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第2話 兄にとっては校外学習はクソ! 妹にとっては神!
どうして……
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どうして……
「そっ、それで『話は聞かせて貰った!!』てどういう事なのかな竹内妹さん?」
咲が気を利かせて話をそらしてくれた。もうこれ以上言われると多分また「チーン」てなる。
「なんだよ竹内妹って、どこぞのレベル5の妹じゃねえか」
「嫌だっていくら翔流の妹だからって気安く『美春』て呼ぶのも違うし、かと言って『竹内さん』て呼んだら翔流もそれに含むから『竹内妹』」
「それでいいの美春?」
「そのアニメ知ってるから良いよ」
美春がそのアニメを知ってる理由は、まず翔流の父が翔流が小学3年の時、学校で辛いことがあって一時期引きこもっていた時に、翔流の父が翔流にラノベを読ませた。その結果翔流はれっきとしたオタクになり、心の余裕が出来て学校に行くようになった。
そして翔流がリビングでアニメを見てる時に美春も一緒に見た作品がいくつかあった、ちなみに翔流はきわどい作品は自分の部屋か家に誰もいない時に見て、健全な作品は妹がいても見る。そのため美春は有名なラノベなら知っているので、少しならオタク話に付き合える。
「えっと話を戻すけど『話は聞かせて貰った!!』はどうゆうことか? て事ね、そんなの簡単。ドアの前で話聞いてたから」
「……じゃあ何か良い案があるんだな」
「あるよ! それはね……」
一瞬美春の顔がニヤリと不審な笑みを浮かべたが、それは一瞬だったので他の三人は気づかなかった。
「お兄が私達と一緒に行けば良いんだよ」
「いいねそれ!」
この兄妹は仲が良いので普通に楽しめそうだが、咲と竹田は聞き逃さなかった。
「私達?」
「そう! 私達!」
「つまり竹内妹の友達も一緒と」
「? そうだよ?」
「翔流、辞めとけ」
「うん、そうだね」
「……なんで?」
(怖! なんか目が真っ黒になってない? てか目のハイライトどうやって消してるの?)
そう思ってる間にも翔流はその真っ黒な目で見られて冷や汗をかく。まるで浮気がバレた夫婦みたいだった。とにかく翔流は必死に言い訳を考える。
「えっとな、お前の友達と回るのが嫌な訳じゃなくてな、ほら、女の中に男一人はおかしいだろ? クラスから冷たい目線で見られるじゃん」
「もう見られてるけどね」
「ぐへ!!」
「まあでも大丈夫だよお兄! 秘策があるから!」
「それはね……」
◇
「じゃーん!」
「「いやだれ?」」
二人は口をそろえてそう言った。その視線の先には黒髪ロングの美春にも引けを取らない超美少女がいた。
「俺だよ俺!」
「「オレオレ詐欺?」」
「二人そろえてとぼけるな!」
「ちょっとまって? その声にその顔立ち、もしかして……翔流!?」
竹田が気づき、それに咲は「まじ?」とその美少女に聞くが、「まじ」とその美少女、翔流は答えた。
「まじかよ翔流おまえ……」
「まじの美少女じゃねえか……」
「ふっふっふ」
美春がなぜか自信満々な顔でそう言った。
「これで一緒に回れば問題ないでしょ!?」
「だな」
「さっすが竹内妹! 天才!」
「どうして……」
翔流がそうつぶやいたので他の三人は「ん?」と聞き耳を立てる。
「どうしてこうなったーー!!」
「そっ、それで『話は聞かせて貰った!!』てどういう事なのかな竹内妹さん?」
咲が気を利かせて話をそらしてくれた。もうこれ以上言われると多分また「チーン」てなる。
「なんだよ竹内妹って、どこぞのレベル5の妹じゃねえか」
「嫌だっていくら翔流の妹だからって気安く『美春』て呼ぶのも違うし、かと言って『竹内さん』て呼んだら翔流もそれに含むから『竹内妹』」
「それでいいの美春?」
「そのアニメ知ってるから良いよ」
美春がそのアニメを知ってる理由は、まず翔流の父が翔流が小学3年の時、学校で辛いことがあって一時期引きこもっていた時に、翔流の父が翔流にラノベを読ませた。その結果翔流はれっきとしたオタクになり、心の余裕が出来て学校に行くようになった。
そして翔流がリビングでアニメを見てる時に美春も一緒に見た作品がいくつかあった、ちなみに翔流はきわどい作品は自分の部屋か家に誰もいない時に見て、健全な作品は妹がいても見る。そのため美春は有名なラノベなら知っているので、少しならオタク話に付き合える。
「えっと話を戻すけど『話は聞かせて貰った!!』はどうゆうことか? て事ね、そんなの簡単。ドアの前で話聞いてたから」
「……じゃあ何か良い案があるんだな」
「あるよ! それはね……」
一瞬美春の顔がニヤリと不審な笑みを浮かべたが、それは一瞬だったので他の三人は気づかなかった。
「お兄が私達と一緒に行けば良いんだよ」
「いいねそれ!」
この兄妹は仲が良いので普通に楽しめそうだが、咲と竹田は聞き逃さなかった。
「私達?」
「そう! 私達!」
「つまり竹内妹の友達も一緒と」
「? そうだよ?」
「翔流、辞めとけ」
「うん、そうだね」
「……なんで?」
(怖! なんか目が真っ黒になってない? てか目のハイライトどうやって消してるの?)
そう思ってる間にも翔流はその真っ黒な目で見られて冷や汗をかく。まるで浮気がバレた夫婦みたいだった。とにかく翔流は必死に言い訳を考える。
「えっとな、お前の友達と回るのが嫌な訳じゃなくてな、ほら、女の中に男一人はおかしいだろ? クラスから冷たい目線で見られるじゃん」
「もう見られてるけどね」
「ぐへ!!」
「まあでも大丈夫だよお兄! 秘策があるから!」
「それはね……」
◇
「じゃーん!」
「「いやだれ?」」
二人は口をそろえてそう言った。その視線の先には黒髪ロングの美春にも引けを取らない超美少女がいた。
「俺だよ俺!」
「「オレオレ詐欺?」」
「二人そろえてとぼけるな!」
「ちょっとまって? その声にその顔立ち、もしかして……翔流!?」
竹田が気づき、それに咲は「まじ?」とその美少女に聞くが、「まじ」とその美少女、翔流は答えた。
「まじかよ翔流おまえ……」
「まじの美少女じゃねえか……」
「ふっふっふ」
美春がなぜか自信満々な顔でそう言った。
「これで一緒に回れば問題ないでしょ!?」
「だな」
「さっすが竹内妹! 天才!」
「どうして……」
翔流がそうつぶやいたので他の三人は「ん?」と聞き耳を立てる。
「どうしてこうなったーー!!」
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