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志賀樹の正体
女子会?
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週末までの仕事は今までにないほど順調だった。
それは、私がコッソリと他の人の仕事もこなしていたが、それがまるでない。
理由は単純で、週末に企画部の女性社員で会おう! という、行事のために全員が必死に仕事をこなしていた。
(な、何よ……全員やればできるじゃない)
謎のポテンシャルを発揮する陣営、しかも目標が私がどうやって年下のイケメンでお金持ちの彼氏をゲットしたのかという不純な動機なのだから、頭が常に痛い。
金曜日の夕方、仕事を終えて帰宅の準備に入る皆。
その顔が心なしかニヤニヤしているのは、気のせいと思いたい。
「係長! それでは明日、お待ちしておりますね♪」
「え、えぇ……お手柔らかに」
もう苦笑しかできない、こうして私は人生で初となる大勢の『女子会』なるものに参加することとなった。
***
「うわぁ、なんですかそれ?」
帰宅して、明日の夜の事を樹くんに伝えると彼も困ったような顔になる。
最初は断っていたが、お店まで予約しており部署の人全員が参加するとなると押し切られてしまった。
課長も参加すると言っていたので、その野次馬根性を呪いたいと思ってしまう。
「そうなのよ、困ってて」
「でも、紗香さん少し楽しそうな顔していますけど」
「?」
楽しそう? 私が? 自分が話題の中心になって全員に問い詰められるのが? 楽しい? そんなわけがない。
でも、なんだろう……プライベートなことなのだからもっと強く断れば理解してもらえるハズなのに、最終的には合意して参加している私がいた。
ちょっと前の自分では考えられない。
ただ、淡々と日々を過ごしており、熱中することと言えば仕事と若干のお酒だけだった。
それが今では、お酒はちょっとだけ控えて夜になれば隣にいる彼と一緒に観たい映画をリストに入れていく。
突然始まった不思議な同居生活、今では立派に恋人として生活している。
「そう言えば、どうしますか?」
「あぁ、あれね……」
金曜日の夜は決まって今まで溜めていた映画を観るのが約束になってきたけれど、今日は違う気分だった。
「それよりも、ちょっと出かけない?」
意外な返事に困惑する樹くん、私は外にでる準備を始めると彼も軽く着替えていく。
夜だし、もうオフなので化粧はしない。 マスクで簡単に顔を隠して外へと出ていく。
「どうかしたんですか?」
「私ね、この冬になる前の静かな空って好きなの」
澄んでいて、とても綺麗な夜空。
もちろん、星は見えないけれど必ず輝いていると思うとちょっとはロマンチックに思えない?
「確かに、空気が美味しい気はしますね」
すぅっと息を大きく吸い込み、新鮮な空気を取り入れていた。
さすがに冬はもっと澄んでいるのだろうけれど、個人的には寒すぎるのでちょうどよい感じは今だけだった。
「ありがとうね」
「どうしたんですか急に」
「なんでもないわよ」
ただお互いの手をつないで歩きなれつつある道を散歩している。
夜の冷えたアスファルトに、無機質なコンクリートの塀、そしてチラチラと光る常夜灯が彩ってくれた。
明日の話題ではなく、これからの事や過去のこと二人が知らない世界を共有していく。
それは、部屋でもできるかもしれなけれど、こうしてあてもなく歩いているときにすると不思議とスラスラと語れた。
「うぅ、流石に冷えてきましたね」
「そうね、次はドライブかしら?」
「わかりました。次はドライブですね」
地下鉄の入口付近にあるコンビニの近くまでたどり着くと、踵を返して元来た道を戻っていった。
タンタンと、歩幅をあわせてくれる。
片方の手は繋いでいないけれど、心なしか温かくこの肌寒い季節の夜が更に好きになった。
***
そして、次の日。
土曜日だけど仕事にいく樹くんを見送って、緊張する時間が続いていた。
「できる、私にはできるわ」
何ができるのかわからないけれど、こうでもしないと心臓が口から出てきそうで困っている。
時計を確認してみると、そろそろ出かける時間に迫りつつあり、昼過ぎには準備を万全にしていたのでいつでも出発できた。
「よっし、行くわよ!」
謎の気合と共に、皆が待っているお店へと向かっていった。
そして、到着してみると既に何人かはお店に入っており、店員さんに案内されて席につく。
「係長! 待っていました」
「今日の主役登場‼」
「あ、あはははは……今日は宜しくお願い致します」
ぎこちない動きで腰を落ち着けると、自然と会話が始める。
最初からツッコまれるかと覚悟していると、そんなことはなく仕事の会話や今朝の出来事がメインで私の話題は一切でてこない。
もしかすると、全員集まってから? なんてことを考えていたが、いざ集まって開始しても私への質問は無くただ楽しいだけの飲み会が進められていく。
(なんだ、これなら心配することないわね)
課長も遅れて参加し、和気あいあいとした雰囲気の中全員が楽しんでいく。
繁忙期の仕事も落ち着き、全員ガス抜きのために集まったのかもしれない。
その口実が私だっただけと思っていた。
しかし、席の全員が良い感じに酔いがまわってくると私を見る視線が変わっていくのに気が付いた。
「えぇ、それでは神薙係長の話題に入りたいと思います! はい! 立案者の手毬さん‼」
「え? え?」
急な展開に私はお酒を置いて身構えてしまった。
「はい! 不肖手毬、これから係長への質問を行います」
おぉ! という歓声の後に小さくパチパチと拍手が行われる。
いや、このタイミングで⁉ 完全に油断しきっていた。
「それでは、神薙さんと彼氏さんの馴れ初めから訊ねていきたいと思います!」
おしぼりをマイクに見立てて詰め寄ってくる。
私は酔っている頭をできるだけ回転させて、冷静に対処しようとしていたが、安心しきって少々勢いよく飲んでいたのでついこたえてしまう。
「えっと、営業部に居た頃のステークホルダーに……」
ぺらぺらと止まらない口、だが! 肝心の同棲をしていることなどは伏せて話せている。
でも、周りの皆は私が答えるたびに「凄い!」や「羨ましい」などと反応を返してくれ楽しそうに聞いてくれていた。
訊かれる内容も、それほど細かくなくどうやって知り合ったのか? が一番聞きたかったようだ。
「えぇ、それではズバリ! 夜のほうはどうですか?」
「へ?」
ゴクリと全員が唾を飲んで一気に静かになる。
「よ、夜って……べ、別に私たちは清い関係」
「ストップ! 嘘ですね、大人でそんな清い関係なんてありえません! どうなんですか? 年下の男性って⁉」
いや、それただのセクハラでしかないと思うのは私だけだろうか?
こっそり課長に助けを求めようと思ったが、一番聞きたそうにしているので却下しよう。
「ふ、普通よ。普通!」
納得できないという顔になる。
そんな赤裸々な部分まで報告する義務はこちらにはない! 私は一気にお酒を飲むと全員に進める。
「わ、私だけじゃなくて皆もの聞きたいなぁ」
この苦し紛れの言葉が火をつけた。
手毬さんは標的を隣の課長に代え質問を始める。
「えぇ、それでは課長と旦那様の馴れ初めを……」
完全に酔っ払いの行動でタチが悪い、課長や他の人には申し訳ないがちょっと標的を代わっていただこう。
そっとトイレに行くついでに外へでて火照ったからだを冷やしていく。
「ふぅ……」
吐きだした息が白く、熱をもっていた。
「騒がしいし、慣れないけれど」
なんだか、ちょっと楽しいと感じてしまう。
まだ楽しそうに騒いでいる席へ戻ろうとすると、スマートフォンにメッセージが入った。
差出人は樹くんで、内容は『先に寝ています』とだけ書かれている。
「うん、おやすみ」
返事を打ち込み、送信ボタンを押すと店内へと戻る。
「さぁ、もう少し飲みましょうかね」
それは、私がコッソリと他の人の仕事もこなしていたが、それがまるでない。
理由は単純で、週末に企画部の女性社員で会おう! という、行事のために全員が必死に仕事をこなしていた。
(な、何よ……全員やればできるじゃない)
謎のポテンシャルを発揮する陣営、しかも目標が私がどうやって年下のイケメンでお金持ちの彼氏をゲットしたのかという不純な動機なのだから、頭が常に痛い。
金曜日の夕方、仕事を終えて帰宅の準備に入る皆。
その顔が心なしかニヤニヤしているのは、気のせいと思いたい。
「係長! それでは明日、お待ちしておりますね♪」
「え、えぇ……お手柔らかに」
もう苦笑しかできない、こうして私は人生で初となる大勢の『女子会』なるものに参加することとなった。
***
「うわぁ、なんですかそれ?」
帰宅して、明日の夜の事を樹くんに伝えると彼も困ったような顔になる。
最初は断っていたが、お店まで予約しており部署の人全員が参加するとなると押し切られてしまった。
課長も参加すると言っていたので、その野次馬根性を呪いたいと思ってしまう。
「そうなのよ、困ってて」
「でも、紗香さん少し楽しそうな顔していますけど」
「?」
楽しそう? 私が? 自分が話題の中心になって全員に問い詰められるのが? 楽しい? そんなわけがない。
でも、なんだろう……プライベートなことなのだからもっと強く断れば理解してもらえるハズなのに、最終的には合意して参加している私がいた。
ちょっと前の自分では考えられない。
ただ、淡々と日々を過ごしており、熱中することと言えば仕事と若干のお酒だけだった。
それが今では、お酒はちょっとだけ控えて夜になれば隣にいる彼と一緒に観たい映画をリストに入れていく。
突然始まった不思議な同居生活、今では立派に恋人として生活している。
「そう言えば、どうしますか?」
「あぁ、あれね……」
金曜日の夜は決まって今まで溜めていた映画を観るのが約束になってきたけれど、今日は違う気分だった。
「それよりも、ちょっと出かけない?」
意外な返事に困惑する樹くん、私は外にでる準備を始めると彼も軽く着替えていく。
夜だし、もうオフなので化粧はしない。 マスクで簡単に顔を隠して外へと出ていく。
「どうかしたんですか?」
「私ね、この冬になる前の静かな空って好きなの」
澄んでいて、とても綺麗な夜空。
もちろん、星は見えないけれど必ず輝いていると思うとちょっとはロマンチックに思えない?
「確かに、空気が美味しい気はしますね」
すぅっと息を大きく吸い込み、新鮮な空気を取り入れていた。
さすがに冬はもっと澄んでいるのだろうけれど、個人的には寒すぎるのでちょうどよい感じは今だけだった。
「ありがとうね」
「どうしたんですか急に」
「なんでもないわよ」
ただお互いの手をつないで歩きなれつつある道を散歩している。
夜の冷えたアスファルトに、無機質なコンクリートの塀、そしてチラチラと光る常夜灯が彩ってくれた。
明日の話題ではなく、これからの事や過去のこと二人が知らない世界を共有していく。
それは、部屋でもできるかもしれなけれど、こうしてあてもなく歩いているときにすると不思議とスラスラと語れた。
「うぅ、流石に冷えてきましたね」
「そうね、次はドライブかしら?」
「わかりました。次はドライブですね」
地下鉄の入口付近にあるコンビニの近くまでたどり着くと、踵を返して元来た道を戻っていった。
タンタンと、歩幅をあわせてくれる。
片方の手は繋いでいないけれど、心なしか温かくこの肌寒い季節の夜が更に好きになった。
***
そして、次の日。
土曜日だけど仕事にいく樹くんを見送って、緊張する時間が続いていた。
「できる、私にはできるわ」
何ができるのかわからないけれど、こうでもしないと心臓が口から出てきそうで困っている。
時計を確認してみると、そろそろ出かける時間に迫りつつあり、昼過ぎには準備を万全にしていたのでいつでも出発できた。
「よっし、行くわよ!」
謎の気合と共に、皆が待っているお店へと向かっていった。
そして、到着してみると既に何人かはお店に入っており、店員さんに案内されて席につく。
「係長! 待っていました」
「今日の主役登場‼」
「あ、あはははは……今日は宜しくお願い致します」
ぎこちない動きで腰を落ち着けると、自然と会話が始める。
最初からツッコまれるかと覚悟していると、そんなことはなく仕事の会話や今朝の出来事がメインで私の話題は一切でてこない。
もしかすると、全員集まってから? なんてことを考えていたが、いざ集まって開始しても私への質問は無くただ楽しいだけの飲み会が進められていく。
(なんだ、これなら心配することないわね)
課長も遅れて参加し、和気あいあいとした雰囲気の中全員が楽しんでいく。
繁忙期の仕事も落ち着き、全員ガス抜きのために集まったのかもしれない。
その口実が私だっただけと思っていた。
しかし、席の全員が良い感じに酔いがまわってくると私を見る視線が変わっていくのに気が付いた。
「えぇ、それでは神薙係長の話題に入りたいと思います! はい! 立案者の手毬さん‼」
「え? え?」
急な展開に私はお酒を置いて身構えてしまった。
「はい! 不肖手毬、これから係長への質問を行います」
おぉ! という歓声の後に小さくパチパチと拍手が行われる。
いや、このタイミングで⁉ 完全に油断しきっていた。
「それでは、神薙さんと彼氏さんの馴れ初めから訊ねていきたいと思います!」
おしぼりをマイクに見立てて詰め寄ってくる。
私は酔っている頭をできるだけ回転させて、冷静に対処しようとしていたが、安心しきって少々勢いよく飲んでいたのでついこたえてしまう。
「えっと、営業部に居た頃のステークホルダーに……」
ぺらぺらと止まらない口、だが! 肝心の同棲をしていることなどは伏せて話せている。
でも、周りの皆は私が答えるたびに「凄い!」や「羨ましい」などと反応を返してくれ楽しそうに聞いてくれていた。
訊かれる内容も、それほど細かくなくどうやって知り合ったのか? が一番聞きたかったようだ。
「えぇ、それではズバリ! 夜のほうはどうですか?」
「へ?」
ゴクリと全員が唾を飲んで一気に静かになる。
「よ、夜って……べ、別に私たちは清い関係」
「ストップ! 嘘ですね、大人でそんな清い関係なんてありえません! どうなんですか? 年下の男性って⁉」
いや、それただのセクハラでしかないと思うのは私だけだろうか?
こっそり課長に助けを求めようと思ったが、一番聞きたそうにしているので却下しよう。
「ふ、普通よ。普通!」
納得できないという顔になる。
そんな赤裸々な部分まで報告する義務はこちらにはない! 私は一気にお酒を飲むと全員に進める。
「わ、私だけじゃなくて皆もの聞きたいなぁ」
この苦し紛れの言葉が火をつけた。
手毬さんは標的を隣の課長に代え質問を始める。
「えぇ、それでは課長と旦那様の馴れ初めを……」
完全に酔っ払いの行動でタチが悪い、課長や他の人には申し訳ないがちょっと標的を代わっていただこう。
そっとトイレに行くついでに外へでて火照ったからだを冷やしていく。
「ふぅ……」
吐きだした息が白く、熱をもっていた。
「騒がしいし、慣れないけれど」
なんだか、ちょっと楽しいと感じてしまう。
まだ楽しそうに騒いでいる席へ戻ろうとすると、スマートフォンにメッセージが入った。
差出人は樹くんで、内容は『先に寝ています』とだけ書かれている。
「うん、おやすみ」
返事を打ち込み、送信ボタンを押すと店内へと戻る。
「さぁ、もう少し飲みましょうかね」
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