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その後56.勘違いさせてしまったら更にたいへんなことに

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 ケンとエインは宣言通り、俺を抱いた後小さい俺自身と尻穴を丹念に舐め、俺を散々啼かせた。

「やっ、もっ、やぁあっ……」

 涙をぼろぼろこぼしながら逃げようとするも、エインの大きな手で腰を支えられて少しも動かせない。尻穴は本当に感じちゃうからだめなのに。

「ルイってば本当にかーわいー。こんなところ見せられたらすぐに惚れちゃうよねー」

 ロイは快感に啼く俺を眺めながら嬉しそうに言う。ここにいる奴らは俺を快楽から逃してはくれない。

「初めて見た時からかわいいとは思ってたけど、もっともっとかわいくなるなんてルイは反則だよー」
「な、に、言って……ああ、んっ……!」

 俺はうつ伏せのような状態で、小さい俺自身はケンの口の中でじゅるじゅると啜られ、尻穴はくぱぁと開かれてエインにじゅぷじゅぷとその肉厚で長い舌によって舐められている。もう腰が溶けてしまいそうだ。

「そろそろ休憩してベランダに出ようよ。ルイに日の光を浴びせないと」

 ロイがそう言うと彼らの舌の動きは激しくなった。

「あっ、あっ、あっ、あっ、あーーっっ!」

 尻穴と小さい俺自身への刺激で、俺はすぐにイッてしまった。もう指先一つまともに動かせない。

「あぁあー……」

 イッたことで出た精液はケンが飲み、更にちゅうちゅうとちんちんを吸われる。腰ががくがく震えてもうどうしたらいいのかわからない。泣くような声を漏らすことしかできなくて俺は本当に泣き出してしまった。

「やっ、もう、やぁっ、き、きらいっ、きらいっ、やだぁっ……!」
「ル、ルイさま?」
「ルイさま、どうされましたか?」

 うつ伏せのまま涙が止まらない。ケンとエインがおろおろしてそんな俺を抱き起し、二人して抱きしめる。

「やっ、もう放してっ……」

 二人が嫌なわけじゃない。もう感じすぎてどうしようもない自分の身体が嫌なのだ。自分で指先一つ動かすこともままならないほど感じてしまう敏感な身体。自分が天使になってしまったからしかたないことぐらいわかっているけど、感じすぎてしまって冷静な判断ができないことが嫌だった。

「私のことが嫌いですか?」
「俺のことが嫌いですか?」

 ほぼ同時に聞かれてきょとんとする。別にエインとケンのことは嫌いじゃない。ただこんなに触れて、舐められてすごく恥ずかしいとは思っているけど。

「ルーイ、ちゃんと言わないとわかんないよー?」

 俺は視線をずらしてロイを見た。ロイは俺を愛しくてならないというように見つめている。ロイにはわかっているようだった。

「無理……」

 説明なんてできない。
 するとエインとケンはこの世の終わりのような、とても悲しそうな表情をした。

「調子に乗ってしまい申し訳ありません! ルイさまがとても愛らしくて……私の愛撫で感じているところを見ていると、もっともっと感じていただきたくなってしまいっ……!」
「ルイさま、嫌いなんて悲しいことをおっしゃらないでください! 俺のがでかすぎてつらいならせめて回数を減らしますからっ! ルイさまに触れる権利だけはどうかっ……!」
「え? え? え?」

 思いもよらぬことをまくしたてられ、俺は戸惑った。なんか二人は誤解してしまったようだった。

「ロ、ロイ~……」
「もー、ルイってば罪作りなんだからー。さっき「嫌い」って言ったじゃん。それで二人は自分たちが嫌われたって勘違いしたんだよ」
「えええ?」

 そんなことはないから。俺は感じすぎちゃう自分の身体が嫌なだけで……って。先ほどのシチュエーションを思い出したらぼんっ! と顔から火が出る思いだった。

「ご、ごめ……」

 確かに、二人のことを嫌いって言ったように聞こえた、かも……。

「ルイさまは私のことを嫌いと言ったわけではないと?」
「ルイさま?」
「え、ええと……」

 二人に凝視されてまともに話せない。どうしよう。
 とうとうロイが噴き出した。

「あはははははははっっ! もー、ルイってばかっわいい! こんなに僕を惚れさせてどうする気? いいんだよー、いっぱい感じちゃうのもルイなんだから。天使さまの生態については僕もまだよく知らないけど、愛されれば愛されるだけルイは感じやすくなってるよね? だからさー、ルイは愛される為の存在で、ルイが感じちゃうのはルイを愛してる僕たちのせい。変にいろいろ考えないで素直に感じていればいいと思うなー」
「そん、な……」
「ロイ、それはどういう……」

 俺の戸惑いと、よくわかっていなさそうな二人に、ロイは笑いすぎて出てしまった涙を拭きながら、

「ルイはねー、敏感な自分の身体に混乱しちゃったんだよー。エインとケンに舐めまくられて、感じすぎてびっくりしちゃったわけ!」

 と俺の「嫌い」を説明してしまった。いたたまれなくなって俺は俯くことしかできない。

「ルイさま……もうかわいすぎて攫いたいぐらいです……」
「ルイさま……ああもう、食べてしまいたい……」
「ロ、ロイ~……」

 二人の目がギラギラしててちょっと怖い。俺はロイに助けを求めた。

「日が落ちる前にベランダに出ようかー。その後また舐めまくればいいでしょー。僕にも舐めさせてね」

 日光浴はできそうだけど、その後またたいへんなことになりそうで、俺は顔をひきつらせることしかできなかった。



ーーーーー
ルイ君かわいいよルイ君ハァハァ(作者が暴走しているようです)
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