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23.魔王の仕事って?

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 幸せすぎてちょっと怖い。
 そんなことを考えるのは人間ぐらいでしょうとイオールに言われた。
 魔族の基準はわかりやすい。強い者が好きなのだ。それは魔力量で簡単に測れたりする。僕の魔力量は、実のところ魔王も凌ぐぐらいすごいらしい。だから魔王がいくら激しく僕を抱いても僕は壊れないし、かえって気持ちよくなってしまうのだそうだ。
 魔力量多くてよかったぁ。
 そうじゃなかったら魔王のイチモツ、受け入れられなかったかもしれないし。ただ、正直な話……僕は魔王のイチモツで死んだとしても本望だったんじゃないかなって思う。
 だって男の人が好きなんて国では絶対に言えなかったし。僕がいた国は同性同士の恋愛は禁忌だった。男性同士が抱き合っているのが発覚して、石を投げられたり投獄されたりしたって話を聞いたことがある。実際には見ていないから噂なのかもしれないけど、それを聞いたらとても怖くなって、誰にも自分の性癖のことなんて言えなかった。

「そうなのですか。人間の国というのはいろいろ面倒なのですね」
「あっ、あっ……」

 魔王が久しぶりに仕事をしてくるっていうから、僕はイオールとベッドにいてちんちんをいじられながら話を聞いてもらっていた。イオール、僕のちんちん好きすぎじゃないかな。
 魔王の仕事ってどういうことをするのか聞いてみたら、人間の王様みたいに政治をするとかじゃないらしい。僕も政治って全然わからないんだけど、国民がよりよく暮らせるように努めるみたいなことなのかなーと思っていたりする。
 魔王は魔族同士の激しい喧嘩みたいなのをどうにかしてほしいみたいなことを言われると、行って見てきたりするのだそうだ。大したことでなければほっておくし、辺り一帯の地形が変わるとか魔族や魔物があまりにも死んでしまいそうな時は止めるらしい。地形が変わるほどの争いって確かに激しいかも。
 あと魔王は基本的に弱い者いじめみたいなことは嫌いなので、人間の子どもとか病人とかを狙って殺そうとかする魔族に対しては容赦しないそうだ。

「どちらが強いか程度の争いならばいいが、明らかに弱い者をくじくのは論外だ」

 とはいえ魔王は魔の国から出たことがないので、そういう光景はここ何百年かは見ていないという。魔の国では弱いが人間には強いなんて魔族や魔物は、魔の国から出て行って勝手に人間の国で悪さをしているからだった。
 例えば人間の王がそれらの魔族や魔物を取り締まってくれみたいなことを魔王に訴えることができたなら、魔王はそんな魔族や魔物を国から出さなかっただろう。けれどそんな交渉をしてこようとする人間は今までおらず、勇者とかいう者が国に入ってきて魔族に殺されたり、人間の兵隊が沢山魔の国に入ってはきたもののやはり魔族に殺されて逃げ帰ったりというのが今までの経緯のようだ。
 それを聞いて僕は目を丸くした。
 もしかして、魔王との交渉役として人を用意すれば現状は変えられたのではないかと。
 でも人間の国にいる魔族や魔物は悪さをする者たちばかりだから、やはり交渉をしようと考える者もいないのかもしれなかった。
 で、今回魔王がなんの仕事をしに行ったかというと、魔の国の国境辺りで小競り合いのようなものがあるから見てくるのだそうだ。
 国境って、僕たちが三年近く前に越えた場所だよね?

「どれぐらいで帰っていらっしゃいますか?」

 不安に思って聞いたら、

「なにかあって時間はかかったとしても……二日はかからぬだろう」

 魔王にそうしれっと答えられて、かなわないなと思った。
 でも二日も僕と離れるのはつらいと言って、魔王は僕の尻穴を散々貪ってから出かけて行った。だから今は尻穴を休ませてもらっている。でもイオールはそんなにちんちんを揉んじゃだめだって思う。

「魔族に性別は特にないのです。ただ生まれた時人間でいう男性型か女性型なので、そのままの身体で生きていることが多いですね」

 しかも魔族や魔物は魔の国では自然発生するものらしい。もちろん相手の子を生みたいと思えば卵のような形で生むことも可能なのだとか。それは男性型女性型関係ないので、同性との恋愛が禁忌というのが理解できないのだという。

「人間の場合は女性しか子を産むことができないし、自然発生もしないからだと思うんだけど……あっ、だめっ……」

 イオールの指が鈴口をくじるようにいじった。指はさすがに入んないよぉ。

「よくわからないのですが、恋愛をしないと子は成せないのですか?」
「そんなことはないけど……」
「では子を成すだけ成して恋愛は同性でも異性でも好きにすればいいではありませんか」
「人間はそんなに簡単じゃないんだよ。子どもも勝手に育たないし」
「勝手に育たないのは困りますが、でしたら国がそういう施設を作って育てればいいのではないでしょうか」
「子どもを集めてってこと?」
「はい。子を成すのは子を成したい者たちに任せて、子育ては別の者たちにさせればいいでしょう。そうすれば子どもを作るという問題については解決できます」
「身分とか、そういうのがあるからそんな簡単にはいかないんだよね」
「人間は面倒くさいですね。ですがおかげで奥さまを毎日こうして愛でられるのですから、私は嬉しいです」
「あぁあっ……」
「おちんちんの穴、犯させてください」
「やぁっ、イオールぅ……あっ、あっ、あっ、あっ」

 イオールは僕の股間に顔を埋め、ちんちんの穴に細くした舌先を入れ、じゅぶっじゅぶっと何度も舌を出し入れさせて僕を啼かせた。尻穴も寂しいだろうって、メリルが来てごちゅごちゅってイチモツを入れてくれた。魔王程はでっかくないけど、メリルのイチモツもそれなりに大きい。

「あっ、あっ、あっ、あっ、あんっ、あんっ、あんっ!」

 メリルは背面座位で僕のことを抱いているから、後ろから乳首も摘まんでくにくに揉んでくれた。抱かれながら乳首もちんちんもいじられちゃうの、気持ちいいよぉ。

「奥さまのおまんこは極上だな! 魔王様にされてない時は呼べよ? いっぱい味わわせてくれ」
「あぁんっ、あんっ、そん、なぁっ!」

 魔族や魔物は魔力が強い者が好きだからっていつでも寝室に見学にくる。僕が抱かれていると快感が流れてきて、それがすごくおいしいんだって。だから尻穴もちんちんも乳首もいっぱいいじられちゃうんだよね。
 気持ちいいからいいけど……僕ってごはんなのかな?

「あー、うまかった。ごちそうさま」

 メリルは三回も僕の中に射精して、戻っていった。そうしたら今度は別の魔族がきた。
 それはオオカミみたいな姿の魔族で、僕の尻穴でいっぱいイチモツをしごかせてほしいという。
 丁寧に頼まれちゃったからいいよって言っちゃった。
 僕の尻穴でイチモツをしごくって、性欲処理に使われる感じがして尻穴がきゅーんとなった。
 オオカミみたいな姿の魔族は、そのまま魔王が帰ってくるまで僕の尻穴を犯しまくった。この魔族もどうやら絶倫だったみたい。
 それならそうと先にいっておいてほしかったと思ったのだった。
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