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新しい村で愛されています(続々編)
番外編7:後輩がきたからよしよししてみる(3)
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※「巨人族に二人ががりで溺愛されている俺は淫乱天使さまらしいです」190、191話辺りです※
昼食前にインが戻ってきて、エインに抱かれてはふはふしてた俺をいつも通り抱いてくれた。
お昼も戻ってきて抱いてくれるのが嬉しい。
昼食は後輩の江戸川海斗も一緒だと聞いてもっと嬉しくなった。
「イン、ありがと……」
「この程度で礼を言われるのは心外だな」
「じゃあ、もしカイトが俺のこと抱きたいって言ったら許してくれる?」
「……一回限りだ」
「もちろん! 俺だって今回限りのつもりだよ」
「それならいい」
インがため息をついた。俺が言い出したら聞かないのをわかっているから、インも折れてくれたのだ。うちの旦那様って最高だよなー。
「……カイトに抱かれた後は、お仕置きして、ね?」
「……とんでもねえ奥さんだな」
まだ抱かれるって決まったわけでもないのにこんな会話をしているのはどうかと思う。でも、アイツが拒否しない限りは抱かれてやった方がいい気がするんだ。アイツが自分の夫たちを愛する為にはさ。
インに抱かれた後、服を着せられ白い靴下を履かされて、内心どきどきしながら食堂へ移動した。
食堂では、果たして見慣れない巨人族の間に挟まれるようにして、後輩が腰掛けて待っていた。
なんか前より雰囲気が丸くなっているような気がする。思いつめてるようなかんじだったらどうしようかと思ったけど、そんなことはなさそうだった。後輩もインに抱き上げられている俺の姿を見て、ぽーっと頬を染めている。
なんかかわいいなって思った。
巨人族の双子がインに挨拶をしようとしたが、インがそれを手で制した。
堅苦しい挨拶が嫌いだってのはわかるけど笑いそうになってしまう。
「そこの天使がうちの嫁と話がしたいんだったか。後で存分に話すといい。ただし……手を出したらわかっているな?」
インが俺の後輩相手に凄む。彼はぶんぶんと首を縦に振った。
うんうん、インに凄まれたら怖いよな。俺は後輩を見て首を傾げた。
色気があるなーと思った。
「イン。俺、カイトに触れたいかも……」
「なんだと?」
後輩の両脇を守っている双子がガタッと椅子を軋ませた。それに内心ほくそ笑む。インもわかっていて苦笑しているから大丈夫だ。
「だってアイツすっごく色っぽいよ? なぁ、カイト。俺に触れさせてくれたらヤらせてやろっか?」
戸惑う後輩は、さすがに頬を染めながらも「だめです」と断った。それが面白くて、俺は「合格」と呟いた。
これなら後輩に抱かれてもいいと思ったのだ。インがすごい目で俺を睨む。
いっぱいお仕置きされちゃうかも? って思ったらぞくぞくしてきた。俺別にマゾではないはずなんだけどな。
今日のごはんもおいしかったけど、後輩はなんだか落ち着かなさそうに見えた。インの腕に手を置く。
「イン、大好き」
そっと、インにだけ聞こえるように呟いた。
「……そんな言葉じゃ誤魔化されねーぞ……」
「誤魔化してなんかいないって」
「ああクソッ、本当にとんでもねえ奥さんだな。……仕事に戻る」
「うん、できるだけ早く終わらせて帰ってきてね?」
「ああ……」
インは疲れたようにまた仕事に戻って行った。ロイが楽しそうに笑っている。
後輩を誘って、館の庭にある四阿へ移動した。
エインもでかいと思うけど、後輩の夫である巨人族の双子は更に大きい。比べると大人と子どもぐらいの差がありそうだった。あんなでかい二人に後輩が組み敷かれてるんだと想像したら、すごいなと思った。愛を受け止めるのもたいへんそうだけど、後輩はしっかり絆されているんだろう。いいことだ。
エインに椅子になってもらい、ロイと一緒に四阿の椅子に腰掛ければ、給仕の者たちがお茶とお茶菓子を運んできてすぐに辞した。
後輩は夫の一人に抱かれている。確かジャックと言ったか。すごく執着が強そうだ。
「江戸川、久しぶりだな」
「はい、ご無沙汰してます」
声をかければ、後輩ははっとしたような顔をした。この世界にいたら苗字を呼ばれるなんてことはほとんどないらしい。というのも苗字がある方が少ないからだと聞いた。(他の国では苗字の方が重要だと考えるところもあるらしい。面白いと思う)
最近はどうだ? と聞いたが、後輩は言葉を濁した。きっと俺みたいに抱かれまくりなんだろうなということは想像できる。
「で、聞きたいことってなんだ?」
「はい……ええと……」
後輩は真っ赤になりながら、しどろもどろに自分の身体の反応について聞いてきた。
こんな人が多いところで聞くには恥ずかしい内容だろうと思ったが、身近な天使といったら俺しかいないのだからしかたない。俺も何話してんだかなと思いながら、答えられることには答えた。
後輩は自分の身体の反応に戸惑っているというより、感じやすい身体の反応をどうにか抑えられないかと考えたみたいだった。
「……無理だろ?」
天使ってのは心を許した相手に抱かれれば抱かれるほど感度が上がるんだから、抑えるなんてありえない。後輩はまた困ったような顔をした。好きなら素直に抱かれてあんあん啼いていればいいと思う。
そして、とうとう後輩は叫ぶようにこう言った。
「先輩、どうか俺の童貞をもらってください!」
うん、まぁいいけど?
昼食前にインが戻ってきて、エインに抱かれてはふはふしてた俺をいつも通り抱いてくれた。
お昼も戻ってきて抱いてくれるのが嬉しい。
昼食は後輩の江戸川海斗も一緒だと聞いてもっと嬉しくなった。
「イン、ありがと……」
「この程度で礼を言われるのは心外だな」
「じゃあ、もしカイトが俺のこと抱きたいって言ったら許してくれる?」
「……一回限りだ」
「もちろん! 俺だって今回限りのつもりだよ」
「それならいい」
インがため息をついた。俺が言い出したら聞かないのをわかっているから、インも折れてくれたのだ。うちの旦那様って最高だよなー。
「……カイトに抱かれた後は、お仕置きして、ね?」
「……とんでもねえ奥さんだな」
まだ抱かれるって決まったわけでもないのにこんな会話をしているのはどうかと思う。でも、アイツが拒否しない限りは抱かれてやった方がいい気がするんだ。アイツが自分の夫たちを愛する為にはさ。
インに抱かれた後、服を着せられ白い靴下を履かされて、内心どきどきしながら食堂へ移動した。
食堂では、果たして見慣れない巨人族の間に挟まれるようにして、後輩が腰掛けて待っていた。
なんか前より雰囲気が丸くなっているような気がする。思いつめてるようなかんじだったらどうしようかと思ったけど、そんなことはなさそうだった。後輩もインに抱き上げられている俺の姿を見て、ぽーっと頬を染めている。
なんかかわいいなって思った。
巨人族の双子がインに挨拶をしようとしたが、インがそれを手で制した。
堅苦しい挨拶が嫌いだってのはわかるけど笑いそうになってしまう。
「そこの天使がうちの嫁と話がしたいんだったか。後で存分に話すといい。ただし……手を出したらわかっているな?」
インが俺の後輩相手に凄む。彼はぶんぶんと首を縦に振った。
うんうん、インに凄まれたら怖いよな。俺は後輩を見て首を傾げた。
色気があるなーと思った。
「イン。俺、カイトに触れたいかも……」
「なんだと?」
後輩の両脇を守っている双子がガタッと椅子を軋ませた。それに内心ほくそ笑む。インもわかっていて苦笑しているから大丈夫だ。
「だってアイツすっごく色っぽいよ? なぁ、カイト。俺に触れさせてくれたらヤらせてやろっか?」
戸惑う後輩は、さすがに頬を染めながらも「だめです」と断った。それが面白くて、俺は「合格」と呟いた。
これなら後輩に抱かれてもいいと思ったのだ。インがすごい目で俺を睨む。
いっぱいお仕置きされちゃうかも? って思ったらぞくぞくしてきた。俺別にマゾではないはずなんだけどな。
今日のごはんもおいしかったけど、後輩はなんだか落ち着かなさそうに見えた。インの腕に手を置く。
「イン、大好き」
そっと、インにだけ聞こえるように呟いた。
「……そんな言葉じゃ誤魔化されねーぞ……」
「誤魔化してなんかいないって」
「ああクソッ、本当にとんでもねえ奥さんだな。……仕事に戻る」
「うん、できるだけ早く終わらせて帰ってきてね?」
「ああ……」
インは疲れたようにまた仕事に戻って行った。ロイが楽しそうに笑っている。
後輩を誘って、館の庭にある四阿へ移動した。
エインもでかいと思うけど、後輩の夫である巨人族の双子は更に大きい。比べると大人と子どもぐらいの差がありそうだった。あんなでかい二人に後輩が組み敷かれてるんだと想像したら、すごいなと思った。愛を受け止めるのもたいへんそうだけど、後輩はしっかり絆されているんだろう。いいことだ。
エインに椅子になってもらい、ロイと一緒に四阿の椅子に腰掛ければ、給仕の者たちがお茶とお茶菓子を運んできてすぐに辞した。
後輩は夫の一人に抱かれている。確かジャックと言ったか。すごく執着が強そうだ。
「江戸川、久しぶりだな」
「はい、ご無沙汰してます」
声をかければ、後輩ははっとしたような顔をした。この世界にいたら苗字を呼ばれるなんてことはほとんどないらしい。というのも苗字がある方が少ないからだと聞いた。(他の国では苗字の方が重要だと考えるところもあるらしい。面白いと思う)
最近はどうだ? と聞いたが、後輩は言葉を濁した。きっと俺みたいに抱かれまくりなんだろうなということは想像できる。
「で、聞きたいことってなんだ?」
「はい……ええと……」
後輩は真っ赤になりながら、しどろもどろに自分の身体の反応について聞いてきた。
こんな人が多いところで聞くには恥ずかしい内容だろうと思ったが、身近な天使といったら俺しかいないのだからしかたない。俺も何話してんだかなと思いながら、答えられることには答えた。
後輩は自分の身体の反応に戸惑っているというより、感じやすい身体の反応をどうにか抑えられないかと考えたみたいだった。
「……無理だろ?」
天使ってのは心を許した相手に抱かれれば抱かれるほど感度が上がるんだから、抑えるなんてありえない。後輩はまた困ったような顔をした。好きなら素直に抱かれてあんあん啼いていればいいと思う。
そして、とうとう後輩は叫ぶようにこう言った。
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