27 / 46
大軍くる
撤退の兆しを見逃すな
しおりを挟む
敵を十分にひきつけていく、まだまだだと心の中で唱え続ける。
先頭の兵がぬかるみに入りだすと動揺が広がるが、そのまま進み始めた。
「部隊の指揮系統も不十分でもありますね、縦と横の連絡がまったくダメですね」
最初はきっちりと揃った隊列を見たときは、少しは期待したものの、さっそく落胆せずにはいられない。
適度に暴れるだけでよかったが、気持ちが変わってしまう。
「まぁ、本命は取っておきましょう、美味しいものは最後というのが好きなので」
ゾロゾロと歩みが遅くなっても、誰も我々を警戒しないのは、やはりなめられているのが明白であり油断でしかない。
真っすぐ進み続け、程なくすると軍の全体が湿地帯に入り込んでいく。
そろそろ頃合いかと思い、半分で変化を解いていたのを全開にし、声をあげる。
「さて! 餌の時間ですよ!!」
その瞬間、魔獣たちが湿地帯の草むらや泥の中から一斉に飛び出していく。
「⁉ て、敵襲!!」
足の悪い場所では、身体能力の差が大きな戦力の違いになってしまう。
その点、魔族と同等かそれ以上の身体能力をもつ魔獣たちは、泥など無いかのような動きで敵の集団の中に飛び込んでいった。
「私も行きましょう!」
左右に控えている二頭のブッラクホーンと同時に駆け出していく。
槍や剣が舞う戦場に、黒と赤い体が飛び込むと瞬間に数人の首が飛んでいった。
「舞踏祭の招待状、しかと受け取っていただきますぞ!」
数で負けるなら、得意の状況にもっていかなければならない。
今回は、相手が勝手にそうなってくれが、いつもこれぐらい上手くいけば苦労はしないのだが……。
「ぎゃぁぁぁ――!!」
「来るな、来るなぁ!」
数多の叫び声が周りを包んでいくが、さすがに一体で十五人を相手にしなければならないので、徐々にではあるが、人間にまとまりが見え始めていく。
「潮時ですかね? ならば! ここで一人でも数を減らすまで」
槍が左右からくるも、この強固な鱗で守られた皮膚に傷はつかない。
逆に弾かれ、大きなスキができてしまう。
その瞬間に、二人の腕と胴体に深い傷が入り、血潮が目の前を染めていく。
「うむ、甘露な雨ですね」
ブラックホーンの一体に傷がついてしまう。
さすがに、無理があったか……。
「撤退開始!」
私の指示に従い、戦場を離脱していく。
このとき、素早く動ける魔獣ならば被害は少なくてすむ。
しかし、一方的な戦闘に見えていても、実のところ総合的な被害は我々のほうが大きい、相手の二十人とこちらの二十体では比重が違いすぎる。
「やはり、引き際が難しいですね!」
斬れ味の衰えることがない、我が爪で相手を死の淵へと誘い続けているが、分厚い人間の壁は減ること知らない。
それに囲まれてしまい、命を落とす個体も多く、この作戦が諸刃の剣であることが伺えた。
「ならば! 私が時間を稼ぐまで‼」
キシャーー! っと、腹から声を出すと一瞬敵の歩みが遅くなる。
そこを狙い、敵をしとめていく……一体でも多く、一人でも多く討ち取るために、私はこの戦場を舞い続けなければならない。
***
なんとか、軍を立て直せはじめた。
最初は混乱し、伝達の兵も歩みが遅いので心配したが、持ちこたえたか……。
「しかし、敵の引き際が良すぎる。獣程度の知恵ではないな」
私は幾度となく、このような戦場を経験してきた。
だから、なんとなくわかってしまう【嫌な予感】というものが、だが、敵の奇襲を受けても、進み続ける軍を見て内心では、余裕な感じがした。
「取り越し苦労かもしれない、それに魔族と合流すれば完全に勝てる。しかし、馬車が動けないので辛いのぉ、誰か! 私を抱えなさない‼」
近くにいた兵士が数名寄ってきて、私を抱きかかえ、背中にのせてくれた。
これは、これは、馬車とまではいかないが、随分と楽である。
「よっし、魔族と合流する。進むのだ!」
号令を発したとき、ある兵士が話しかけてくる。
「失礼ながら、未だに僅かな抵抗があり、全体の動きが乱れております。それにこのまま進みますと、また湿原地帯のようでして、再度同じような奇襲を受ける可能性がございます‼」
なに? まだ抵抗している馬鹿がいるのか、さすが獣としか言いようがない。
だが、コヤツの言う通り、敵の攻撃のおかげで少しであるが進路と計画が狂ってしまった。
「このまま進むのと、迂回し安全な地をいくのでは、どれほど時間が違うか?」
「さほど変わらないとか、ですが、馬車はお使いになられますぞ」
その一言が全てだった。
私はずっと、この汗臭い背中に居続けるのは無理である。
「よっし、急ぎ敵を殲滅し、迂回するのだ! 湿原を抜けるぞ‼」
***
敵の動きが変わったのを直感で感じ取る。
よっし! 計画通り動き出したと感じた私は、殿を早々に切り上げて退却を開始した。
「まて! 逃がすな‼」
足を取られ、鈍足な人間に私を止めることなどできない。
完全な包囲網が完成するまにえ、この地を抜け出していく。
「ここまでは上等、モルフィは大丈夫でしょうかね?」
戦闘経験の浅い彼女を心配してしまいますが、まぁ、なんとかやってくれるでしょう。
魔獣たちが逃げのびたことを祈りつつ、次の作戦へと移行していく。
先頭の兵がぬかるみに入りだすと動揺が広がるが、そのまま進み始めた。
「部隊の指揮系統も不十分でもありますね、縦と横の連絡がまったくダメですね」
最初はきっちりと揃った隊列を見たときは、少しは期待したものの、さっそく落胆せずにはいられない。
適度に暴れるだけでよかったが、気持ちが変わってしまう。
「まぁ、本命は取っておきましょう、美味しいものは最後というのが好きなので」
ゾロゾロと歩みが遅くなっても、誰も我々を警戒しないのは、やはりなめられているのが明白であり油断でしかない。
真っすぐ進み続け、程なくすると軍の全体が湿地帯に入り込んでいく。
そろそろ頃合いかと思い、半分で変化を解いていたのを全開にし、声をあげる。
「さて! 餌の時間ですよ!!」
その瞬間、魔獣たちが湿地帯の草むらや泥の中から一斉に飛び出していく。
「⁉ て、敵襲!!」
足の悪い場所では、身体能力の差が大きな戦力の違いになってしまう。
その点、魔族と同等かそれ以上の身体能力をもつ魔獣たちは、泥など無いかのような動きで敵の集団の中に飛び込んでいった。
「私も行きましょう!」
左右に控えている二頭のブッラクホーンと同時に駆け出していく。
槍や剣が舞う戦場に、黒と赤い体が飛び込むと瞬間に数人の首が飛んでいった。
「舞踏祭の招待状、しかと受け取っていただきますぞ!」
数で負けるなら、得意の状況にもっていかなければならない。
今回は、相手が勝手にそうなってくれが、いつもこれぐらい上手くいけば苦労はしないのだが……。
「ぎゃぁぁぁ――!!」
「来るな、来るなぁ!」
数多の叫び声が周りを包んでいくが、さすがに一体で十五人を相手にしなければならないので、徐々にではあるが、人間にまとまりが見え始めていく。
「潮時ですかね? ならば! ここで一人でも数を減らすまで」
槍が左右からくるも、この強固な鱗で守られた皮膚に傷はつかない。
逆に弾かれ、大きなスキができてしまう。
その瞬間に、二人の腕と胴体に深い傷が入り、血潮が目の前を染めていく。
「うむ、甘露な雨ですね」
ブラックホーンの一体に傷がついてしまう。
さすがに、無理があったか……。
「撤退開始!」
私の指示に従い、戦場を離脱していく。
このとき、素早く動ける魔獣ならば被害は少なくてすむ。
しかし、一方的な戦闘に見えていても、実のところ総合的な被害は我々のほうが大きい、相手の二十人とこちらの二十体では比重が違いすぎる。
「やはり、引き際が難しいですね!」
斬れ味の衰えることがない、我が爪で相手を死の淵へと誘い続けているが、分厚い人間の壁は減ること知らない。
それに囲まれてしまい、命を落とす個体も多く、この作戦が諸刃の剣であることが伺えた。
「ならば! 私が時間を稼ぐまで‼」
キシャーー! っと、腹から声を出すと一瞬敵の歩みが遅くなる。
そこを狙い、敵をしとめていく……一体でも多く、一人でも多く討ち取るために、私はこの戦場を舞い続けなければならない。
***
なんとか、軍を立て直せはじめた。
最初は混乱し、伝達の兵も歩みが遅いので心配したが、持ちこたえたか……。
「しかし、敵の引き際が良すぎる。獣程度の知恵ではないな」
私は幾度となく、このような戦場を経験してきた。
だから、なんとなくわかってしまう【嫌な予感】というものが、だが、敵の奇襲を受けても、進み続ける軍を見て内心では、余裕な感じがした。
「取り越し苦労かもしれない、それに魔族と合流すれば完全に勝てる。しかし、馬車が動けないので辛いのぉ、誰か! 私を抱えなさない‼」
近くにいた兵士が数名寄ってきて、私を抱きかかえ、背中にのせてくれた。
これは、これは、馬車とまではいかないが、随分と楽である。
「よっし、魔族と合流する。進むのだ!」
号令を発したとき、ある兵士が話しかけてくる。
「失礼ながら、未だに僅かな抵抗があり、全体の動きが乱れております。それにこのまま進みますと、また湿原地帯のようでして、再度同じような奇襲を受ける可能性がございます‼」
なに? まだ抵抗している馬鹿がいるのか、さすが獣としか言いようがない。
だが、コヤツの言う通り、敵の攻撃のおかげで少しであるが進路と計画が狂ってしまった。
「このまま進むのと、迂回し安全な地をいくのでは、どれほど時間が違うか?」
「さほど変わらないとか、ですが、馬車はお使いになられますぞ」
その一言が全てだった。
私はずっと、この汗臭い背中に居続けるのは無理である。
「よっし、急ぎ敵を殲滅し、迂回するのだ! 湿原を抜けるぞ‼」
***
敵の動きが変わったのを直感で感じ取る。
よっし! 計画通り動き出したと感じた私は、殿を早々に切り上げて退却を開始した。
「まて! 逃がすな‼」
足を取られ、鈍足な人間に私を止めることなどできない。
完全な包囲網が完成するまにえ、この地を抜け出していく。
「ここまでは上等、モルフィは大丈夫でしょうかね?」
戦闘経験の浅い彼女を心配してしまいますが、まぁ、なんとかやってくれるでしょう。
魔獣たちが逃げのびたことを祈りつつ、次の作戦へと移行していく。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
最強の職業は付与魔術師かもしれない
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。
召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。
しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる――
※今月は毎日10時に投稿します。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
魔帝戦記
愛山雄町
ファンタジー
魔帝。それは八人の魔を司る王、すなわち魔王を統べる至高の存在。
強靭な肉体、卓越した武術、他を圧倒する魔力、絶対的な防御力……神の祝福を受けた勇者以外に傷つけることはできず、人族からは最強の魔族として恐れられている。
派遣社員、真柄(まつか)嵐人(らんと)はその魔帝として、グレン大陸の中央に位置するグラント帝国の帝都に召喚された。
しかし、ラントに与えられた能力は歴代の魔帝が持っていた能力のごく一部、それも個人の戦闘力に全く関与しない“情報閲覧”と“自動翻訳”のみ。
あまりの弱さに部下の中にはあからさまに侮蔑する者もいる。
その頃、勇者を有する人族側も神の啓示を受け、“人類の敵”、魔帝を討つための軍を興していた。
チート能力もなく、日本人のごく平均的な肉体しか持たない彼は、自身の知識と魔帝の権威を最大限に利用し、生き残るために足掻くことを決意する。
しかし、帝国は個々の戦士の能力は高いものの、組織としての体を成していなかった。
危機的な状況に絶望しそうになるが、彼は前線で指揮を執ると宣言。そして、勇者率いる大軍勢に果敢にも挑んでいく……。
■■■
異世界転移物です。
配下の能力を上げることもできませんし、途中で能力が覚醒して最強に至ることもありません。最後まで自分の持っていた知識と能力だけで戦っていきます。
ヒロインはいますが、戦争と内政が主となる予定です。
お酒の話はちょっとだけ出てくる予定ですが、ドリーム・ライフほど酒に依存はしない予定です。(あくまで予定です)
■■■
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも公開しています。
■■■
2022.2.14 タイトル変更しました。
「魔帝戦記~常勝無敗の最弱皇帝(仮)~」→「魔帝戦記」
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
~まるまる 町ごと ほのぼの 異世界生活~
クラゲ散歩
ファンタジー
よく 1人か2人で 異世界に召喚や転生者とか 本やゲームにあるけど、実際どうなのよ・・・
それに 町ごとってあり?
みんな仲良く 町ごと クリーン国に転移してきた話。
夢の中 白猫?の人物も出てきます。
。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる