上 下
65 / 228

その後53.新しい村の準備をしているようだけど俺はいつも通り

しおりを挟む
 この村の村長はそのまま村長を続けるらしい。
 インたちが怒って延々巨根の童貞の相手をさせ続けたせいか、俺たちが村を出て行くと言っても何も言わなかったそうだ。俺もインに命じられたならともかく他の奴から童貞の相手をしろなんて言われる覚えはない。天使の扱いは本当にその所有者によるようだった。

「すごーい、とんでもない人が応募してきたよー!」

 ある日、ロイが興奮したように寝室に飛び込んできた。

「あ、んっ……」
「なんだ?」

 俺はちょうどインのイチモツを正常位で頬張らされていて、尻穴がひくひくして何も考えられなくなっていた。インが少し身体を起こす。角度が変わって俺は身もだえた。

「ああっ……」
「魔法師団の副団長だって!」
「えええ?」

 それに反応したのは護衛として寝室の中にいたファンだった。

「え? ファン知り合い?」
「知り合いもなにも……腹違いの優秀な兄貴ですよ。どうしたんだろう……」
「そうなんだ? 一緒に他の人も応募してるから、もしかしたら夫婦なのかもね」
「あー、ならよかったー」

 ファンはあからさまにほっとした顔をした。

「よかったって何が?」

 ロイが首を傾げる。

「いやー、自分蛇族の混血なんですけど、蛇族って運命の伴侶を見つけると執着心すごいんですよ。自分とハレはルイさまが運命の人だって信じてます。だけど天使さまだからどうにか我慢してます」

 なんかすごいことを聞いた。

「ルイが貴様らの運命だと……?」
「ああんっ!」

 また角度が変わって俺は喘いだ。一度抜いてほしい。

「ちゃんと我慢してますし、インさんが所有者だっていうのは納得してます。だから大丈夫です。攫って監禁とかしません」

 ……なんかとても怖いことを聞いた。

「……えー、夫婦なのかな……」

 ロイもちょっと困ったような顔をした。

「ちょっと時間はかかるかもしれませんが、確認してみます」
「そうしてくれる? これからは種族とかも確認しないとだめかもねー」

 元の世界だって国が違えば習慣も違うのだ。まして種族が違うとなれば全く想像もできない。それよりインのイチモツがなんか更におっきくなってるような気がするんだけど。

「あっ、やぁっ、おっき……」
「かわいいこと言ってんじゃねーよッ!」
「ああんっ!」

 だって本当に大きくなってるんだもん。
 インはそれから俺をきつく抱きしめてずんずんずんずんと激しく俺を犯した。そして最後に勢いよく突き上げてイッたので、俺はめちゃくちゃ感じさせられてインに縋りつくことしかできなかった。

「ああんっ、あんっ、あんっ、あんっ……!」
「精液で感じまくるってエロいよな」
「やっ、動かなっ、ああんっ……!」

 萎えたイチモツを動かすのをやめてほしい。尻穴が激しくひくついて快感が去らなくて困った。

「落ち着いたら日の光浴びさせてねー」
「ああ」

 ロイに返事をしながらもぎゅうぎゅう抱きしめられているから感じっぱなしである。

「あーっ、あーっ……!」

 この、精液を奥で出された後の快感の余韻がすごく気持ちいいのだ。抱きしめられていると愛されてるって実感して胸がきゅんきゅんしてしまう。もう本当に俺って単純だなと思う。

「ルイ……」
「あっ……」

 耳たぶを甘噛みするなんて反則だ。

「……ルイってさ、更にかわいくなってくよねー。毎日抱いてて思うー」
「……俺のだぞ」
「知ってるよーだ」
「あ、んっ……」

 インに所有者宣言されるのが嬉しい。

「まだ感じてんのか。敏感すぎだろ」
「あっ、だって……」

 抜いてくれないし。イチモツが尻穴にはまってたら感じることしかできない。

「インさんのいじめっこー」
「しょうがねーな」
「んっ……」

 ずるり……とインのイチモツがやっと抜かれた。俺はほうっとため息をつく。

「……蜜、舐めさせろ」
「……え? ああんっ!?」

 インは俺の足の間に顔を埋めると、今まで自分が入っていた尻穴を躊躇なく舐め始めた。

「やだっ、きたないって……」

 注がれた精液が俺の中で芳醇な何かに変わると言われてもなんか嫌だ。でもインはわざわざ魔法で自分の舌の長さとその太さを変えてまで俺の中をじゅぷじゅぷと舐める。

「あっ、あっ、あっ……!」

 じゅるじゅると啜られて腰ががくがくと震える。気持ちよすぎて気がへんになってしまいそうだ。
 俺はそれからインが満足するまで尻穴の中を舐められ、ベランダに出る頃にはぐったりしてしまったのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

食事届いたけど配達員のほうを食べました

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか? そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。

変態村♂〜俺、やられます!〜

ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。 そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。 暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。 必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。 その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。 果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?

少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。 ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。 だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった

なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。 ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...