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一緒に
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「これ、恥ずかしいんだけど……」
佑が赤らめた顔をそらす。
一緒に握りこむことでそれぞれの大きさが比較されるのが恥ずかしいのだろう。どちらもたちきっているが、佑のモノは圧倒的に小さい。
「でも気持ちよくない?」
ゆるゆるとしごきながら聞くと、佑は無言で頷いた。
お互いの熱がくっつきあって佑のモノが硬度を増していることで、佑も感じているのだと興奮する。
「……んんぅ」
佑が空いた手で口を塞いで声がもれないようにするのを
「ちゃんと声聞かせて。あんたの声興奮するから」
「女の子みたいな声でて恥ずかしいから……」
いやいやとゆっくり首を振って拒む佑の手を、樹の空いた手でつかむ。そのまま樹の口の中に佑の指を入れて、舌で一本一本舌を這わせ、巻き付けるようにする。指と指の間も丁寧に舌を這わせる。
「あっ……やぁ……」
こらえきれない声が佑の唇から漏れる。
「指も気持ちい?敏感なんだね」
「ああっ。そんなんじゃ……」
佑の反応を見て楽しんでいたが、樹もそろそろ余裕がなくなってきた。
「オレそろそろイクけど……いい?」
こくこく、と佑も頷く。
上下にこする手の動きを速めると、樹は佑の耳元で囁いた。
「好きだよ。佑。……っ」
「あっ。ああああ……!」
佑と樹はほぼ同時に達した。
翌朝起きると、隣に樹はいなかった。キッチンから音がするのでそこにいるのだろう。
「ああー……」
佑は昨日のことを思い出して枕に顔を押し付けた。
一回、二回じゃすまなかった。
何回イッたのか数えるのを途中で止めてしまったが、合間に「可愛い」と連呼され、女の子みたいな声をあげさせられ「もっと」とねだらされた。
……土に埋まりたい。
普段そう言うことに対して淡白なので、思い出したときに義務的にこなすだけだったため、あんなにできることに驚いた。
本番をしていないのにこんなに疲労しているのに、最後までしてしまったらどれほど疲れるのだろう。
「おはよう。小鳩さん。すいません、無理させちゃったみたいで」
樹がコーヒーと紅茶の入ったカップを持って寝室に入ってきた。
ベッドの隅に腰かけ、紅茶の入ったカップを佑に差し出す。
「ありがとう」
樹からカップを受け取って、紅茶を口に含む。
ほどよい温度にしてくれたようで、そんなに熱くはなかった。
佑は樹の言葉に不満げに唇を尖らせた。
「昨日名前呼んでくれたのに。敬語もヤダ」
「じゃあ佑。これでいい?」
「うん」
「佑も。オレの名前呼んで」
佑は頬を赤らめてそっぽを向いた。小さい声で囁くように言う。
「……樹」
はああ、とため息をついた樹は自分のカップをサイドテーブルに置き、佑から取り上げたものも同じようにする。
「もう、どうしてそんなに可愛いの。ごめん触りたい」
佑を抱きしめてきた手がそろそろと下肢に伸びる。佑は全力であらがった。
「え、ちょ、会社が……。だめだって」
「大丈夫。30分前に出れば余裕」
「朝食も食べたいし、僕コンビニでシャツ買ってこないと」
「ヤル前に脱いだし、一日くらい同じの平気でしょ?夏じゃねーし。オレの着てもいいけど。朝メシもトーストならすぐだから」
なんだかんだと言いくるめられ、結局佑はベッドに押し倒された。
佑が赤らめた顔をそらす。
一緒に握りこむことでそれぞれの大きさが比較されるのが恥ずかしいのだろう。どちらもたちきっているが、佑のモノは圧倒的に小さい。
「でも気持ちよくない?」
ゆるゆるとしごきながら聞くと、佑は無言で頷いた。
お互いの熱がくっつきあって佑のモノが硬度を増していることで、佑も感じているのだと興奮する。
「……んんぅ」
佑が空いた手で口を塞いで声がもれないようにするのを
「ちゃんと声聞かせて。あんたの声興奮するから」
「女の子みたいな声でて恥ずかしいから……」
いやいやとゆっくり首を振って拒む佑の手を、樹の空いた手でつかむ。そのまま樹の口の中に佑の指を入れて、舌で一本一本舌を這わせ、巻き付けるようにする。指と指の間も丁寧に舌を這わせる。
「あっ……やぁ……」
こらえきれない声が佑の唇から漏れる。
「指も気持ちい?敏感なんだね」
「ああっ。そんなんじゃ……」
佑の反応を見て楽しんでいたが、樹もそろそろ余裕がなくなってきた。
「オレそろそろイクけど……いい?」
こくこく、と佑も頷く。
上下にこする手の動きを速めると、樹は佑の耳元で囁いた。
「好きだよ。佑。……っ」
「あっ。ああああ……!」
佑と樹はほぼ同時に達した。
翌朝起きると、隣に樹はいなかった。キッチンから音がするのでそこにいるのだろう。
「ああー……」
佑は昨日のことを思い出して枕に顔を押し付けた。
一回、二回じゃすまなかった。
何回イッたのか数えるのを途中で止めてしまったが、合間に「可愛い」と連呼され、女の子みたいな声をあげさせられ「もっと」とねだらされた。
……土に埋まりたい。
普段そう言うことに対して淡白なので、思い出したときに義務的にこなすだけだったため、あんなにできることに驚いた。
本番をしていないのにこんなに疲労しているのに、最後までしてしまったらどれほど疲れるのだろう。
「おはよう。小鳩さん。すいません、無理させちゃったみたいで」
樹がコーヒーと紅茶の入ったカップを持って寝室に入ってきた。
ベッドの隅に腰かけ、紅茶の入ったカップを佑に差し出す。
「ありがとう」
樹からカップを受け取って、紅茶を口に含む。
ほどよい温度にしてくれたようで、そんなに熱くはなかった。
佑は樹の言葉に不満げに唇を尖らせた。
「昨日名前呼んでくれたのに。敬語もヤダ」
「じゃあ佑。これでいい?」
「うん」
「佑も。オレの名前呼んで」
佑は頬を赤らめてそっぽを向いた。小さい声で囁くように言う。
「……樹」
はああ、とため息をついた樹は自分のカップをサイドテーブルに置き、佑から取り上げたものも同じようにする。
「もう、どうしてそんなに可愛いの。ごめん触りたい」
佑を抱きしめてきた手がそろそろと下肢に伸びる。佑は全力であらがった。
「え、ちょ、会社が……。だめだって」
「大丈夫。30分前に出れば余裕」
「朝食も食べたいし、僕コンビニでシャツ買ってこないと」
「ヤル前に脱いだし、一日くらい同じの平気でしょ?夏じゃねーし。オレの着てもいいけど。朝メシもトーストならすぐだから」
なんだかんだと言いくるめられ、結局佑はベッドに押し倒された。
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