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転生悪役?令嬢の呟き(ヴィクトーリアの場合)
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私が前世を思い出したのは、王太子と婚約が決まったその日のことだった。
それと同時にこの世界が、ヒロインが悪役令嬢にざまあされる小説「悪役令嬢でございますでございますのことよ!」の舞台だということを知った。そして私こと、ヴィクトーリア・フォン・プランタ公爵令嬢がその「悪役令嬢」だということも。
(ってことは、私は王太子に疎まれるワケ?)
あんなに綺麗な少年に疎まれる未来を想像したら腹が立ってきた。
こーんなプラチナブロンドの美少女を疎ましく思うなんておかしい。魔法も自在に使えるし、礼儀作法も完璧だし、勉強だってなんだってできるこの私を、たかが王太子程度が邪険にするなんて許されないと思った。
しかも王太子は私を疎んじるだけでなく、王立学園に入ってからはローゼリンデ・ルガリシという男爵令嬢に懸想するのだ。
ありえない。
このまま私が王立学園に入ったら本物の悪役令嬢になってしまいそうだ。
どうせ王立学園になど入らなくても私は全てが完璧なのだ。
というわけで私は全力でわがままを言ってみた。
「ヴィクトール、私の代わりに王立学園に通いなさい。貴方の魔力なら私のフリをするのもたやすいはずよ」
「……は?」
何を言ってるんだコイツ、というような目を弟から向けられたが私は引き下がる気はない。
両親は楽しそうに私と弟を眺めた。魔力が人一倍あり、魔法のセンスも抜群な私たちを両親は止める気もないらしい。
「……私も王立学園に通う予定だというのに、どうやって姉さんのフリをしろというのですか」
弟があほな子を見るような目を向けてきた。
「そんなものいくらでもどうにかできるでしょう? 貴方が病弱だってことにして私は公爵領に引っ込んでいればいいのよ」
「……そこまでして王立学園に通いたくない理由はなんですか?」
弟は嘆息した。かなり呆れている様子だったが理由を聞いてくる辺り甘いと思う。そんなこと聞いたら私の言うことを聞かなきゃいけなくなるって考えないのかしら?
ま、どちらにせよ何がなんでも言うことは聞かせるけどね。
王立学園には行きたくないが、私は王太子の顔は気に入っていた。頭はそれほどよろしくないし、話し方も尊大ではあるが結婚したくないほどではない。でもこのまま小説通りに進むと婚約破棄することになってしまう。王太子妃になりたいとは全く思えないが全く接点がなくなるというのも惜しいと思った。
(顔はいいのよねぇ……王太子妃にはならなくてもいいけど、種だけもらって逃げることってできないかしら?)
私の前世は40代の独身OLだった。結婚はしたくなかったが子どもはほしいと思い、精子バンクにでも登録するかと思っていたことは覚えている。それからどうなったのかは不明だ。死んだかもしれないし、強烈な記憶として今も残っているだけかもしれない。そんなことはどうでもいい。
どうにかして王太子の種だけ手に入れることはできないだろうか。
まぁ無理ならそれでしかたないとは思うが、たまに王太子に会いながら私は本気でそんなことを考えていたのだった。
王立学園に通いたくない理由は自分の嫉妬深さだと弟には説明した。
「王太子殿下が私以外の女性に微笑みかけたりしたら、きっと私、その女性を殺してしまうかもしれないわ」
「……それは穏やかではないですね。でも姉さんが学園に通わないとして、私が王太子のそんな姿を見かけたらどうすればいいですか?」
「それはほっておいてかまわないわ。学園に通っている間はできるだけ波風を立てないように過ごしてちょうだい。どうせ学園での戯れなんて卒業したら終ってしまうことよ」
「わかりました」
今は私が断罪されないようにしなければいけない。私に落ち度がなければ、いくら王太子が男爵令嬢に懸想したところで何も起こらないはずだ。王太子が男爵令嬢を側室に加えたいと言ったら加えさせてやろう。もちろん無事王太子妃になったらただではおかないけれど。
そんな恐ろしいことを考えながら、私は見事弟を懐柔し、入れ替わることを了承させたのだった。
弟は信じられないぐらい従順に言うことを聞いたが、おそらくは弟なりに思うところがあったのだろう。きっと自分が王立学園に通えない分交友関係などを広げようと考えたのかもしれなかった。
だけどあんなことになるなんて誰が想像できるというの?
弟からの手紙では、ローゼリンデ・ルガリシ男爵令嬢は王太子を心の底から嫌いになってしまったとあった。それはそうだろうと私も思う。
卒業記念パーティーに出席させる許可も取らずに下級生を連れて行くなんてありえない。そこらへん王立学園は厳格だ。規律を正すことで未来の国政を担う若者たちに自覚を促すという狙いもある。
王太子は頭がお花畑だったみたいだけど。
ローゼリンデは本来、卒業記念パーティーに許可なく出席した罪に問われ牢に入れられてしまう。だが会場に向かう前に弟に会えたことでそれは回避したらしい。なかなかに運のいいお嬢さんだと思った。
そして、どうしてそうなったのかさっぱりわからないのだが、弟はローゼリンデ嬢を気に入ってしまったらしい。
「このままだと私は王太子妃になってしまうのですが、姉さんはどうしますか? 私と入れ替わりますか?」
「王太子妃とか面倒くさいから離縁できるように準備は整えておいてちょうだい。ローゼリンデ嬢は大事にしてあげて。なんだったら、結婚する口添えをしてあげてもよくってよ?」
「……何が目的ですか」
私は素直に王太子の種だけが欲しいのだと弟に告げた。
「……だったら姉さんが王太子妃になればいいではありませんか」
「王太子妃になんかなりたくないわ。王妃もごめんよ。そんなものにはなりたい人がなればいいの」
「……そういうことでしたら姉さんがご自分でがんばってください。私はローゼを子爵夫人として迎えますので」
「それも一理あるわね」
そうして私たちはゆっくりとだけど確実に準備をした。ヴィクトーリアの影武者として王宮に上がったこともあった。本物はこの私なのにね。
ベッドに私を押し倒した王太子はサルのようだった。
本当は初めてな私をがつがつと貪った。
「血が……も、もしかして私は乱暴にしてしまっただろうか? ヴィクトーリア、大丈夫か?」
「大丈夫、ですわ。でもちょっと……」
「すまない……次はもっとゆっくりするから……」
しないという選択肢はないらしい。この分なら私はすぐにでも孕むだろう。それは歓迎すべきことだった。
いろいろあって、弟はヴィクトールに戻った。私のよき友人であるローゼリンデを見初めたことで、この度ローゼと結婚する。
ローゼを手に入れた弟はもう王太子妃には戻らない。それから離縁するまでの間、私は影武者のフリをして王太子妃として務めた。
王太子はとっくに側妃を迎えていたが、思ったよりも嫉妬はしなかった。種をもらったらこっそり逃げ出すつもりだったからかもしれない。
結婚してから一年後、私は子を成すことができないと証明され、大手を振って離縁した。
大魔法使いであるプランタ公爵の娘である私は、弟と同様に自在に魔法を操れる。私は腹の子を隠ぺいし、子宮がまともに機能しないように偽装して王太子から離れたのだった。
「ヴィクトーリア! 私たちはあんなに愛し合ったというのに本当に離縁するのか? 王妃は無理だが側妃としてなら……」
何故か王太子の方が私に未練たらたらだった。まぁ私も今を逃せばもう誰かに抱かれることなどないだろうと思い、王太子に求められるがままに抱かれ続けたけど。
「そんなことこの私が許せるわけがないでしょう? さようなら、王太子殿下」
愚かな貴方の顔と、セックスだけは好きだったわ。
離縁後、実家の領地まで弟とその嫁であるローゼリンデと共に移動した。
私が撒いた種ではあったけど、二人が幸せそうだったのでほっとした。
母の実家に身を寄せることにし、そこでこっそり男の子を産んだ。
この子は私だけの子だ。
母の実家には跡取りがいなかったからちょうどよかった。
悪役令嬢にならないでよかった。
かわいい我が子を抱きしめながら私はにっこりと笑んだ。
おしまい。
本物のヴィクトーリアはこんな女性でした。王太子の種はほしいと思ったけどなければないで、とそれなりに冷めていたのでこうなりました。
また機会があったらヴィクトールとローゼのらぶらぶを書きたいと思います。
お付き合いありがとうございました!
それと同時にこの世界が、ヒロインが悪役令嬢にざまあされる小説「悪役令嬢でございますでございますのことよ!」の舞台だということを知った。そして私こと、ヴィクトーリア・フォン・プランタ公爵令嬢がその「悪役令嬢」だということも。
(ってことは、私は王太子に疎まれるワケ?)
あんなに綺麗な少年に疎まれる未来を想像したら腹が立ってきた。
こーんなプラチナブロンドの美少女を疎ましく思うなんておかしい。魔法も自在に使えるし、礼儀作法も完璧だし、勉強だってなんだってできるこの私を、たかが王太子程度が邪険にするなんて許されないと思った。
しかも王太子は私を疎んじるだけでなく、王立学園に入ってからはローゼリンデ・ルガリシという男爵令嬢に懸想するのだ。
ありえない。
このまま私が王立学園に入ったら本物の悪役令嬢になってしまいそうだ。
どうせ王立学園になど入らなくても私は全てが完璧なのだ。
というわけで私は全力でわがままを言ってみた。
「ヴィクトール、私の代わりに王立学園に通いなさい。貴方の魔力なら私のフリをするのもたやすいはずよ」
「……は?」
何を言ってるんだコイツ、というような目を弟から向けられたが私は引き下がる気はない。
両親は楽しそうに私と弟を眺めた。魔力が人一倍あり、魔法のセンスも抜群な私たちを両親は止める気もないらしい。
「……私も王立学園に通う予定だというのに、どうやって姉さんのフリをしろというのですか」
弟があほな子を見るような目を向けてきた。
「そんなものいくらでもどうにかできるでしょう? 貴方が病弱だってことにして私は公爵領に引っ込んでいればいいのよ」
「……そこまでして王立学園に通いたくない理由はなんですか?」
弟は嘆息した。かなり呆れている様子だったが理由を聞いてくる辺り甘いと思う。そんなこと聞いたら私の言うことを聞かなきゃいけなくなるって考えないのかしら?
ま、どちらにせよ何がなんでも言うことは聞かせるけどね。
王立学園には行きたくないが、私は王太子の顔は気に入っていた。頭はそれほどよろしくないし、話し方も尊大ではあるが結婚したくないほどではない。でもこのまま小説通りに進むと婚約破棄することになってしまう。王太子妃になりたいとは全く思えないが全く接点がなくなるというのも惜しいと思った。
(顔はいいのよねぇ……王太子妃にはならなくてもいいけど、種だけもらって逃げることってできないかしら?)
私の前世は40代の独身OLだった。結婚はしたくなかったが子どもはほしいと思い、精子バンクにでも登録するかと思っていたことは覚えている。それからどうなったのかは不明だ。死んだかもしれないし、強烈な記憶として今も残っているだけかもしれない。そんなことはどうでもいい。
どうにかして王太子の種だけ手に入れることはできないだろうか。
まぁ無理ならそれでしかたないとは思うが、たまに王太子に会いながら私は本気でそんなことを考えていたのだった。
王立学園に通いたくない理由は自分の嫉妬深さだと弟には説明した。
「王太子殿下が私以外の女性に微笑みかけたりしたら、きっと私、その女性を殺してしまうかもしれないわ」
「……それは穏やかではないですね。でも姉さんが学園に通わないとして、私が王太子のそんな姿を見かけたらどうすればいいですか?」
「それはほっておいてかまわないわ。学園に通っている間はできるだけ波風を立てないように過ごしてちょうだい。どうせ学園での戯れなんて卒業したら終ってしまうことよ」
「わかりました」
今は私が断罪されないようにしなければいけない。私に落ち度がなければ、いくら王太子が男爵令嬢に懸想したところで何も起こらないはずだ。王太子が男爵令嬢を側室に加えたいと言ったら加えさせてやろう。もちろん無事王太子妃になったらただではおかないけれど。
そんな恐ろしいことを考えながら、私は見事弟を懐柔し、入れ替わることを了承させたのだった。
弟は信じられないぐらい従順に言うことを聞いたが、おそらくは弟なりに思うところがあったのだろう。きっと自分が王立学園に通えない分交友関係などを広げようと考えたのかもしれなかった。
だけどあんなことになるなんて誰が想像できるというの?
弟からの手紙では、ローゼリンデ・ルガリシ男爵令嬢は王太子を心の底から嫌いになってしまったとあった。それはそうだろうと私も思う。
卒業記念パーティーに出席させる許可も取らずに下級生を連れて行くなんてありえない。そこらへん王立学園は厳格だ。規律を正すことで未来の国政を担う若者たちに自覚を促すという狙いもある。
王太子は頭がお花畑だったみたいだけど。
ローゼリンデは本来、卒業記念パーティーに許可なく出席した罪に問われ牢に入れられてしまう。だが会場に向かう前に弟に会えたことでそれは回避したらしい。なかなかに運のいいお嬢さんだと思った。
そして、どうしてそうなったのかさっぱりわからないのだが、弟はローゼリンデ嬢を気に入ってしまったらしい。
「このままだと私は王太子妃になってしまうのですが、姉さんはどうしますか? 私と入れ替わりますか?」
「王太子妃とか面倒くさいから離縁できるように準備は整えておいてちょうだい。ローゼリンデ嬢は大事にしてあげて。なんだったら、結婚する口添えをしてあげてもよくってよ?」
「……何が目的ですか」
私は素直に王太子の種だけが欲しいのだと弟に告げた。
「……だったら姉さんが王太子妃になればいいではありませんか」
「王太子妃になんかなりたくないわ。王妃もごめんよ。そんなものにはなりたい人がなればいいの」
「……そういうことでしたら姉さんがご自分でがんばってください。私はローゼを子爵夫人として迎えますので」
「それも一理あるわね」
そうして私たちはゆっくりとだけど確実に準備をした。ヴィクトーリアの影武者として王宮に上がったこともあった。本物はこの私なのにね。
ベッドに私を押し倒した王太子はサルのようだった。
本当は初めてな私をがつがつと貪った。
「血が……も、もしかして私は乱暴にしてしまっただろうか? ヴィクトーリア、大丈夫か?」
「大丈夫、ですわ。でもちょっと……」
「すまない……次はもっとゆっくりするから……」
しないという選択肢はないらしい。この分なら私はすぐにでも孕むだろう。それは歓迎すべきことだった。
いろいろあって、弟はヴィクトールに戻った。私のよき友人であるローゼリンデを見初めたことで、この度ローゼと結婚する。
ローゼを手に入れた弟はもう王太子妃には戻らない。それから離縁するまでの間、私は影武者のフリをして王太子妃として務めた。
王太子はとっくに側妃を迎えていたが、思ったよりも嫉妬はしなかった。種をもらったらこっそり逃げ出すつもりだったからかもしれない。
結婚してから一年後、私は子を成すことができないと証明され、大手を振って離縁した。
大魔法使いであるプランタ公爵の娘である私は、弟と同様に自在に魔法を操れる。私は腹の子を隠ぺいし、子宮がまともに機能しないように偽装して王太子から離れたのだった。
「ヴィクトーリア! 私たちはあんなに愛し合ったというのに本当に離縁するのか? 王妃は無理だが側妃としてなら……」
何故か王太子の方が私に未練たらたらだった。まぁ私も今を逃せばもう誰かに抱かれることなどないだろうと思い、王太子に求められるがままに抱かれ続けたけど。
「そんなことこの私が許せるわけがないでしょう? さようなら、王太子殿下」
愚かな貴方の顔と、セックスだけは好きだったわ。
離縁後、実家の領地まで弟とその嫁であるローゼリンデと共に移動した。
私が撒いた種ではあったけど、二人が幸せそうだったのでほっとした。
母の実家に身を寄せることにし、そこでこっそり男の子を産んだ。
この子は私だけの子だ。
母の実家には跡取りがいなかったからちょうどよかった。
悪役令嬢にならないでよかった。
かわいい我が子を抱きしめながら私はにっこりと笑んだ。
おしまい。
本物のヴィクトーリアはこんな女性でした。王太子の種はほしいと思ったけどなければないで、とそれなりに冷めていたのでこうなりました。
また機会があったらヴィクトールとローゼのらぶらぶを書きたいと思います。
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