人モドキが体内で暴れ、地面と身体からだが擦れる刺激に絶頂を繰り返す。

 ズリ ズリ ズリ……

 「ふんぐぉぉぉぉぉっ!! おぐえぇぇぇ……(あああ、中から犯される感覚が…… ぐぁ、た、耐えられません。またイッてしまいます……)」

 「ビッチ様、もう少しの辛抱なのです」

 「ひぃぐあぁぁぁぁぁッ! いぎぃ(び、ビッチでは…… ありません……)」

 「ちょっと羨ましいですぅ」

 「うごぉ…… イグッぅぅぅぅぅ、おえぇぇぇ……(なんなのですか、この娘はいったい……?)」

 ようやく池の近くに到着すると、スイは投げ捨てるようにポイッとハリガネムシ怪人モドキから手を離す。

 「はぅ、気持ち悪かったのです。酷いのですー」

 後から付いて来た皆に文句を言った。
 汚い仕事を押し付けられたら仕方もないが、もっと汚れているのはピーチエール本人である。

 「スイちゃん、お疲れだぜ」

 「ここに置いとけば勝手に出て行くかの?」

 「うん」

 「だぜ、多分」

 「じゃぁスイ、ポーションだけ置いといてよ」

 「はいです」

 地べたで転がっているピーチエールは怪我をしているし、内臓のダメージも酷いと思われる。
 何よりカマキリ怪人に殴られたマンコが痛々しい。
 スイは言われた通りにピーチエールの傍らに小瓶をコトリと置いといた。

 「これでいいですか?」

 「うん。モモ、聞こえる? ハリガネムシが出て行ったらその薬飲んどいてね。怪我が治るから」

 「くっ、あぅぅぅ……(薬……)」

 飲むかどうかは本人次第であろうが、例え飲まなかったとしても次回に無理矢理飲ませばいいだけだろうと為次は思った。
 すぐに死んでしまう程の大怪我でなければ回復は容易たやすい。
 ヒールポーションの実績と効果は嫌というほど体験したのだから。

 「よし、帰ろうぜ。ピーチちゃんもポーションは必ず飲んどいてくれよな」

 と、正秀は言った。

 「では、行くとするかの」

 「帰ろ、帰ろ」

 「はいです」

 怪人軍団は出番の無かった量産型怪人を連れ去って行く。
 後にはボロボロになったピーチエールと少し離れた所にむにゅりんが残されるのであった。

 ……………
 ………
 …

 ―― 30分後

 ビクビクと痙攣を続けるピーチエールは体内に異変を感じていた。
 肛門から喉までみっちりと詰まっていたハリガネムシ怪人モドキが動き始めたのだ。
 ハリガネムシは水が無ければ干からびて死んでしまう。
 水溜まりの無くなった場所へと移動させられてしまったのでハミ出た胴体が危ない。
 なので、近くに水の気配を感じ移動を開始していた。

 「ひぎぃぃぃぃぃっ、お、お腹がぁぁぁぁぁ!! んひぃっ!」

 ようやく咽のつっかえが取れたピーチエールは喚きながらイッた。
 内臓とマンコを犯される快楽が堪らなく気持ちがいい。
 同時に尻穴の連続した脱糞の感覚がなんとも言えない高揚感をもたらす。
 実際にウンコをしている分けではなく、ハリガネムシ怪人モドキがモリモリと外へ移動しているだけだ。

 「おおおおおぉぉぉ……! お尻ぃぃぃ、んぐひぃぃぃぃぃ…… 出てます…… ああっ、出てますぅぅぅぅぅっ!!」

 ねっとりとした動きでハリガネムシ怪人モドキが体外へ出て行く。
 水を感じ取り池の中へと入るが精泡か卵塊かは大き過ぎて子孫は残せないであろう。

 「ハァ、ハァ、ハァ。あ…… うぅ……」

 ようやく落ち着いたピーチエールは顔の横に置いてある小瓶を見つめる。
 どんな怪我でも治せるらしいヒールポーションとのことだが敵の与えた物ということもあり、いかがわしさが拭えない。

 「うっ、く……(こんな物…… 信用できる分けが……)」

 それでも以前に怪我が治っていたのは事実であった。
 処女膜ですら元に戻っていたのだ。
 何かしらの効果があるとは思えるが敵の意図が解らない。
 自らを倒そうとしている存在を助けるなど、どう考えて不可解である。

 色々と考えてはみるが……

 「うっ、あはぁ……(まさか…… 私を嬲るだけが目的とでもいうのですか……? 凌辱の限りを……)」

 触手怪人が現れてからというもの惨敗続きであった。
 他の怪人は討伐したものの、とても勝利などとは程遠い。
 謎の粘液を浴びてからは、いつも体が疼いて戦い処ではないのだ。
 今もマンコとおっぱいを弄る手が止められない。

 「はぐぅ、あっ、んっ、負ける度に体が熱くなってしまいます。それでも負けません! その程度のせめで私が屈するとでも…… んんあっ! 来ます…… 凄いのがっ、耐えみせ!? くあぁぁぁぁぁっっっ!!」

 オナニーで絶頂を向かえるピーチエールだが傷を負ったマンコの痛みが辛い。
 自然と小瓶に手が伸びる。

 「これを飲めば…… んく、ゴクゴク」

 ヒールポーションによってたちまち傷が癒えると、再びオナニーに勤しむ。
 その後は凌辱される妄想以外は何も考えられなかった。

 夜もふけた公園に1人、少女の喘ぎ声が響き渡る。

 「あああっん! またイキますぅぅぅぅぅっ!!」

 粘液の効果が消えるまで……
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