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地の魔将 参戦す
アマイモンの考えと暗躍
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「さすがケトル様、お気づきになられましたか?」
「気が付くもなにも、おかしすぎるだろ」
俺は最前線をかなりの時間経験していなかったが、これぐらいの気付きはまだ十分感覚は鈍っていなかった。
「関所に関しましては、以前から父と相談し設営を開始しており、領地全土へ広げるつもりです。それに応じて砦なども作ってはいきますが、我が軍はそういった行動に関してはだいぶ消極的でして」
それは、なんとなく分かっていたが、今まで野戦一択の魔族が砦などの防御、あるいは軍事用途のある施設を造るなんて、随分と融通が利くようになったと思う。
「荒野に生命感がまるでないのは? ゴブリンやレッサーデーモンたちはどうした?」
「その件に関しましては、申し訳ございません、ほぼ殲滅が完了している段階です。元々、戦時中はそこまで思考をまわす余裕がありませんでしたが、いざ平和になってみると我が軍に属さない彼らの所業は目に余る状態でした。なので、父と一緒に従わない彼らを討伐することにしたのです」
なるほど、同じ魔族でもゴブリンやレッサーデーモンは数が増えやすい、正規軍に属さない野良たちは、度々同じ魔族を襲いそれを糧にしている。
大戦時はそれは些細な事で処理されていたのだろうが、治世に入るとそうもいかなくなるものだ。
「魔獣たちは、囲んでいるのか?」
「そうですね、囲むとは言い方が変ですが、民の安全を守るため、またこの城塞都市も随分と狭くなりました。これからは外へと広げていかなければなりません、民が安全に暮らせるために危険な要素はなるべく除いておく必要があります」
なるほど、親子二代で戦争が終わったらそうやってきていたのか、増改築ばかりの城塞都市では限界がくる。
それに、荒野では生産性がかなり低い、せっかく豊かな土地もあるのだから、そこに新たな街を築くのは良いことだ。
「だが、程々にしておけよ? キミもお父さんも手加減というものを知らないからな」
何を言われているのか理解していないのか、若干首をかしげている仕草が父とは次元が違うレベルで可愛い。
考えられない、あの、あの! アマイモンからこんな綺麗な子どもが生まれるなんて……? そういえば、お母さんのことは? 父親に相手がいたことは聞いたことがなかった。
(魔族の強い個体は、出生率が極めて低い、だから良くハーレムをつくったりするのだが、アマイモンはそんな気配を感じたことがなかったな、むしろ相手はいたのか?)
まぁ、そんな踏み込んだ話は後で聞くとして、一番の疑問を俺は投げかけることにした。
「お父さんの意志を継いでいるのは、凄いと思う……が、内情はどうやらそこまで上手くいっているわけではないようだな」
「――‼」
周りが一斉にざわめきだし、彼女が視線で落ち着くように指示をだしていく。
「ど、どうしてそう思われるのですか?」
モルフィも今まで楽しそうに飲んでいたが、俺が空気を換えると同時に身を引き締めている。
「どう? まぁ、心当たりがあるのでなんとも言えないが、俺の命が狙われているんだろ? あの強い統率力があっても、二世を好ましく思わない存在なんて、どこにでもいるんだよ。それがお父さんほどの存在となるとなおさらさ」
わざわざ、こんな変な場所で会談を行うなんて普通は考えられない。
護衛もなぜか親衛隊クラスと思われた。
それを、先に俺たちが案内される場所に居るなんて、選択肢は二つだけ、俺を殺すためか守るためか。
「ご、ご推察の通り、我々が掴んだ情報ではケトル様は狙われております。どうも、コソコソと暗躍する魔族がいたので、一体捕らえて調べたところ、暗殺が計画されているそうでして……も、申し訳ございません、私がしっかりしていないために」
「いや、これは当たり前のことだ。俺は既にアマイモンの軍と剣を交え、何体も葬り去っている。それに、二世に代わった段階である程度は反発があるもんだ、それらの情報を全て考慮すると、俺の首が欲しいってなるわけ」
俺は自分の親指を立てて、首にもっていき、斬るような仕草をするとモルフィが心配そうに袖を掴んでくる。
最終的には、相手の狙いは俺の首をお土産に魔国側に戻りたいのだろう。
***
アマイモン城某所
「しまった、気付かれたか」
地下の隠れ家で、複数の魔族が息を切らせながら集まりだしている。
リーダーと思われる個体は、ゴツゴツとした石の肌を持ち、被っていたフードを脱ぐと特徴的な顔と小さな角がみえた。
「兄の仇、絶対に討つ‼ それに、今更戦争に踏み出すなんて馬鹿か⁉ あの二世も気に喰わねぇ、低俗なくせに俺様の上に立とうなんざ、虫唾が走るぜ、ケトルとかいう半端モノの首を土産に、魔国の属国にしてもらい、安泰の地位を得るぞ、そして……このアマイモン様の地から穢れた存在を追い出すのだ!」
十体以上が集まり、小さく呼応すると、地下室はプルプルと脈打ちだした。
各々が武器をもち、夜の街へと消えていく。
「気が付くもなにも、おかしすぎるだろ」
俺は最前線をかなりの時間経験していなかったが、これぐらいの気付きはまだ十分感覚は鈍っていなかった。
「関所に関しましては、以前から父と相談し設営を開始しており、領地全土へ広げるつもりです。それに応じて砦なども作ってはいきますが、我が軍はそういった行動に関してはだいぶ消極的でして」
それは、なんとなく分かっていたが、今まで野戦一択の魔族が砦などの防御、あるいは軍事用途のある施設を造るなんて、随分と融通が利くようになったと思う。
「荒野に生命感がまるでないのは? ゴブリンやレッサーデーモンたちはどうした?」
「その件に関しましては、申し訳ございません、ほぼ殲滅が完了している段階です。元々、戦時中はそこまで思考をまわす余裕がありませんでしたが、いざ平和になってみると我が軍に属さない彼らの所業は目に余る状態でした。なので、父と一緒に従わない彼らを討伐することにしたのです」
なるほど、同じ魔族でもゴブリンやレッサーデーモンは数が増えやすい、正規軍に属さない野良たちは、度々同じ魔族を襲いそれを糧にしている。
大戦時はそれは些細な事で処理されていたのだろうが、治世に入るとそうもいかなくなるものだ。
「魔獣たちは、囲んでいるのか?」
「そうですね、囲むとは言い方が変ですが、民の安全を守るため、またこの城塞都市も随分と狭くなりました。これからは外へと広げていかなければなりません、民が安全に暮らせるために危険な要素はなるべく除いておく必要があります」
なるほど、親子二代で戦争が終わったらそうやってきていたのか、増改築ばかりの城塞都市では限界がくる。
それに、荒野では生産性がかなり低い、せっかく豊かな土地もあるのだから、そこに新たな街を築くのは良いことだ。
「だが、程々にしておけよ? キミもお父さんも手加減というものを知らないからな」
何を言われているのか理解していないのか、若干首をかしげている仕草が父とは次元が違うレベルで可愛い。
考えられない、あの、あの! アマイモンからこんな綺麗な子どもが生まれるなんて……? そういえば、お母さんのことは? 父親に相手がいたことは聞いたことがなかった。
(魔族の強い個体は、出生率が極めて低い、だから良くハーレムをつくったりするのだが、アマイモンはそんな気配を感じたことがなかったな、むしろ相手はいたのか?)
まぁ、そんな踏み込んだ話は後で聞くとして、一番の疑問を俺は投げかけることにした。
「お父さんの意志を継いでいるのは、凄いと思う……が、内情はどうやらそこまで上手くいっているわけではないようだな」
「――‼」
周りが一斉にざわめきだし、彼女が視線で落ち着くように指示をだしていく。
「ど、どうしてそう思われるのですか?」
モルフィも今まで楽しそうに飲んでいたが、俺が空気を換えると同時に身を引き締めている。
「どう? まぁ、心当たりがあるのでなんとも言えないが、俺の命が狙われているんだろ? あの強い統率力があっても、二世を好ましく思わない存在なんて、どこにでもいるんだよ。それがお父さんほどの存在となるとなおさらさ」
わざわざ、こんな変な場所で会談を行うなんて普通は考えられない。
護衛もなぜか親衛隊クラスと思われた。
それを、先に俺たちが案内される場所に居るなんて、選択肢は二つだけ、俺を殺すためか守るためか。
「ご、ご推察の通り、我々が掴んだ情報ではケトル様は狙われております。どうも、コソコソと暗躍する魔族がいたので、一体捕らえて調べたところ、暗殺が計画されているそうでして……も、申し訳ございません、私がしっかりしていないために」
「いや、これは当たり前のことだ。俺は既にアマイモンの軍と剣を交え、何体も葬り去っている。それに、二世に代わった段階である程度は反発があるもんだ、それらの情報を全て考慮すると、俺の首が欲しいってなるわけ」
俺は自分の親指を立てて、首にもっていき、斬るような仕草をするとモルフィが心配そうに袖を掴んでくる。
最終的には、相手の狙いは俺の首をお土産に魔国側に戻りたいのだろう。
***
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「しまった、気付かれたか」
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リーダーと思われる個体は、ゴツゴツとした石の肌を持ち、被っていたフードを脱ぐと特徴的な顔と小さな角がみえた。
「兄の仇、絶対に討つ‼ それに、今更戦争に踏み出すなんて馬鹿か⁉ あの二世も気に喰わねぇ、低俗なくせに俺様の上に立とうなんざ、虫唾が走るぜ、ケトルとかいう半端モノの首を土産に、魔国の属国にしてもらい、安泰の地位を得るぞ、そして……このアマイモン様の地から穢れた存在を追い出すのだ!」
十体以上が集まり、小さく呼応すると、地下室はプルプルと脈打ちだした。
各々が武器をもち、夜の街へと消えていく。
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