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第五章 稼げる体質へ転換する
労働分配率は血圧のごとき
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労働分配率。
やや聞き慣れない言葉
簡単に言えば、
得た利益のうち、いくらを
人件費に配分しているか?
を表す経営のモノサシである。
給与の何%を食費に回しているか
を表すエンゲル係数に
考え方は似ていると
言えるかもしれない。
ビジネス的には、
売上から材料代や外注費などを
引いた、粗々の利益からいくら
人件費に配分するかを表した数値。
経営では、
非常に大切な数値だと言われる。
経費の中でも、
最大の一つが、この人件費であり
どう配分するかで、
会社が元気になるか、衰退するかを
左右するからだ。
この分配を考える際、
達社長が大切にしているのが、
顧問税理士の先生に
教えて頂いたアドバイス
「労働分配率は血圧のごとき」
である。
もう少し詳述すると
血圧は低すぎると、
体の動きが悪くなる。
一方、高すぎると、
突然死のリスクすら否定できない
労働分配率も同じだと心得て欲しい。
とは言え
これが正解だと言う分配率が
必ずしもあるわけではなく
得た利益をいくら
人件費に配分するかは
経営者の分配に対する考え方に
委ねられる。
これが、税理士所長先生の教え
である。
「分配は経営思想」
達社長にとって、非常に
納得のいく考え方である。
その上で、
人も企業も健康の鍵はバランス。
「高すぎても、低すぎてもいけない」
こうした教えを受けて
達社長が今、考えているのが
労働分配率50%を基準にする
分配思想である。
未来に半分、今頑張る社員に半分。
シンプルに言えば、
そう考えているからだ。
無論、利益も確実に計上できる。
しかし、現実は難しい。
残念ながら、
利益は目標に大きく及ばない。
分配率が55%を大きく越えて
しまっているからだ。
同業他社と比較しても
人件費は高いとは言えないから、
付加価値が低いのだ。
先生の例えを借りるなら、高血圧症。
最悪の場合、
突然死のリスクすら否定できない、
「要検査」状態にある。
一人一人の頑張りをみたら、
もっと報いたい。
しかし、
会社を潰す訳には行かない・・
中長期的には、ビジョンに基づき、
事業の価値を高めることで、
分配率を基準値に近づけたいと
考えている。
それが、王道である。
しかし、残念ながら
それでは時間が足りない。
今は、
決して健康な状態にはないからだ。
あえて言えば、病気を直す
短期的な施策が必要なのである。
つまり
内科的治療だけでなく、外科的治療
即効性のある手をうつ必要がある。
達社長は、つらい決断をも辞さない
覚悟が求められた。
とはいえ、
社員の生活に直結する人件費。
所長先生の意見も聞いて、
正しく対処しなくては。
憂鬱な気分の達社長であった。
やや聞き慣れない言葉
簡単に言えば、
得た利益のうち、いくらを
人件費に配分しているか?
を表す経営のモノサシである。
給与の何%を食費に回しているか
を表すエンゲル係数に
考え方は似ていると
言えるかもしれない。
ビジネス的には、
売上から材料代や外注費などを
引いた、粗々の利益からいくら
人件費に配分するかを表した数値。
経営では、
非常に大切な数値だと言われる。
経費の中でも、
最大の一つが、この人件費であり
どう配分するかで、
会社が元気になるか、衰退するかを
左右するからだ。
この分配を考える際、
達社長が大切にしているのが、
顧問税理士の先生に
教えて頂いたアドバイス
「労働分配率は血圧のごとき」
である。
もう少し詳述すると
血圧は低すぎると、
体の動きが悪くなる。
一方、高すぎると、
突然死のリスクすら否定できない
労働分配率も同じだと心得て欲しい。
とは言え
これが正解だと言う分配率が
必ずしもあるわけではなく
得た利益をいくら
人件費に配分するかは
経営者の分配に対する考え方に
委ねられる。
これが、税理士所長先生の教え
である。
「分配は経営思想」
達社長にとって、非常に
納得のいく考え方である。
その上で、
人も企業も健康の鍵はバランス。
「高すぎても、低すぎてもいけない」
こうした教えを受けて
達社長が今、考えているのが
労働分配率50%を基準にする
分配思想である。
未来に半分、今頑張る社員に半分。
シンプルに言えば、
そう考えているからだ。
無論、利益も確実に計上できる。
しかし、現実は難しい。
残念ながら、
利益は目標に大きく及ばない。
分配率が55%を大きく越えて
しまっているからだ。
同業他社と比較しても
人件費は高いとは言えないから、
付加価値が低いのだ。
先生の例えを借りるなら、高血圧症。
最悪の場合、
突然死のリスクすら否定できない、
「要検査」状態にある。
一人一人の頑張りをみたら、
もっと報いたい。
しかし、
会社を潰す訳には行かない・・
中長期的には、ビジョンに基づき、
事業の価値を高めることで、
分配率を基準値に近づけたいと
考えている。
それが、王道である。
しかし、残念ながら
それでは時間が足りない。
今は、
決して健康な状態にはないからだ。
あえて言えば、病気を直す
短期的な施策が必要なのである。
つまり
内科的治療だけでなく、外科的治療
即効性のある手をうつ必要がある。
達社長は、つらい決断をも辞さない
覚悟が求められた。
とはいえ、
社員の生活に直結する人件費。
所長先生の意見も聞いて、
正しく対処しなくては。
憂鬱な気分の達社長であった。
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