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第四話「倉島」
4-5 着信 ※
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可愛らしい音楽が車内に流れた。
倉島はぴたりと動きを止め、美果から身体を離すと音の出元を探した。
「…っ」
両手をネクタイで縛られた状態のまま、美果ははっとして慌てて制服のポケットに手を伸ばした。
スマホに誰かからの着信である。美果は誰でも良いので助けを乞おうとした。
「あっ」
倉島がそれを許すはずもない。両手で掴んで取り出したスマホは彼女の上に座る体育教師にすぐさま奪われてしまった。
「お前の援助交際の相手からだ」
「返してください!」
「この男の所に行って、また身体を売る気か?」
「や、止めれるなら、もう二度としたくないです!」
「じゃあ、連絡はもう返すな」
「だ、だってそうすると写真が…」
「…ふむ」
悔しそうな顔の美果を見下ろして、倉島は少し思案顔をした。
「明日その男の住所を聞き取れ、そしたら俺が話をつけにいってやる」
「…え!?」
美果は心底驚いた。まるで教師のような事を言っている。だが続く言葉に美果は再び失望した。
「代わりに、これからは俺にだけ足を開くんだな」
「い、嫌です!!」
「暴れても煽るだけだぞ」
「やだっ、止めてくださいっ、へ、変態!」
美果はそうそう悪口は言わないが、倉島の裏切りには頭にきていた。青ざめて目を潤ませながらも虚勢を張るその様を見ながら、倉島は普段学校では絶対に見せない愉悦の笑顔を浮かべていた。
「性悪のお前に罵られても何とも思わないな」
「うぅ…」
着信音が続くスマホを傍らに置いて、倉島は縛った美果の両手を押さえつけながら片手で彼女の制服のスカーフを取り除いた。妙にゆっくりとした手つきのため、美果は余計に恐ろしくなってくる。
少しすると城木からの着信は止まった。
倉島は着信音が切れるとすぐに美果から手を離した。
傍らに置いておいた美果のスマホを再び手に取るとトークアプリを立ち上げ、今度は彼女の母親宛に勝手にメッセージを書き始めた。
―――ドスッ
そんな音と同時に横腹に僅かに痛みを感じ、倉島は少し驚いて美果を見た。
すると美果は、自分の学生鞄を使って倉島を殴っていた。本人的には渾身の力を振り絞ったようだが、倉島の鍛えた身体には少し痛い程度の衝撃である。
「お前の家族に帰りは遅くなると連絡してるところだ、もう少しで終わるから大人しく待ってなさい」
「か、勝手に触らないでください!」
美果は両手を震わせながら怒った。この震えは、怒りよりも恐怖の方が強いのだが、美果は虚勢を張る以外にもう出来ることがない。
「離して、スマホ返して!」
「…はあ」
倉島は呆れたようなため息をついて、美果をじっと見下ろした。
「…っ」
学校で美果にだけ向ける、あの冷たい目である。
「笹野」
低い声だ。美果はびくりと身体を震わせた。
「―――そんなに痛い目に遭いたいか?」
「う…」
美果は恐ろしくなって手を止めた。その隙に倉島はさっと美果から鞄を取り上げた。しかし持っていた部分が良くなかったため鞄の蓋が開き、中身が半分ほどこぼれ落ちてしまった。
「まったく、お前が暴れるからだぞ…ん?」
「…せ、先生がこんな事するから」
美果の最もな言葉を無視して倉島は散らばったものを鞄に雑に入れ直していたが、一つだけ学校には到底不要な持ち物を見つけて眉を寄せた。
「お前、やっぱり楽しんでるみたいだな」
「え…あっ、そ、それは」
美果の鞄から飛び出たのは以前彼女が隣町で初めて買った男性用のコンドームだった。
「ご丁寧にサイズもバラけたやつか…」
「み、見ないでくださいっ、鞄に戻して」
美果は真っ赤になって慌てた。箱の説明を読んでいた倉島はふむ、と呟いて勝手にパッケージを開けた。
「ちょ、何するんですか!?」
「…説明が必要か? 何に使うか知らないわけないよな?」
くっ、と笑って倉島は一番大きなサイズの三連綴りのコンドームを取り出した。
「お前の用意が良くて助かるよ」
「やだ…」
美果の母親になりすましのメッセージを送りつけ、遅くなる旨を伝えた倉島は彼女のスマホを助手席に放り投げた。
「これでもう何も心配する必要はないぞ、笹野」
そう言って笑った倉島の顔は、美果に向けたことのない優しげな顔だった。けれどその瞳は色欲に染まった恐ろしいものだった。
***
「ほら笹野、いい子だから大人しく足を開きなさい」
美果はぶんぶんと頭を左右に振って拒否し続けていた。壁に背を預けて座った倉島の足の間に座らされている。背中を倉島に預ける形で、美果は必死に足を閉じていた。
「じゃあ先生が開かせてやる」
「や、やだっ」
美果よりかなり体格が良く、ジムでひたすら身体を鍛えている力の強い男である倉島に勝てるはずもない。美果は背後から伸びてきた倉島の両手に強引に足を左右に開かされた。
閉じられないように、足の間に美果の鞄を置いて倉島は彼女の足を撫で回した。
いつの間にか手首のボタンを外して腕まくりをしていた倉島は、普段スカートの下に隠されていた美果の震える内ももを掴むといやらしく笑った。柔らかく、シミも無い少女の身体は酷く倉島の情欲を掻き立てた。
「暴れるとスカートがもっと捲れるぞ、下着が見えそうだな」
「先生、やめてください」
耳元で囁くと、美果はびくりと身体を震わせて離れようとする。その身体を後ろから抱き寄せて倉島は美果の首筋に顔を近づけた。
すんすん、と匂いを嗅がれて、美果は小さく悲鳴を上げる。
「やっ、何して!」
「…笹野はいい匂いがするな」
「香水とかつけてません!」
「ああ、これは香水じゃないな」
べろっ、と倉島は美果の首筋を舌でいやらしく舐めた。
「ひっ」
「―――女の匂いだ」
欲情した男の声だった。
倉島は美果の制服の胸元に手を伸ばし、スカーフが取り除かれた胸元のチャックを下ろした。開かれた前部から手を入れ、美果のブラジャーをずり上げた。
「や、やめ」
あまりに早業なので美果は目を白黒させていた。倉島は随分と手馴れている。美果が止める暇もない。
「やっぱり、意外とあるな」
ぷるん、と現れた白い膨らみをじっくりと見つめ、倉島は無遠慮に二つの膨らみを掴むとむにゅむにゅと揉み始めた。
「も、揉まないでください!」
「勿体無いだろ、こんな良い胸…それにここの色も綺麗だ」
倉島は美果の乳房を揉みながら、薄い色の突起を親指の腹で撫でた。すると突起は素直な生徒のようにすぐにぷっくりと立ち上がる。
「んっ」
「ここは良い子だな、笹野」
くすりと笑って倉島はそのまま親指の腹で美果の両胸の突起を愛撫し続けた。擦られ続けると、次第に美果の肩がぴくりぴくりと跳ねた。
「気持いいのか?」
「そ、そんな所、あんまり触ったことないから、分からないです」
耳まで赤くして美果は消え入りそうな声で言った。
「性に奔放だと思ったら、ここはあんまり経験がないんだな」
「奔放なんかじゃないです…」
会話中も倉島は美果の胸を揉み、乳首をいじり続けた。妙なむず痒さが美果の肩を震わせる。
以前美果を脅しつけて自宅に呼びつけた須川にも胸を吸い付かれたり弄られたりしたが、美果にはまだそちらで何かを感じるほど開発はされていないし、どうして男性陣がこうも胸に触れてこようとするのか分からない。
「せ、んせい…も、触らないで、くださ」
「痛いか?」
「んっ、い、たくはないけど…さ、触らないで」
「…良い反応だ」
びく、びく、と先程よりも高い頻度で肩をびくつかせる美果を見て、倉島はにやにやしながら手を動かし続けた。
「ん、んっ」
「声我慢しなくていいぞ、先生しかいないからな」
「嫌…もう胸、触らないで、ください、んっ」
「…」
自由を奪われ、自分の手の中で胸を愛撫されて小さく喘ぐ女子生徒を見下ろし、倉島はとてつもない背徳感を感じていた。今まで生徒に手を出したことは一度もなかった。十代の少女など、ただの子供にしか見えなかったからである。
だが、美果は普段学校で見る少女とは別人のような色香を漂わせていた。小さく喘ぐ声も、この身体も、男を惑わす威力は充分である。
「…化けたな」
ぽつりと呟いて、倉島は熱の篭ったため息をついた。
***
美果の胸の突起は色付き、上を向いてツンと立ち上がっていた。食べごろの果実のようなそれは震え、倉島に胸を揉まれる度に左右にふるふると揺れている。
それをじっと見ながら、倉島は美果の首筋に吸い付き軽く吸い上げた。
―――ちゅっ、ぢゅうっ、ちゅっ
リップ音が響く。美果が嫌がって首を振ると、お仕置きとばかりに倉島は彼女の胸の突起を強く摘んだ。
「いっ、うぅ…」
痛みを感じて大人しくなる美果の首筋や耳を舐め、また匂いを嗅ぐ。震える美果の身体を堪能しつつ、だんだんと下半身に熱が集中していくのを感じて倉島は背後から美果に腰を押し付けた。
臀部に当たる硬いものが熱を持ち始めたことに気づき、美果が怯えた。そんな様子も楽しそうに観察しつつ、倉島は美果のスカートの中へと片手を伸ばした。
「あっ、駄目!」
美果の静止の言葉を無視して彼女のショーツの中に手を入れる。小さな割れ目の中に隠れていた美果の肉芽を手探りで見つけ、倉島はそれを指の腹で撫でた。
「ひゃっ、いやあっ!!!」
「こら、暴れるな」
怖がって暴れる美果だが、ネクタイで拘束された両腕は上半身ごと背後から倉島に拘束されて自由に動かせない。
倉島は美果の肉芽をつついたり撫でたりしつつ、湿り気の少ないそこからはすぐに指を離した。だがすぐにその下へと指を持っていく。
―――くちゅっ
「あ…」
美果の蜜壷は濡れていた。胸を揉まれ、突起を撫でられ続けただけで彼女は気づかずに快楽を感じていたのだった。
「…胸で濡れたんだな」
「ち、違…」
「何も違わない、認めることも大事だぞ笹野」
耳元で言い聞かせるように囁かれ、美果が涙ぐむ。目尻の涙を舐めとって、倉島は再びショーツの中の指を動かした。
―――くちゅ、ぬちゅ、ぬりゅっ、ぬちゅぬちゅぬちゅっ
蜜壷のぬめりを指で掬い、肉芽に塗りつけると倉島は二本の指でそれを撫でた。
「やあ、あっ、触らな、でっ、んっ、ん、ぅっ」
「女はクリトリスを弄られるのが弱いんだ、力を抜いてろ」
びくびくびく、と美果の身体が震える。倉島の人差し指と中指が美果のショーツの中で激しく上下に動き、肉芽を刺激していた。
「あっ、あ、やだ、や、だっ、やだっ!」
「何が嫌なんだ?」
美果の身体が熱くなっていく。倉島は耳元でわざとらしく質問をした。
「先生っ、やめ、て、やだ、イっちゃうっ、離して、はなし、てぇっ!」
「いいぞ、イって」
―――ぬちゅぬちゅぬちゅっ、くちゅくちゅくちゅくちゅっっ!!
倉島は更に激しく美果の肉芽を攻め立てた。
「あ、あっ、あっ、あっっっ!!!」
美果の体が小さく痙攣し、腰が浮き上がる。そしてすぐにぐったりとして背後の倉島にもたれ掛かった。
はあはあ、と美果の浅い呼吸が車内に小さく響く。
「ちゃんと言えてえらいな」
絶頂に達して放心している美果に、倉島が小さく笑って囁いた。
「…ぁ」
まだ小さく喘ぐ美果の熱を孕んだ声を聞いて、倉島は思わずごくりと唾を飲み込んだ。
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