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第3部 周りと仲良くしろと言われました

142.恋愛対象にはなりませんがおっぱいには興味があります

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注:今回はカオスです。ご注意ください。
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 香子は落ち込んでいた。
 よもや自分の行動が眷属たちを煽っていたとは知らなかったのだ。
 実際には、眷属たちもわかって行動はしていた。だが想いは、障害があれば更に燃えるものだったらしい。結果的に香子が眷属を煽った形になっていたようだ。

「うわーん!」

 香子は泣いた。夕玲ごめん、紅児ごめんである。侍女頭については気が付いたらもうくっついていたからカウントしない。侍女頭である陳は一度結婚もしている。それもあってか、白雲とは比較的余裕のある付き合いをしているように見えた。(実際はどうだか知らないが)
 だいたいなんなのだと香子は思う。
 香子よりも皇太后よりもはるかに長生きをしているはずなのに、あの余裕のなさはなんなのだ。眷属にとっての”つがい”とは唯一無二のものではないのか。なのにどうしてその”つがい”を困らせるのだ。

『許せん!!』

 香子は女性の味方である。女子を困らせる奴は全て悪である。
 とはいえ香子ができることには限りがある。それに、林雪紅がどうしたいのかも聞いていない。

『花嫁様』

 そしてその燃え上がった火は延夕玲によって鎮火させられてしまうのだ。

『お願いですからおとなしくなさっていてください。話を聞いてくださるのはありがたいのですが、手出しをしてはなりません。そのようなことをされれば、雪紅シュエホンだけでなく花嫁様も困ったことになりましょう』
『ううう……困ったことって?』
『紅夏様が朱雀様を煽ったとお聞きしましたが?』
『あー!』

 香子はもう叫ぶことしかできなかった。
 雪紅を守ることもできず、香子は不機嫌になった。一応夕玲や侍女たちには影響が出ないよう、できるだけ平静であろうと努めた。女性に当たるわけにはいかない。
 珍しく黒月が声をかけてきた。

『花嫁様』
『なぁに? 黒月』
『本日は我も共に入浴します』
『え!? 本当に!?』

 香子は途端に上機嫌になった。

(黒月とお風呂、お風呂~)

 黒月と夕玲が目配せしていたが、香子は気づかなかった。
 しかもその夜のお風呂は香子をときめかせた。

『え? いいの? さ、触っても……』
『触るだけですよ?』
『も、揉んじゃだめ?』
『……花嫁様?』
『ご、ごめんなさい……』

 黒月は香子よりも遥かに背が高い。湯舟に浸かってぷかりと浮いた真っ白のたわわな乳房に触れてもいいと言われて、香子は涎が出そうになった。
 香子の為に弁明しておくが、香子は女性に欲情することはない。だがたわわなおっぱいに憧れは抱いていた。
 今でこそ香子の胸もたわわだが、香子にとって黒月の胸は憧れなのである。
 そーっと手を伸ばし、香子は包むようにして黒月の胸に触れた。
 香子、感動である。

『う、嬉しい~~~』
『……何が嬉しいのかさっぱりわかりませんが、もっと近づいたら如何ですか』
『ええっ?』

 黒月に抱き寄せられ、香子はとうとう黒月の膝に乗せられてしまった。

(な、何事ーっ!?)

 顔を上げて至近距離で見るが、黒月は相変わらず表情が動いていない。
 きれいなお姉さんは好きですか?
 という言葉が頭に浮かんだ。

(いや、好きだけど、好きだけどおーー! ってそうじゃなーい! どうしてこーなったーっ!?)

 激しく混乱しながら、香子は黒月の胸に突っ伏させてもらった。

(ううう……たわわで真っ白な柔らかいおっぱい……至福ー!!)

 香子、単純におっぱいが好きなだけである。
 ふぉおおおーー! と内心叫びまくっていたら、浴室の扉が開いた。

香子シャンズ? そなた何をしているのだ?』

 バリトンが扉の方から聞こえた。香子はそっと顔を上げ、おそるおそるそちらを見る。

『え? ……なんで?』

 何故浴室の入口に玄武がいるのか。口元はクッと上がっているのだが、その目が怖いと香子は思った。香子はそっと黒月の胸から手を離した。

『黒月、これはどういうことか?』
『花嫁様はとても疲れているご様子です。以前から私の胸に触れたいと花嫁様がおっしゃられていたので、今回少しでも元気になるのならばと触れていただいておりました。花嫁様、元気になりましたか?』
『なったよ! うん、なった! 黒月ありがとう!』

 おっぱい大事! とかわけがわからないことを言って、香子は黒月の膝から下りた。そろそろ湯から上がらないとのぼせそうである。

『香子、真っ赤だぞ。そろそろ上がるといい』
『はい』

 玄武に言われ、香子はしぶしぶ上がることにした。
 玄武が香子を拭く為の布を広げ、香子を包んだ。

『癒しなど、我らがいくらでも与えるものを……』

 そう言って香子を抱きしめたかと思うと、瞬く間に玄武の室に移動させられた。

『えっ?』

 それもベッドの上である。

『玄、玄武様っ、床が濡れてしまいますっ!』

 そう慌てて言うと、途端に肌から濡れた感触が消えた。四神のチートは半端ないのである。

『え? 乾いた?』
『かようなこと造作もない。香子、触れたいのならば我の胸に触れればいいではないか』
『ええええ?』

 確かに玄武の胸は素敵な筋肉で盛り上がっているが、そういうものではないのだ。
 だが、香子はせっかくだからと玄武の胸を揉ませてもらった。
 何をやっているのだろうと思ったが、玄武の胸は確かに香子のものである。最終的に、香子はにこにこしながら玄武の胸を揉ませてもらったのだった。


ーーーーー
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!
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