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第9話 正義のヒロイン敗北

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 正義のヒロイン、ピーチエールと対峙する怪人軍団。

 いよいよ今回の作戦の肝である魔法少女洗脳作戦が始まろうとしていた。

 「クラーックラ、現れたなピーチエール。今日こそ貴様を倒しマンホールをすべて奪い去ってくれるゲッ」

 「そのような極悪非道な行為。乙女戦士ピーチエールが許しませんっ。やられる前に大人しく降参しなさい」

 「抜かせっ! 殺ってしまえ量産型怪人ゲッ」

 「「「ヒョヒョー!」」」

 どうやら量産型怪人が最初に突然するのはいつものパターンらしい。
 返り討ちに合うのは一目瞭然だ。
 さすがに可愛そうなので仕方なく触手怪人は止めることにする。

 「もっぐぐもぐぐー(ちょっと待って、量産型はいいや大人しくしててよ)」

 「ヒョヒョー?」

 「クラー? どうした触手怪人よ。何故止めるのだ?」

 「もぐもぐもぐぐ(行っても死んじゃうだけだよ)」

 「ヒョー……」

 量産型怪人は初めての優しさに、ちょっと感動した様子だ、多分。
 表情が分からないので、そんな感じがするだけだが。

 「クラーッ! 何を甘いこと言っている触手怪人よ。我々だけで勝てるとでも思っているのゲェ!?」

 「もぐぐ(大丈夫だって)」

 「量産型怪人に甘い顔をする必要など無いゲ」

 「ヒョゥ……」

 などと誰が最初に行くか内輪揉めを始めてしまう怪人軍団。
 ピーチエールは一人相手にされず、困ってしまった。

 「あの…… 怪人軍団の皆さん喧嘩は駄目ですよ」

 「やかましいゲェ! 雌は引っ込んでおケェー」

 「なんですってっ、誰が雌ですか!」

 「もぐっもぐぐ(よしっ、じゃあ俺が行ってやろう)」

 「ふんっ、ならば貴様の力を見せてもらうゲ」

 「もぐ(うい)」

 なんだか拉致が明かない感じがするので、触手怪人は自ら先人を切って戦うことにした。
 ヌルヌルと間合いを詰め触手をウネらせ威嚇をする。

 「あら、一番気持ち悪い貴方がお相手ですか。ふふっ」

 あまり強そうではない触手怪人を見るピーチエールは余裕といった感じで笑みを浮かべる。
 昨日、スイに酷い目に会わせられたことを根に持っているのもあった。

 「もっぐぐーぐも?(そういやこの触手ってどうやって戦うんだ?)」

 「何を言っているのか分かりませんが、覚悟なさい!」

 触手怪人が困っているのも知らずにピーチエールはスティックを振りかざして突進する。

 「ピコリンハンマーッ! やあっ!!」

 「もぐっ!?(ちょ待っ!?)」

 ドカッ! グシャ!

 咄嗟に触手を伸ばし打撃を防ぐが、鈍器の当たった箇所が弾け飛んでしまった。

 「もぐー!(痛ってーぇぇっ!)」

 触手の先っぽに激痛が走り触手怪人は怯んでしまう。
 すかさずピーチエールは連続攻撃で追い詰めようとする。

 「はぁ! やぁっ! とおっ!」

 「もぐぐー(うぉ、危ねぇ)」

 辛うじて避けるが触手怪人の動きがあまり速くないので、たまにスティックが擦ってしまう。
 その度に触手の一部が抉られ弾き飛び痛みに襲われる。
 素早い動きのピーチエールとは相性が悪いらしく、苦戦を強いられてしまう。

 「どうしました? 逃げてばかりでは勝てませんよっ」

 「もぐっ(くそっ)」

 このままではヤバイと思った触手怪人は、この状態でも気功が使えるのか? と考えた。
 人間の時ならば気を使うことによって速度も攻撃力も格段にパワーアップできるのだ。
 しかも、気の足場を生成することによって空中ステップまで可能となる。

 もっとも欠点もある。
 それは何かしらの行動を起こす度に気を消費してしまい更に消費量も多い。
 使い切ってしまうと動けなくなってしまうのだ。

 「もぐぐ……(やってみるか……)」

 一旦、距離を取り気を集中する触手怪人。
 追撃して来るピーチエールの攻撃に合わせて回避する。

 「えっ?」

 目の前に居た触手怪人が突如姿を消し振り切ったスティックが空を殴った。

 「もぐぐ(ここだよん)」

 「っ!?」

 声の方を振り向くピーチエール。
 なんと先程まで前に居た触手怪人に回り込まれ後ろを取られていた。
 自慢のスピードで遅れを取り焦ってしまう。

 「もぐっ(うりゃっ)」

 触手を鞭のようにしならせ叩き付ける!

 ビシッ ビシッ ビシッ

 「くっ、こんな攻撃……!」

 ピーチエールは必死に避けるが触手は1本ではない。
 複数の鞭攻撃が四方八方から襲い掛かるのだ!
 それでも素早い動きと動体視力で動き続ける相手には中々当たらない。

 「もぐもぐーぐー(うひゃひゃ、いつまで避けきれるかなー)」

 ある程度、鞭に慣れてきた所で気を集中した攻撃を織り交ぜる。
 スナップの効いた素早い攻撃が混じることによってテンポに狂いが生じるのだ。

 ビシッ ビシッ ビシッ!

 「あぐっ! あっ! あっ! きゃぁー」

 さすがに避けきれず高速で叩き付ける触手がピーチエール体を打ち付け始めた。

 「もぐもぐもぐ(おりゃ、おりゃ、おりゃ)」

 「きゃっ! いひぃっ! ぐぁっ、あぁぁっ!」

 とうとう足を止め両腕で防ぐことしかできなくなってしまった。
 鞭触手はここぞとばかりに激しさを増す。

 ビシッ! バシッ! バシッ!

 ピッチリとしたコスチュームは裂け肌を晒けだし、短いスカートは破れピンク色のパンツも見え始める。
 膝上まである密着したブーツもボロボロになり、太ももは赤く腫れ上がっていた。
 それでも鞭攻撃は止めどなく襲い掛かる。

 「いがぁっ! ああっ! 痛っやぁぁぁ!」

 魔法を使う隙きなど無く、スティックで防げるものでもない。
 打ち付ける鞭の痛みに耐えるしかなかった。

 「うくぁっ……(こ、このままじゃ…… なんとかしなくては。一旦、距離を取って……)」

 どうにか反撃の糸口を掴もうと後ろに飛び退こうとするのだが……

 「えっ?」

 不意に攻撃が止んだ。
 チャンスとばかりに触手怪人から離れようとする。

 が……

 「もぐぐ(捕まえた)」

 「うくぅっ!?」

 足が動かない。
 見ると何本もの触手が絡み付き動きを封じていた。

 「くっ、この…… 放しなさいっ!」

 「もぐっもぐ(おっと、そうはさせないよ)」

 スティックを振りかざし払い除けようとするが両腕も絡めら取られてしまった。
 両手両足を無理矢理広げられ、大の字で磔のような格好をさせられる。
 しかし、身動きが取れずとも闘志は失ってはいない。
 凛とした瞳で触手怪人を睨み付けていた。

 「こんな物っ…… すぐに振りほどいて、あなたを倒してみせます」

 「もっぐぐーもぐう(この触手ってばパワーがあるから無駄だよん)」

 「何をもぐもぐ言っているのですか……」

 やはり触手怪人の言葉は怪人にしか聞き取れない様子だ。
 そこへクラゲ怪人が近づきピーチエールを舐め回すように見つめる。

 「クラーッラッラッ、でかしたぞ触手怪人。こうなればピーチエールなど只の雌ゲェ」

 「うっ、くっ……」

 「良しっ。触手怪人よ、そのまま押さえておくのゲ」

 「もぐ(うい)」

 「さあ! 量産型怪人どもよ、積年の恨みを今こそぶつけてやるゲェ」

 「「「ウヒョー! ウヒョヒョー」」」

 合図と共に量産型怪人はピーチエールの前に1列に並ぶと順番に殴り始める!
 散々、仲間を殺されてきた怪人にとって魔法少女は憎しみの対象でしかない。

 ドカッ!

 「がはっ!?」

 みぞおちにボディーブローが炸裂すると、内臓を抉られたような痛みにピーチエールは苦悶の表情を浮かべる。
 そんな辛そうな少女を見る量産型怪人は実に嬉しそうだ。

 ドコッ!

 「うげぇ! はぁ…… はぁ……」

 ドスッ!

 「あがぁっ…… ぐひぃ……」

 涙目で堪えるピーチエールを殴り終わった量産型怪人は小躍りで見ている。

 「ヒョッヒョー」

 「ウッヒョー」

 ドスッ!

 「あ! がはっ、ぐぎぎぎぃ……」

 全員が腹を目掛けてパンチをするので徐々に足に力が入らなくなってきた。
 それでも触手で拘束されているせいで倒れることすらできない。

 そして……

 ドカッ!

 「うがっぇぇぇ……」

 ようやく10匹目のパンチが終わった。

 「ヒョー」

 「はぁ、はぁ、はぁ…… あぁぁっ……」

 苦しそうな呼吸で、うなだれるピーチエール。
 しかし、終わりではなかった。
 目の前にはクラゲ怪人が立ちはだかる。

 「クラーッ、俺様は量産型怪人とは一味違うゲッ! ゲーッゲ」

 そう言いながら長いツインテールの髪を掴み顔を無理矢理に上げさせた。

 「ひぃっ……」

 瞳からは涙がこぼれ、今までに味わったことのない恐怖に怯えていた。

 「どうした? 泣き叫んで命乞いをすれば助けてやってもいいゲェ。んん?」

 「……だ、誰が命乞いなど…… 正義は負けません。必ず貴方を打ち倒して街の平和を守ってみせます!」

 と、気丈に言い返すピーチエールだが……

 ドコォン!

 腹部に先程までとは比べ物にならない衝撃が走り、目の前が真っ白になる。

 「クラーックラックラ」

 「う…… うごぉ…… ごほっ……」

 まるで全ての臓器が破壊されたのかと錯覚する程だ。
 喉の奥から生暖かい流体物が込み上げてくるのが分かる。

 「うげぇぇぇぇぇっ…… ガハッ、ガハッ、うおぇぇぇげぇ…… ぶふっ、ぐふっ!」

 胃の中の物をすべて吐き出し、真っ赤に染まったゲロが周囲に飛び散り胸元にも垂れる。
 足はガクガクと震え、掴み所の無い手は空を握っていた。

 「クラーッ、俺様を倒すんじゃなかったのか? ゲーゲッゲ」

 「あ、ああぁぁ…… ごほっ、げほっ、うあぁー…… はぁー……」

 碌に喋ることもできず、なぶられるピーチエールを見て触手怪人はさすがに可哀想かなと思う。
 そもそも殺すのはマズいし、今回はスイが居ないのでヒールポーションも無い。
 なのでこの辺で止めることにするらしい。

 「もぐもぐもぐ(クラゲ、もう終わりだよ)」

 「ん? 触手怪人よなぜ止める? これからが楽しいショーの始まりゲ」

 「もぐもぐもぐぐ?(そうだよ、作戦忘れた?)」

 「クラー…… ふむ、そうだったゲ」

 「もぐぐもぐぐう(じゃあ俺がある程度やるから、それから楽しんでよ)」

 「良かろう、では触手怪人に任せるゲェ」

 「もぐ(うい)」

 早速、四肢に巻き付いている触手を動かし始める。

 「こ、これ以上…… 何を…… する気ですか……」

 「もぐもぐ(楽しいことだよ)」

 言葉の分からない返答にピーチエールは不安を覚える。
 足を拘束する触手が徐々に上へと這い上がり太ももを舐め回すようにウネる。

 「くっ、何を……」

 破れたスカートの中にまで入り込み股間へ触れる触手。
 そのままショーツ上から陰部を擦り始めた。

 「きゃっ、何処を触っているのですか」

 ねっとりとした触手の体液が絡み糸を引くと、何とも言えない感覚がピーチエールを襲う。

 「や、やめなさい……」

 可弱い静止の言葉も虚しく触手は股間を刺激する。
 嫌悪感と共に込み上げる脳を喜ばす快楽にピーチエールは戸惑うのであった。
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