上 下
91 / 183
異世界編 2章

第84話 蜜柑

しおりを挟む
 キュラ キュラ キュラ キュラ……

 レオパルト2は爆心地へと向かっていた。

 何故か戦車の走行音はキュラキュラである。
 それは多分、戦車がまだタンクだった時代……
 今でもタンクだが、開発当初は貯水タンクみないな見た目だったので、今でもタンクと呼ばれているだけだ。
 その当時の戦車は全速力で走行しても、人が走った方が速い。
 錆びた履帯の音が一番耳に入りやすかったのだろうか?
 だからキュラキュラなのかも知れない。
 それとも、重機の走行音かも……

 いずれにせよ、今の戦車は機動性が当時の比ではない。
 キュラキュラとのんびりは走らない。
 そのほとんどはロードノイズとエンジン音に掻き消されてしまうだろう。

 しかし、そんなことはどうでも良かった。
 それより戦車から見える光景が凄まじいのだ。
 必殺技と究極魔法による攻撃で、辺り一面はクレーターだらけである。
 魔獣は跡形も無く吹き飛んだのであろう、敵ながら同情する気分になる。

 幸い遠くには、数匹だけ生き残ったゴブリンも居るようではある。
 そのゴブリンも先程、冒険者達に袋叩きにされ殺されてしまったが……
 何が幸いだったのかは分からない。

 「着いた…… かな?」

 多分、防衛艇があったであろう付近に到着すると、為次は戦車を停車させた。
 マヨーラはハッチから身を乗り出して周囲を見渡す。

 「居ないわね……」

 「あ…… あうぅ……(私のせいなの?)」

 「消し飛んだか?」

 「バカ言わないでよ! タメツグ。周囲にしか落としてないから、この辺りはメテオの被害には合ってないはずよ」

 「とにかく、手分けして探そう」

 シャルは正秀とスイを探そうと降車した。
 だが為次には考えがあるらしい。

 「ちょっと待ってよ」

 「何よ?」

 マヨーラも降車したが為次に止められて、外から頭だけ出した為次を振り向いた。

 「無線機が壊れてなかったら聞こえるかも」

 「無線機…… ああ、あれね」

 為次は無線機を取り出し送信してみる。

 「もしもしぃ! もしもしぃ! 聞こえるー? ねー、聞こえるー? ……ダメか? な」

 「待って、下から聞こえた気がするわ」

 「下って?」

 「レオの下よ」

 「俺の声が邪魔かな」

 為次も外に出て少し離れると、再び無線機に向かって喋ることにした。

 「もしもーしぃ!」

 見るとマヨーラが手招きをしている。
 為次は走って戻ると、マヨーラが車体の下を覗いてた。
 相変わらず後ろから見るとパンツが丸見えだが、黙っておくことにした。

 しかし、シャルとシムリは気が付いているのだ。
 ジト目で為次を見ている。

 「マ、マヨーラさん…… ぱ、ぱん…… つ(丸見えだよ)」

 「え? パン…… って、ぎゃー! バカツグ見たわね!」

 そう言いながら、慌てて立ち上がるとお尻を手で押さえる。

 「ええ!? だってマヨが見せてんじゃん」

 「見せてないわよ! このスケベっ!」

 「わ…… あ…… タメ…… さん(私もミニスカートにしたらタメツグさん見てくれるかな)」

 「汚れたパンツなど今はどうでも良かろう。それより二人を見つけるのが先ではないのかい?」

 シャルは言った。

 「汚れてないわよ!」

 「と、とにかくレオの下から聞こえたんじゃないの? 退かしてみよう、そうしよう」

 「そうよ、さっさとなさい! このバカ! スケベ!」

 「へいへい」

 為次は適当に返事をしながら、レオパルト2に乗り込む。

 「じゃあ下げるよー」

 「慎重にやりなさいよ、踏みつぶすんじゃないわよ」

 「はいはい、潰れたらブチュッってなるから直ぐ分かるよ」

 「は…… はわわ……(ブチュって何かハミ出るんだよ)」

 そんなこんなで、レオパルト2を退かし終わり、皆はもう一度注意しながら探してみる。
 すると、土に中から先の尖った金属らしき物が飛び出ているのが見えた。
 どこかで見覚えのある…… というか、正秀の大剣の先っぽだ。

 「そこかな」

 「そこね」

 「あうぅ(そこだよ)」

 「そこぉっ!」

 為次は、また降車すると大剣の周りの土を払い除け始める。

 「うんしょ、うんしょ、うんしょ……」

 少し掘ると、人間らしきものが出てきた。
 うつ伏せで倒れているが、多分スイだろうと為次は思いズルズルと引き摺り出す。

 「うぉぉぉ、きめぇ……」

 「ど、ど…… あぅょ……(ドロドロになっちゃってるよ!?)」

 ひっくり返して顔を見ると確かにスイである。
 背中側は足先まで服は燃えて無くなり、皮膚は焼けただれ、体液と血液の混じった液体が体の背面を覆っていた。
 どうやら、熱風に焼かれたらしい。

 「生きているのかい? スイ君は」

 「どうだろう? スイ、スイ、おーいスイ」

 為次はスイの名前を呼びながら、体を揺すってみる。

 「うう…… あうぅ…… うぅ?」

 「お、生きてた」

 「あ…… ご主人様?」

 「大丈夫?」

 「ご主人様ぁ、助けて来てくれたんですね」

 嬉しそうに為次に抱きつくスイ。

 「うん。まあ、そうね」

 スイはだんだんと意識がハッキリしてくると、背中の強烈な痛みに襲われる。
 火傷が酷くて、少しでも何か触れようものなら激痛が走る。
 そんなことには気が付かず、為次も優しく抱きしめてあげるのだが……

 「ぎぁぁぁっ! イダイ! イダイ! わぁぁぁん……」

 あまりの痛みに、泣き叫ぶスイは為次を抱く腕にも力が入る。

 ボキッ ボキッ ゴキッ

 「うぅぅ! ぐぇぇぇ、スイ…… ちょ」

 「痛ぁーい! うえぇぇぇん! イダーイ!」

 スイのバカ力で華麗にベアハッグが決まる!
 為次の骨が軋む…… むしろ数本折れてしまった。

 「だ、誰かぁ…… 助け…… ガックリ」

 泡を吹いて白目を剥く為次とプロレスごっこをするスイ。
 そんな二人を見る他の3人は呆れてしまい、ほっとくことにした。
 ちちくり合うバカ二人より、まだ正秀も探さないとならないのだから。

 が、探す必要も無かった。
 大剣が見えていたので、そこに要るだろうとの予測は容易だ。

 「おい、俺も堀り起こしてくれないか?」

 スイを掘り起こした、その下に正秀は居た。
 動けない様子ではあるが、見た目はケガも無く元気そうだ。

 「マサヒデ、無事だったのね。良かった」

 駆け寄ったマヨーラは正秀を起こそうとするが、重いし埋まっているので諦めた。

 「無理ね、あたしじゃ出せないわ」

 「体が上手く動かせないんだぜ」

 半分、土に埋もれる正秀を見ながらシャルは言う。

 「どこも怪我をしていない様子だが、痛むのか?」

 「いや、そういう分けじゃないんだが、どうにも体がダルくてな」

 そこへ、しがみ付くスイを引きって為次も這いりながらやって来た。
 どうやら折れた骨が内臓を傷付けたらしく、たまに吐血している。

 「グハェツ! 多分、気力切れでしょ……」

 「気力…… ああ、そうか…… それよりスイちゃんは無事なのか?」

 どう見ても為次の方が重傷だが、そこはスルーしてシャルは答える。

 「心配は無用だ、火傷が酷いが至って元気な様子だ」

 「よかった…… 俺を庇って……」

 「無事過ぎて、こっちが死にそうだわ。つかいい加減に離れてくれ」

 「嫌なのです、ご主人様のそばがいいのです」

 「だから…… ゲヘェ!」

 「んー、ご主人様ぁ。痛いのですぅ」

 スイが甘えようとした、その時……

 ばちぃぃぃーん!

 シムリは思いっ切り焼けただれた背中を平手で打ち付けた!
 あまりの激痛に為次から離れ、のた打ち回るスイ。

 「あぎゃぎゃぎゃがぁぁぁ!! いだだだだだぃぃぃ!!」

 「あぅぅ、た、タメツグさんに…… 離れ、て……(タメツグさんにくっつき過ぎだよ、いい加減に離れてよ)」

 突然の妹の行動にシャルは慌てふためく。

 「お、おい! シムリ、何をするんだ!?」

 「だってお姉ちゃん、あのずっとタメツグさんに抱き付いてるんだもん!」

 「だからと言って、いきなり叩く奴があるかっ!」

 「私とお姉ちゃんを助けてくれた正義の王子様なんだよ、タメツグさんはっ」

 「正義の王子様だと! かっこいい響きだぜぇ!」

 何故か正義の王子様に感動する正秀。

 「だいたい、スイさん? だったよね。タメツグさんのなんなのっ!?」

 「いぎぎぎ、わ、私はタメツグ様の奴隷なのです! ギァァァ…… 痛いのですー」

 スイはうつ伏せで悶えながらも頑張って答えた。
 そこは否定する為次だが吐血が忙しい。

 「いや…… ちがっ…… ゲハァッ!」

 「え? 奴隷なの? タメツグさんの」

 「そうよ、知らなかったの? しかもあのは戦魔導士なのよ」

 と、マヨーラが言うとシャルは改めて驚いた様子だ。

 「なんと! やはりそうか、ライトブレードを使っていたので、まさかとは思ったが奴隷の戦魔導士とはな……」

 「ジャスティスプリンス! かっこいいぜぇ」

 「もう、なんでもいいから、とにかくヒールを、ヒールくれ。歩けないんだけどぉ」

 「シムリ分かっただろう? スイ君は奴隷だ、だから少し落ち着こう、な?」

 「お姉ちゃん? 私は落ち着い……」
 
 シムリは周りを見ると、皆が気マズそうな目で自分を見ている。
 すると、ジワジワと恥ずかしさが込み上げてくるのだ。
 顔を真っ赤にしたシムリは、そそくさと姉の背に隠れてしまった。

 「あううー(私は何をやってるのー!? なんでこんなこと言ってるの!?)」

 少し正気に戻ったらしい。
 
 「なんなのよ……」

 マヨーラは呆れていた。

 「す、すまない、ゴブリンに襲われたせいだろう、妹は少々情緒不安定なようだ」

 「どう見ても、ゴブリンじゃなくてタメツグとスイのせいだと思うわ……」

 「それよりヒールをくれよん」

 「ジャスプリ!」

 「くそっ(マサは後で黙らせないと)」

 シムリの不可解な行動も気になるマヨーラがだ、野郎二人が地べたで這いずっているのも気になる。
 為次はともかく、正秀を地面から掘り出したい。
 ヒールを使えそうな人を探すが……

 「聖魔道士が居ないわね」

 「スイにヒールポーション作らせてよ」

 「あの瓶は、もう全部使ったってさ。スイちゃん言ってたぜ」

 「じゃあミカン持ってきてよ、車内にあるから」

 「ミカン? 自分で取りに行きなさいよ」

 マヨーラは地面でハイハイしかできない為次に言った。

 「それが、背骨がイッちゃってる感じで足が動かないの」

 「はぁ、だらしないわねぇ……」

 「ジャスプリパワーだぜ為次!」

 「ぐぬぬぬ……(マサをなんとかしないと)」

 「タ…… そ、それ…… なら、わた…… し(タメツグさんの為に私が、持って来るんだよ)」

 皆の会話を聞いていたシムリはレオパルト2に入って行った。

 「ん? シムリが取りに行ってくれたのかな?」

 腹這いでよく見えない為次だが、聞き取れない喋りでなんとなく察した。

 「そうみたいね」

 「なんだか、妹が色々とすまないな……」

 「気にする必要は無いぜ、シャル」

 「そうよ、恋する乙女は前が見えなくなるものなのよ」

 「マヨは何言ってんだ?」

 「うっさいわね! バカっ!」

 そんなこんなで、しばらくするとシムリは手にミカンを持って戻って来ると為次に差し出す。
 ミカンは黄色くて丸いイメージがあるが、この世界のミカンは四角である。
 あの食物プラントで作られたものだから。

 「いや…… 俺じゃなくてスイに渡してよ」

 「ミカン…… た、タメツグさんに……(このミカンは私がタメツグさんに食べさせたいんだよっ)」

 シムリは為次にミカンを食べさせようとするのだが、ヒールの付与していないミカンを食べても仕方がない。
 結局、皆の意向によりスイに手渡されヒールミカンが製造された。

 そして、マヨーラにヒールミカンを食べさせてもらう正秀は思う……

 ジャスティスプリンス、俺のミドルネームに相応ふさわしいぜ。

 と……
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界災派 ~1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す~

ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一年。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。 対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。 これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。 防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。 損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。 派遣を任されたのは、陸上自衛隊のプロフェッショナル集団、陸上総隊の隷下に入る中央即応連隊。彼等は、国際平和協力活動等に尽力する為、先遣部隊等として主力部隊到着迄活動基盤を準備する事等を主任務とし、日々訓練に励んでいる。 其の第一中隊長を任されているのは、暗い過去を持つ新渡戸愛桜。彼女は、この派遣に於て、指揮官としての特殊な苦悩を味い、高みを目指す。 海上自衛隊版、出しました →https://ncode.syosetu.com/n3744fn/ ※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈り申し上げます。 「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。 →https://ncode.syosetu.com/n3570fj/ 「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。 →https://kakuyomu.jp/works/1177354054889229369

日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。

スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。 地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!? 異世界国家サバイバル、ここに爆誕!

世界異世界転移

多門@21
ファンタジー
東京オリンピックを控えた2020年の春、突如地球上のすべての国家が位置関係を変え異世界の巨大な惑星に転移してしまう。 その惑星には様々な文化文明種族、果てには魔術なるものまで存在する。 その惑星では常に戦争が絶えず弱肉強食様相を呈していた。旧地球上国家も例外なく巻き込まれ、最初に戦争を吹っかけられた相手の文明レベルは中世。殲滅戦、民族浄化を宣言された日本とアメリカはこの暴挙に現代兵器の恩恵を受けた軍事力を行使して戦うことを決意する。 日本が転移するのも面白いけどアメリカやロシアの圧倒的ミリタリーパワーで異世界を戦う姿も見てみたい!そんなシーンをタップリ含んでます。 43話までは一日一話追加していきます!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

平和国家異世界へ―日本の受難―

あずき
ファンタジー
平和国家、日本。 東アジアの島国であるこの国は、厳しさを増す安全保障環境に対応するため、 政府は戦闘機搭載型護衛艦、DDV-712「しなの」を開発した。 「しなの」は第八護衛隊群に配属され、領海の警備を行なうことに。 それから数年後の2035年、8月。 日本は異世界に転移した。 帝国主義のはびこるこの世界で、日本は生き残れるのか。 総勢1200億人を抱えた国家サバイバルが今、始まる―― 何番煎じ蚊もわからない日本転移小説です。 質問などは感想に書いていただけると、返信します。 毎日投稿します。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

星の記憶

鳳聖院 雀羅
ファンタジー
宇宙の精神とは、そして星の意思とは… 日本神話 、北欧神話、ギリシャ神話、 エジプト神話、 旧新聖書創世記 など世界中の神話や伝承等を、融合させ、独特な世界観で、謎が謎を呼ぶSFファンタジーです 人類が抱える大きな課題と試練 【神】=【『人』】=【魔】 の複雑に絡み合う壮大なるギャラクシーファンタジーです

処理中です...