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第六章 次代を創る
最高の教育に挑む
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約20名いる課長クラスから
選ばれた七名の
「100年PJ(プロジェクト)一期生」。
ホテルの一室に集められたメンバーは
一様に、緊張した表情に見える。
「次代を担う」と明示されたことも
あるだろうが、
忙しい中、何をやるのか?
これがわからない、が本音のようだ。
PJの開始に当たり、
PJ事務局も担う総務課長には
「何をやるのか、宿題はあるのか」
「どれだけ日程がとられるのか」
「全回出席がマストか」など
かなり後ろ向きとも取れる
質問が、数多く寄せられていた。
総務課長からは
「皆、決して後ろ向きと
言う訳ではありませんが、
忙しい中、やや混乱気味です」
という温度感の報告が入ってきた。
「現場の状況は理解する。
しかし、安易に妥協はしない」
達社長は、決心を固めていた。
そんな状況で、
「100年PJ」
キックオフがスタートした。
冒頭、達社長
PJメンバーへの決意を述べた。
「皆さん忙しいでしょう。でも、
忙しい人をあえて選んでいるのです」
「なぜなら、私達の未来を創る
大切な仕事を皆さんに
お任せしたいからです」
その上で、やや挑発的とも
取れる形で、皆に問いかけた。
「嫌なら外れてもらって結構です」
正直、達社長自身
この表現をここで使うのは
ズルいと承知している。
しかしそれでも、期待する七名。
覚悟をもって欲しくて、
あえて、そう伝えた。
すると、あるPJメンバーから
質問があった。
「なぜこの時期なのですか」
そう、実は新たな街づくりに
繋がる難しいプロジェクトが
進行し始め、かなり忙しいのだ。
「せめてあと半年、
時間的な余裕があれば」
その言葉に、
メンバーの大半が頷いた。
達社長が返事をしようとした、
その時
オブザーバーの建築部長が立ち上がり
諭すような口調で切り返した。
「半年後、まだ忙しいと言ってるよ」
「「緊急ではないが、重要なことを
やる」それが今問われているんだ」
その通りである。
達社長が言おうとした事を
代弁してくれる建築部長。
「わかりました」
質問者は短く返答した。
しかし、明らかに納得していない。
ただでさえ静かなホテルの一室が
この後、更に静寂に包まれた。
その静寂を破ったのは、達社長。
「皆さんにやって頂きたいのは
10年後のビジョンの明確化と
5年の事業計画づくりです」
「それを6ヶ月後、
経営陣に提言してもらいたい」
何をやるかを聞かされていなかった
PJメンバー、皆驚きの表情だった。
それもそのはず、
今まで、そうした業務に関わる
経験を全くしていないからだ。
「どうやってやるのですか?」
当然のように質問がとんだ。
達社長、笑顔で
「建築部長と税理士の所長先生が
サポートしてくれます」
その後、
いくつかの質問のやり取りをし、
今後6ヶ月の大まかな
スケジュールを確認し、
キックオフミーティングは
終了した。
皆、どうなるのか?
不安な表情のまま、ホテルを
出て行った。
「大丈夫でしょうか?」
終了後、
建築部長が心配そうに
話しかけてきた。
達社長も
心配じゃないと言えば嘘になる
しかし、
未来を創るプロセスそのもの
が価値になる。
これに勝る、次代育成はない。
そう確信している。
「大丈夫。皆を信じよう」
選ばれた七名の
「100年PJ(プロジェクト)一期生」。
ホテルの一室に集められたメンバーは
一様に、緊張した表情に見える。
「次代を担う」と明示されたことも
あるだろうが、
忙しい中、何をやるのか?
これがわからない、が本音のようだ。
PJの開始に当たり、
PJ事務局も担う総務課長には
「何をやるのか、宿題はあるのか」
「どれだけ日程がとられるのか」
「全回出席がマストか」など
かなり後ろ向きとも取れる
質問が、数多く寄せられていた。
総務課長からは
「皆、決して後ろ向きと
言う訳ではありませんが、
忙しい中、やや混乱気味です」
という温度感の報告が入ってきた。
「現場の状況は理解する。
しかし、安易に妥協はしない」
達社長は、決心を固めていた。
そんな状況で、
「100年PJ」
キックオフがスタートした。
冒頭、達社長
PJメンバーへの決意を述べた。
「皆さん忙しいでしょう。でも、
忙しい人をあえて選んでいるのです」
「なぜなら、私達の未来を創る
大切な仕事を皆さんに
お任せしたいからです」
その上で、やや挑発的とも
取れる形で、皆に問いかけた。
「嫌なら外れてもらって結構です」
正直、達社長自身
この表現をここで使うのは
ズルいと承知している。
しかしそれでも、期待する七名。
覚悟をもって欲しくて、
あえて、そう伝えた。
すると、あるPJメンバーから
質問があった。
「なぜこの時期なのですか」
そう、実は新たな街づくりに
繋がる難しいプロジェクトが
進行し始め、かなり忙しいのだ。
「せめてあと半年、
時間的な余裕があれば」
その言葉に、
メンバーの大半が頷いた。
達社長が返事をしようとした、
その時
オブザーバーの建築部長が立ち上がり
諭すような口調で切り返した。
「半年後、まだ忙しいと言ってるよ」
「「緊急ではないが、重要なことを
やる」それが今問われているんだ」
その通りである。
達社長が言おうとした事を
代弁してくれる建築部長。
「わかりました」
質問者は短く返答した。
しかし、明らかに納得していない。
ただでさえ静かなホテルの一室が
この後、更に静寂に包まれた。
その静寂を破ったのは、達社長。
「皆さんにやって頂きたいのは
10年後のビジョンの明確化と
5年の事業計画づくりです」
「それを6ヶ月後、
経営陣に提言してもらいたい」
何をやるかを聞かされていなかった
PJメンバー、皆驚きの表情だった。
それもそのはず、
今まで、そうした業務に関わる
経験を全くしていないからだ。
「どうやってやるのですか?」
当然のように質問がとんだ。
達社長、笑顔で
「建築部長と税理士の所長先生が
サポートしてくれます」
その後、
いくつかの質問のやり取りをし、
今後6ヶ月の大まかな
スケジュールを確認し、
キックオフミーティングは
終了した。
皆、どうなるのか?
不安な表情のまま、ホテルを
出て行った。
「大丈夫でしょうか?」
終了後、
建築部長が心配そうに
話しかけてきた。
達社長も
心配じゃないと言えば嘘になる
しかし、
未来を創るプロセスそのもの
が価値になる。
これに勝る、次代育成はない。
そう確信している。
「大丈夫。皆を信じよう」
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