上 下
11 / 228

11.村ではお世話係が待っていました

しおりを挟む
 ただひたすらに尻穴を男たちのイチモツでずんずんと犯され続け、約一ヶ月が経った。
 俺は召喚された場所へ連れてこられていた。服はこちらに来た時着ていたもので、「送還の儀式」を行うことになっている。
 しかし俺は元の世界には帰らない。これだけ散々犯されて感じまくったのだ。元の世界で一人寝など耐えられるとは到底思えなかった。
 はっきり言おう。
 俺は快楽堕ちした。
 俺を毎日犯す男ーインに朝からイチモツで尻穴を抉られ、キリーンの舌で中をこれでもかとほぐされ、童貞だというでかいイチモツを持つ少年たちの筆下ろしをし……俺はもうすっかり尻穴を犯される快感の虜になっていた。たださすがにこれまで生きてきた男としての矜持というものもあり、短い時間ではあるが食事の時などは不機嫌そうな顔を作ったりしていた。

「ではこれより送還の儀を行う」

 ここに召喚されてきた時と同じように、白っぽいギリシャのような衣裳を着た髪の薄い者たちが俺が立っている祭壇を囲んで何やら唱え始める。インの村に転移させられるということはわかっているが、それでも俺は少しだけ不安だった。
 もし本当に送還の儀式をされていて元の世界に帰ってしまったら、俺はどうすればいいのだろう。そんな風に考えた瞬間、俺は見知らぬ場所にいた。
 ここはどこだろうと辺りを見回す。回りには背の高い草がいっぱいあり、俺がいるのはどうやら草の少ない円形の場所だった。

「ここは……」

 俺はいったいどこにいるんだと思った時、ガサガサと草を掻き分けるような音がし、エインが顔を覗かせた。

「あ! やっぱり天使さまだ! おーい、天使さまはこちらにいらっしゃったぞ!」

 がたいがでかく巨人と言ってもおかしくないエインは、軽々と俺をお姫さまだっこすると元来た道を戻った。そして、沢山の人々が集まっている場所へ俺を運んでいった。

(本当に男しかいないんだな)

 見渡す限り男、という光景に俺はやっとここが違う世界なのだと理解した。

「天使さま、お待ちしておりました!」
「て、天使さま……インさんが来るまで精一杯ご奉仕させていただきます!」

 ロイとケンの姿を見て俺はほっとした。この三人が一緒にいてくれるならインに何日か会えなくてもどうにかなりそうな気がした。
 少し歳がいっているように見える男性が前に出て、エインに抱き上げられている俺に声をかけてきた。

「初めまして天使さま。この村の村長を務めているゼツと申します。インからは天使さまのことを頼むと言われております」
「はい、これからよろしくお願いします」

 ”天使”と言ったらみなの目の色が変わったのはわかっていたが、俺は内心冷汗をかきながらも返事をすることができた。
 俺が住むのはインの家らしい。食事の支度や掃除、洗濯などは村の者たちが行うので、童貞の少年たちの筆下ろししてほしいと村長に言われた。
 だが俺自身が勝手にいろいろ決められるわけがない。

「村長、インがこちらに来しだい確認して下さい。天使さまはイン預かりです。インが帰ってくるまでは私たちが天使さまを保護します」
「だがそれでは童貞の者たちが……」
「ここ二、三日で30歳を迎えるような者はいないはずですが?」
「そ、それはそうだが……」
「インが帰ってくるまで待てないと言うならば、天使さまは別のところへ連れていきますよ」
「……わかった」

 村長はロイの言うことを聞いた。俺はなんのことかさっぱりわからなかったので、エインの腕の中に納まっていた。
 インの家に連れて行かれ、インの部屋のベッドに下ろされる。

「いいですか? 私たちがお世話をしますので絶対にこの部屋から出てはいけません。もし私たちが呼んでいるから来てほしいと誰かに言われても、絶対に部屋のドアを開けないでください」
「あ、ああ……」

 ロイの剣幕に俺はわけがわからないまま返事をする。

「誰か必ず部屋にいるようにはしますが、私たち以外は敵だと思ってくださいね」
「えええ?」

 なんとも不穏な話である。”天使”になる者はほぼいないと聞いているから、もしかしたら取り合いになるような存在なのかもしれない。インやすでに顔合わせをしたエインたちならともかく、それ以外の見知らぬ者たちにかわるがわる犯されるなんてぞっとしない話だ。
 どうせほぼ一ヶ月ベッドの中で過ごしたのだ。それがあと何日か過ぎたところでどうということもない。俺はそれほど好奇心がある方ではない。そんなわけでインが村に着くまで、俺は三人にかわるがわる抱かれ続けたのだった。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

食事届いたけど配達員のほうを食べました

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか? そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。

少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。 ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。 だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~

焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。 美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。 スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。 これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語… ※DLsite様でCG集販売の予定あり

受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店

ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

テニサーに入ったら肉便器になった男の話

鳫葉あん
BL
大学のテニサーに入った新入生が先輩達三人の肉便器に仕立て上げられつつも関係性を変化させようとする総受け話。 始まりは酷いけどハッピーエンドになってると思われます。 ※FANBOXで公開してましたが諸事情によりこちらで公開します ※淫語・モロ語・NTR的描写などあります ※ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿します

調教済み騎士団長さまのご帰還

ミツミチ
BL
敵国に囚われている間に、肉体の隅に至るまで躾けられた騎士団長を救出したあとの話です

処理中です...