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第3部 周りと仲良くしろと言われました
91.好きは好きなのだけど
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外国からの衣裳は皇太后を通じて仕立て屋に全て預けた。
仕立て屋が衣裳の着せ方を学んだら香子に着せてくれるらしい。そして慈寧宮でファッションショーをすることになりそうだ。その都度仕立て屋を呼ぶのかと考えたら、香子はなんだかとても悪いことをしているような気になった。
『そなたはいろいろ気にしすぎる』
白虎の室の床に寝転がりながら、白虎がククッと笑いながら言うのを聞いて香子はムッとした。
『笑わなくてもいいじゃないですか』
白虎は人型のままだ。香子は皇太后のところから直接白虎の室に連れ込まれ、当たり前のように寝室の床に下ろされてしまった。白虎が長袍を脱ぎ捨て、香子の長袍も脱がし、髪飾りを外し……と流れるように香子は漢服を奪い取られて今は一枚しか羽織らさせてもらっていない。脱がす手際がよすぎることにももやもやするが、抱き寄せられて何度も口づけを受けたら頭にもやがかかったようになってしまう。香子は内心泣きそうだった。
(なんでこんなにエロいのよーう!)
四神は総じて香子好みのイケメンなのだ。そのイケメンたちは香子しか見ていないし、香子以外いらないと、全力で愛を語ってくるわけで。
(でも愛欲の日々は嫌あああ~~~!)
香子の頭が蕩けてしまえばいつでも愛欲の日々に突入することは間違いない。香子もまた、四神に抱かれることは嫌いではないから余計だった。
白虎に白い胸を優しく揉まれる。白虎に何度か抱かれているせいか、胸もたわわになってきたと香子も思う。最近服を着せられる時、ちょっときついと思う時もある。侍女たちもよくやってくれているが、香子の胸が急激に大きくなってきているのでなかなか対応できないでいるようだった。こんなに早いスピードで大きくなっていると普通は肉割れを起こしそうだがそこはそれ。すでに人の枠には当てはまらない香子の身体は四神好みにその体型も変わってきていた。それを香子が自覚しているかどうかは(以下略
『あっ、あっ……!』
白虎は丁寧だった。優しく胸を揉みながら乳首を吸う。そして香子をたっぷり啼かせた。
(部屋に連れ込まれるの、危険……)
夕飯前には解放してもらったが、香子はもう涙目だった。
皇太后が白虎に会いたいだろうと思って一緒に向かったのに、それすらも四神の嫉妬に繋がるのだからかなわない。香子は嘆息した。
本当はわかっているのだ。四神は何かを口実にして香子に触れているだけだ。香子は四神の花嫁だから、四神が人に嫉妬をするのはもうしかたがない。わかってはいても香子もなかなか気持ちに折り合いがつけられないでいた。
『香子、今宵はそなたと共に過ごしてもよいか?』
唇をまた優しく塞がれた後で、白虎に聞かれた。香子の頭はぼんやりしていたが、そこで頷いてはいけないことは知っていた。
『だめ、です……』
『何故?』
『だって、青龍様とはそんなに過ごせませんから……』
『青龍がそのようなことを気にすると思うのか』
『思いません、けど……』
これではだめらしいと、香子は心の中でメモをした。四神は四神同士では嫉妬の感情はないというのだからそれも理解できない。
それなら。
『……私が気にするんです』
『……なれば今宵は諦めよう』
クククッと白虎が笑う。断られることを想定して白虎は言っているのだからそれは問題ない。でもほんの少しだけ香子は申し訳なくも思ってしまう。
(悪いと思う必要はないんだけどね……)
四神宮にはよくも悪くも四神を全肯定する者しかいないから困ってしまう。相談相手がいないということが、香子にとっては困ることだった。
夕飯はいつも通りおいしかったし、夜も香子は玄武と朱雀の腕に抱かれた。朱雀から熱を与えられ、二神に抱かれると、香子は脳が全て蕩けてしまうような感じがする。毎晩毎晩抱かれる度に脳みそから何から作り変えられているような不思議な心持ちだった。
翌朝、香子はふと香山のことを思い出した。そろそろ紅葉が見られるかもしれない。でも、ただ香子が見に行きたいと言ったらわがままにしかならないだろう。
『老仏爺と香山に行きたいかも?』
山に登る時は籠だろうか。香子は四神の腕に抱かれて上るのかもしれない。想像しただけで、香子はわくわくしてきた。
朝ごはんを食べ、部屋に戻った後香子は紅児を手招きした。
『エリーザの次の休みはいつだったかしら?』
『はい、そろそろいただこうかと思っていますが……』
『じゃあ、紅夏に伝えておくわ』
戸惑った表情をする紅児がかわいいと香子は思う。
『私、今日は朱雀様と過ごしたいわ』
香子が呟くと延夕玲がスッと部屋を出て行った。一応外の廊下では常に侍女が一人控えている。その侍女に夕玲が伝えに行ったのだろう。ほどなくして彼女は戻ってきた。
お茶を淹れてもらい、まったりしていたら朱雀が来てくれた。
『そなたが我と共に過ごしたいとは、珍しいこともあるものよ』
朱雀は楽しそうな表情を浮かべている。明るいところで見る朱雀は眩しいと香子は思った。
『毎晩一緒に過ごしてるではありませんか』
香子は朱雀の腕に抱かれ、胸が高鳴るのを感じた。
仕立て屋が衣裳の着せ方を学んだら香子に着せてくれるらしい。そして慈寧宮でファッションショーをすることになりそうだ。その都度仕立て屋を呼ぶのかと考えたら、香子はなんだかとても悪いことをしているような気になった。
『そなたはいろいろ気にしすぎる』
白虎の室の床に寝転がりながら、白虎がククッと笑いながら言うのを聞いて香子はムッとした。
『笑わなくてもいいじゃないですか』
白虎は人型のままだ。香子は皇太后のところから直接白虎の室に連れ込まれ、当たり前のように寝室の床に下ろされてしまった。白虎が長袍を脱ぎ捨て、香子の長袍も脱がし、髪飾りを外し……と流れるように香子は漢服を奪い取られて今は一枚しか羽織らさせてもらっていない。脱がす手際がよすぎることにももやもやするが、抱き寄せられて何度も口づけを受けたら頭にもやがかかったようになってしまう。香子は内心泣きそうだった。
(なんでこんなにエロいのよーう!)
四神は総じて香子好みのイケメンなのだ。そのイケメンたちは香子しか見ていないし、香子以外いらないと、全力で愛を語ってくるわけで。
(でも愛欲の日々は嫌あああ~~~!)
香子の頭が蕩けてしまえばいつでも愛欲の日々に突入することは間違いない。香子もまた、四神に抱かれることは嫌いではないから余計だった。
白虎に白い胸を優しく揉まれる。白虎に何度か抱かれているせいか、胸もたわわになってきたと香子も思う。最近服を着せられる時、ちょっときついと思う時もある。侍女たちもよくやってくれているが、香子の胸が急激に大きくなってきているのでなかなか対応できないでいるようだった。こんなに早いスピードで大きくなっていると普通は肉割れを起こしそうだがそこはそれ。すでに人の枠には当てはまらない香子の身体は四神好みにその体型も変わってきていた。それを香子が自覚しているかどうかは(以下略
『あっ、あっ……!』
白虎は丁寧だった。優しく胸を揉みながら乳首を吸う。そして香子をたっぷり啼かせた。
(部屋に連れ込まれるの、危険……)
夕飯前には解放してもらったが、香子はもう涙目だった。
皇太后が白虎に会いたいだろうと思って一緒に向かったのに、それすらも四神の嫉妬に繋がるのだからかなわない。香子は嘆息した。
本当はわかっているのだ。四神は何かを口実にして香子に触れているだけだ。香子は四神の花嫁だから、四神が人に嫉妬をするのはもうしかたがない。わかってはいても香子もなかなか気持ちに折り合いがつけられないでいた。
『香子、今宵はそなたと共に過ごしてもよいか?』
唇をまた優しく塞がれた後で、白虎に聞かれた。香子の頭はぼんやりしていたが、そこで頷いてはいけないことは知っていた。
『だめ、です……』
『何故?』
『だって、青龍様とはそんなに過ごせませんから……』
『青龍がそのようなことを気にすると思うのか』
『思いません、けど……』
これではだめらしいと、香子は心の中でメモをした。四神は四神同士では嫉妬の感情はないというのだからそれも理解できない。
それなら。
『……私が気にするんです』
『……なれば今宵は諦めよう』
クククッと白虎が笑う。断られることを想定して白虎は言っているのだからそれは問題ない。でもほんの少しだけ香子は申し訳なくも思ってしまう。
(悪いと思う必要はないんだけどね……)
四神宮にはよくも悪くも四神を全肯定する者しかいないから困ってしまう。相談相手がいないということが、香子にとっては困ることだった。
夕飯はいつも通りおいしかったし、夜も香子は玄武と朱雀の腕に抱かれた。朱雀から熱を与えられ、二神に抱かれると、香子は脳が全て蕩けてしまうような感じがする。毎晩毎晩抱かれる度に脳みそから何から作り変えられているような不思議な心持ちだった。
翌朝、香子はふと香山のことを思い出した。そろそろ紅葉が見られるかもしれない。でも、ただ香子が見に行きたいと言ったらわがままにしかならないだろう。
『老仏爺と香山に行きたいかも?』
山に登る時は籠だろうか。香子は四神の腕に抱かれて上るのかもしれない。想像しただけで、香子はわくわくしてきた。
朝ごはんを食べ、部屋に戻った後香子は紅児を手招きした。
『エリーザの次の休みはいつだったかしら?』
『はい、そろそろいただこうかと思っていますが……』
『じゃあ、紅夏に伝えておくわ』
戸惑った表情をする紅児がかわいいと香子は思う。
『私、今日は朱雀様と過ごしたいわ』
香子が呟くと延夕玲がスッと部屋を出て行った。一応外の廊下では常に侍女が一人控えている。その侍女に夕玲が伝えに行ったのだろう。ほどなくして彼女は戻ってきた。
お茶を淹れてもらい、まったりしていたら朱雀が来てくれた。
『そなたが我と共に過ごしたいとは、珍しいこともあるものよ』
朱雀は楽しそうな表情を浮かべている。明るいところで見る朱雀は眩しいと香子は思った。
『毎晩一緒に過ごしてるではありませんか』
香子は朱雀の腕に抱かれ、胸が高鳴るのを感じた。
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