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⑨図々しい客2
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純也は啓介と二人で、少し遅れた昼休憩を取っていた。
あれから、啓介と篠原はレストランのテラスでお茶をしながら雑談をしただけで、どこかに移動することもなく解散した。
「待っててくれたのか?悪いな、お前だって腹減ってただろ?」
「啓介さんっ!!俺がお願いしたからテラスにしてくれたんですよねっ!?うれしいっ!!」
レストランの客が使っているフロアの横には個室があり、ここは従業員の食事スペースになっている。従業員用なので、フロアからと外から両方から入れる作りだ。
今日は、もう他の従業員はいない。
コックコートの上とエプロンを外して軽装になった純也が、同じく作業着の上着を脱いだ啓介を正面から抱き締める。
お互い、半袖のTシャツ越しに相手の体温を感じた。
「純也っっ、誰か来るかもしれないからっ!」
啓介は、思わず純也の背に手を回しそうになるが、ハッとしてとどまる。
「今日は、もう休憩とってないの俺と啓介さんだけです。」
「・・・でも・・・」
離れようとする啓介を純也は更に強い力で抱き締めた。自分より高い体温と弾力のある肉感がしっくりと腕の中に収まる。
「俺、見ちゃったんです。啓介さんが篠原さんに上着の中に手、入れられてるとこ。」
「あれは、あの人がいつもどおりチップを無理矢理入れてきただけだ!!」
純也は倉本に叱られながらも、どうにか現場を抑えることができた。
テーブルを挟んで啓介の対面にいた篠原が、席を立ち啓介の横の椅子に移動すると体を近づけている。
純也は瞬きすらできず、二人を見つめ続けた。
啓介は、篠原を拒否するように体をずらし、彼の差し出している小さく折られた紙幣らしきものを押し戻している。
しかし、結局、啓介は押し切られ作業着の上着の中に篠原の手が入っていった。
胸の内ポケットに、チップを入れたのだろう。
めちゃくちゃセクハラじゃないか!!啓介さんの嫌がり方も、可愛いし!!
望んで見たくせに、純也はあ然とする。純也だって、啓介が客である篠原を強く拒否できないことは分かる。
「啓介さん、あの嫌がり方はダメです!!可愛いすぎて、余計に相手がその気になります!!」
「そんなわけないだろ!!」
だめだ。この人は自分の魅力をぜんぜん分かってない。なんて罪な人なんだろう・・・。
篠原について言いたいことは山程あるが、自分のためにテラスで会ってくれた啓介をこれ以上は責められない。
悪いのは篠原であって啓介ではないのだ。
「もぅ、啓介さんはぜんぜん分かってないんだから・・・とりあえず、お昼食べましょう。今日、タルタル用意してますよ♡」
「ありがとな、純也。」
啓介はタルタルソースが好きだ。純也は自分が手作りするタルタルソースが一番美味しいと褒めてくれる啓介のために市販のものは使わず毎回、手作りしている。
例え、素材の味が消えるほど豪快な量をフライにかけられようとも、まったく気にならない。好きなように食べて、少しでも多くの幸せを感じでほしい。
もはや、タルタルソースを食べてもらうためにフライを用意しているようなものだ。
メインである海老と白身魚のフライも、純也が揚げた。こちらも時間をずらして揚げたので、まだ冷めていない。
大人数用の長テーブルの端に二人並んで座る。冷めたものを食べさせたくなくて、啓介の様子を見ながら準備した。
ポトフからもご飯からも湯気が出ている。
「わざわざ、別で用意してくれたのか?」
それに気付いた啓介が、すまなそうな表情をする。
「啓介さんだって、俺に気を使ってテラスを使ってくれたでしょ?」
隣の啓介を引き寄せて額にキスをする。
「早く食べて♡」
あの忌々しい男のせいで、いつもより大幅に遅れてしまっている。
「っ、いただきます。」
また叱られるかもと思った額のキスには、何もお咎めはなく少し恥ずかしそうに体を離すと、啓介は手を合わせた。
可愛い♡♡
「どうぞ♡」
純也も隣で手を合わせ食事を始めた。
その日は、家に帰ってからも純也はご機嫌だった。篠原については完全に許せるわけではないが、啓介が自分のために何かしらの行動をとってくれるのが、愛されている証のようで嬉しい。
仕事が早く終わった純也は、夕飯の準備に取り掛かる前に啓介との時間を堪能していた。
「啓介さん、今日みたいに篠原さんとは毎回テラスで会ってくれたら、俺、安心できます♡」
リビングのスペースで、ソファーを使わずラグを敷いた床の上で大きなクッションに背を預け、腕の中に啓介を抱き込む。
クッションは、純也が持ち込んだものだ。発売当時、『全人類をダメにするクッション』とSNSで話題になり、入手困難なほど人気がでた。
荷物として嵩張るので、こっちに引っ越す時に処分するか持っていくかで、かなり迷ったが持ってきて正解だった。
最愛の人を腕に抱いて、最高に気持ち良いクッションに体を預けるなんて至福の時間だ。
「真冬は厳しいな・・・。」
甘えることに抵抗があるのか、最初は後ろから抱き込まれることを拒否していた啓介も、純也がめげずに何度も挑戦し続け、今や家の中ではすんなりと許してくれる。
「寒い時期は、どこで会ってたんですか?」
「・・・あの人が借りたコテージの部屋だ。」
「最悪じゃないですかっ!!密室で二人きりなんて何考えてるんですか!!俺、今まで、その辺を散歩してるもんだと思ってましたよ!!」
啓介を抱き締めていた腕に思わず力が入るが、それどころではない。
啓介も、純也に悪いとは思っているようで表情が固い。
まさかコテージに連れ込まれていたなんて!!人の恋人に随分と大胆な真似をしてくれる・・・。
「冬以外は、適当に敷地内を案内してるが・・・」
「冬の間も止めてください!!二人きりでコテージで会うなんて、絶対に嫌です!!」
「いや、でも外は氷点下だぞ!?外にしましょうなんて言えないだろ?俺は作業着だから、レストランには入れないし・・・。」
もっともだ。純也は啓介に言われて反論できなかった。
啓介とて好きでコテージに行っているわけではない。周囲から誤解されかねないし、自分でも抵抗がある。コテージに行く以外の良い案があれば、すぐにでも乗り換えるが思いつかないのだ。
「・・・そうですけど・・・。俺、冬までに考えとくんで!!それまでは、絶対に誘われてもコテージには行かないでください!!」
「分かった。・・・すまない、純也・・・お前に嫌な思いをさせて・・・」
啓介が、純也の腕の中で申し訳なさそうに沈んだ声を出す。
「違うんです!!啓介さんを責めたいんじゃないんです!!」
悪いのは全部、篠原さんなのに!!客だからといって図々しい、あの人のせいで!!
俺が啓介さんを守らなきゃ!!
「啓介さん、俺、今日、本当に嬉しかったんです。だから、次は俺が何とかするから・・・ん♡」
「んっぅ♡」
二人の唇が重なり、僅かな隙間から吐息が漏れる。
夕食も啓介の好きなメニューにすることを告げると楽しみだと笑う唇に、もう一度キスをする。
あれから、啓介と篠原はレストランのテラスでお茶をしながら雑談をしただけで、どこかに移動することもなく解散した。
「待っててくれたのか?悪いな、お前だって腹減ってただろ?」
「啓介さんっ!!俺がお願いしたからテラスにしてくれたんですよねっ!?うれしいっ!!」
レストランの客が使っているフロアの横には個室があり、ここは従業員の食事スペースになっている。従業員用なので、フロアからと外から両方から入れる作りだ。
今日は、もう他の従業員はいない。
コックコートの上とエプロンを外して軽装になった純也が、同じく作業着の上着を脱いだ啓介を正面から抱き締める。
お互い、半袖のTシャツ越しに相手の体温を感じた。
「純也っっ、誰か来るかもしれないからっ!」
啓介は、思わず純也の背に手を回しそうになるが、ハッとしてとどまる。
「今日は、もう休憩とってないの俺と啓介さんだけです。」
「・・・でも・・・」
離れようとする啓介を純也は更に強い力で抱き締めた。自分より高い体温と弾力のある肉感がしっくりと腕の中に収まる。
「俺、見ちゃったんです。啓介さんが篠原さんに上着の中に手、入れられてるとこ。」
「あれは、あの人がいつもどおりチップを無理矢理入れてきただけだ!!」
純也は倉本に叱られながらも、どうにか現場を抑えることができた。
テーブルを挟んで啓介の対面にいた篠原が、席を立ち啓介の横の椅子に移動すると体を近づけている。
純也は瞬きすらできず、二人を見つめ続けた。
啓介は、篠原を拒否するように体をずらし、彼の差し出している小さく折られた紙幣らしきものを押し戻している。
しかし、結局、啓介は押し切られ作業着の上着の中に篠原の手が入っていった。
胸の内ポケットに、チップを入れたのだろう。
めちゃくちゃセクハラじゃないか!!啓介さんの嫌がり方も、可愛いし!!
望んで見たくせに、純也はあ然とする。純也だって、啓介が客である篠原を強く拒否できないことは分かる。
「啓介さん、あの嫌がり方はダメです!!可愛いすぎて、余計に相手がその気になります!!」
「そんなわけないだろ!!」
だめだ。この人は自分の魅力をぜんぜん分かってない。なんて罪な人なんだろう・・・。
篠原について言いたいことは山程あるが、自分のためにテラスで会ってくれた啓介をこれ以上は責められない。
悪いのは篠原であって啓介ではないのだ。
「もぅ、啓介さんはぜんぜん分かってないんだから・・・とりあえず、お昼食べましょう。今日、タルタル用意してますよ♡」
「ありがとな、純也。」
啓介はタルタルソースが好きだ。純也は自分が手作りするタルタルソースが一番美味しいと褒めてくれる啓介のために市販のものは使わず毎回、手作りしている。
例え、素材の味が消えるほど豪快な量をフライにかけられようとも、まったく気にならない。好きなように食べて、少しでも多くの幸せを感じでほしい。
もはや、タルタルソースを食べてもらうためにフライを用意しているようなものだ。
メインである海老と白身魚のフライも、純也が揚げた。こちらも時間をずらして揚げたので、まだ冷めていない。
大人数用の長テーブルの端に二人並んで座る。冷めたものを食べさせたくなくて、啓介の様子を見ながら準備した。
ポトフからもご飯からも湯気が出ている。
「わざわざ、別で用意してくれたのか?」
それに気付いた啓介が、すまなそうな表情をする。
「啓介さんだって、俺に気を使ってテラスを使ってくれたでしょ?」
隣の啓介を引き寄せて額にキスをする。
「早く食べて♡」
あの忌々しい男のせいで、いつもより大幅に遅れてしまっている。
「っ、いただきます。」
また叱られるかもと思った額のキスには、何もお咎めはなく少し恥ずかしそうに体を離すと、啓介は手を合わせた。
可愛い♡♡
「どうぞ♡」
純也も隣で手を合わせ食事を始めた。
その日は、家に帰ってからも純也はご機嫌だった。篠原については完全に許せるわけではないが、啓介が自分のために何かしらの行動をとってくれるのが、愛されている証のようで嬉しい。
仕事が早く終わった純也は、夕飯の準備に取り掛かる前に啓介との時間を堪能していた。
「啓介さん、今日みたいに篠原さんとは毎回テラスで会ってくれたら、俺、安心できます♡」
リビングのスペースで、ソファーを使わずラグを敷いた床の上で大きなクッションに背を預け、腕の中に啓介を抱き込む。
クッションは、純也が持ち込んだものだ。発売当時、『全人類をダメにするクッション』とSNSで話題になり、入手困難なほど人気がでた。
荷物として嵩張るので、こっちに引っ越す時に処分するか持っていくかで、かなり迷ったが持ってきて正解だった。
最愛の人を腕に抱いて、最高に気持ち良いクッションに体を預けるなんて至福の時間だ。
「真冬は厳しいな・・・。」
甘えることに抵抗があるのか、最初は後ろから抱き込まれることを拒否していた啓介も、純也がめげずに何度も挑戦し続け、今や家の中ではすんなりと許してくれる。
「寒い時期は、どこで会ってたんですか?」
「・・・あの人が借りたコテージの部屋だ。」
「最悪じゃないですかっ!!密室で二人きりなんて何考えてるんですか!!俺、今まで、その辺を散歩してるもんだと思ってましたよ!!」
啓介を抱き締めていた腕に思わず力が入るが、それどころではない。
啓介も、純也に悪いとは思っているようで表情が固い。
まさかコテージに連れ込まれていたなんて!!人の恋人に随分と大胆な真似をしてくれる・・・。
「冬以外は、適当に敷地内を案内してるが・・・」
「冬の間も止めてください!!二人きりでコテージで会うなんて、絶対に嫌です!!」
「いや、でも外は氷点下だぞ!?外にしましょうなんて言えないだろ?俺は作業着だから、レストランには入れないし・・・。」
もっともだ。純也は啓介に言われて反論できなかった。
啓介とて好きでコテージに行っているわけではない。周囲から誤解されかねないし、自分でも抵抗がある。コテージに行く以外の良い案があれば、すぐにでも乗り換えるが思いつかないのだ。
「・・・そうですけど・・・。俺、冬までに考えとくんで!!それまでは、絶対に誘われてもコテージには行かないでください!!」
「分かった。・・・すまない、純也・・・お前に嫌な思いをさせて・・・」
啓介が、純也の腕の中で申し訳なさそうに沈んだ声を出す。
「違うんです!!啓介さんを責めたいんじゃないんです!!」
悪いのは全部、篠原さんなのに!!客だからといって図々しい、あの人のせいで!!
俺が啓介さんを守らなきゃ!!
「啓介さん、俺、今日、本当に嬉しかったんです。だから、次は俺が何とかするから・・・ん♡」
「んっぅ♡」
二人の唇が重なり、僅かな隙間から吐息が漏れる。
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