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その後32.提案とよくわからない甘さ
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「インさん、巨人族の村に移住しませんか」
エインが朝そんなことを言い出した。日課としてインに抱かれ、エインにキレイにされた後の朝食の席である。今朝のインはなんかおかしくて、エインにキレイにされている時も俺を抱きしめていた。後ろからダッコちゃん状態でエインに尻穴の中を舐められたりしたから、なんともいたたまれなかった。そして今、インを椅子にしたような状態で朝食を取っている。これはインの機嫌がよかったりするとよくされていることではあるが、特に餌付けはされていなかった。なのにどういうわけか、目の前に食べやすくちぎったパンを差し出されている。本当に、どういう心境の変化でこうなったのか理解できない。
「……あ?」
「巨人族は天使さまを大事にします。金儲けの道具に使うなど一切考えません」
「大事にするったってやることはやるだろ」
「それはまぁ、そうですが……」
エインは頭を掻いた。エインみたいな大きい人たちがいる村なんて想像しただけで怖いなって思う。ひとたびエインたちがその気になったら俺などひとたまりもないだろう。
俺は身震いした。
「天使さま、巨人族は優しい種族なんですよ」
「……そうなんだ? でも、俺が決めることじゃないし……」
俺に決定権はない。もしあったら絶対に拒否するだろうけど。
「……しばらくは乳を出荷するだけにする。童貞の相手は推奨されているが、義務じゃない」
「それは、そうですね……」
義務ではなかったのか。今更咎める気もないけど。
「ったく面倒だよな」
俺はインの悪態を聞きながらもぐもぐとごはんを食べた。しっかり食べたり飲んだりしておかないと身体がもたない。ロイが用意してくれるごはんがおいしいってのもある。
「天使さま、ほっぺがリスみたいになってるよ~」
ロイが追加の料理を並べながら俺の顔を見て笑った。
「もっと落ち着いて食え」
誰が口元に次から次へと運んでくるんだよ。まぁ無理矢理ねじ込まれてるわけじゃないから食べる速度は俺次第ではあるけれど。
まだ村長の件でやることがあるらしく、インは文句を言いながら仕事に行った。やっとインの腕から解放されて、俺はそっとため息を吐いた。
「インさん、もう独占欲の塊みたいだね」
ロイがおかしそうに言った。独占欲ってなんだろう。首を傾げた。
「やっぱ言葉で言わないと伝わらないよね。本当にもう肝心なところで何も言えないんだから、あのヘタレ!」
「ロイ、ヘタレは……」
「ヘタレはヘタレでしょ。ちゃんと大事だって、自分たち以外に抱かせたくないって言えないんだから」
なんとなくインのことを言っているということはわかったが、それはロイの憶測にすぎない。大事にはされていると思うし、最近は童貞に抱かれていない。それじゃ俺の存在理由ってなんだろう。
「天使さま、食休みしたら抱かせてね。魔物をおっぱいにつけてさ、密着してやろー」
「……え……」
搾乳用の魔物を胸につけられるのか。確かにそれをつけられれば胸がびしゃびしゃに濡れて気持ち悪い思いはしなくてすむ。抱かれると乳が出てしまう俺にとって、魔物の存在というのは画期的だった。
エイン、準備しといてねーと言って、ロイは食事をする部屋を出て行った。エインが当たり前のように俺を抱き上げて寝室に戻る。もう何か月も自分の足で歩いていないような気がする。でも足の筋肉が衰えている気がしないのは不思議だった。動かせないわけではないからなんだろう。
「天使さま、失礼します」
エインが俺の首筋を舐め、そのまま胸に顔を落とし乳首をちゅうっと吸った。
「あっ……」
俺の身体を慣らせばいいだけなのにエインはとても丁寧に前戯をすることが多い。乳首を舐めたり吸ったりされると身体の奥からとろりと何かが生まれる感覚がして、尻穴の奥が濡れたようになる。それにどうしても慣れなくて、俺は太ももを擦り合わせようとした。
「天使さま、足を開きますよ」
前置きして足を開かされる。小さい俺自身も尻穴も見られてしまうのがやっぱり恥ずかしい。エインの顔が俺自身に近づいてくる。そのままぱくりと咥えられてしまうのかとどきどきしていたら、扉を叩く音がした。
「ケン、ファン、ちょっと来て」
扉の向こうからロイの声がした。寝室で控えていたケンとファンが「どうしました?」と返事をする。
「エインはそのまま天使さま可愛がってて。なんなら先に抱いちゃっていいから」
ケンとファンが出て行く。ロイの顔が覗いた。
「天使さま、何でもないからエインに可愛がられててね。ずっと抱かれてていーよ」
そう言ってロイの顔が引っ込み、扉が閉じた。俺はエインと顔を見合わせた。何かあったようだが俺が知ったところで何もできないだろう。俺はおそるおそるエインに手を伸ばした。エインが嬉しそうに笑んで、俺自身を口に咥える。そこからはもう快感しかなかった。
エインが朝そんなことを言い出した。日課としてインに抱かれ、エインにキレイにされた後の朝食の席である。今朝のインはなんかおかしくて、エインにキレイにされている時も俺を抱きしめていた。後ろからダッコちゃん状態でエインに尻穴の中を舐められたりしたから、なんともいたたまれなかった。そして今、インを椅子にしたような状態で朝食を取っている。これはインの機嫌がよかったりするとよくされていることではあるが、特に餌付けはされていなかった。なのにどういうわけか、目の前に食べやすくちぎったパンを差し出されている。本当に、どういう心境の変化でこうなったのか理解できない。
「……あ?」
「巨人族は天使さまを大事にします。金儲けの道具に使うなど一切考えません」
「大事にするったってやることはやるだろ」
「それはまぁ、そうですが……」
エインは頭を掻いた。エインみたいな大きい人たちがいる村なんて想像しただけで怖いなって思う。ひとたびエインたちがその気になったら俺などひとたまりもないだろう。
俺は身震いした。
「天使さま、巨人族は優しい種族なんですよ」
「……そうなんだ? でも、俺が決めることじゃないし……」
俺に決定権はない。もしあったら絶対に拒否するだろうけど。
「……しばらくは乳を出荷するだけにする。童貞の相手は推奨されているが、義務じゃない」
「それは、そうですね……」
義務ではなかったのか。今更咎める気もないけど。
「ったく面倒だよな」
俺はインの悪態を聞きながらもぐもぐとごはんを食べた。しっかり食べたり飲んだりしておかないと身体がもたない。ロイが用意してくれるごはんがおいしいってのもある。
「天使さま、ほっぺがリスみたいになってるよ~」
ロイが追加の料理を並べながら俺の顔を見て笑った。
「もっと落ち着いて食え」
誰が口元に次から次へと運んでくるんだよ。まぁ無理矢理ねじ込まれてるわけじゃないから食べる速度は俺次第ではあるけれど。
まだ村長の件でやることがあるらしく、インは文句を言いながら仕事に行った。やっとインの腕から解放されて、俺はそっとため息を吐いた。
「インさん、もう独占欲の塊みたいだね」
ロイがおかしそうに言った。独占欲ってなんだろう。首を傾げた。
「やっぱ言葉で言わないと伝わらないよね。本当にもう肝心なところで何も言えないんだから、あのヘタレ!」
「ロイ、ヘタレは……」
「ヘタレはヘタレでしょ。ちゃんと大事だって、自分たち以外に抱かせたくないって言えないんだから」
なんとなくインのことを言っているということはわかったが、それはロイの憶測にすぎない。大事にはされていると思うし、最近は童貞に抱かれていない。それじゃ俺の存在理由ってなんだろう。
「天使さま、食休みしたら抱かせてね。魔物をおっぱいにつけてさ、密着してやろー」
「……え……」
搾乳用の魔物を胸につけられるのか。確かにそれをつけられれば胸がびしゃびしゃに濡れて気持ち悪い思いはしなくてすむ。抱かれると乳が出てしまう俺にとって、魔物の存在というのは画期的だった。
エイン、準備しといてねーと言って、ロイは食事をする部屋を出て行った。エインが当たり前のように俺を抱き上げて寝室に戻る。もう何か月も自分の足で歩いていないような気がする。でも足の筋肉が衰えている気がしないのは不思議だった。動かせないわけではないからなんだろう。
「天使さま、失礼します」
エインが俺の首筋を舐め、そのまま胸に顔を落とし乳首をちゅうっと吸った。
「あっ……」
俺の身体を慣らせばいいだけなのにエインはとても丁寧に前戯をすることが多い。乳首を舐めたり吸ったりされると身体の奥からとろりと何かが生まれる感覚がして、尻穴の奥が濡れたようになる。それにどうしても慣れなくて、俺は太ももを擦り合わせようとした。
「天使さま、足を開きますよ」
前置きして足を開かされる。小さい俺自身も尻穴も見られてしまうのがやっぱり恥ずかしい。エインの顔が俺自身に近づいてくる。そのままぱくりと咥えられてしまうのかとどきどきしていたら、扉を叩く音がした。
「ケン、ファン、ちょっと来て」
扉の向こうからロイの声がした。寝室で控えていたケンとファンが「どうしました?」と返事をする。
「エインはそのまま天使さま可愛がってて。なんなら先に抱いちゃっていいから」
ケンとファンが出て行く。ロイの顔が覗いた。
「天使さま、何でもないからエインに可愛がられててね。ずっと抱かれてていーよ」
そう言ってロイの顔が引っ込み、扉が閉じた。俺はエインと顔を見合わせた。何かあったようだが俺が知ったところで何もできないだろう。俺はおそるおそるエインに手を伸ばした。エインが嬉しそうに笑んで、俺自身を口に咥える。そこからはもう快感しかなかった。
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