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四章 蜜月編
蘇りかけた記憶
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「体は痛くないか? ダルさは?」
「ま、まぁ大丈夫です。一応」
正直そんなに心配するなら手加減してほしいけど。言ったところで自制できないだろうから。大人っぽく見えてアンセル様まだ、十八だもの。
さっと夜着を身につけると、アンセル様はベッドから降りた。テーブルの上に置いてあったグラスに、水差しから水を注いでくれた。
「茶の用意をさせるか?」
「お水で十分です。ありがとうございます」
私はのろのろと上半身を起こした。枕にもたれるようにしてそれを受け取る。
私が水を飲み干すと、空になったグラスをサイドテーブルにおいてくれる。
私の隣にアンセル様も同じように上半身を起こして座った。
「もう休むか?」
「そうですね。……あ」
そういえばアンセル様に聞きたいことが山のようにあったんだった。
聞くタイミングを逃して、聞けなかったけれど……。
また冷たくあしらわれたら、と不安がぬぐえなかったけれど、疑念が残るのは嫌だから思い切って尋ねる。
「私、お聞きしたいことがたくさんあるんです。構いませんか?」
「そうだろうな。当然だ。でも悪いが、僕が答えるのは今の君に教えられることだけだ。すまないが、君を失うなら真実は告げられない」
(じゃあ、いつの私なら全て教えてくださるのかしら)
「……分かりました。では、答えられることだけ、答えてくださればかまいません」
私に隠し事があったっていい。それでも愛していると言ったのは私だ。
前のように拒絶されるよりまし。
「ドウェインのこと、ご存じですよね?」
「……!」
息を飲んだアンセル様は険しい表情で眉をひそめて、私の言葉を待っている。即座に否定をしなかったのは、アンセル様に尋ねた時点で、確証があることを気づいているから。
「アンセル様がドウェインにお金を渡しているのを見たんです。その後、彼のことを訪ねました。
父に借金させたのはあなただって……。なぜそんなことを?」
「……受け渡しを目にして、あいつに裏まで取っているんだ。言い逃れはできないな」
アンセル様は小さくため息をついて、話し始めてくれた。
父上のご友人が借金をしたことには、関わっていない。
借金を肩代わりした父上が、金策に苦慮しているのを耳にした。だからドウェインに金を払って御父上に借金をさせるよう話をつけた。父上を助けたいという気持ちではあったけれど、返済に困ったらアンセル様を頼るのではという考えもあった。
想定外だったのはその後で、父上が亡くなってしまった。断られることは承知の上で、私に縁談を申し込んだ。その直後、ドウェインに私への返済を迫るように指示。
アンセル様の話を要約するとそう言うことだった。
その後のことは、私もよく知っている。
「君を手に入れたくて、表立っては言えないような、汚い手を使った。……幻滅したか?」
アンセル様は不安そうな顔をする。
彼の話は想定していたものではあった。偽りはないだろう。ドウェインが想像していたような、両親の事故にあん関わっている、なんていうようなことも。
けれど。
「そこまでして私を手に入れたかったのは、本当に髪の色が珍しいからだけ、ですか?」
思い上がりかもしれないけれど、それだけには思えなかったのだ。
最近のアンセル様からは、私への愛情が恥ずかしくなるほど駄々洩れだし。
「……君の髪の色は魅力の一つだ。だが、もちろん君の優しさだとかそういうものにこそ惹かれている」
私たちは会ったことがない。でも、会ったことがない相手に縁談を申し込むほど惹かれるなんて、思えなかった。性格なんか会ったことがないのに分かるはずもないし。
「……私たち、お会いしたことがあるのですか?」
アンセル様は、ふいと目を反らした。
「……ない」
その言葉は、嘘だ。
でも私は追求しなかった。今の私にはそう答えるしかないのだと分かったから。
「迎えに来てくださったとき、どうして私のいるところがお分かりになったのですか?」
「……ああ」
アンセル様は言いづらいようで、しばらくもごもごしていたが、意を決して口を開いた。
「少し前から君を人を雇って警護させていた。プリシラの様子がおかしかったので、心配になって。君に何かあったら僕は今度こそ立ち直れないから」
「け、警護ですか?」
私、王族でもなんでもないけど?
多分タイミング的にはドウェインに会いに行ったあとだろう。あの時から警護されていたのなら、アンセル様が何か言ってこないはずがない。
恐る恐るといった様子で、アンセル様が言う。
「怒っていないのか?」
「いいえ? 驚きはしましたけど」
驚きはしたけれど、怒りは感じない。
私を想ってしてくれたことだから。
「プリシラ」
安堵したように、アンセル様が微笑む。
あとこれは私も触れたくはないけど、触れずにいられないこと。
「アンセル様はまだ、心に思っている方がいらっしゃるのですか?」
私の質問に、アンセル様の顔はこわばった。
「……。彼女に会うことはけしてない。だから、そのことで君を傷つけることはないと約束する」
言葉を選んだ返答。
本当のことをすべて、私に教えてくれる日が来るのか、分からないけれど……。
私を大切に思っていてくれる。理由は分からない。けど、全ては打ち明けられないながらも、誠実に回答しようとしてくれることだけは伝わったから。
「ありがとうございました、アンセル様」
「……すまない、君がどんなに真実を知りたいか分かるのに。それでも、僕は君を失うわけにはいかない」
「構いません。可能な限り教えてくだされば。私だって真実と引き換えになるのだとしたら、アンセル様のほうが大事です」
「プリシラ……」
そうしてアンセル様は優しく私を抱き寄せて、頭を撫でてくれて。
いつの間にか、寝てしまったらしい。気づいたら朝になっていた。
私の愛しい人はすでに目を覚まして、身支度を整えている。
「……おはよう。セル」
私は起きたばかりのぼんやりした頭のまま口を開いた。
その途端彼ははっとした顔になり、結びかけたクラヴァットをそのままに、私の肩を掴んだ。
「今……今なんと言った? 君は確かに……!」
鬼気迫った様子に、怖さすら感じた。
恐怖とともにだんだんと、頭がクリアになる。
慌てて私は上半身を起こした。何も身に着けていなかったから、上掛けを羽織る。
「すみません。ぼんやりしていて、覚えていなくて…あの私何か、失礼なことを……?」
しどろもどろに答えると、アンセル様は我に返ったようだった。
「あ……いや……そうか……いいんだ。おはよう。プリシラ」
優しい微笑みはいつものアンセル様で、私はほっと胸を撫でおろした。
「おはようございます。アンセル様」
「体がだるいだろう。朝食は部屋に運ばせよう」
「食堂で大丈夫ですよ。アンセル様と一緒に食べたいので」
「では僕の分もここに運ばせる。今日は特に君の予定はなかったな? ゆっくり休むように」
ベッドの脇に座って、アンセル様が優しく微笑む。
「はい。ありがとうございます。アンセル様」
少し冷たいけれど、優しくて綺麗な、私の王子様。
私たちの間には確かに秘密があって。
夫婦の間に秘密がないことがいいことは確かだけれど、それで私たちが幸せなのだ。
いびつではあっても、この幸せが続いていくんだって。そう思っていたのに。
この生活がもうすぐ終わりを告げるだなんて、私は知らなかった。
「ま、まぁ大丈夫です。一応」
正直そんなに心配するなら手加減してほしいけど。言ったところで自制できないだろうから。大人っぽく見えてアンセル様まだ、十八だもの。
さっと夜着を身につけると、アンセル様はベッドから降りた。テーブルの上に置いてあったグラスに、水差しから水を注いでくれた。
「茶の用意をさせるか?」
「お水で十分です。ありがとうございます」
私はのろのろと上半身を起こした。枕にもたれるようにしてそれを受け取る。
私が水を飲み干すと、空になったグラスをサイドテーブルにおいてくれる。
私の隣にアンセル様も同じように上半身を起こして座った。
「もう休むか?」
「そうですね。……あ」
そういえばアンセル様に聞きたいことが山のようにあったんだった。
聞くタイミングを逃して、聞けなかったけれど……。
また冷たくあしらわれたら、と不安がぬぐえなかったけれど、疑念が残るのは嫌だから思い切って尋ねる。
「私、お聞きしたいことがたくさんあるんです。構いませんか?」
「そうだろうな。当然だ。でも悪いが、僕が答えるのは今の君に教えられることだけだ。すまないが、君を失うなら真実は告げられない」
(じゃあ、いつの私なら全て教えてくださるのかしら)
「……分かりました。では、答えられることだけ、答えてくださればかまいません」
私に隠し事があったっていい。それでも愛していると言ったのは私だ。
前のように拒絶されるよりまし。
「ドウェインのこと、ご存じですよね?」
「……!」
息を飲んだアンセル様は険しい表情で眉をひそめて、私の言葉を待っている。即座に否定をしなかったのは、アンセル様に尋ねた時点で、確証があることを気づいているから。
「アンセル様がドウェインにお金を渡しているのを見たんです。その後、彼のことを訪ねました。
父に借金させたのはあなただって……。なぜそんなことを?」
「……受け渡しを目にして、あいつに裏まで取っているんだ。言い逃れはできないな」
アンセル様は小さくため息をついて、話し始めてくれた。
父上のご友人が借金をしたことには、関わっていない。
借金を肩代わりした父上が、金策に苦慮しているのを耳にした。だからドウェインに金を払って御父上に借金をさせるよう話をつけた。父上を助けたいという気持ちではあったけれど、返済に困ったらアンセル様を頼るのではという考えもあった。
想定外だったのはその後で、父上が亡くなってしまった。断られることは承知の上で、私に縁談を申し込んだ。その直後、ドウェインに私への返済を迫るように指示。
アンセル様の話を要約するとそう言うことだった。
その後のことは、私もよく知っている。
「君を手に入れたくて、表立っては言えないような、汚い手を使った。……幻滅したか?」
アンセル様は不安そうな顔をする。
彼の話は想定していたものではあった。偽りはないだろう。ドウェインが想像していたような、両親の事故にあん関わっている、なんていうようなことも。
けれど。
「そこまでして私を手に入れたかったのは、本当に髪の色が珍しいからだけ、ですか?」
思い上がりかもしれないけれど、それだけには思えなかったのだ。
最近のアンセル様からは、私への愛情が恥ずかしくなるほど駄々洩れだし。
「……君の髪の色は魅力の一つだ。だが、もちろん君の優しさだとかそういうものにこそ惹かれている」
私たちは会ったことがない。でも、会ったことがない相手に縁談を申し込むほど惹かれるなんて、思えなかった。性格なんか会ったことがないのに分かるはずもないし。
「……私たち、お会いしたことがあるのですか?」
アンセル様は、ふいと目を反らした。
「……ない」
その言葉は、嘘だ。
でも私は追求しなかった。今の私にはそう答えるしかないのだと分かったから。
「迎えに来てくださったとき、どうして私のいるところがお分かりになったのですか?」
「……ああ」
アンセル様は言いづらいようで、しばらくもごもごしていたが、意を決して口を開いた。
「少し前から君を人を雇って警護させていた。プリシラの様子がおかしかったので、心配になって。君に何かあったら僕は今度こそ立ち直れないから」
「け、警護ですか?」
私、王族でもなんでもないけど?
多分タイミング的にはドウェインに会いに行ったあとだろう。あの時から警護されていたのなら、アンセル様が何か言ってこないはずがない。
恐る恐るといった様子で、アンセル様が言う。
「怒っていないのか?」
「いいえ? 驚きはしましたけど」
驚きはしたけれど、怒りは感じない。
私を想ってしてくれたことだから。
「プリシラ」
安堵したように、アンセル様が微笑む。
あとこれは私も触れたくはないけど、触れずにいられないこと。
「アンセル様はまだ、心に思っている方がいらっしゃるのですか?」
私の質問に、アンセル様の顔はこわばった。
「……。彼女に会うことはけしてない。だから、そのことで君を傷つけることはないと約束する」
言葉を選んだ返答。
本当のことをすべて、私に教えてくれる日が来るのか、分からないけれど……。
私を大切に思っていてくれる。理由は分からない。けど、全ては打ち明けられないながらも、誠実に回答しようとしてくれることだけは伝わったから。
「ありがとうございました、アンセル様」
「……すまない、君がどんなに真実を知りたいか分かるのに。それでも、僕は君を失うわけにはいかない」
「構いません。可能な限り教えてくだされば。私だって真実と引き換えになるのだとしたら、アンセル様のほうが大事です」
「プリシラ……」
そうしてアンセル様は優しく私を抱き寄せて、頭を撫でてくれて。
いつの間にか、寝てしまったらしい。気づいたら朝になっていた。
私の愛しい人はすでに目を覚まして、身支度を整えている。
「……おはよう。セル」
私は起きたばかりのぼんやりした頭のまま口を開いた。
その途端彼ははっとした顔になり、結びかけたクラヴァットをそのままに、私の肩を掴んだ。
「今……今なんと言った? 君は確かに……!」
鬼気迫った様子に、怖さすら感じた。
恐怖とともにだんだんと、頭がクリアになる。
慌てて私は上半身を起こした。何も身に着けていなかったから、上掛けを羽織る。
「すみません。ぼんやりしていて、覚えていなくて…あの私何か、失礼なことを……?」
しどろもどろに答えると、アンセル様は我に返ったようだった。
「あ……いや……そうか……いいんだ。おはよう。プリシラ」
優しい微笑みはいつものアンセル様で、私はほっと胸を撫でおろした。
「おはようございます。アンセル様」
「体がだるいだろう。朝食は部屋に運ばせよう」
「食堂で大丈夫ですよ。アンセル様と一緒に食べたいので」
「では僕の分もここに運ばせる。今日は特に君の予定はなかったな? ゆっくり休むように」
ベッドの脇に座って、アンセル様が優しく微笑む。
「はい。ありがとうございます。アンセル様」
少し冷たいけれど、優しくて綺麗な、私の王子様。
私たちの間には確かに秘密があって。
夫婦の間に秘密がないことがいいことは確かだけれど、それで私たちが幸せなのだ。
いびつではあっても、この幸せが続いていくんだって。そう思っていたのに。
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