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36.我慢できなかったらしい ※元勇者以外がされちゃうシーンがあります。ご注意ください
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二三日に一度というのがなんとも絶妙だとザーコは思う。
もう夜になると彼の胎の奥は疼くようになってしまった。昨夜奴は来たから、今夜はこないのかと考えて、彼は絶望にこっそり涙を零した。
もしかしてクルトは死んでいないのではないか? と最近ザーコは思うようになった。
今日彼らはとても強い魔族と戦った。王女たちはもう情けないザーコのことをよくわかっていて、彼を前面に押し出そうとはしない。彼女たち四人の連携プレーで大概の魔物は倒してしまう。ザーコはかろうじて倒せる魔物を倒し、彼女たちの邪魔をしないようにするのが精いっぱいだ。
「さすがに今日の敵は強かったですわね」
王女が呟いた。
「マリー様、今日はとても強そうな魔族がこちらを見ておりましたわ。あれに介入されたら死んでしまうかと思いましたが、ただ見ているだけで……もしかしてあれが勇者様を殺した魔王なのではありませんかっ!?」
黒魔術師がヒステリックに声を上げた。そんなにでかい声を出されたら魔物とか寄ってくるんじゃないか? とザーコはひやひやした。
「ナナ、憶測で物を言ってはいけませんわ。もしあれが魔王だったならば倒せばいいだけのこと。勇者様の敵はこの私が……」
王女は押し殺すような低い声で物騒なことを言う。
「魔王城へは、確実に近づいていますね」
女剣士が侍女と地図を見ながら確認する。
「あとどれぐらいかしら」
王女も地図を見ようとする。
「ちょうど半分です。特に何もなければあと三か月で魔王城に着くことができるでしょう」
「そう、あと三か月、ね……」
女剣士の答えに、王女は拳を握りしめた。
前回三年かかったことを考えれば半年などかなり短縮された方である。それでも彼女たちは憎い魔王を早く倒したいと思っているから、できるだけ早く辿り着きたいと焦りを感じていた。
「なぁ、転移魔法とか使えないのか? クルトは使えたんだろ?」
ザーコの問いに王女たちはキッとザーコを睨んだ。
「な、なんだよ……聞いただけだろ……」
「あの魔法は……もっと魔力をうまく扱えないと使えないのです。クルト様は魔力の扱いがとてもお上手で……それでも魔王城に着く直前にやっと習得されたはずですわ。でも消費魔力がとても多いから、クルト様は使えないでいらっしゃるのかも……」
王女は悔しそうな顔をした。
勇者の剣が自力で戻ってきたというのは勇者の死を意味するのだが、王女たちはどうしても納得がいかないようだった。
まさかクルトが魔王の花嫁になって、その存在を魔族に変換させているなんて誰も想像すらしていなかった。
その夜、珍しく連日で触手の魔族がザーコに絡みついてきた。
「ああ……」
ザーコは歓喜した。今夜もこの触手に気持ちよくしてもらえるなんて、どんなご褒美なのかと。
(汝、我が妻になるか)
口を触手で塞がれ、尻穴をぶっとい触手でごちゅごちゅと激しく犯されながらザーコはそんな声を聞いた。
(妻ってどうするんだ?)
(我の卵を産み続けよ。そなたはずっとこうして感じて、啼いているだけでいいのだ)
こんなに気持ちいいのがずっと……とザーコはぼこぼこと卵を身体の奥に出されながらうっとりした。
(……ずっと?)
(そうだ。そなたが望むならもう痛みは一切与えぬ。快楽だけを享受せよ)
どうしようとザーコは思った。でももう触手が入ってくる時の激痛は嫌だった。
(入れられる時、すんごく痛いんだよぉ)
(妻になれば快感しか与えぬぞ。卵を産むのも、子に乳をやるのも、快感以外そなたには与えぬ。答えよ)
(……なる……妻になるぅ……)
その晩、ザーコは姿を消した。勇者の剣だけをその場に残して。
王女たちは狼狽したが、勇者の剣があることでザーコが秘密裏に始末されたのではないかという結論にいたった。
王女が勇者の剣を取ると、勇者の剣は逃げた。女剣士が剣を取ると、勇者の剣はしぶしぶであるが女剣士に従った。
かくして彼女たちの旅は続くのだった。
* *
「妻を得たか。それはめでたいな」
「あっ、あっ、あっ、あっ」
少年の姿の魔王に尻穴の奥をずんっずんっと抉られている。気持ちよすぎて僕はもうアヘ顔を晒すことしかできない。やっぱり魔王のイチモツが一番好きなのぉ。
触手が側にいて、僕の乳首をその触手を絡めてしごいている。
「あぁっ、ひぃんっ、あひっ、あひっ」
長くする為なんだけど、乳首しごかれるの気持ちよすぎだよぉ。同時にイオールが僕のちんちんしゃぶってるしぃ。
「ああ、別に妻を見せる必要はない。そなたの巣でたっぷりかわいがればいいだろう。卵を沢山産ませているのだろう?」
「ひゃぁあああんっ!?」
触手の動きが激しくなった。しごくだけでなく吸われ始めた。普通こんなことされたら痛くてたまらないと思うのに、気持ちいい。
「妻に乳を出させる方法だと? そんなもの私が知るわけがないだろう。卵を沢山産ませて乳首を育てればいいのではないか。そういえば乳首をいじりながら魔力を流すと乳が出やすくなるとはサキュバスたちがいっていた気がするぞ」
「ひぃいいいんっ!?」
乳首をいじられながら魔力を注がれて、僕はその快感で死んでしまうかと思ったのだった。
ーーーーー
トゥール氏、卵をいっぱい産んでくれる嫁ゲットの巻(何
もう夜になると彼の胎の奥は疼くようになってしまった。昨夜奴は来たから、今夜はこないのかと考えて、彼は絶望にこっそり涙を零した。
もしかしてクルトは死んでいないのではないか? と最近ザーコは思うようになった。
今日彼らはとても強い魔族と戦った。王女たちはもう情けないザーコのことをよくわかっていて、彼を前面に押し出そうとはしない。彼女たち四人の連携プレーで大概の魔物は倒してしまう。ザーコはかろうじて倒せる魔物を倒し、彼女たちの邪魔をしないようにするのが精いっぱいだ。
「さすがに今日の敵は強かったですわね」
王女が呟いた。
「マリー様、今日はとても強そうな魔族がこちらを見ておりましたわ。あれに介入されたら死んでしまうかと思いましたが、ただ見ているだけで……もしかしてあれが勇者様を殺した魔王なのではありませんかっ!?」
黒魔術師がヒステリックに声を上げた。そんなにでかい声を出されたら魔物とか寄ってくるんじゃないか? とザーコはひやひやした。
「ナナ、憶測で物を言ってはいけませんわ。もしあれが魔王だったならば倒せばいいだけのこと。勇者様の敵はこの私が……」
王女は押し殺すような低い声で物騒なことを言う。
「魔王城へは、確実に近づいていますね」
女剣士が侍女と地図を見ながら確認する。
「あとどれぐらいかしら」
王女も地図を見ようとする。
「ちょうど半分です。特に何もなければあと三か月で魔王城に着くことができるでしょう」
「そう、あと三か月、ね……」
女剣士の答えに、王女は拳を握りしめた。
前回三年かかったことを考えれば半年などかなり短縮された方である。それでも彼女たちは憎い魔王を早く倒したいと思っているから、できるだけ早く辿り着きたいと焦りを感じていた。
「なぁ、転移魔法とか使えないのか? クルトは使えたんだろ?」
ザーコの問いに王女たちはキッとザーコを睨んだ。
「な、なんだよ……聞いただけだろ……」
「あの魔法は……もっと魔力をうまく扱えないと使えないのです。クルト様は魔力の扱いがとてもお上手で……それでも魔王城に着く直前にやっと習得されたはずですわ。でも消費魔力がとても多いから、クルト様は使えないでいらっしゃるのかも……」
王女は悔しそうな顔をした。
勇者の剣が自力で戻ってきたというのは勇者の死を意味するのだが、王女たちはどうしても納得がいかないようだった。
まさかクルトが魔王の花嫁になって、その存在を魔族に変換させているなんて誰も想像すらしていなかった。
その夜、珍しく連日で触手の魔族がザーコに絡みついてきた。
「ああ……」
ザーコは歓喜した。今夜もこの触手に気持ちよくしてもらえるなんて、どんなご褒美なのかと。
(汝、我が妻になるか)
口を触手で塞がれ、尻穴をぶっとい触手でごちゅごちゅと激しく犯されながらザーコはそんな声を聞いた。
(妻ってどうするんだ?)
(我の卵を産み続けよ。そなたはずっとこうして感じて、啼いているだけでいいのだ)
こんなに気持ちいいのがずっと……とザーコはぼこぼこと卵を身体の奥に出されながらうっとりした。
(……ずっと?)
(そうだ。そなたが望むならもう痛みは一切与えぬ。快楽だけを享受せよ)
どうしようとザーコは思った。でももう触手が入ってくる時の激痛は嫌だった。
(入れられる時、すんごく痛いんだよぉ)
(妻になれば快感しか与えぬぞ。卵を産むのも、子に乳をやるのも、快感以外そなたには与えぬ。答えよ)
(……なる……妻になるぅ……)
その晩、ザーコは姿を消した。勇者の剣だけをその場に残して。
王女たちは狼狽したが、勇者の剣があることでザーコが秘密裏に始末されたのではないかという結論にいたった。
王女が勇者の剣を取ると、勇者の剣は逃げた。女剣士が剣を取ると、勇者の剣はしぶしぶであるが女剣士に従った。
かくして彼女たちの旅は続くのだった。
* *
「妻を得たか。それはめでたいな」
「あっ、あっ、あっ、あっ」
少年の姿の魔王に尻穴の奥をずんっずんっと抉られている。気持ちよすぎて僕はもうアヘ顔を晒すことしかできない。やっぱり魔王のイチモツが一番好きなのぉ。
触手が側にいて、僕の乳首をその触手を絡めてしごいている。
「あぁっ、ひぃんっ、あひっ、あひっ」
長くする為なんだけど、乳首しごかれるの気持ちよすぎだよぉ。同時にイオールが僕のちんちんしゃぶってるしぃ。
「ああ、別に妻を見せる必要はない。そなたの巣でたっぷりかわいがればいいだろう。卵を沢山産ませているのだろう?」
「ひゃぁあああんっ!?」
触手の動きが激しくなった。しごくだけでなく吸われ始めた。普通こんなことされたら痛くてたまらないと思うのに、気持ちいい。
「妻に乳を出させる方法だと? そんなもの私が知るわけがないだろう。卵を沢山産ませて乳首を育てればいいのではないか。そういえば乳首をいじりながら魔力を流すと乳が出やすくなるとはサキュバスたちがいっていた気がするぞ」
「ひぃいいいんっ!?」
乳首をいじられながら魔力を注がれて、僕はその快感で死んでしまうかと思ったのだった。
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