上 下
202 / 306

201.俺が感じているところを他人に見られるのは?

しおりを挟む
 とりあえずそんな頭の痛い話は置いといて、俺は雷月に抱きついた。
 今日は雷月成分が圧倒的に足りないっ。
 雷月は俺を優しく抱きしめ、尻を撫でた。

「あっ……」
文浩哥ウェンハオグァ、お披露目の段取りは早めに決めておいた方がいいかと。領地では顔を見せないということはできませんし、かといって極端に期間を短くすれば不仲なのかといらぬ勘ぐりをされてしまう可能性もあります」

 建文が冷静にそう言った。それでふと思ったんだけど、

「……この国の人たちって、ヤッてるところを見られるのに抵抗ない?」

 今更といえば今更である。

「……我々は……互いが芳を抱いているところを見るのは当然だと考えてはいるが……。芳のかわいいところを他人に見られるのは抵抗があるな」

 文浩が考えるように言った。俺のかわいいところって……。

「芳さまを抱いているところを見られるのはかまいませんが、他人が感じている芳さまを見て懸想するのは嫌ですね」

 雷月がしれっと答える。ほっとした。

「芳を抱けるのは誇らしいですが……確かに他人が芳を見て抱きたいと言い出したら困りますね」
「うむ、そうだな」

 建文と西文も考えるような顔をした。俺が彼らに抱かれている姿を他人に見せたくはないのだと知って、それならいいかと思った。別に露出狂でもなんでもないんだけど、雷月たちが俺を守ってくれるならそれでいい。

「館の中でのお披露目って、どうするんだ?」

 部屋を開放して見せるとかは嫌だぞ。

「芳梨とはこれまで通り部屋を分ける故、その途中で芳を抱いているのを見せる形だな」
「え」

 ってことは駅弁状態で感じまくってるところを見られるのか。とても恥ずかしいかも。

「そ、それを見た人って……どういう反応をするのかな……」

 そっちが気になる。

「妻をより感じさせるというのは夫として重要だからな。芳がただひたすらに感じていれば領民たちも安心するだろう」
「そ、そういうもん?」

 理解できない世界だった。

「そうですね。館の中ではどこでも妻を抱く貴族もいると聞いています。庭で領主の妻が啼かされているのを見て結婚率が上がったという話も聞きました」

 やっぱり理解できない。
 淫乱な奥さんがよくて、そんな奥さんをより感じさせる夫が最高で、子をポンポン産む奥さんがよくて……。
 うん、まぁそういうことなんだろうけど。

「でも、俺たちの子って芳梨だけだろ? それ以上は産まれるかどうかわからないって……」
「”天使”さまだからな。それはしかたない。その分芳梨の授乳を終えてからは乳を領民の子らに提供してもらうことにはなるだろうが……」
「そ、それぐらいは……かまわないけど……」

 ミルクタンクで領民たちが満足するならそれでいいとは思う。気持ちとしてはなんか複雑だけどな。

「雷月、お風呂入りたい……」

 今は三日に一度程度の割合で風呂に入っている。洗浄魔法があるから風呂は重要視されてないんだけど、やっぱり入りたくなるのだ。

「わかりました、準備をさせましょう」

 西文が部屋の扉を開け、向こうにいる誰かに何やら伝えているのは聞こえた。手間をかけさせてしまうのは本意ではないが、これぐらいはいいだろうと思う。

「芳さま、準備ができるまで触れさせていただいても?」

 俺の尻を撫でる雷月の手が、尻の間をくすぐった。

「あっ……」

 すぐに尻穴がひくついてしまうから、いじっちゃだめだと思う。でも雷月はそんな俺の尻穴を指先で撫でた。

「あっあっ……」
「芳さまの淫乱おまんこがひくひくしていますよ? 指で開いてもよろしいですか?」
「ああっ……!」

 つぷつぷと指先が入れられ、浅い場所で出し入れする。そんなところじゃなくて指でもたっぷりいじってよぉ。

「雷月ぇ……いっぱい、開いてぇ……あぁんっ!?」
「……芳さまは私を煽るのがお上手ですね」

 いきなり三本の指をずぶりっと尻穴に突き入れられた。そんなことをされても俺の尻穴は喜んでしまう。ほぐしもなにもしないで雷月のイチモツを受け入れられるのだ。もちろん、ほぐされないで入れられたら無理矢理中を開かれちゃってその衝撃だけでイッてしまいそうだけど。

「あっあっあっ」
「淫乱おまんこは常に満たして差し上げないといけませんからね。もう一本入れますよ?」

 ぐっちゅぐっちゅと雷月の太くて長い指を出し入れされる。四本目もすぐに入れられちゃって、拡げられる感覚に俺はびくびく震えた。
 もー、尻穴拡げられるのも好きになっちゃったよぉ。もっともっと拡げられたくなっちゃったらどうしてくれるんだよぉ。

「あっ、あんっ、あんっ、あんっ!」

 雷月は俺の尻穴を指でぐちょぐちょにしながら乳首も吸った。乳首と尻穴同時はだめなのぉ。どっちも感じちゃうからっ。
 雷月に抱かれながら文浩たちにたっぷり愛撫された時のことを思い出した。仕置きとか言われて、雷月のを受け入れながら尿道も乳首もいじられちゃって……。
 ちゅううっと雷月が乳首を吸う。

「あぁあんっ!?」

 風呂の準備が整うまで、俺は雷月に乳首と尻穴をたっぷりいじられてしまったのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ヒロイン不在の異世界ハーレム

藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。 神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。 飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。 ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

変態村♂〜俺、やられます!〜

ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。 そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。 暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。 必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。 その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。 果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

少年ペット契約

眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。 ↑上記作品を知らなくても読めます。  小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。  趣味は布団でゴロゴロする事。  ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。  文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。  文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。  文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。  三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。  文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。 ※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。 ※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

ハイスペックストーカーに追われています

たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!! と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。 完結しました。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

処理中です...