俺、前科持ちのヤクザだけど世界で一番お姫様かもしれない。

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新しい部屋③

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 「和輝・・・」

 スーツを脱いで下着姿になった一京がかぶさってきた。頬や首筋をなで、下へ下がっていく。

 パーカーの下から取り出した和輝の陰茎を、片手で握ると、何度かキスする。

 「ひんっ♡あぅっ♡」

 刺激に反応して強張って内側に寄る和輝の両足の片方を、自分の片手で外側へ広げる。

 明るい場所で、恥ずかしいところを晒される和輝のあられもない姿に、一京は自分自身も固く立ち上がっているのが分かる。
 けれど、今は目の前のこの可愛い恋人を思いっきり愛して可愛がりたい。
 
 和輝を握り込んだまま裏筋に舌を這わす。普段の体温は低いのに、一京の舌は熱くて柔らかくペニスの括れを吸われると、泣きそうなぐらい気持ちいい。

 「やぁぁっ♡あっ♡いっけぇ♡だめぇ♡♡」

 一京は、和輝の陰茎を片手に握り込んだ時、ちょうどよく収まるのを前から気に入っている。
 運命的なシンデレラフィットだと思っていた。本当にちょうどく収まって、そのまま片手でも撫でたり擦ったりいろいろできて、和輝の反応もいい。
 
 「あぁぁぅん♡♡♡」

 声も可愛いし、感度が良くて反応も可愛い♡♡

 自分の我儘から始まった行為だが、思いっきり感じて乱れている和輝を見ると嬉しい。

 「和輝♡♡」

 一京は、自分はベッドから降りると和輝の体を自分の方へ引き寄せ、足に残っていたスキニーパンツを下着ごと抜き取った。
 快楽に浸っていた和輝は驚きびくりと体を揺するが、甘い痺れに包まれた体は本人よりも一京の言うことを聞いてしまう。

 一京によって足が大きく左右に開かされたと思うと、腰がマットレスから浮いて陰茎だけでなく、さらに奥の蕾まで恋人の目の前に晒されている。

 いくら付き合いの長い恋人でも、こんな明るいところで、こんな恥ずかしい体勢にされたら耐えられないと、秘部を隠そうと和輝は震える手を伸ばす。

 「や、いっけぇ・・・これ、やだっ」

 一京は、自分の方へ伸びてきた和樹の指先にキスをする。

 「和樹・・・和樹の体、全部見たいし触りたい・・・。」

 「やぁっ♡ん♡♡」

 太腿の内側の付け根、際どいとこを甘噛みされて再び和輝家は甘い声が漏れる。

 「あっ♡んぁっ♡」

 「和輝見せて。5年ぶりに全部愛させて・・・」

 「は、はずかしぃからやだぁ・・・」

 涙目でいやいやと頭をふる和輝を可愛いと思うと同時に、その可愛さにさらに興奮する。
 何をしてても、和輝からは自分を虜にする魅力が無限に溢れ出してくるのではないかと思う。
 
 いったいどうやったら、こんなすごい存在になれるのか・・・。

 一京は何も言わないまま、いきなり和輝の体をひっくり返しうつ伏せにする。

 「ひゃっ!!」

 和輝は、咄嗟に受け身を取ろうと秘部から手を離してしまうが、珍しく強引なことをしてきた一京に驚いて後ろを振り返る。

 「一京・・・?」

 一京は、不安そうな目で振り返ってきた和輝にはっとなり、

 「すまない、和輝・・・」

 身を乗り出して、和輝の上から覆いかぶさると頬にキスをした。

 「急だったから、焦った・・・。」

 「違う体勢の方が良いかと思って・・・」

 「んっっ♡」

 一京の手が和輝の双丘を撫でている。小ぶりでしっとりスベスベで三十路を目前にしても形良く引き締まっている。

 撫でられていると思っていると、今度はかぷりと甘噛される。
 
 「はぅっ♡♡んんっ♡」

 歯があたったり舐めなれたり軽く吸われたり、その度に和輝は、ピクピクと下半身を揺らす。  

 一京の舌は、徐々に中心へと近付いていき奥に隠された蕾の表面を軽く舐めた。

 「やっ♡」

 和輝の体が大きく揺れるが、一京はそれを抑え込んで更に舐める。

 「いっけぇ、だめっ♡そんな、とこぉ♡♡」

 固く閉じたままの入口に、舌を押し付けてぐにぐにと押す。

 「あっ♡あっ♡だめだってばぁ♡♡いっけぇ♡」

 和輝の上半身は崩れ落ち、縋るもののない手はマットレスに爪をたてている。

 「和輝・・・今日は中も見せて・・・」
 
 和輝はその言葉を聞いて拒否しようとしたが、和輝の答えを聞くより早く一京は唾液で濡れた蕾に指をそえて左右に広げた。

 「やぁ・・・」

 濡らされたせいで、空気があたるとひんやりして、より見られていることを実感してしまう。
 昨日、ホテルの風呂場で恥ずかしいのを我慢して確認作業を終わらせたのに、次は中を見せろなどと、どうせなら一回でまとめて終わらせてほしかった。

 けれど、自分で見たことも触ったこともない後ろの部分は、正直、使っていない5年間の間にどうなっているのか自分でもよく分からない。

 「一京・・・俺の体なんか違う?・・・変わった?」

 和輝の声が少し変わってたのは、マットレスに顔を埋めているせいだけではない。
 
 「和輝っ!」

 昨日から、あんなに不安だったと訴える恋人を、また不安にさせてしまった・・・。
 完全に下心で事を進めていただけに、罪悪感が半端ない。
 中が見たいと言ったことに、見たい以外の意味なんてない。

 一京は、和輝の体の抱き起こすと自身の胸に抱き、後ろから抱きしめる。

 「ごめん、和輝・・・和輝があんまり可愛くて調子に乗った・・・恥ずかしがるのが可愛くて・・・何にも違わない。ずっと可愛い。ずっと好き。」

 5年もあれば、何かしらは変わるだろうとは思う。それはお互い様だ。歳だって取る。

 この変わる変わらないが、そんな薄っぺらい変化を指していないことはきっと和輝だって同じはずだ。

 「・・・なぁ一京・・・」

 和輝がゆっくりと一京の腕の中から抜け出して、再びマットレスに手を付いた。

 「・・・続きして。変わってないなら、俺・・・ちゃんとできると思う・・・」

 健気すぎでは?可愛過ぎるし。

 潤んだ薄茶の目で、振り返る和輝に胸を撃ち抜かれる。マンション一部屋貢いだくらいでは、到底釣り合わない。
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