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最終章 私の守護者
私の守護者 ⑦
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「わ、私は、正直凄く嬉しいです……! こうやって家族の前で座っていられのは、彼がいなければ絶対にありえませんでした」
「私も、お嬢様をお守りできるなら、本望でございます」
私たち二人の意見を聞くと、母は勝ち誇ったように父に向き直る。
父は頭に手をあてながら、横に数回首を振ると、椅子に腰かけた。
「もう、好きにしてくれ……。 うぅ、愛が愛がぁぁ! これだからイケメンは嫌いなんだぁ!」
あまつさえ、泣きだす始末。
なんだろう、こう立派に見えていた父の像が崩れ去ろうとしている。
「はぁ! スッキリした。 ってことで、契約しましょ」
母は彼の手をとると、無理やり立たせ私の目の前まで連れてくる。
「さ、どうぞ、娘のボディーガードを任せたからね!」
ドンっと背中を強く叩く、これで契約成立なのだろうか? 色々省いているような気もするが、このさいはどうでもよい。
彼とこれからも一緒にいられるなら。
トクン――。 トクン……。 心臓の鼓動が増していく。
彼を見るたびに、心に甘い波紋が波打ち、瞳が潤むのがかわった。
少しだけ困った顔をしていた彼だが、姿勢を正すと私の前にひざまづき、頭を垂れながら右手を掴んで、そっと唇の前までもっていく。
それだけでも、心臓が破裂しそうなほど暴れだし、体中が強張っていく。
「お嬢様、今後、いかなる時もあなた様をお守りすることを誓います」
言い終わると、そっと手の甲に口づけをしてくる。
柔らかく、そして力強い、なんとも心地のよい口づけなのだろうか。
「わぁーい! 今夜はお祝いよぉ! ひゃっほー! 式は海外がいいなぁ」
クルクルと舞う母に、机を涙で濡らす父。
私は左手でペンダントを撫でた。
刻まれた花の名前は【カランコエ】花言葉は。
【幸福を告げる】
そして。
【あなたを守る】
「私も、お嬢様をお守りできるなら、本望でございます」
私たち二人の意見を聞くと、母は勝ち誇ったように父に向き直る。
父は頭に手をあてながら、横に数回首を振ると、椅子に腰かけた。
「もう、好きにしてくれ……。 うぅ、愛が愛がぁぁ! これだからイケメンは嫌いなんだぁ!」
あまつさえ、泣きだす始末。
なんだろう、こう立派に見えていた父の像が崩れ去ろうとしている。
「はぁ! スッキリした。 ってことで、契約しましょ」
母は彼の手をとると、無理やり立たせ私の目の前まで連れてくる。
「さ、どうぞ、娘のボディーガードを任せたからね!」
ドンっと背中を強く叩く、これで契約成立なのだろうか? 色々省いているような気もするが、このさいはどうでもよい。
彼とこれからも一緒にいられるなら。
トクン――。 トクン……。 心臓の鼓動が増していく。
彼を見るたびに、心に甘い波紋が波打ち、瞳が潤むのがかわった。
少しだけ困った顔をしていた彼だが、姿勢を正すと私の前にひざまづき、頭を垂れながら右手を掴んで、そっと唇の前までもっていく。
それだけでも、心臓が破裂しそうなほど暴れだし、体中が強張っていく。
「お嬢様、今後、いかなる時もあなた様をお守りすることを誓います」
言い終わると、そっと手の甲に口づけをしてくる。
柔らかく、そして力強い、なんとも心地のよい口づけなのだろうか。
「わぁーい! 今夜はお祝いよぉ! ひゃっほー! 式は海外がいいなぁ」
クルクルと舞う母に、机を涙で濡らす父。
私は左手でペンダントを撫でた。
刻まれた花の名前は【カランコエ】花言葉は。
【幸福を告げる】
そして。
【あなたを守る】
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