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 どこか遠くで声が聞こえるような気がする……
 誰かが自分に話し掛けているようだが、何も分からない。
 ただ、マンコに触手が入っているのだけは分かった。

 ―― あれからどれだけ犯され続けているのだろうか?

 真っ暗で何も見えない。

 「うんうん。順調そうで何よりだよ。ホワイトアリッサム」

 生臭い部屋でホワイトアリッサムは苗床にされていた。
 両手両足は大量に触手が絡んでまったく動かせない。
 頭部には肉塊が覆い被さり視界を閉ざされているせいで、大量の婬怪が順番待ちをしているのは知らなかったが、知ったところで意味は無い。

 

 最早、妖力ベンダーと成り果てた肉便器に過ぎないのだから……

 「でも最近は妖力の回復が追い付いていないようだね」

 絶えず悶絶しながらイキまくる快楽地獄から開放されることはなかった。
 頭部をおおう肉塊から極細の触手が狐耳の穴から侵入し脳にまで達しており、シナプスを刺激することによって気が狂うことを防いでいるのだ。
 正気を保ったまま延々と犯されるのは地獄すらも天国と思える程の苦しさであった。

 「でも、これだけの怪人を生み出せたのは君と彼のおかげだよ」

 触手博士は返事のできないホワイトアリッサムに語り掛けていた。

 「一応お礼を言っておくよ。ありがとう…… って、もう聞こえないだろうけどね。はははっ」

 敗北し囚われの身となってしまった正義のヒロインの末路は悲惨を極めた。
 食事は尻穴から挿入された触手によって、腸へと栄養素を含む精液を直接送られていた。
 死ぬことも許されず延々と犯されるだけの毎日を送ることになる。

 「君を手に入れれたのも彼のおかげだよ。彼こそは本当に触手を極めし者だった…… だから安心してくれていいよ。彼との約束だからね。君は殺さないし必要なくなれば帰してあげる…… そう…… 彼は言ったんだ。触手で殺すのは無粋であり、墜とすことにこそはあると…… 僕はね、そこ言葉を聞いて感動したよ」

 触手博士は何かを思い出すようにホワイトアリッサムを見た。

 「触手怪人が完成した今となっては善良な国民を襲うことはもうしない。これからは裏から政府を乗っ取り、より良い国へと変えていくつもりなんだ。増税で私服を肥やすことしか頭に無い腐った政治家どもを粛清してね。もっと皆が幸せに暮らせる国へとしていくつもりなんだ……」

 聞こえていないホワイトアリッサムへ一通り話し掛けると扉を開け部屋を後にする。

 「革命に犠牲は付きもの…… か……」

 と、一言呟きながら……

 こうして純白天使ホワイトアリッサムの戦いは凄惨な結果で幕を閉じた。
 たった一人で強敵に立ち向かい続けたが、所詮は経験も未熟な少女であり、始めから荷が重かったかも知れない。
 己の力を過信し無様な姿となった正義のヒロイン。

 ただ、それだけのこと……

 ……………
 ………
 …
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