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その後33.天使の生態を知りたい人がきたらしい

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 エインは俺に余計なことを考えさせない為か、ことさら甘く俺を抱いた。俺の尻穴はけっこう乱暴にされても感じてしまうのだが、大切にされていると思えば更に感じてしまう。胸に搾乳用の魔物をつけてちゅうちゅう乳を吸われながら、エインのイチモツで中をたっぷり可愛がられた。

「あっ、あっ、あーーーんっ……」

 なんかイチモツで丁寧に中をこねられていると、まるで内側にキスをされているような心地よさで泣いてしまう。前からぎゅうぎゅう抱きしめられて中をいっぱいにされるのが俺は好きだ。愛されてるって勘違いできるから。

「天使さま、かわいい……なんて貴方は素敵なんだ……」

 中をこねこねされながら口づけを受ける。その合間にエインがうっとりしたように呟く。そんなこと言われたらそう思ってしまうからやめてほしい。ぎゅうぎゅうこねこねされて俺はすぐにイッてしまう。

「ああ……天使さまの蜜がもったいない……」

 エインが腹の間で出された俺の蜜を指で掬って舐める。そんなの汚いから舐めないでほしかった。

「天使さまの蜜、とても甘いです。また後で飲ませてくださいね」
「やっ、知らなっ……」

 甘く抱かれているせいかなんか恥ずかしくて俺はプイと顔を横に向けた。

「……そんなかわいい仕草をされたら、攫いたくなってしまうじゃないですか……」
「やああっっ……!」

 ずんっ! と突き上げられて喘ぐ。尻穴の中は本当に何をされても気持ちいい。そうしてエインとずっと抱き合っていたら、ロイが戻ってきた。

「ごめんねー、天使さま。ってすんごい蕩けてるー。かわいーい、今すぐヤりたーい!」
「代わるか?」

 エインが俺を抱きしめながらロイに聞いたがロイは首を振った。

「そうしたいのはやまやまなんだけど、なんかわけわかんない客が来てるんだよー。でも内容が内容だけに追い出すわけにもいかなくってさ。今ケンにインさんを呼びに行ってもらってるんだ。天使さまはエインにとろとろにされててね。終ったら抱くからねー」

 そう、ロイは言うだけ言って扉を閉めた。俺はエインと顔を見合わせた。
 エインに聞いたところでわからないと思うので、俺はエインに抱き着いた。

「……わからない」
「そうですね。天使さまは啼いててください」
「……うん」

 それが一番いいのだと思う。エインに抱かれるの、気持ちいいし。


 結局トラブル、というようなものではなかったらしい。ロイが言っていた通り客が来ていたのだと言う。

「で、インさんどうするー?」
「……眉唾だが、天使の生態についてわかることは知らせておいた方がいいだろう。天使に少しでも傷をつけたらいつ死んでもおかしくはないんだからな」
「そうだよねー。うちの天使さまにひどい扱いなんかするヤツがいたら、生きててごめんなさいって目に合わせてあげるしー」

 ロイの笑顔がとても怖い。
 詳細は不明だが、近くの町に天使がいるらしい。その天使が不当な扱いを受けていて、ここ数日で売られる可能性が高い。(人身売買があるんだな)訪ねてきた客はその天使を買い取る予定なので、天使の生態について教えてほしいと言ってきたという。

「天使を売る?」
「天使さまってさ、おまんこ以外とても弱いんだよ。ちょっとでも身体に傷がつくとそこから感染症とかになって死にやすいんだよね。だから常時治癒魔法が使える人が側にいて、チェックしないといけないわけ。普通の娼夫みたいな扱いしたらあっという間に死んじゃうから、本来ある程度金がないと所有できないんだよー」

 そういえばそんな話を聞いたような気がする。

「たぶん天使になった人を誰かが捕まえて、自分のものにしようとはしたけどうまくいかなくて、手に負えなくなってきてるんだろうねー。治癒魔法を使えない人が使える人に頼むとなると高額だしさ。だからせめてどうにか生きてるうちに売るって話が出たんじゃない?」
「……そっか」

 俺もそういう扱いを受けていてもおかしくなかったわけだ。

「食べ物も気を使わないといけないし、ただ閉じ込めてるだけだと病気になっちゃうしねー。天使さまを飼うなんてホント道楽だと思うよー」
「道楽か……」

 道楽で飼われてるならそれはそれでいいと思う。なんだかんだいって大事にされてるって最近は思えてるし。

「道楽だろうがなんだろうがお前は俺のものだ」

 インが不機嫌そうに言う。何をいまさら。

「うん、俺はインのだよ」

 即答したらエインの腕の中から引きはがされて口づけられた。

「んっ……」
「あーもー、インさん! 僕まだ今日は天使さま抱いてないんだけど!」
「んあっ……」
「……そろそろ昼だろう」
「あー、そうだ。お昼ご飯! 終わったら僕が天使さま抱くからね! 天使さま、いっぱい気持ちよくしてあげるから楽しみにしてて!」
「あ、うん……」

 よくわからないけど返事をしたらインにずんっ! といきなりバキバキに固くなったものを突き入れられてしまった。

「あああああんっっ!」
「ロイに色目使ってんじゃねーよッ!」

 使ってないし。なんかもう最近ふわふわしててバカになっているみたいだ。心の防衛反応かな。きつく俺を抱きしめるインの腕が心地いい。俺は揺さぶられながらインをそっと抱きしめ返したのだった。
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