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第1部 四神と結婚しろと言われました
31.また四神に食べられかけました(玄武・朱雀) ※R15
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白虎と青龍の予想に違わず、香子は玄武の室に運ばれた。
確か元の世界で、人類の起源はアフリカにあると言われていた。遺伝子レベルの話になると人類はアフリカ人も欧米人もアジア人も全て同じということになる。(注:諸説あり)
(そう考えたら白人も黒人も関係ないけど……)
そんなことを考えながら、香子は自分が現実逃避をしていると自覚していた。けれどこんなとんでもない状況で冷静に物事を考えられる人がいたら見てみたいものである。
玄武の室は茶室の隣である。
茶室と廊下を隔てている部屋は居間なのでそういった声が聞こえる心配はないと思うが、それにしてもすることがバレていることからして恥ずかしい。
『あの……私疲れているので……』
言い訳にもならない言葉を紡ぐと、朱雀がにっこり笑う。
『玄武兄と我がすべてするゆえ、そなたは横たわっておればいい』
(やっぱり二人相手なんですかーーーーーー!?)
昼間玄武に散々啼かされてものすごく疲れているのに、この二神は香子を更に疲れさせようとしている。
(こ、今度こそ最後までされちゃうの……?)
しかも二人がかりで。
どんなエロ本的シチュエーションなのだろうか。
いっそこのまま気を失った方が楽かもしれないと香子は思う。そんな今にも泣きそうな顔を見ながら、二神は香子に囁いた。
『最後まではせぬ。その代わり、いっぱい甘く啼いておくれ』
啼かされるのは決定事項らしい。どうせ抵抗しても意味がないので、香子は観念し体の力を抜いた。
「……んっ……」
玄武に口づけられて、香子は思わず声を漏らした。
その間に朱雀が香子の腰帯を外し、重ねられた沢山の布を一枚一枚取り去っていく。玄武の唇がひんやりしているせいかもしれないが、朱雀の手はとても熱く感じられた。
何度も角度を変えて口づけられ、最後には舌がするりと香子の口唇を割って入り込んできた。優しくあやすように舌を絡め取られて陶然となる。
そのまま香子は玄武が使っているのだろう床に横たえられた。いつのまにか香子は一糸まとわぬ姿にされており、その肌の上を朱雀の手が辿っていく。
床は香子の部屋のものより大きく、二神ぐらいなら並んで寝られそうな広さがあった。
(……やだぁ……)
プロポーションがいいわけでもない体を二神に見られているのはとても恥ずかしい。香子は朱雀の手が首を撫でるのに肩を竦めた。
『いっぱい感じておくれ』
そう言って朱雀が香子の胸に口づける。乳首を舐め転がされて香子は喘ぐことしかできない。
「あっ、あっ……」
その後はもう、何も考えられなかった。
* *
饗宴は夜遅くまで続けられた。
飢えていた玄武は貪るように香子の全身を舐め回し、朱雀はその情熱と手段で香子の体を気が狂うほど熱くさせた。
気を失うように眠りについた香子を二神は愛しくてたまらないというように見つめる。
もちろん無理をさせたという自覚はあった。
だがこれも眷族や次代を産んでもらうには必要なことである。
香子の想いが添っただけでは子どもは産まれない。もちろん身体だけでもいけないが、香子はただの人間である。
四神たちに触れられ、達する度に少しずつ香子は神に魂を寄り添わせる。香子が感じれば感じるほど子どもができやすくなるのだ。それによって気持ちも伴うだろう。
四神とて性欲はある。触れながら何度も最後までしてしまおうと思ったが、四神は体格が香子よりもはるかに大きい。それに比例して自身もそれなりに大きかった。
欲望のままに挑んでも気が狂うほど感じさせることはできるだろうが、嫌われてしまう危険性が高かった為二神は断念した。
眷族に湯を運ばせ香子の体を清める。
明日の朝は真っ赤になって怒るだろう香子のことを想像しながら、二神は久しぶりの幸せに笑みを浮かべた。
確か元の世界で、人類の起源はアフリカにあると言われていた。遺伝子レベルの話になると人類はアフリカ人も欧米人もアジア人も全て同じということになる。(注:諸説あり)
(そう考えたら白人も黒人も関係ないけど……)
そんなことを考えながら、香子は自分が現実逃避をしていると自覚していた。けれどこんなとんでもない状況で冷静に物事を考えられる人がいたら見てみたいものである。
玄武の室は茶室の隣である。
茶室と廊下を隔てている部屋は居間なのでそういった声が聞こえる心配はないと思うが、それにしてもすることがバレていることからして恥ずかしい。
『あの……私疲れているので……』
言い訳にもならない言葉を紡ぐと、朱雀がにっこり笑う。
『玄武兄と我がすべてするゆえ、そなたは横たわっておればいい』
(やっぱり二人相手なんですかーーーーーー!?)
昼間玄武に散々啼かされてものすごく疲れているのに、この二神は香子を更に疲れさせようとしている。
(こ、今度こそ最後までされちゃうの……?)
しかも二人がかりで。
どんなエロ本的シチュエーションなのだろうか。
いっそこのまま気を失った方が楽かもしれないと香子は思う。そんな今にも泣きそうな顔を見ながら、二神は香子に囁いた。
『最後まではせぬ。その代わり、いっぱい甘く啼いておくれ』
啼かされるのは決定事項らしい。どうせ抵抗しても意味がないので、香子は観念し体の力を抜いた。
「……んっ……」
玄武に口づけられて、香子は思わず声を漏らした。
その間に朱雀が香子の腰帯を外し、重ねられた沢山の布を一枚一枚取り去っていく。玄武の唇がひんやりしているせいかもしれないが、朱雀の手はとても熱く感じられた。
何度も角度を変えて口づけられ、最後には舌がするりと香子の口唇を割って入り込んできた。優しくあやすように舌を絡め取られて陶然となる。
そのまま香子は玄武が使っているのだろう床に横たえられた。いつのまにか香子は一糸まとわぬ姿にされており、その肌の上を朱雀の手が辿っていく。
床は香子の部屋のものより大きく、二神ぐらいなら並んで寝られそうな広さがあった。
(……やだぁ……)
プロポーションがいいわけでもない体を二神に見られているのはとても恥ずかしい。香子は朱雀の手が首を撫でるのに肩を竦めた。
『いっぱい感じておくれ』
そう言って朱雀が香子の胸に口づける。乳首を舐め転がされて香子は喘ぐことしかできない。
「あっ、あっ……」
その後はもう、何も考えられなかった。
* *
饗宴は夜遅くまで続けられた。
飢えていた玄武は貪るように香子の全身を舐め回し、朱雀はその情熱と手段で香子の体を気が狂うほど熱くさせた。
気を失うように眠りについた香子を二神は愛しくてたまらないというように見つめる。
もちろん無理をさせたという自覚はあった。
だがこれも眷族や次代を産んでもらうには必要なことである。
香子の想いが添っただけでは子どもは産まれない。もちろん身体だけでもいけないが、香子はただの人間である。
四神たちに触れられ、達する度に少しずつ香子は神に魂を寄り添わせる。香子が感じれば感じるほど子どもができやすくなるのだ。それによって気持ちも伴うだろう。
四神とて性欲はある。触れながら何度も最後までしてしまおうと思ったが、四神は体格が香子よりもはるかに大きい。それに比例して自身もそれなりに大きかった。
欲望のままに挑んでも気が狂うほど感じさせることはできるだろうが、嫌われてしまう危険性が高かった為二神は断念した。
眷族に湯を運ばせ香子の体を清める。
明日の朝は真っ赤になって怒るだろう香子のことを想像しながら、二神は久しぶりの幸せに笑みを浮かべた。
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