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神隠し
合同集落『メヌイの村』
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暗い中、馬車に揺られながら目的地である村を目指していく。
本当は休みたいが、彼女たちの事情を聞いては、あまり休んでもいられない。
「そ、そう言えば、なんで私たちが襲うって事前にわかっていたんだい?」
大柄な女性が問いかけてきた。
「あぁ、それは、オフトの街で既に気が付いていたんだが、俺が一度宿に戻りたいって言ったとき、【途中】で寄るって言ってくれた」
フードを被った女性が話に混ざってくる。
「確かに言ったけど、それがなんでよ?」
「途中という言葉が引っかかってね。出会ったばかりの人なのに、よく我々が宿泊していた宿を知っていると」
そこまで言うと、その場にいた全員が納得する。
あの街は小さい、バフォメットを討伐し、大きな戦闘で勝利したのだ。
噂が流れるのは早く、銀行の人ですら、俺たちの存在を確実に把握していた。
名前、素性、容姿、これらが全て流出していたと思っても過言ではないだろう。
だから、軍関係者以外でバフォメットを討ち取ったは俺とアリーアしかしないのだから、力を欲している人たちからすれば、そういった行動も考えられるだろう。
当初は、こちらの金目的かと思ったが、むしろ、金目的のほうが何倍も話が早くて助かる。
しかし、この体の持ち主、ロイドと思われる人が、わざわざ、あの軽装備で山を越えをしなければならないほど、この村の人たちは困っていたのだ。
オフトに協力を求めても、あの現状では無理であろう。
アリーアは、まだ眠り足りないのか、あのようなことが起きた後でもスヤスヤと私の肩に頭をのせながら寝ている。
彼女の温もりが伝わってきて、肌寒くはない。
「ぐぬぬぬぬ……」
されど、後ろから殺気が籠った視線を絶えず受けている。
「ちょっと、セリス止めなって、ロイドに似ているけど、なんだか雰囲気とか違うし」
「わかるもん! 絶対ロイドだって、私を置いて旅に出たと思ったら、なんだか知らない女を連れてくるし! 記憶は無くしているし! もう! なんなのよ‼」
セリスの声に反応してアリーアが少しだけ動く、俺はゆっくりと振り返って彼女たちにこう言った。
「すまない。もう少しだけ静かにしてくれないか? アリーアが起きてしまう」
それを聞いたセリスは信じられないといった表情になる。
「むぎいぃぃぃ、絶対! ぜぇ――ったい、記憶を戻してみせるんだから!」
背後からの雑音を意識から遠ざけ、私は空を見上げる。
(あぁ、なんて美しい世界なのだろう)
月のようなモノは蒼く、それでいて澄んでいる。
私のいた元の世界とは違っているが、どちらも捨てがたい。 ただ、もしかすると、こちらの世界の月にはウサギが住んでいる可能性はある。
いや、住んでいてもらいたい。
「もう少しで到着します。すみません、お疲れのところ」
私が一撃で失神させた女性はまだ気分が悪いと言って横になっている。 少しダメージが大きすぎたようで、心配だ。
しかし、初手であったことなどを考えると、手加減というのは難しい。
「そう言えば、村と言っていましたが、どんな村なのですか?」
事前情報を聞いておこうと思った。
「ロイドなら、教えなくても知っているでしょ!」
セリスが噛みついてくるが、すぐに仲間の静止をうけている。
「え、えっと、実は最近魔物の勢いが増し、十年ほど前から計画されていた合同集落化という試みがあったのですが、どこの村も課題を抱えており、実現は不可能と言われておりました」
フードを被った女性が説明しだした。
「しかし、この人が消える事件をきっかけに、村々が集まり結束を高めよう、また消えた男手を解消するためにも、ついに動き出し、最近になってようやく軌道に乗り出した村です」
なるほど、オフトがいくら優秀に機能していても、逃れる魔物は必ずいる。
そして、恐怖の存在……。 それを討伐するための討伐隊の消息不明、度重なる要因により、複数の村が集まってできた村がある。
「その村の名前は?」
「はい、メヌイと言います。この地域の守り神の名を借りております」
メヌイ、また横文字でしかも覚えにくい名前だが、こちらの世界ではそれが普通なのだろう。
もっと簡単にしてもらいたいものだ。 以前なら、何度も繰り返し覚えても、寝ると忘れてしまうこともあったが、今ではすんなりと入ってくる。
これが、若さというのだな! なんと素晴らしいことなのか!
老いというものに対し、考えさせられたのは、息子と一騎打ちをしていたときだ。
単純に、経験やセンスにおいては私が上だと思っていた。 後ほど婆さんに「あんた、自惚れるのはよしな」なんて言われたが、息子には負けない! そう思っていたのに、ある日、突然槍が押し負けそうになる。
なんとか、勝てたが、経験やセンス云々ではなく、「力」つまり筋力というのを甘く見てはいけない。
最終的には、そう、一番最後、息子の槍を受けた私は力なく手から零れ落ちていく得物を見て引退を決意した。
なんだかんだ言って、息子は強い。 鍛錬を怠らずにいて立派に道場を継いでくれている。
実質的に私は、あの時負けていた。 だからか【生涯無敗】などという言葉は使わないようにしていた。
それに、局地的な流派なため、対外試合なども無く他に比べることができたのは、同じ道場内だけだったので、威張るこもできない。
ふと、昔のことを想いだしてしまった。 あれから、一気に崩れだしダラダラと余生を過ごしてしまう。
更に妻に先立たれたときは、本当に嫌になったが、なんとかひ孫の顔まで見られたことは感謝しなければならない。
「オーイ! 着いたよ‼」
目の前を見てみる。 明け方が近いが、まだ暗い世界に煌々と灯りが見える村が目の前に見え始めた。
本当は休みたいが、彼女たちの事情を聞いては、あまり休んでもいられない。
「そ、そう言えば、なんで私たちが襲うって事前にわかっていたんだい?」
大柄な女性が問いかけてきた。
「あぁ、それは、オフトの街で既に気が付いていたんだが、俺が一度宿に戻りたいって言ったとき、【途中】で寄るって言ってくれた」
フードを被った女性が話に混ざってくる。
「確かに言ったけど、それがなんでよ?」
「途中という言葉が引っかかってね。出会ったばかりの人なのに、よく我々が宿泊していた宿を知っていると」
そこまで言うと、その場にいた全員が納得する。
あの街は小さい、バフォメットを討伐し、大きな戦闘で勝利したのだ。
噂が流れるのは早く、銀行の人ですら、俺たちの存在を確実に把握していた。
名前、素性、容姿、これらが全て流出していたと思っても過言ではないだろう。
だから、軍関係者以外でバフォメットを討ち取ったは俺とアリーアしかしないのだから、力を欲している人たちからすれば、そういった行動も考えられるだろう。
当初は、こちらの金目的かと思ったが、むしろ、金目的のほうが何倍も話が早くて助かる。
しかし、この体の持ち主、ロイドと思われる人が、わざわざ、あの軽装備で山を越えをしなければならないほど、この村の人たちは困っていたのだ。
オフトに協力を求めても、あの現状では無理であろう。
アリーアは、まだ眠り足りないのか、あのようなことが起きた後でもスヤスヤと私の肩に頭をのせながら寝ている。
彼女の温もりが伝わってきて、肌寒くはない。
「ぐぬぬぬぬ……」
されど、後ろから殺気が籠った視線を絶えず受けている。
「ちょっと、セリス止めなって、ロイドに似ているけど、なんだか雰囲気とか違うし」
「わかるもん! 絶対ロイドだって、私を置いて旅に出たと思ったら、なんだか知らない女を連れてくるし! 記憶は無くしているし! もう! なんなのよ‼」
セリスの声に反応してアリーアが少しだけ動く、俺はゆっくりと振り返って彼女たちにこう言った。
「すまない。もう少しだけ静かにしてくれないか? アリーアが起きてしまう」
それを聞いたセリスは信じられないといった表情になる。
「むぎいぃぃぃ、絶対! ぜぇ――ったい、記憶を戻してみせるんだから!」
背後からの雑音を意識から遠ざけ、私は空を見上げる。
(あぁ、なんて美しい世界なのだろう)
月のようなモノは蒼く、それでいて澄んでいる。
私のいた元の世界とは違っているが、どちらも捨てがたい。 ただ、もしかすると、こちらの世界の月にはウサギが住んでいる可能性はある。
いや、住んでいてもらいたい。
「もう少しで到着します。すみません、お疲れのところ」
私が一撃で失神させた女性はまだ気分が悪いと言って横になっている。 少しダメージが大きすぎたようで、心配だ。
しかし、初手であったことなどを考えると、手加減というのは難しい。
「そう言えば、村と言っていましたが、どんな村なのですか?」
事前情報を聞いておこうと思った。
「ロイドなら、教えなくても知っているでしょ!」
セリスが噛みついてくるが、すぐに仲間の静止をうけている。
「え、えっと、実は最近魔物の勢いが増し、十年ほど前から計画されていた合同集落化という試みがあったのですが、どこの村も課題を抱えており、実現は不可能と言われておりました」
フードを被った女性が説明しだした。
「しかし、この人が消える事件をきっかけに、村々が集まり結束を高めよう、また消えた男手を解消するためにも、ついに動き出し、最近になってようやく軌道に乗り出した村です」
なるほど、オフトがいくら優秀に機能していても、逃れる魔物は必ずいる。
そして、恐怖の存在……。 それを討伐するための討伐隊の消息不明、度重なる要因により、複数の村が集まってできた村がある。
「その村の名前は?」
「はい、メヌイと言います。この地域の守り神の名を借りております」
メヌイ、また横文字でしかも覚えにくい名前だが、こちらの世界ではそれが普通なのだろう。
もっと簡単にしてもらいたいものだ。 以前なら、何度も繰り返し覚えても、寝ると忘れてしまうこともあったが、今ではすんなりと入ってくる。
これが、若さというのだな! なんと素晴らしいことなのか!
老いというものに対し、考えさせられたのは、息子と一騎打ちをしていたときだ。
単純に、経験やセンスにおいては私が上だと思っていた。 後ほど婆さんに「あんた、自惚れるのはよしな」なんて言われたが、息子には負けない! そう思っていたのに、ある日、突然槍が押し負けそうになる。
なんとか、勝てたが、経験やセンス云々ではなく、「力」つまり筋力というのを甘く見てはいけない。
最終的には、そう、一番最後、息子の槍を受けた私は力なく手から零れ落ちていく得物を見て引退を決意した。
なんだかんだ言って、息子は強い。 鍛錬を怠らずにいて立派に道場を継いでくれている。
実質的に私は、あの時負けていた。 だからか【生涯無敗】などという言葉は使わないようにしていた。
それに、局地的な流派なため、対外試合なども無く他に比べることができたのは、同じ道場内だけだったので、威張るこもできない。
ふと、昔のことを想いだしてしまった。 あれから、一気に崩れだしダラダラと余生を過ごしてしまう。
更に妻に先立たれたときは、本当に嫌になったが、なんとかひ孫の顔まで見られたことは感謝しなければならない。
「オーイ! 着いたよ‼」
目の前を見てみる。 明け方が近いが、まだ暗い世界に煌々と灯りが見える村が目の前に見え始めた。
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