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新しい村で愛されています(続々編)

31.嫉妬は面倒だけどちょっと心地いい

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 ちゅ、ちゅと顔に触れられる。口腔内が甘くて、俺は覚醒した。

「んっ……」

 ゆっくりと目を開けるとインのどアップがあった。今日は口づけで起こされたらしい。寝起きから甘くて虫歯になりそうだなって思った。

「んっ、んっ……」

 甘く舌を絡められて何度も優しく舐められる。もうこれだけで好きになっちゃうじゃないかって思いながら、俺は寝起きの甘い口づけを素直に受けた。
 やっと唇が離されて、はぁ……と吐息が漏れる。

「なんか、童話みたい……」

 眠れる森の美女とか思い出してしまった。

「童話とはなんだ?」
「んー、俺のいた世界にさ、『眠れる森の美女』っていう童話があってさ……」

 100年眠り続けた王女が、訪れた王子のキスで目覚めるという話をしたら微妙な顔をされた。

「それはいろいろたいへんそうだな。目覚めた後が」
「現実的に考えるとたいへんかも。物語だからいいけど」

 ふふっとお互いに笑って、またキスをした。
 朝の、甘い二人だけの時間だが当然ながら寝室の中に護衛はいる。今日はハレだった。

「今日から……相手をすればいいんだよな?」
「ああ、午後から頼む。今日はファンの部屋か」
「そうなのかな」

 童貞の、護衛の相手をするという話だ。インが苦虫を噛み潰したような表情をしたが見なかったことにした。だってしょうがないし。よくよく考えてみると、ファンとハレに勝った人の相手をするってリスクが大きいと思う。勝ったってことを笠に着て、何度でも要求されそう。でも童貞君の相手だけなら一回限りだからそれでいいんじゃないかなって思った。
 ちゅ、ちゅと何度もキスをして、朝だからあんまり時間がなくて、すぐぐらいにインを対面座位で受け入れていっぱい乳を飲まれてしまった。

「あぁっ、あんっ、あんっ、あんっ……!」
「ヤりながらおっぱいを飲むのは最高だなっ!」

 インがやたらと嬉しそうだからまぁいいかと思った。尻穴を穿つでかいイチモツも気持ちいいし、乳を飲まれるのも気持ちいい。
 以前乳を飲まれるのってどんなかんじ? とルイに聞かれて首を傾げた。感覚的に近いのは、排泄と射精の中間ぐらいな気がする。溢れるものを出す快感とそれを飲まれる快感っていうのかな。うまく言えない。でもとにかく気持ちよくて、俺はインがイクまでに二回イカされてしまった。もちろんそれで終わるはずがない。インがイッたら精液を身体の奥で受け止めるんだから。

「……くぅっ、うっ……!」
「あっ、あっ、あーっ、あーっ、あーっ……!」

 インの精液で感じまくってまたイッてしまった。もー、本当に精液だけはだめだって思う。頭がおかしくなってしまいそうだ。

「あぁっ、んっ……あああぁ……んんっ……!」

 萎えたイン自身を抜かれないまま何度も口づけを受け、乳を飲まれ、朝からまたいっぱい啼かされてしまった。
 もう気持ちよすぎてやだ。
 その後はいつも通りエインにお世話されて。
 朝食をインの膝の上で食べながら今日のスケジュールの確認をして、インを見送って食休みして。

「ルーイ、今日もかわいーね」
「それ、褒め言葉じゃない……」

 ロイに嬉しそうに言われて照れてしまう。絶対ロイの方がかわいいと思う。

「あー、もうやだー。ルイを童貞君に抱かせるのやだー」
「まだ言ってるのか」
「だってやなものはやなんだもん。ルイは僕の旦那さんなのにー」

 なのに、の意味がわからない。

「今日は腰が立たなくなるほど抱くんだからっ!」
「えええ……」

 そんなことを言って、ロイは俺を押し倒し、小さい俺自身を立たせて上に乗っかった。

「うっ……ロ、ロイ……」

 ロイの中が小さい俺自身を包み込む。

「ルーイ、気持ちいい?」
「う、ん……気持ち、いい……」

 なんで俺がロイの中に入れてるのに、こんなヤられてる風なんだろう。自然と腰がかくかくと動いてしまい、きゅっきゅっとロイの中で何度も締め付けられた。

「あっ、あっ……」
「ルイ、大好きっ!」

 ロイも一緒になって腰を振ってくれるのが嬉しくて、俺は精いっぱい腰を何度も突き上げたのだった。

「っあっ、~~~~~っっっっ!」

 ロイの中が気持ちよすぎてまた俺はすぐにイカされてしまった。ロイは嬉しそうにきゅっきゅっと萎えた俺自身を締め付けてくれたからたまらない。イッたばかりの敏感な俺自身を攻撃されたことで、俺はびくんびくん震えた。

「あっ、ロイッ、だめっ、しめつけちゃっ、ああんっ!」
「もー、ルイってばかわいいー。抱いても抱かれてもルイってば最高!」

 ロイはようやく腰を上げて俺自身を解放すると、今度はなんと俺自身をぱくりと口に咥えた。

「~~~~~っっっっ!!」

 ちゅくちゅくと精液にまみれた俺自身を舐めしゃぶられてがくがくと腰が痙攣する。

「やっ、ロイっ、だめっ、やだっ、やああっっ!」
「……僕の中でイッたんだもん。お掃除しなきゃだめでしょ」
「だ、だいじょぶ、だからっ……ああんっ……!」

 AVなどで見たことがあるお掃除フェラという奴だろうか。あれはあれで滾ったけど、実際にやられたらびくんびくんと震えることしかできない。しなくていいからと思ったけどロイがそんなことを聞いてくれるはずはなくて、結局ロイの気が済むまでちんちんを舐め舐めされてしまったのだった。
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