40 / 46
そしてこれから……
体を重ねる
しおりを挟む
酔った感じのまま、片づけを終えてお風呂に入って遅めの就寝時間になってしまった。
「ふぅ、さすがに疲れましたね」
ベッドの上で疲れている姿をみて、まだお酒が残っている私は彼を抱きしめて胸に顔を埋めさせる。
「さ、紗香さん?」
「こうしていると疲れって飛んでいかない? 本当は寝るべきなんだろうけど」
「確かに、なんだろうこう凄くリラックスしますね好きな人に抱きしめられると」
自分もそれは経験したことがある。
日々のストレスが軽減される気がした。
だから、私にできることこれぐらいしかできないけれど、少しでも彼を癒してあげられるならと思っていたが……。
「な、なにをやっているのかしら?」
ゴソゴソと手が動き出したかと思ったら、なぜか私の胸をフニフニともみ始める。
「い、いや、ほら疲れていると余計増すっていうじゃないですか……」
「――ッ!」
何を意味のわからないことをって、言おうとする前にカリっと先端を甘噛みされてしまう。
一瞬で背筋に甘美な刺激が流れ、口から吐息が漏れてしまう。
「ちょ、ちょっともう遅いから」
時計を確認すると真夜中に近づきつつあった。
さすがに、明日に残ってしまう伝えようにもエスカレートしていく樹くんの愛撫に私の体は力を失いっていく。
「ごめんなさい、でも……」
ぐいっと熱をもった箇所が太ももに押し付けれられると、さらに手の動きが活発になり首筋を這う舌に私は感じてしまう。
手を使って、彼の頭を離そうとするも力が入らない。
人差し指を口に入れられ、顔は胸を左手は私の大切な部分を刺激していく。
「紗香さん、大好きです」
ズルい、そんな甘えた声で言われてしまうと抵抗という気は無くなり、身を任せると喜んだ彼は刺激を強めていく。
***
やめておけばよかった。
なんて、思わずにはいられない! この気だるさ、半端ない。
仕事へ向かうための合図であるアラームが鳴りやまないでいる。
だって、止めるのも億劫なほど体が動かない。
「ちょっと強引にでもやめておくべきだったかも……」
なんとか手をのばして鳴りやませるも、体を持ち上げることができない。
具体的に言うと、腰にまったく力が入らなかった。
「二回なんて、二回も」
ブツブツと呟きながらノソノソとベッドから抜け出して、着替えを探していく。
だけど、言葉では止めておけばよかったなんて言っているが、心に関してはかなりスッキリしている。
「私の体、正直すぎる」
自分でも二十代前半のような体力は無いと分かっているのだけど、相手が若すぎるのでそちらのペースでついつい行ってしまうと、ごっそりと体力をもっていかれた。
でも、この朝の気だるい感じは何度味わっても嫌いにはなれない。
もう一度気合を入れて、起き上がると冷えた空気が体を包み込む。
急いで着替えてからリビングに行くと、用意された朝ご飯が目に入る。
「凄いわね、本当に感心するわ」
男性ってなんで行為が終わると、スッと眠れるのだろう。
私は余韻を引きずってしばらく起きているのに……いや、あの寝顔を見れるのは良いのだが、正直羨ましい。
それでも、私より早く起きてご飯まで作って出かけている。
「頑張りすぎんなよ」
誰もいない部屋に彼の姿を思い浮かべて話しかけた。
お互いの想いを確認し合ってから、体を重ねる回数は増えたのは間違いないのだけれど、多すぎませんかね? 昔の記憶を遡っても、こんなに多かったかな?
「ま、まさか、樹くんが普通で私の性欲が増している?」
体は疲れていたりするのに、彼に求められると心のどこかで嬉しくもあり、素直に体をあずけてしまっている。
それに、女性ってどこかのタイミングで性欲が増すって聞いたような……?
「馬鹿なこと考えていないで、支度しなくちゃ」
今日も美味しいご飯を食べて、食器を洗い仕事へ向かって行く。
さすがに家を出るときには、気だるさは抜けており逆に心はスッキリしているので、足取りは軽やかだった。
今日は早く帰ってくると聞いていたので、自分も仕事を残さずに終えて帰宅したい。
平日でも二人でいる時間をもっと増やせないかと常に考えているが、中々うまくはいかないでいた。
「贅沢よね」
自分の悩みに対し贅沢と表現してみるが、実際そうだと思う。
ただ、帰って淡泊な毎日を過ごしていたのが急に変わる。
お互いの趣味やプライベートの時間も大切にしたいって思っていた時期もあったけれど、気が付くと一緒にいた。
「雪、降るかしら」
通勤電車の窓の外に見える景色に、どこか雪の気配を感じ取る。
雪国の人にはアレかもしれないけど、私は少しの量だったら雪は好きだった。
どこか神秘的で、綺麗な存在に感動してしまう。
「今年の冬はどうなるかしら」
イヤホンから流れてくる音楽が冬一色になっていく。
恋の歌や未来を明るくしたいと願う曲、儚さと綺麗さが合わさった感じが多いような気がして、ちょっとだけ音量を上げて聴くと音楽は私の鼓動に直接流れ込んできた。
電車から降りて、外に出ると鉛色の空が出迎えてくれる。
白い息が視界の端を彩り、カツカツとアスファルトの上をリズムよく歩いていく。
歌に恋人の姿を重ねると、心がポっと火照る感じは初めてかもしれない。
「ふぅ、さすがに疲れましたね」
ベッドの上で疲れている姿をみて、まだお酒が残っている私は彼を抱きしめて胸に顔を埋めさせる。
「さ、紗香さん?」
「こうしていると疲れって飛んでいかない? 本当は寝るべきなんだろうけど」
「確かに、なんだろうこう凄くリラックスしますね好きな人に抱きしめられると」
自分もそれは経験したことがある。
日々のストレスが軽減される気がした。
だから、私にできることこれぐらいしかできないけれど、少しでも彼を癒してあげられるならと思っていたが……。
「な、なにをやっているのかしら?」
ゴソゴソと手が動き出したかと思ったら、なぜか私の胸をフニフニともみ始める。
「い、いや、ほら疲れていると余計増すっていうじゃないですか……」
「――ッ!」
何を意味のわからないことをって、言おうとする前にカリっと先端を甘噛みされてしまう。
一瞬で背筋に甘美な刺激が流れ、口から吐息が漏れてしまう。
「ちょ、ちょっともう遅いから」
時計を確認すると真夜中に近づきつつあった。
さすがに、明日に残ってしまう伝えようにもエスカレートしていく樹くんの愛撫に私の体は力を失いっていく。
「ごめんなさい、でも……」
ぐいっと熱をもった箇所が太ももに押し付けれられると、さらに手の動きが活発になり首筋を這う舌に私は感じてしまう。
手を使って、彼の頭を離そうとするも力が入らない。
人差し指を口に入れられ、顔は胸を左手は私の大切な部分を刺激していく。
「紗香さん、大好きです」
ズルい、そんな甘えた声で言われてしまうと抵抗という気は無くなり、身を任せると喜んだ彼は刺激を強めていく。
***
やめておけばよかった。
なんて、思わずにはいられない! この気だるさ、半端ない。
仕事へ向かうための合図であるアラームが鳴りやまないでいる。
だって、止めるのも億劫なほど体が動かない。
「ちょっと強引にでもやめておくべきだったかも……」
なんとか手をのばして鳴りやませるも、体を持ち上げることができない。
具体的に言うと、腰にまったく力が入らなかった。
「二回なんて、二回も」
ブツブツと呟きながらノソノソとベッドから抜け出して、着替えを探していく。
だけど、言葉では止めておけばよかったなんて言っているが、心に関してはかなりスッキリしている。
「私の体、正直すぎる」
自分でも二十代前半のような体力は無いと分かっているのだけど、相手が若すぎるのでそちらのペースでついつい行ってしまうと、ごっそりと体力をもっていかれた。
でも、この朝の気だるい感じは何度味わっても嫌いにはなれない。
もう一度気合を入れて、起き上がると冷えた空気が体を包み込む。
急いで着替えてからリビングに行くと、用意された朝ご飯が目に入る。
「凄いわね、本当に感心するわ」
男性ってなんで行為が終わると、スッと眠れるのだろう。
私は余韻を引きずってしばらく起きているのに……いや、あの寝顔を見れるのは良いのだが、正直羨ましい。
それでも、私より早く起きてご飯まで作って出かけている。
「頑張りすぎんなよ」
誰もいない部屋に彼の姿を思い浮かべて話しかけた。
お互いの想いを確認し合ってから、体を重ねる回数は増えたのは間違いないのだけれど、多すぎませんかね? 昔の記憶を遡っても、こんなに多かったかな?
「ま、まさか、樹くんが普通で私の性欲が増している?」
体は疲れていたりするのに、彼に求められると心のどこかで嬉しくもあり、素直に体をあずけてしまっている。
それに、女性ってどこかのタイミングで性欲が増すって聞いたような……?
「馬鹿なこと考えていないで、支度しなくちゃ」
今日も美味しいご飯を食べて、食器を洗い仕事へ向かって行く。
さすがに家を出るときには、気だるさは抜けており逆に心はスッキリしているので、足取りは軽やかだった。
今日は早く帰ってくると聞いていたので、自分も仕事を残さずに終えて帰宅したい。
平日でも二人でいる時間をもっと増やせないかと常に考えているが、中々うまくはいかないでいた。
「贅沢よね」
自分の悩みに対し贅沢と表現してみるが、実際そうだと思う。
ただ、帰って淡泊な毎日を過ごしていたのが急に変わる。
お互いの趣味やプライベートの時間も大切にしたいって思っていた時期もあったけれど、気が付くと一緒にいた。
「雪、降るかしら」
通勤電車の窓の外に見える景色に、どこか雪の気配を感じ取る。
雪国の人にはアレかもしれないけど、私は少しの量だったら雪は好きだった。
どこか神秘的で、綺麗な存在に感動してしまう。
「今年の冬はどうなるかしら」
イヤホンから流れてくる音楽が冬一色になっていく。
恋の歌や未来を明るくしたいと願う曲、儚さと綺麗さが合わさった感じが多いような気がして、ちょっとだけ音量を上げて聴くと音楽は私の鼓動に直接流れ込んできた。
電車から降りて、外に出ると鉛色の空が出迎えてくれる。
白い息が視界の端を彩り、カツカツとアスファルトの上をリズムよく歩いていく。
歌に恋人の姿を重ねると、心がポっと火照る感じは初めてかもしれない。
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立
水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~
第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。
◇◇◇◇
飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。
仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。
退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。
他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。
おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる