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ここは、どこかの世界のとあるひなびた田舎町。
最近、この町では世間を賑わす出来事が頻発していた。
それは、夜中に若い女性が何者かに襲われ、発狂してしまうという恐ろしい事件である。
犯人は捕まるどころか、目星すらつかない現状なのだが、まことしかやに謎の怪物によるものだと噂されているのだった。
そして、今夜も……
「きゃぁぁぁぁっ!!」
人気の無い路地裏で女性の悲鳴が響いた。
「い、イヤッ! 来ないでぇ!」
異形の生物が女性に襲いかかろうとしていた。
それは、全身が赤黒く僅かに人の形はしているが、溶けた様な皮膚を持ち形は定まっていない。
巨大な体から這い出す不気味な触手を有した姿は、まさに化け物であった。
「グリュェェェェェ」
言葉は喋れないらしく、気持ちの悪い鳴き声を発しながら女性に近づいてゆく。
「ヒ、ヒィィィィィ……」
あと少しで襲われそうになり……
と、その時であった!
「たあああああっ! はぁっ!」
「グェェェッ!」
異形の化け物は何処からともなく現れた、純白のコスチュームを身に纏った少女に蹴り飛ばされた。
「お姉さん、ここは危ないから逃げた方がいいわ」
「あ、あなたは……」
「私? 私はホワイトアリッサムよ。この気持ち悪い怪異…… 淫怪を倒す為に来たのよ」
「あぁ…… 本当に居てくれたのね。怪物に立ち向かう純白の戦士が……」
「あら、私も少しは有名になったのかしら? ふふっ」
彼女は異形の化け物である淫怪と戦う戦士、ホワイトアリッサムと名乗った。
長い銀髪の間から生えた狐の耳と豊満なバストを揺らし、その姿は肩と背中を露わにした純白のレオタードにミニプリーツスカートのコスチューム。
それと、腕のエルボーグローブ、脚のガーターベルトの付いたサイハイブーツと共に純白だが、胸元のリボンは赤かった。
「さっ、早く逃げて」
「は、はい」
襲われていた女性がこの場を離れると、ホワイトアリッサムは淫怪を見て飽きれた表情をした。
「はぁ。ほんと一体どこから湧いて来るのかしら…… この醜い生き物は。ま、嘆いていても仕方ないわ。早く終わらせるしかないわね」
「グリュゥゥゥッ!!」
人の形をした淫怪が怒った様子で向かって来た。
拳を振り上げ繰り出したパンチは異様に伸びてホワイトアリッサムを襲う。
「お見通しよ」
既に知っている攻撃だと言わんばかりにヒラリと身をかわした。
もちろん、敵の攻撃はそれだけで終わらず何度も伸びるパンチで攻撃し、中には腕を鞭のようにしならせて打ち付ける攻撃もあった。
それでもホワイトアリッサムの素早い身のこなしで避けることは余裕であり掠りもしない。
「ギュアェェェェェッ!」
「毎回、同じ攻撃ばかり…… もう見飽きたわ。ツマラナイからさっさと討伐してあげる!」
最近、この町では世間を賑わす出来事が頻発していた。
それは、夜中に若い女性が何者かに襲われ、発狂してしまうという恐ろしい事件である。
犯人は捕まるどころか、目星すらつかない現状なのだが、まことしかやに謎の怪物によるものだと噂されているのだった。
そして、今夜も……
「きゃぁぁぁぁっ!!」
人気の無い路地裏で女性の悲鳴が響いた。
「い、イヤッ! 来ないでぇ!」
異形の生物が女性に襲いかかろうとしていた。
それは、全身が赤黒く僅かに人の形はしているが、溶けた様な皮膚を持ち形は定まっていない。
巨大な体から這い出す不気味な触手を有した姿は、まさに化け物であった。
「グリュェェェェェ」
言葉は喋れないらしく、気持ちの悪い鳴き声を発しながら女性に近づいてゆく。
「ヒ、ヒィィィィィ……」
あと少しで襲われそうになり……
と、その時であった!
「たあああああっ! はぁっ!」
「グェェェッ!」
異形の化け物は何処からともなく現れた、純白のコスチュームを身に纏った少女に蹴り飛ばされた。
「お姉さん、ここは危ないから逃げた方がいいわ」
「あ、あなたは……」
「私? 私はホワイトアリッサムよ。この気持ち悪い怪異…… 淫怪を倒す為に来たのよ」
「あぁ…… 本当に居てくれたのね。怪物に立ち向かう純白の戦士が……」
「あら、私も少しは有名になったのかしら? ふふっ」
彼女は異形の化け物である淫怪と戦う戦士、ホワイトアリッサムと名乗った。
長い銀髪の間から生えた狐の耳と豊満なバストを揺らし、その姿は肩と背中を露わにした純白のレオタードにミニプリーツスカートのコスチューム。
それと、腕のエルボーグローブ、脚のガーターベルトの付いたサイハイブーツと共に純白だが、胸元のリボンは赤かった。
「さっ、早く逃げて」
「は、はい」
襲われていた女性がこの場を離れると、ホワイトアリッサムは淫怪を見て飽きれた表情をした。
「はぁ。ほんと一体どこから湧いて来るのかしら…… この醜い生き物は。ま、嘆いていても仕方ないわ。早く終わらせるしかないわね」
「グリュゥゥゥッ!!」
人の形をした淫怪が怒った様子で向かって来た。
拳を振り上げ繰り出したパンチは異様に伸びてホワイトアリッサムを襲う。
「お見通しよ」
既に知っている攻撃だと言わんばかりにヒラリと身をかわした。
もちろん、敵の攻撃はそれだけで終わらず何度も伸びるパンチで攻撃し、中には腕を鞭のようにしならせて打ち付ける攻撃もあった。
それでもホワイトアリッサムの素早い身のこなしで避けることは余裕であり掠りもしない。
「ギュアェェェェェッ!」
「毎回、同じ攻撃ばかり…… もう見飽きたわ。ツマラナイからさっさと討伐してあげる!」
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