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据え膳食わぬは
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楠木翔真(26歳)は、舞い上がっていた。
好きで好きでたまらない最愛の恋人と、初めてのデートなのだ!
ようやく、スポーツジム以外で会える!やばい!!楽しみすぎて、服が決まらない!気合い入れすぎと思われるのはダサいから、ちょうどいいオシャレじゃないとダメだ!
土曜日の夕方から待ち合わせて二人で食事に行く。場所は何度か使ったことのある、こじゃれた居酒屋で個室を予約した。カップルの客も多い、雰囲気のいい店だ。
自分の方が年下だからといって、失敗は許されない。
翔真は、自分はこんなに竜二のことが好きなのに竜二からは、まだ一線ひかれていると感じていた。このデートで、関係を進展させる!あばよくばHしたい!!と、下心しかない状態で待ち合わせの時間を迎えた。
「竜二さん、酔っちゃった?」
「・・・いや、大丈夫だ。」
「竜二さん、俺、今日、ほんとに嬉しい!ずっと、断られてたから、めっちゃ嬉しい!!!」
「翔真、もし、不安にさせてたのなら悪かった・・・嫌だったわけじゃないんだ・・・」
デート当日、竜二は、ずっと嬉しそうににこにこ笑う翔真に、今までの申し訳なさを感じていた。
背中の秘密はさて置き、食事ぐらいは付き合っても良かったんじゃないか、そう思うと胸が痛む・・・
個室は簡易的な座敷の対面席だったが、トイレから戻った翔真が隣に座ってきてから、ずっとそうやって座っている。
竜二の体格もあって、男二人には少々せまく、ほとんど肩や腕がくっついてしまう。
ときおり、甘えるように擦り寄ってきたり触れるようなキスをする翔真が、いつもにもまして可愛らしく見え、つい自分も答えてしまう。
今日の竜二さん、いつもよりガードが緩い!?
竜二が頭を撫でてくれるから、そのまま、胸元に顔を埋めた。カジュアルなシャツの布越しにも体温や肉感が伝わってくる。
顔をあげて、キスをする。唇を舐めると竜二は口を開けて迎え入れてくれる。
「あっんっ」
くちゅ、ちゅっ
竜二さん、いつもより口ん中あつい・・・なんかとろんとしてて可愛い♡いつも可愛いけど、今日も可愛い♡♡
食事と一緒にハイボールを飲んだせいか、鼓動や早くて体があつい。
竜二は、何も考えずシャツのボタンをひとつ外した。
少し頭がボーとする、思ったより酔いが回ってるのかもしれない。
「ねぇ、竜二さん。俺の部屋、こっから近いんだ♡」
直接、耳に吹き込むように囁く。そのまま、耳を舐めて甘く噛んだ。
「んっ♡」
竜二の体がビクリと揺れる。日に焼けた肌が赤く蒸気している。
こんなに酔ったことは、久しくなかった。
翔真に手を引かれ立ち上がろうとすると、少し目眩がして体がふらついた。
「竜二さん、もう少し頑張れる?」
自分より、体格のいい竜二を支えながらマンションの廊下を歩く。
部屋に入ると崩れ落ちるように、ソファに倒れ込んだ。
「翔真・・・悪い、俺」
酔ったみたいだと言うより先に、口を塞がれる。
ずっと体があつい。あついのに、翔真とキスをすると、もっとあつくなっていく気がする。
胸が痛いほどドキドキする。
「んっ、しょぅまっ、あっ、ちゅっ♡」
竜二さんっ♡目が潤んでる♡やった!!部屋につれこめたっっ!!
可愛いっ♡可愛いっ♡♡可愛いっ♡♡♡
「ベッドに行こ♡竜二さん♡♡」
ベッドはダメだ、体の関係を持つようなことになると背中のあれは隠しきれない!!
けれど、それは据え膳食わぬは・・・というやつでは?
「竜二さんっ んっちゅ♡」
返事をしない竜二をせかすように、翔真の唇と舌が至る所に降ってくる。
耳や首元って触られて、こんなに気持ちよかっただろうか?体中がゾクゾクして、明らかに体が性的にたかぶっていくのがわかる。
「翔真ぁ、っあっ♡」
竜二さん、好き♡かわいい♡♡好き♡
竜二さん、好き♡かわいい♡♡好き♡
竜二さん、好き♡かわいい♡♡好き♡
竜二さん、俺、竜二さんのことが好きすぎて、竜二さんのことが好きってことしか考えらんないよ!!
「お願い、竜二さん・・・一緒にベッド行こ?」
こんな可愛くてえっちな竜二さんを目の前に我慢なんて無理!!絶対、抱く!!
思いっきり甘えた声で、体を擦り寄せ上目遣いにのぞきこむと、竜二はとうとう小さく頷いた。
頭がボーとして体があつい。
けれど自分が年上として、きちんとリードしなければ翔真をがっかりさせてしまうかもしれない。
ベッドの上でキスをしながら竜二は、意識をはっきりさせようと上半身を起こす。
そういった行為をするなら、優しくしたいし気持ちよくなって欲しい、そう思って竜二は翔真の頭に手を添え、深いキスをした。
「翔真、お前を抱くなら、せめて初めては酒が入ってない時が良かった・・・」
どちらがタチかネコかなどと確認した事はなかった。
翔真は付き合う前から竜二を抱きたいと思っていたが、伝えたことはなかったし、竜二は、自分の体格や甘えてくる翔真を見て、ただ漠然とそうなった時は自分が抱く側だと感じていた。
えっ!竜二さん、優しいっ♡♡♡男らしいっ!
しかも、俺のこと抱くつもりだったの?
えー、もうかわいーっ♡♡♡
翔真は、また新しく恋に落ちた気分だった。翔真の強引なアプローチから恋人になったけれど、竜二はいつも優しい。LINEを既読スルーされた事はないし、電話に出れなかった時はわざわざコールバックして、謝ってくれる。
そして、毎回、最終的には我儘をきいてくれる。
「竜二さん、俺が竜二さんを抱きたい。お願い、抱かせて?」
好きで好きでたまらない最愛の恋人と、初めてのデートなのだ!
ようやく、スポーツジム以外で会える!やばい!!楽しみすぎて、服が決まらない!気合い入れすぎと思われるのはダサいから、ちょうどいいオシャレじゃないとダメだ!
土曜日の夕方から待ち合わせて二人で食事に行く。場所は何度か使ったことのある、こじゃれた居酒屋で個室を予約した。カップルの客も多い、雰囲気のいい店だ。
自分の方が年下だからといって、失敗は許されない。
翔真は、自分はこんなに竜二のことが好きなのに竜二からは、まだ一線ひかれていると感じていた。このデートで、関係を進展させる!あばよくばHしたい!!と、下心しかない状態で待ち合わせの時間を迎えた。
「竜二さん、酔っちゃった?」
「・・・いや、大丈夫だ。」
「竜二さん、俺、今日、ほんとに嬉しい!ずっと、断られてたから、めっちゃ嬉しい!!!」
「翔真、もし、不安にさせてたのなら悪かった・・・嫌だったわけじゃないんだ・・・」
デート当日、竜二は、ずっと嬉しそうににこにこ笑う翔真に、今までの申し訳なさを感じていた。
背中の秘密はさて置き、食事ぐらいは付き合っても良かったんじゃないか、そう思うと胸が痛む・・・
個室は簡易的な座敷の対面席だったが、トイレから戻った翔真が隣に座ってきてから、ずっとそうやって座っている。
竜二の体格もあって、男二人には少々せまく、ほとんど肩や腕がくっついてしまう。
ときおり、甘えるように擦り寄ってきたり触れるようなキスをする翔真が、いつもにもまして可愛らしく見え、つい自分も答えてしまう。
今日の竜二さん、いつもよりガードが緩い!?
竜二が頭を撫でてくれるから、そのまま、胸元に顔を埋めた。カジュアルなシャツの布越しにも体温や肉感が伝わってくる。
顔をあげて、キスをする。唇を舐めると竜二は口を開けて迎え入れてくれる。
「あっんっ」
くちゅ、ちゅっ
竜二さん、いつもより口ん中あつい・・・なんかとろんとしてて可愛い♡いつも可愛いけど、今日も可愛い♡♡
食事と一緒にハイボールを飲んだせいか、鼓動や早くて体があつい。
竜二は、何も考えずシャツのボタンをひとつ外した。
少し頭がボーとする、思ったより酔いが回ってるのかもしれない。
「ねぇ、竜二さん。俺の部屋、こっから近いんだ♡」
直接、耳に吹き込むように囁く。そのまま、耳を舐めて甘く噛んだ。
「んっ♡」
竜二の体がビクリと揺れる。日に焼けた肌が赤く蒸気している。
こんなに酔ったことは、久しくなかった。
翔真に手を引かれ立ち上がろうとすると、少し目眩がして体がふらついた。
「竜二さん、もう少し頑張れる?」
自分より、体格のいい竜二を支えながらマンションの廊下を歩く。
部屋に入ると崩れ落ちるように、ソファに倒れ込んだ。
「翔真・・・悪い、俺」
酔ったみたいだと言うより先に、口を塞がれる。
ずっと体があつい。あついのに、翔真とキスをすると、もっとあつくなっていく気がする。
胸が痛いほどドキドキする。
「んっ、しょぅまっ、あっ、ちゅっ♡」
竜二さんっ♡目が潤んでる♡やった!!部屋につれこめたっっ!!
可愛いっ♡可愛いっ♡♡可愛いっ♡♡♡
「ベッドに行こ♡竜二さん♡♡」
ベッドはダメだ、体の関係を持つようなことになると背中のあれは隠しきれない!!
けれど、それは据え膳食わぬは・・・というやつでは?
「竜二さんっ んっちゅ♡」
返事をしない竜二をせかすように、翔真の唇と舌が至る所に降ってくる。
耳や首元って触られて、こんなに気持ちよかっただろうか?体中がゾクゾクして、明らかに体が性的にたかぶっていくのがわかる。
「翔真ぁ、っあっ♡」
竜二さん、好き♡かわいい♡♡好き♡
竜二さん、好き♡かわいい♡♡好き♡
竜二さん、好き♡かわいい♡♡好き♡
竜二さん、俺、竜二さんのことが好きすぎて、竜二さんのことが好きってことしか考えらんないよ!!
「お願い、竜二さん・・・一緒にベッド行こ?」
こんな可愛くてえっちな竜二さんを目の前に我慢なんて無理!!絶対、抱く!!
思いっきり甘えた声で、体を擦り寄せ上目遣いにのぞきこむと、竜二はとうとう小さく頷いた。
頭がボーとして体があつい。
けれど自分が年上として、きちんとリードしなければ翔真をがっかりさせてしまうかもしれない。
ベッドの上でキスをしながら竜二は、意識をはっきりさせようと上半身を起こす。
そういった行為をするなら、優しくしたいし気持ちよくなって欲しい、そう思って竜二は翔真の頭に手を添え、深いキスをした。
「翔真、お前を抱くなら、せめて初めては酒が入ってない時が良かった・・・」
どちらがタチかネコかなどと確認した事はなかった。
翔真は付き合う前から竜二を抱きたいと思っていたが、伝えたことはなかったし、竜二は、自分の体格や甘えてくる翔真を見て、ただ漠然とそうなった時は自分が抱く側だと感じていた。
えっ!竜二さん、優しいっ♡♡♡男らしいっ!
しかも、俺のこと抱くつもりだったの?
えー、もうかわいーっ♡♡♡
翔真は、また新しく恋に落ちた気分だった。翔真の強引なアプローチから恋人になったけれど、竜二はいつも優しい。LINEを既読スルーされた事はないし、電話に出れなかった時はわざわざコールバックして、謝ってくれる。
そして、毎回、最終的には我儘をきいてくれる。
「竜二さん、俺が竜二さんを抱きたい。お願い、抱かせて?」
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