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第4部 四神を愛しなさいと言われました
127.とんでもなく溺愛されています ※R15
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『ううう……』
昼食の前に白虎はどうにか香子を放したが、『午後も愛でさせよ』と言われてしまい、香子は己の顔を両手で覆うことしかできなかった。
(胸触りすぎっ)
正確には触るだけでなく、吸ったり舐めたり揉んだりといろいろされている。おかげで香子は胸だけでもすごく感じるようになってしまっていた。
おかげで午後もたいへんだった。
胸がたわわになっているのはそうだが、香子は乳首も大きくなっているような気がした。
四神がいっぱい吸ったり舐めたりするのがいけないのである。
『も……だめぇっ……』
乳首はいじられればいじられるほど色素が沈着して黒っぽくなるようなことを聞いていたのに(耳年増)、香子の乳首はピンク色のままだ。これは香子が人ではなくなってしまったからなのかはわからないが、白虎だけでなく玄武も朱雀も青龍も『綺麗な色だ』と言って香子の乳首を愛でる。
胸だけでいっぱい感じさせられてしまうのが香子としては恥ずかしくてたまらない。
(下、触ってないのにっ……)
『舐めさせよ』
しかもたっぷりと乳首を愛でてから、衣裳を全部取り去られて下もたっぷりと舐められてしまうのだ。
最後まで抱かれていないだけで、昼からえっちしていることには変わりないと香子は思う。
(爛れている……)
夕飯近くになって、香子はやっと白虎から解放された。
夜は玄武と朱雀に愛されているし、昼も最後まではしないと言われながら触れられてしまっている。香子としては四神の側でまったりぼーっとお茶を飲んだりしたいのだが、すぐに四神は香子を寝室に連れ込もうとするのだ。
(それが四神の愛情表現だってわかってるけど……)
四神が求めているのは香子の身体だけではないということを香子もわかっている。だが今の状態では身体だけなのかと思ってしまってもしかたない状況だろう。
夕飯の席に着く為に、香子は侍女たちに衣裳を直してもらったり、髪型を整えてもらう。侍女たちは香子の世話をするのが本当に楽しそうだ。
『ねぇ……私の世話をするのって、楽しい? たいへんなこととか、ないのかしら……?』
思わず香子は聞いてしまった。聞いてから、答えづらい質問をしてしまったと内心青ざめる。
『失礼ですが、たいへんなことなどありませんよ。花嫁様は全くわがままをおっしゃらないではありませんか』
『そうですよ。もっとこちらの色がいいとか、この衣裳は嫌だとか言ってもいいのですよ?』
『花嫁様は素が美しすぎますから化粧のしがいがないのがちょっと悔しいです』
衣裳や髪型、化粧担当の侍女たちに次々と言われて、香子は目を丸くした。
『貴方たち、花嫁様に気軽に声をかけるなど……!』
居間にいた延夕玲に叱られて、侍女たちは肩を竦めた。
『花嫁様に聞かれたことに返事をしていただけですよ』
『花嫁様も、もう少しご自分のお立場を考えてください!』
夕玲に叱られて、香子もまたふふ、と笑んだ。
『夕玲、いろいろ考えてくれてありがとう』
『花嫁様?』
礼を言ったら夕玲に不思議そうな顔をされた。香子はちょっとだけそれに傷ついた。
支度が終わると白虎が迎えにきた。
『……自分で参りますのに……』
『無理をさせた』
『だ、大丈夫、ですよ……?』
白虎も香子に無理をさせた自覚はあるらしい。だからといって香子が許すかどうかは別なのだが、香子は惚れた欲目があるので結局許してしまう。
『でも……もうあんなには、嫌ですよ?』
白虎に抱き上げられ、香子は上目遣いで白虎に訴えた。どうしても体勢上そうなってしまったのだが、白虎はそんな香子に忍耐を強いられた。
夕飯の後で、そろそろ玄武の領地へ向うという話が出た。
とうとうか、と香子も思う。
玄武の領地を見てきたら、誰の元へ向かうのか決めなければならない。もちろんそれでさようならというわけではなく、四神がその誰かの領地を訪れてもいいし、香子が誰かと他の神の領地へ向かうことは自由だ。
だが、こんなすぐ近くで四神が集まって暮らすのはもうなくなってしまう。
『香子、いつにする? 明日でもよいぞ』
玄武に聞かれて、香子は首を振った。
『明日は張老師がいらっしゃいます。って、書の練習が全然できませんでした……』
せめて今日が青龍と過ごす日だったなら、と香子はちら、と思ったが、最近は青龍も香子を率先して愛でようとするので書の練習ができたかどうかは定かではない。
『……張はいつ来るのであったか』
『明日は午後です』
『そうか。ならば明日の午前中は我がそなたの書を見よう』
玄武にそう言われて、香子は目を丸くした。
『玄武兄、明日は我が香子と過ごす日ですよ』
青龍が玄武を窘めた。
『わかっている。だがそなたたちは最近香子を寝室に閉じ込めているではないか』
『……夜香子を独占している玄武兄に言われたくはないです』
『そうだな。それは不公平と言わざるを得ない。だがそれを香子も望んでいるのだからしかたあるまい』
『……私、夜は一人で過ごしてもいいんですけど』
さすがに香子は口を挟んだ。
『それはならぬ』
四神に声を揃えて言われてしまった。
『じゃあ……明日のお昼までは玄武様と青龍様が書の練習に付き合ってください』
『……わかった』
『そうしよう』
一度部屋に戻ってから、そういえば四神がいろいろ言い合うなんて光景は久しぶりに見たかもしれないと香子はぼんやり思ったのだった。
昼食の前に白虎はどうにか香子を放したが、『午後も愛でさせよ』と言われてしまい、香子は己の顔を両手で覆うことしかできなかった。
(胸触りすぎっ)
正確には触るだけでなく、吸ったり舐めたり揉んだりといろいろされている。おかげで香子は胸だけでもすごく感じるようになってしまっていた。
おかげで午後もたいへんだった。
胸がたわわになっているのはそうだが、香子は乳首も大きくなっているような気がした。
四神がいっぱい吸ったり舐めたりするのがいけないのである。
『も……だめぇっ……』
乳首はいじられればいじられるほど色素が沈着して黒っぽくなるようなことを聞いていたのに(耳年増)、香子の乳首はピンク色のままだ。これは香子が人ではなくなってしまったからなのかはわからないが、白虎だけでなく玄武も朱雀も青龍も『綺麗な色だ』と言って香子の乳首を愛でる。
胸だけでいっぱい感じさせられてしまうのが香子としては恥ずかしくてたまらない。
(下、触ってないのにっ……)
『舐めさせよ』
しかもたっぷりと乳首を愛でてから、衣裳を全部取り去られて下もたっぷりと舐められてしまうのだ。
最後まで抱かれていないだけで、昼からえっちしていることには変わりないと香子は思う。
(爛れている……)
夕飯近くになって、香子はやっと白虎から解放された。
夜は玄武と朱雀に愛されているし、昼も最後まではしないと言われながら触れられてしまっている。香子としては四神の側でまったりぼーっとお茶を飲んだりしたいのだが、すぐに四神は香子を寝室に連れ込もうとするのだ。
(それが四神の愛情表現だってわかってるけど……)
四神が求めているのは香子の身体だけではないということを香子もわかっている。だが今の状態では身体だけなのかと思ってしまってもしかたない状況だろう。
夕飯の席に着く為に、香子は侍女たちに衣裳を直してもらったり、髪型を整えてもらう。侍女たちは香子の世話をするのが本当に楽しそうだ。
『ねぇ……私の世話をするのって、楽しい? たいへんなこととか、ないのかしら……?』
思わず香子は聞いてしまった。聞いてから、答えづらい質問をしてしまったと内心青ざめる。
『失礼ですが、たいへんなことなどありませんよ。花嫁様は全くわがままをおっしゃらないではありませんか』
『そうですよ。もっとこちらの色がいいとか、この衣裳は嫌だとか言ってもいいのですよ?』
『花嫁様は素が美しすぎますから化粧のしがいがないのがちょっと悔しいです』
衣裳や髪型、化粧担当の侍女たちに次々と言われて、香子は目を丸くした。
『貴方たち、花嫁様に気軽に声をかけるなど……!』
居間にいた延夕玲に叱られて、侍女たちは肩を竦めた。
『花嫁様に聞かれたことに返事をしていただけですよ』
『花嫁様も、もう少しご自分のお立場を考えてください!』
夕玲に叱られて、香子もまたふふ、と笑んだ。
『夕玲、いろいろ考えてくれてありがとう』
『花嫁様?』
礼を言ったら夕玲に不思議そうな顔をされた。香子はちょっとだけそれに傷ついた。
支度が終わると白虎が迎えにきた。
『……自分で参りますのに……』
『無理をさせた』
『だ、大丈夫、ですよ……?』
白虎も香子に無理をさせた自覚はあるらしい。だからといって香子が許すかどうかは別なのだが、香子は惚れた欲目があるので結局許してしまう。
『でも……もうあんなには、嫌ですよ?』
白虎に抱き上げられ、香子は上目遣いで白虎に訴えた。どうしても体勢上そうなってしまったのだが、白虎はそんな香子に忍耐を強いられた。
夕飯の後で、そろそろ玄武の領地へ向うという話が出た。
とうとうか、と香子も思う。
玄武の領地を見てきたら、誰の元へ向かうのか決めなければならない。もちろんそれでさようならというわけではなく、四神がその誰かの領地を訪れてもいいし、香子が誰かと他の神の領地へ向かうことは自由だ。
だが、こんなすぐ近くで四神が集まって暮らすのはもうなくなってしまう。
『香子、いつにする? 明日でもよいぞ』
玄武に聞かれて、香子は首を振った。
『明日は張老師がいらっしゃいます。って、書の練習が全然できませんでした……』
せめて今日が青龍と過ごす日だったなら、と香子はちら、と思ったが、最近は青龍も香子を率先して愛でようとするので書の練習ができたかどうかは定かではない。
『……張はいつ来るのであったか』
『明日は午後です』
『そうか。ならば明日の午前中は我がそなたの書を見よう』
玄武にそう言われて、香子は目を丸くした。
『玄武兄、明日は我が香子と過ごす日ですよ』
青龍が玄武を窘めた。
『わかっている。だがそなたたちは最近香子を寝室に閉じ込めているではないか』
『……夜香子を独占している玄武兄に言われたくはないです』
『そうだな。それは不公平と言わざるを得ない。だがそれを香子も望んでいるのだからしかたあるまい』
『……私、夜は一人で過ごしてもいいんですけど』
さすがに香子は口を挟んだ。
『それはならぬ』
四神に声を揃えて言われてしまった。
『じゃあ……明日のお昼までは玄武様と青龍様が書の練習に付き合ってください』
『……わかった』
『そうしよう』
一度部屋に戻ってから、そういえば四神がいろいろ言い合うなんて光景は久しぶりに見たかもしれないと香子はぼんやり思ったのだった。
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