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番外:谷川さん
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意味が分からなかった。
夕食を食べ終わり、それぞれ好き過ごしてた時、リビングで一緒にテレビを見ていた息子から
「今日から、父さんのこと『谷川さん』って呼ばなきゃいけなくなった・・・。」
と言われた。
「は?なんでだよ?」
「親父と、そういう約束だったんだ。」
雅貴と約束?自分はまったく知らない。しかも、言い方からして、他人行儀な名前呼びになるのは自分だけなのでは?
俺は、書斎にいる夫・・・雅貴のところへ向った。
「なぁ、なんか一京が、俺のこと『谷川さん』って呼ぶ約束を雅貴としたって言ってんだけど?」
「あぁ、それな!してる!」
「いや、なんでっ?」
なんで、お前嬉しそうなの?俺、普通に寂しいし辛いんだけど?
「一京に、本当に好きな相手ができたら、夏樹のことは全部俺に返してくれる約束してる♡♡」
「は?」
「俺は一生ずっと夏樹のことだけ愛してるけど、一京は息子だから夏樹とは別の意味で愛してる。だから、本来ならありえないけど、必要な分だけ一京にも夏樹を分けてやってた。でも、一京に本当に心から好きな相手ができたら、分けてやってた分の夏樹は返してもらう約束になってる。その合図が『谷川さん』。」
「いや・・・意味分かんねぇよ。」
「一京に本気で好きな相手ができたってことだろ?良かったじゃねぇか。」
「良くねぇよ!!俺、一京が誰か好きになる度、『谷川さん』って呼ばれんのかよ!!」
「???何回もないだろ?今回で終わりだろ?」
「なんでだよ!まだ中学生だぞ!!」
「俺は17で夏樹と出会うまで誰も好きになったことなかった。夏樹を好きになってからも夏樹だけが好き。夏樹は違ぇの?俺以外、好きになったことあんの?」
「え・・・」
どうしよう、普通にある・・・。
確かに雅貴を好きになってからは雅貴だけだけど、初恋は別の相手だし、過去には彼女がいたこともある・・・。
「俺以外、好きになったことあんの?」
「・・・」
マジ、どうしよう。
雅貴が、すでにめっちゃ怒ってる・・・浮気したわけじゃないのに・・・。
そういえば、嫉妬深いくせに過去の恋愛について一度も聞いてこなかったのは、一生涯で人を好きになるのは一人だけだという思い込みからか?
「まさか、俺以外と寝たことあんの?」
「それはねぇよ!!」
それはない。初めて肌を合わせたのは雅貴だし、彼以外は知らない。
「・・・俺以外、好きになったことあんの?」
「えっ・・・いや・・・」
何回聞かれても、困る・・・。
はっきり答えない谷川に、業を煮やした雅貴は彼をベッドに連れ込み、答えを聞くまでは離さないと言って谷川をヘロヘロのフニャフニャになるまで責め立てた。
いろいろ限界に達した谷川が泣きながら
「お前が、俺に出会いにくるのが遅いんだろ!!もっと早く来てくれてたら、俺だってお前以外を好きにならなかった!!」
とキレて喚いたところ、それが雅貴の心に刺さったらしく
「次はもっと早く会いに行くからっっ」
と、雅貴が言い出したところで記憶が途切れている。
なんだ、次って・・・。来世か?
しかも、雅貴のせいで一京に『谷川さん』と呼ばれることは、なんかウヤムヤになって、次の日から当たり前な感じで『谷川さん』って呼ばれ始めた。
だいたい雅貴の理屈でいくと、俺だって一京に必要な分の雅貴を分けてやってることになる。
好きな人ができたら返せなんて、ぜんぜん思わない。
俺が結婚してからも谷川を名乗っているのだって、あいつが自分以外が俺のことを下の名前で呼ぶのは許さないといって夫夫別姓にしてるからだ。
若い頃は自分の女みたいな名前が好きじゃなかったけど、今は別に気にならない。
「そういう理由で一京って谷川さんのこと谷川さんって呼んでるんだ。良かった・・・!!俺、もっと複雑な理由があるのかと思って一京に聞けなくて・・・」
谷川は和輝と一緒にカフェに来ていた。相変わらず遠慮するので、勝手にチーズタルトを注文してやった。
結婚が決まってからも、べったりくっついて側を離れない一京の息抜きがてら和輝を外に誘ったら、何か言いたそうにしているものの言えない様子だったので強引に聞き出すと、俺が一京から『谷川さん』と呼ばれている理由が知りたいとのことだった。
恥ずかしいとこは端折って、簡単に説明した。
和輝は自分の生い立ちが少々複雑なので、こちらにも気を使ってたんだろうと思う。
これからは、一京に和輝を世界で一番幸せな奴にしてやってほしい。
「あっ、俺、一京から聞いたんですけど、谷川さんが昔、ムショ入ったことあるって話「まて!一京が言ったのか?」・・・」
思わず、和輝の話を止めてしまった。
和輝が、不安そうな顔でこちらを見ている。
「すみません・・・俺・・・」
「いや、別に何も悪くねぇんだけど一京がまだ小さい頃の話だからな・・・あいつ記憶あったのかとビックリしてな・・・」
本人の記憶なのか?後から組の誰かに聞いのか?
雅貴は、俺の嫌がることに関しては抜群に感が良いので絶対に雅貴じゃない。
いらないことを影でしゃべるなんてことはしない奴だ。
谷川は、一京がまだ小さい頃に、小競り合ってた他所の組の連中と揉めて病院送りにし、警察沙汰になって服役したことが2回ある。
大した期間ではなかったが、面会のガラス越しに幼い一京に手を伸ばされ、別れ際に泣かれた時はさすがに反省した。
しかも、結婚前の服役中に起こった事件のことも持ち出され、雅貴からもめちゃくちゃ怒られた。
だったら、一回で懲りろという話だ。
幸い軽く済んだので、どちらも数ヶ月で出てきている。
一回目は一京が1歳になる少し前。誕生日までに出てこれてほっとした。
2回目は2歳半の頃だ。
「谷川さんも毎回、親父さんと一緒にホテルで休暇とってたって・・・」
「毎回・・・」
2回とも記憶が?
まだ小さかったから一緒にホテルに連れて行ったけど、まさか全部覚えてるのか?
俺がムショ行ってたことはいいとして、他の奴らが出所後に俺と雅貴がホテルに泊まってたことまで、一京に言うだろうか・・・?
俺が、そういうことを一京の前で言われるのを嫌がるのは、みんな知ってる。
さすがに一京の起きている目の前で、なんやかんやしたわけではないが、罪悪感が一気に吹き出てくる。
大丈夫なのか、これ・・・。一応、別の部屋に寝かせていたけど、記憶があるなら後からいろいろ察するんじゃないだろうか・・・。
多感な思春期に余計な影響を与えたとかないか・・・?もしかして、その時の記憶があっての『谷川さん』呼び?
両親共に、ちょっとおかしいと思われてたらどうしよう・・・
世間からズレてるのは、雅貴なのに・・・。
俺は普通の感覚で一京を育ててきたはずなのに・・・。
気付いたら、一京はめちゃくちゃ雅貴寄りに成長してた。中身が一緒だ。
いや、でも俺は一京が生まれる前にもムショに入ってる。その度に雅貴はホテルをとってくれた。
どの時の話だ・・・記憶があるのか・・・聞いたのか・・・
「和輝、ちょっといいか?」
「???なんですか?」
「さっきの俺がムショに入ってたの話なんだが・・・」
「・・・??」
「さりげなく一京に聞いといてくんねぇか・・・?本人の記憶か、誰かから聞いたのか・・・できるだけ早めに頼む。」
「??分かりました。」
「いいか?さりげなくだぞ?かつ早くだぞ?」
「大丈夫です!早い内にさりげなく聞きます!!」
和輝の性格からして、絶対ストレートに聞くだろうけど、背に腹はかえられない。
谷川は、和輝の手土産用にチーズタルトを追加注文した。
夕食を食べ終わり、それぞれ好き過ごしてた時、リビングで一緒にテレビを見ていた息子から
「今日から、父さんのこと『谷川さん』って呼ばなきゃいけなくなった・・・。」
と言われた。
「は?なんでだよ?」
「親父と、そういう約束だったんだ。」
雅貴と約束?自分はまったく知らない。しかも、言い方からして、他人行儀な名前呼びになるのは自分だけなのでは?
俺は、書斎にいる夫・・・雅貴のところへ向った。
「なぁ、なんか一京が、俺のこと『谷川さん』って呼ぶ約束を雅貴としたって言ってんだけど?」
「あぁ、それな!してる!」
「いや、なんでっ?」
なんで、お前嬉しそうなの?俺、普通に寂しいし辛いんだけど?
「一京に、本当に好きな相手ができたら、夏樹のことは全部俺に返してくれる約束してる♡♡」
「は?」
「俺は一生ずっと夏樹のことだけ愛してるけど、一京は息子だから夏樹とは別の意味で愛してる。だから、本来ならありえないけど、必要な分だけ一京にも夏樹を分けてやってた。でも、一京に本当に心から好きな相手ができたら、分けてやってた分の夏樹は返してもらう約束になってる。その合図が『谷川さん』。」
「いや・・・意味分かんねぇよ。」
「一京に本気で好きな相手ができたってことだろ?良かったじゃねぇか。」
「良くねぇよ!!俺、一京が誰か好きになる度、『谷川さん』って呼ばれんのかよ!!」
「???何回もないだろ?今回で終わりだろ?」
「なんでだよ!まだ中学生だぞ!!」
「俺は17で夏樹と出会うまで誰も好きになったことなかった。夏樹を好きになってからも夏樹だけが好き。夏樹は違ぇの?俺以外、好きになったことあんの?」
「え・・・」
どうしよう、普通にある・・・。
確かに雅貴を好きになってからは雅貴だけだけど、初恋は別の相手だし、過去には彼女がいたこともある・・・。
「俺以外、好きになったことあんの?」
「・・・」
マジ、どうしよう。
雅貴が、すでにめっちゃ怒ってる・・・浮気したわけじゃないのに・・・。
そういえば、嫉妬深いくせに過去の恋愛について一度も聞いてこなかったのは、一生涯で人を好きになるのは一人だけだという思い込みからか?
「まさか、俺以外と寝たことあんの?」
「それはねぇよ!!」
それはない。初めて肌を合わせたのは雅貴だし、彼以外は知らない。
「・・・俺以外、好きになったことあんの?」
「えっ・・・いや・・・」
何回聞かれても、困る・・・。
はっきり答えない谷川に、業を煮やした雅貴は彼をベッドに連れ込み、答えを聞くまでは離さないと言って谷川をヘロヘロのフニャフニャになるまで責め立てた。
いろいろ限界に達した谷川が泣きながら
「お前が、俺に出会いにくるのが遅いんだろ!!もっと早く来てくれてたら、俺だってお前以外を好きにならなかった!!」
とキレて喚いたところ、それが雅貴の心に刺さったらしく
「次はもっと早く会いに行くからっっ」
と、雅貴が言い出したところで記憶が途切れている。
なんだ、次って・・・。来世か?
しかも、雅貴のせいで一京に『谷川さん』と呼ばれることは、なんかウヤムヤになって、次の日から当たり前な感じで『谷川さん』って呼ばれ始めた。
だいたい雅貴の理屈でいくと、俺だって一京に必要な分の雅貴を分けてやってることになる。
好きな人ができたら返せなんて、ぜんぜん思わない。
俺が結婚してからも谷川を名乗っているのだって、あいつが自分以外が俺のことを下の名前で呼ぶのは許さないといって夫夫別姓にしてるからだ。
若い頃は自分の女みたいな名前が好きじゃなかったけど、今は別に気にならない。
「そういう理由で一京って谷川さんのこと谷川さんって呼んでるんだ。良かった・・・!!俺、もっと複雑な理由があるのかと思って一京に聞けなくて・・・」
谷川は和輝と一緒にカフェに来ていた。相変わらず遠慮するので、勝手にチーズタルトを注文してやった。
結婚が決まってからも、べったりくっついて側を離れない一京の息抜きがてら和輝を外に誘ったら、何か言いたそうにしているものの言えない様子だったので強引に聞き出すと、俺が一京から『谷川さん』と呼ばれている理由が知りたいとのことだった。
恥ずかしいとこは端折って、簡単に説明した。
和輝は自分の生い立ちが少々複雑なので、こちらにも気を使ってたんだろうと思う。
これからは、一京に和輝を世界で一番幸せな奴にしてやってほしい。
「あっ、俺、一京から聞いたんですけど、谷川さんが昔、ムショ入ったことあるって話「まて!一京が言ったのか?」・・・」
思わず、和輝の話を止めてしまった。
和輝が、不安そうな顔でこちらを見ている。
「すみません・・・俺・・・」
「いや、別に何も悪くねぇんだけど一京がまだ小さい頃の話だからな・・・あいつ記憶あったのかとビックリしてな・・・」
本人の記憶なのか?後から組の誰かに聞いのか?
雅貴は、俺の嫌がることに関しては抜群に感が良いので絶対に雅貴じゃない。
いらないことを影でしゃべるなんてことはしない奴だ。
谷川は、一京がまだ小さい頃に、小競り合ってた他所の組の連中と揉めて病院送りにし、警察沙汰になって服役したことが2回ある。
大した期間ではなかったが、面会のガラス越しに幼い一京に手を伸ばされ、別れ際に泣かれた時はさすがに反省した。
しかも、結婚前の服役中に起こった事件のことも持ち出され、雅貴からもめちゃくちゃ怒られた。
だったら、一回で懲りろという話だ。
幸い軽く済んだので、どちらも数ヶ月で出てきている。
一回目は一京が1歳になる少し前。誕生日までに出てこれてほっとした。
2回目は2歳半の頃だ。
「谷川さんも毎回、親父さんと一緒にホテルで休暇とってたって・・・」
「毎回・・・」
2回とも記憶が?
まだ小さかったから一緒にホテルに連れて行ったけど、まさか全部覚えてるのか?
俺がムショ行ってたことはいいとして、他の奴らが出所後に俺と雅貴がホテルに泊まってたことまで、一京に言うだろうか・・・?
俺が、そういうことを一京の前で言われるのを嫌がるのは、みんな知ってる。
さすがに一京の起きている目の前で、なんやかんやしたわけではないが、罪悪感が一気に吹き出てくる。
大丈夫なのか、これ・・・。一応、別の部屋に寝かせていたけど、記憶があるなら後からいろいろ察するんじゃないだろうか・・・。
多感な思春期に余計な影響を与えたとかないか・・・?もしかして、その時の記憶があっての『谷川さん』呼び?
両親共に、ちょっとおかしいと思われてたらどうしよう・・・
世間からズレてるのは、雅貴なのに・・・。
俺は普通の感覚で一京を育ててきたはずなのに・・・。
気付いたら、一京はめちゃくちゃ雅貴寄りに成長してた。中身が一緒だ。
いや、でも俺は一京が生まれる前にもムショに入ってる。その度に雅貴はホテルをとってくれた。
どの時の話だ・・・記憶があるのか・・・聞いたのか・・・
「和輝、ちょっといいか?」
「???なんですか?」
「さっきの俺がムショに入ってたの話なんだが・・・」
「・・・??」
「さりげなく一京に聞いといてくんねぇか・・・?本人の記憶か、誰かから聞いたのか・・・できるだけ早めに頼む。」
「??分かりました。」
「いいか?さりげなくだぞ?かつ早くだぞ?」
「大丈夫です!早い内にさりげなく聞きます!!」
和輝の性格からして、絶対ストレートに聞くだろうけど、背に腹はかえられない。
谷川は、和輝の手土産用にチーズタルトを追加注文した。
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