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第2話 兄にとっては校外学習はクソ! 妹にとっては神!
名前を決めよう
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名前を決めよう
「え~~何で~~?」
「当たり前だから」
なぜ駄目なのか不思議そうにしている美春に翔流はジト目をする。
「じゃあこんなのどう?」
「嫌な予感しかしないけど一様聞こう」
成美が自信満々な顔をしているが、翔流は嫌な予感を感じ取ったらしい。
「かける子ちゃん」
「だと思った」
翔流は昔から美春がネーミングセンスがない事を知っていたが、成美は分からないため多少期待していた。だが、類は友を呼ぶと言う。ひょっとしたらと思い嫌な予感を感じていたが案の定そうらしい。
「じゃあかけ子ちゃんが決めたら?」
「それは駄目。てかその名前で呼ぶな」
妹が無理でも兄なら、と思ったそこの君。残念、兄もネーミングセンスが無い。
「「「う~~ん」」」
だがしかし、3人寄れば文殊の知恵と言う。3人そろえば
「駄目だ思いつかない」
「私も」
「お……私も」
(あっぶな一瞬俺って言いかけた)と思いながらヒヤヒヤしている翔流だが、すぐに名前を考える。
(こういうのはイメージ? みたいなのから決めるよな。……女装って事は、本当は今から考える名前は存在して無い。存在してないっていったら……2次元? 悲しいけど別にいっか。2次元といったらラノベだろ? ラノベといったら……夢のような世界? 夢のような世界? 夢のような? ……そうだ!)(*個人の考えです)
翔流は考えた名前を口にする。
「夢」
「「?」」
「私の名前は竹内 ゆめ、どうかな?」
「「お~~」」
二人は翔流……ゆめの考えた名前が予想以上に良い名前だったので「「お~~」」と言いながらゆめに拍手を送る。
「おに……ゆめからこんなに良い名前が出てくるとは」
「泣くほど感動する事なの!?」
「お兄さん、どういう経緯でそう名付けたんですか?」
明るく聞く成美に、ゆめは自信満々に説明する。てかゆめって呼べよ。
「まずこの名前は存在してないだろ?」
「「うんうん」」
いつの間にか泣き止んだ美春も加わり、二人はうなずきながらゆめの説明を聞く。
「存在してない、ていったら二次元だろ? 悲しいけど」
「「それで?」」
「二次元といったらラノベじゃん。それでラノベといったら私からしたら夢《・》のような世界。だからゆめ《・・》」
「良いなって思ったけど理由がそっちなんだ」
ゆめの説明にジト目を向ける美春だったが、成美はそれをカバーするように、
「けど良いじゃん、ゆめ。理由がどうであれ私は好きだよ」
「だよねだよね~~」
「成美辞めて、|お兄(ゆめ)は褒めるとすぐ調子乗るから」
「はーい」
「お兄《・・》でゆめ《・・》と呼むな!」
「ゆめちゃん? 女の子がそんなこと言ったら駄目だよ?」
「お前人の事言えなくね」
どんなに妹が圧をかけても屈しないお兄《ゆめ》であった。
「え~~何で~~?」
「当たり前だから」
なぜ駄目なのか不思議そうにしている美春に翔流はジト目をする。
「じゃあこんなのどう?」
「嫌な予感しかしないけど一様聞こう」
成美が自信満々な顔をしているが、翔流は嫌な予感を感じ取ったらしい。
「かける子ちゃん」
「だと思った」
翔流は昔から美春がネーミングセンスがない事を知っていたが、成美は分からないため多少期待していた。だが、類は友を呼ぶと言う。ひょっとしたらと思い嫌な予感を感じていたが案の定そうらしい。
「じゃあかけ子ちゃんが決めたら?」
「それは駄目。てかその名前で呼ぶな」
妹が無理でも兄なら、と思ったそこの君。残念、兄もネーミングセンスが無い。
「「「う~~ん」」」
だがしかし、3人寄れば文殊の知恵と言う。3人そろえば
「駄目だ思いつかない」
「私も」
「お……私も」
(あっぶな一瞬俺って言いかけた)と思いながらヒヤヒヤしている翔流だが、すぐに名前を考える。
(こういうのはイメージ? みたいなのから決めるよな。……女装って事は、本当は今から考える名前は存在して無い。存在してないっていったら……2次元? 悲しいけど別にいっか。2次元といったらラノベだろ? ラノベといったら……夢のような世界? 夢のような世界? 夢のような? ……そうだ!)(*個人の考えです)
翔流は考えた名前を口にする。
「夢」
「「?」」
「私の名前は竹内 ゆめ、どうかな?」
「「お~~」」
二人は翔流……ゆめの考えた名前が予想以上に良い名前だったので「「お~~」」と言いながらゆめに拍手を送る。
「おに……ゆめからこんなに良い名前が出てくるとは」
「泣くほど感動する事なの!?」
「お兄さん、どういう経緯でそう名付けたんですか?」
明るく聞く成美に、ゆめは自信満々に説明する。てかゆめって呼べよ。
「まずこの名前は存在してないだろ?」
「「うんうん」」
いつの間にか泣き止んだ美春も加わり、二人はうなずきながらゆめの説明を聞く。
「存在してない、ていったら二次元だろ? 悲しいけど」
「「それで?」」
「二次元といったらラノベじゃん。それでラノベといったら私からしたら夢《・》のような世界。だからゆめ《・・》」
「良いなって思ったけど理由がそっちなんだ」
ゆめの説明にジト目を向ける美春だったが、成美はそれをカバーするように、
「けど良いじゃん、ゆめ。理由がどうであれ私は好きだよ」
「だよねだよね~~」
「成美辞めて、|お兄(ゆめ)は褒めるとすぐ調子乗るから」
「はーい」
「お兄《・・》でゆめ《・・》と呼むな!」
「ゆめちゃん? 女の子がそんなこと言ったら駄目だよ?」
「お前人の事言えなくね」
どんなに妹が圧をかけても屈しないお兄《ゆめ》であった。
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