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第2部 嫁ぎ先を決めろと言われました
121.屋台料理は最高です
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よく晴れた、気持ちのいい日だった。
四神宮の庭に簡易的な屋台が用意されると聞いて香子はご機嫌だった。大学で暮らしていた時は当り前にできたことが、今はできないというのがもどかしい。けれど紅児たちが香子を喜ばせようと必死に考えてくれたことが、何よりも嬉しかった。
紅児は香子の部屋付の侍女である。だが本来は客人だ。それでも紅児だけを誘って一緒に楽しもうと言っても、遠慮するだろうということはわかっている。なので香子はこっそりと眷属たちを集めて相談していた。その結果、白雲は侍女頭である陳秀美を。紅夏は紅児を。青藍は延夕玲をエスコートすることになった。ちなみに黒月は食堂に行くそうである。おせっかいながら、香子としては黒月にも”つがい”ができるだけ早く現れるといいなと思っている。
そんなこんなで準備は整い、
『エリーザ、今日は一緒に来てね』
と香子は紅児を自分の部屋から連れ出した。
今日は白虎と過ごす日なので香子は白虎の腕の中である。それに三神が付き従い、庭の石造りの卓椅(テーブルと椅子)に腰掛けた。紅児の後ろから忍び寄る侍女たちに目配せする。
紅児が不思議そうな顔をした途端、後ろから複数の腕が伸びてきて攫われていった。
『な、な、な、なにーーーーっっ!?』
(ドナドナだー)
香子はひらひらと手を振った。着替えさせられるのだろう。紅児の隣に立つのが紅夏というのはやっぱり気に食わないが、そこはそれ。紅児にはできるだけ楽しんでもらいたかった。
四神宮の庭はそれほど広くない。なので屋台といっても用意されているのはその場で調理してすぐ提供しないといけない物に限られる。例えば麺類や串焼きの類である。
屋台というと糖葫芦(さんざし飴)もよく見たがあれはあまり好みではなかった。元々香子は甘いものがそれほど好きではない。でも春の大祭で食べた山楂の入っていた粽はおいしかった。
さっそく炸花生米(揚げピーナッツ)や春巻、煎餅、茶蛋(中国式味付け卵)等を頼んで庭を見回した。ほどなくして運ばれてきたそれらに舌鼓を打つ。簡易な菜単(メニュー)もそれっぽくていいと香子は思う。先日黒羽が海の幸を運んできてくれたので、それらについては紅児の養父に調理してもらうことになっている。
紙に包まれた煎餅にかぶりつく。パリパリとした薄脆の歯ごたえと卵、辛みそのうまみが口の中に広がる。香子は少し泣きそうになった。
着替えさせられた紅児が顔に戸惑いを浮かべ、紅夏に腰を抱かれながら戻ってきた。
『ごめんね、先に始めてるわ』
断わってまた煎餅にかぶりつく。本当に紅児には感謝している。
煎餅はなかなかのボリュームだが、誰かに分けるなんて選択肢は香子にはなかった。また作ってもらえばいいのかもしれないが、四神宮の食堂で食べるのは違うのだ。こういうのは外で食べるからいいのである。もやしが沢山入っていてしゃきしゃきの春巻だってそうだ。大きくて端っこが焦げて黒くなっていたりするがこれがいいのである。
白虎に抱かれて串焼きを見に行く。日本の炭火焼のようなものではなく、鉄板に油を引いてそこで焼くというスタイルだ。羊肉や鶏肉、モツなどに香辛料がいっぱい振りかけてあるものを焼いてくれる。
『あ、イカもください』
『はい、どうぞ』
食べやすい大きさに切られたイカが串に刺さっている。日本のような姿焼きではないのも特徴だ。イカにはタレをつけて焼いてくれる。これがたまらなくおいしかった。
羊肉も鶏肉もおいしかった。クミンなどのスパイスもあいまって後をひく。
(やっぱりおいしい~~)
その後も冷麺や馄饨を食べ、さすがにおなかいっぱいになった。
『もっと食べたいのに~!』
以前よりは確かに多く食べられるようになったがそれでも足りない。四神の相手をするようになってダイエット知らずなので食べ放題である。だけどもっと食べたい! と香子の脳が訴えていた。
『またたまにこうして用意させればよかろう』
『そういうんじゃないんです。今だからものすごくおいしいし嬉しいんです!』
二番煎じは感動が薄れる。でもまた時々用意してもらおうかなと香子は思った。片付けを始める前に馬遼と紅児の養父が挨拶に来た。その時になって、香子はやっと自分が玄武の腕の中にいることに気づいた。
『?』
『香子、如何した?』
『? なんでもないデス……』
馬遼は少し呆れたような顔をしていた。女性陣がみんな男性の膝の上に乗っているのだから無理もない。紅児の養父の顔は少し引きつっているように見えた。大事な養女が紅夏の膝の上に乗せられているのだ。もうなんと言ったらいいかわからない情況だろう。
『今日は私の為に来ていただき、本当にありがとうございました。エリーザ、しばらく戻ってこなくていいからお養父さまとゆっくりしていらっしゃい』
紅夏も少しはしぼられるといいのだけどと思いながら香子は席を立った。自分はおいしく屋台料理が食べられたし、紅児にも養父を呼んであげられたし万々歳である。
しかし。
『あの……玄武さま?』
『たまには外で食事をするのもいいな。もう少し我を見てくれたならもっとよかったが』
玄武の顔はにこやかだが目が笑っていない。みな玄武は控えめで、香子を尊重していると思っているようだがそれは違う。
(あー、ドナドナされるのは私だった……)
『……いつも、見てるじゃないですか……』
情熱で輝いているような緑の瞳を見返す。
『足りぬな』
凄味を帯びたバリトンにふにゃふにゃになる。そのまま香子は玄武の室に運ばれた。昼間からはやだなぁと香子は思ったが、どうやっても逆らえるはずはないのだった。
ーーーー
「貴方色に染まる」35、36話辺りです。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/977111291/934161364
四神宮の庭に簡易的な屋台が用意されると聞いて香子はご機嫌だった。大学で暮らしていた時は当り前にできたことが、今はできないというのがもどかしい。けれど紅児たちが香子を喜ばせようと必死に考えてくれたことが、何よりも嬉しかった。
紅児は香子の部屋付の侍女である。だが本来は客人だ。それでも紅児だけを誘って一緒に楽しもうと言っても、遠慮するだろうということはわかっている。なので香子はこっそりと眷属たちを集めて相談していた。その結果、白雲は侍女頭である陳秀美を。紅夏は紅児を。青藍は延夕玲をエスコートすることになった。ちなみに黒月は食堂に行くそうである。おせっかいながら、香子としては黒月にも”つがい”ができるだけ早く現れるといいなと思っている。
そんなこんなで準備は整い、
『エリーザ、今日は一緒に来てね』
と香子は紅児を自分の部屋から連れ出した。
今日は白虎と過ごす日なので香子は白虎の腕の中である。それに三神が付き従い、庭の石造りの卓椅(テーブルと椅子)に腰掛けた。紅児の後ろから忍び寄る侍女たちに目配せする。
紅児が不思議そうな顔をした途端、後ろから複数の腕が伸びてきて攫われていった。
『な、な、な、なにーーーーっっ!?』
(ドナドナだー)
香子はひらひらと手を振った。着替えさせられるのだろう。紅児の隣に立つのが紅夏というのはやっぱり気に食わないが、そこはそれ。紅児にはできるだけ楽しんでもらいたかった。
四神宮の庭はそれほど広くない。なので屋台といっても用意されているのはその場で調理してすぐ提供しないといけない物に限られる。例えば麺類や串焼きの類である。
屋台というと糖葫芦(さんざし飴)もよく見たがあれはあまり好みではなかった。元々香子は甘いものがそれほど好きではない。でも春の大祭で食べた山楂の入っていた粽はおいしかった。
さっそく炸花生米(揚げピーナッツ)や春巻、煎餅、茶蛋(中国式味付け卵)等を頼んで庭を見回した。ほどなくして運ばれてきたそれらに舌鼓を打つ。簡易な菜単(メニュー)もそれっぽくていいと香子は思う。先日黒羽が海の幸を運んできてくれたので、それらについては紅児の養父に調理してもらうことになっている。
紙に包まれた煎餅にかぶりつく。パリパリとした薄脆の歯ごたえと卵、辛みそのうまみが口の中に広がる。香子は少し泣きそうになった。
着替えさせられた紅児が顔に戸惑いを浮かべ、紅夏に腰を抱かれながら戻ってきた。
『ごめんね、先に始めてるわ』
断わってまた煎餅にかぶりつく。本当に紅児には感謝している。
煎餅はなかなかのボリュームだが、誰かに分けるなんて選択肢は香子にはなかった。また作ってもらえばいいのかもしれないが、四神宮の食堂で食べるのは違うのだ。こういうのは外で食べるからいいのである。もやしが沢山入っていてしゃきしゃきの春巻だってそうだ。大きくて端っこが焦げて黒くなっていたりするがこれがいいのである。
白虎に抱かれて串焼きを見に行く。日本の炭火焼のようなものではなく、鉄板に油を引いてそこで焼くというスタイルだ。羊肉や鶏肉、モツなどに香辛料がいっぱい振りかけてあるものを焼いてくれる。
『あ、イカもください』
『はい、どうぞ』
食べやすい大きさに切られたイカが串に刺さっている。日本のような姿焼きではないのも特徴だ。イカにはタレをつけて焼いてくれる。これがたまらなくおいしかった。
羊肉も鶏肉もおいしかった。クミンなどのスパイスもあいまって後をひく。
(やっぱりおいしい~~)
その後も冷麺や馄饨を食べ、さすがにおなかいっぱいになった。
『もっと食べたいのに~!』
以前よりは確かに多く食べられるようになったがそれでも足りない。四神の相手をするようになってダイエット知らずなので食べ放題である。だけどもっと食べたい! と香子の脳が訴えていた。
『またたまにこうして用意させればよかろう』
『そういうんじゃないんです。今だからものすごくおいしいし嬉しいんです!』
二番煎じは感動が薄れる。でもまた時々用意してもらおうかなと香子は思った。片付けを始める前に馬遼と紅児の養父が挨拶に来た。その時になって、香子はやっと自分が玄武の腕の中にいることに気づいた。
『?』
『香子、如何した?』
『? なんでもないデス……』
馬遼は少し呆れたような顔をしていた。女性陣がみんな男性の膝の上に乗っているのだから無理もない。紅児の養父の顔は少し引きつっているように見えた。大事な養女が紅夏の膝の上に乗せられているのだ。もうなんと言ったらいいかわからない情況だろう。
『今日は私の為に来ていただき、本当にありがとうございました。エリーザ、しばらく戻ってこなくていいからお養父さまとゆっくりしていらっしゃい』
紅夏も少しはしぼられるといいのだけどと思いながら香子は席を立った。自分はおいしく屋台料理が食べられたし、紅児にも養父を呼んであげられたし万々歳である。
しかし。
『あの……玄武さま?』
『たまには外で食事をするのもいいな。もう少し我を見てくれたならもっとよかったが』
玄武の顔はにこやかだが目が笑っていない。みな玄武は控えめで、香子を尊重していると思っているようだがそれは違う。
(あー、ドナドナされるのは私だった……)
『……いつも、見てるじゃないですか……』
情熱で輝いているような緑の瞳を見返す。
『足りぬな』
凄味を帯びたバリトンにふにゃふにゃになる。そのまま香子は玄武の室に運ばれた。昼間からはやだなぁと香子は思ったが、どうやっても逆らえるはずはないのだった。
ーーーー
「貴方色に染まる」35、36話辺りです。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/977111291/934161364
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