上 下
24 / 70

23.とても甘やかされている自覚はあるのです ※R18

しおりを挟む
※男女のエロシーンがあります。ご注意ください※



 ううう……今日も今日とて太陽が黄色いよ。そろそろ回復魔法もかけてもらわなくてもいいかもしれないけど、精神がつらいよ。
 もうなんていうかですね、すんごく甘いのですよ。(何故丁寧語)昨夜だって……。
 ヴィクトール様が私の胸をやわやわと胸を揉みながら乳首をくにくにと刺激する。

「……ぁっ、あっ……!」

 胸を優しく揉まれても特になんの感覚もないのだが、乳首だけは別だ。ヴィクトール様は私の反応を見ながら舐めたりしゃぶったりもする。

「あっ、吸っちゃ……」
「痛むか?」

 ヴィクトール様の頭を抱きしめたままふるふると首を振った。痛みはない。ただツキンとした甘い感覚が身体の奥に届いてしまう。なんで胸をいじられているのに身体の奥がきゅんとしてしまうのか不思議だった。

「……あっ、あっ、ヴィクトールさまぁ……」

 乳首そんなにいじっちゃだめだって思う。初めて抱かれてからまだ数日しか経っていないのに、ヴィクトール様に刺激されるとすぐにぷくりと大きくなってしまうのだ。これではまるでヴィクトール様に触ってほしいみたいじゃない? 触れられることで身体が変わってしまうなんて思いもしなかった。
 ヴィクトール様は両方の乳首を指でいじったり舐めたりし、ピンと立ち上がるようにしてしまった。しかもなんか色まで濃いピンクに代わっている気がしてとても恥ずかしい。

「ローゼ、乳首は立っているのが基本だ。他の侍女たちもそうだろう?」
「そ、それはそうですけど……」

 そうなのだ。この国ではノーブラが基本なのである。胸が大きい人は支えないと身体がつらいという理由でハーフカップのブラをしていることが多いが、それでも乳首は出すようにしているので、普通の服だと乳首が見えてしまうのである! 何故だか知らないけど陥没乳首が恥ずかしいとか、乳首が常にピンと立っていないと恥ずかしいとかわけがわからない国なのだ。そんなわけで私もノーブラです。大きくないのねって。ええ、多分普通サイズですよーだ。

「だから毎日しっかり立つように大きくしなければな……」
「え、遠慮しますぅ……あぁんっ……!」

 だったら自分でいじるって思うのにそれはだめらしい。ヴィクトール様ってば横暴だ。こんなキレイな男性に毎日抱かれるなんて、それだけで死んでしまいそうなのに乳首の管理までされちゃうなんて……身体の奥からなにかとろりとしたものが流れてきたようで、私は思わず太ももを擦り合わせた。

「身体の力を抜いて……そう、いい子だ……」

 足を開かせられて、王家の秘薬をたっぷりとまぶした指でヴィクトール様を受け入れる入口をいじられる。

「ああっ、あっ、あっ、あっ……!」

 それと同時に割れ目の上の突起を優しく舌で舐められて、私はもう感じることしかできない。入口だけいじられていると中がジンジンしてきて早く指を入れてほしいと思ってしまう。私が無意識で腰を揺らしてから、つぷり、とその太い指を差し込むのだ。

「あっ、ああっ、ああっ……!」
「大丈夫だ、しっかり濡れている。もっと力を抜いて……気持ちいいだろう?」

 私はこくこくと頷いた。そう、まだ抱かれて数日しか経たないのにヴィクトール様に抱かれるのはとても気持ちいいと思えるようになった。ヴィクトール様の一物が入ってくる時は大きくてきついけど、おさまってしまえば私を甘く啼かせるのだ。あの大きいのでまた今夜も満たされてしまうと思うだけで、中が濡れてくるのがわかっていたたまれない。

「ローゼ、私がローゼを気持ちよくさせたいんだ。ローゼはただ素直に感じていればいい」

 そんなことを甘く囁かれたらそれだけでだめになってしまいそうです。とろとろに溶かされてまたヴィクトール様の大きい一物を受け入れさせられて、私は涙をこぼしながら甘く、優しく抱かれた。
 で、朝になったらああもう、ああもうと悶えてるわけだ。私の身体、なんでこんなに感度がいいの、とか。なんで私ってばこんなにチョロインなの、とか。精神的にけっこうつらいんだけど、そんなものに浸っている時間はない。隣の小部屋で着替えている間にヴィクトール様もといヴィクトーリア様は王太子をベッドに戻し、自分の支度も大体終えているのだからすごいと思う。
 ってさ、よく考えたら王太子って童貞だよね? まだ清い身体なんだよね?
 ということをヴィクトーリア様におそるおそる聞いてみたら、そんなはずはないという。

「そうなのですか?」
「学園には通っているが成人は15歳だ。その祝いで貴族の子弟は性戯に長けた女性をあてがわれるのが基本だ。そこで女性の身体の扱いを学び、初夜を望むようになっている」
「ってことは……その」
「私は公爵家の長男だからな。だが、お互い初めて同士よりはいいだろう?」

 ニヤリとしないでください。すごく似合っているので。
 そっか。王太子は童貞ではないのか。よかった、と思った。(なにがよかったのかは不明である)
 ヴィクトーリア様は私が生理になると自分も生理ということにして、私を抱きしめて眠った。

「あの、シーツが汚れてしまうかもしれないので……」
「私も生理ということになっている。問題ない。だが、気になるなら魔法をかけよう」
「あの、はい……お願いします」

 そう服だの身体だの、キレイにする魔法もあるのだ。使える人が少ないので使えると侍女として引く手あまただとか聞いたことがある。残念ながら私はあまり魔法が得意ではない。簡単なものなら使えたりするんだけどね。

「もっとくっつけ」
「で、でも……汚したら……」
「身体を冷やす方が問題だ。生理中は特に身体を温めておかないとだめだろう? つらかったら言うんだぞ?」

 ああもう、生理中に優しい男性って胸きゅんです。
 なんでも、転生前はお姉さんの生理が毎回たいへんだったのだとか。

「機嫌はものすごく悪くなるし、毎回つらそうでな。生理痛の薬を代わりに買いにいったりしたものだ。温めた方がいいとかいろいろ調べたぞ」
「ヴィクトーリア様って優しいんですね」
「如何に当たられないように考えた結果だ。優しいわけじゃない。だが、自分の妻に不機嫌でいてほしいわけじゃないからな。つらいならつらいとすぐに言うように」

 つ、つま? つまって刺身のツマ?
 ヴィクトーリア様の中で私はすでにヴィクトーリア様に嫁いでいるみたいです。ああもう恥ずかしいやら嬉しいやら。でもなんかそれって私の願いと違う方向では? と思ったけど生理中に優しくしてくれる男性なんてそうそういないって聞いているからこれでいいのだと思ったりした。
 だからチョロインの自覚はありまくりだって言ってるでしょ!



ーーーーー
悪役令嬢がスパダリ(ぉぃ
しおりを挟む
感想 61

あなたにおすすめの小説

五歳の時から、側にいた

田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。 それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。 グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。 前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話

水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。 相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。 義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。 陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。 しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

婚約者が不倫しても平気です~公爵令嬢は案外冷静~

岡暁舟
恋愛
公爵令嬢アンナの婚約者:スティーブンが不倫をして…でも、アンナは平気だった。そこに真実の愛がないことなんて、最初から分かっていたから。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

虐げられた人生に疲れたので本物の悪女に私はなります

結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
伯爵家である私の家には両親を亡くして一緒に暮らす同い年の従妹のカサンドラがいる。当主である父はカサンドラばかりを溺愛し、何故か実の娘である私を虐げる。その為に母も、使用人も、屋敷に出入りする人達までもが皆私を馬鹿にし、時には罠を這って陥れ、その度に私は叱責される。どんなに自分の仕業では無いと訴えても、謝罪しても許されないなら、いっそ本当の悪女になることにした。その矢先に私の婚約者候補を名乗る人物が現れて、話は思わぬ方向へ・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

形だけの妻ですので

hana
恋愛
結婚半年で夫のワルツは堂々と不倫をした。 相手は伯爵令嬢のアリアナ。 栗色の長い髪が印象的な、しかし狡猾そうな女性だった。 形だけの妻である私は黙認を強制されるが……

嘘コクのゆくえ

キムラましゅろう
恋愛
アニーは奨学金とバイトで稼いだお金で魔法学校に通う苦学生。 生活は困窮、他の学生みたいに愛だの恋だのに現を抜かしている暇などない生活を送っていた。 そんな中、とある教授の研究室で何らかの罰としてアニー=メイスンに告白して来いと教授が学生に命じているのを偶然耳にしてしまう。 アニーとは自分のこと、そして告白するように言われていた学生は密かに思いを寄せる同級生のロンド=ハミルトンで…… 次の日、さっそくその命令に従ってアニーに嘘の告白、嘘コクをしてきたロンドにアニーは…… 完全ご都合主義、ノーリアリティノークオリティのお話です。 誤字脱字が罠のように点在するお話です。菩薩の如き広いお心でお読みいただけますと幸いです。 作者は元サヤハピエン主義を掲げております。 アンチ元サヤの方は回れ右をお勧めいたします。 小説家になろうさんにも時差投稿します。

処理中です...