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178.天使のお乳は
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芳梨は少しふんふんふんふんと俺の匂いを嗅いでから、ぱくりと俺の乳首を咥えた。
「んっ……いい子」
んっくんんっくんと必死で俺の乳を飲んでいる芳梨がかわいい。すごく視線を感じるけど、極力そちらを見ないようにして芳梨を優しく抱きしめた。
「かわいい……」
すごく愛しくなって少し髪が増えてきたように見える頭を撫でる。まだ生まれてから十日ぐらいだから気のせいかもしれないけど、ちっちゃい手で胸を掴もうとする仕草とかたまらない。かわいくて、愛しくて胸がきゅんとした。
「あっ……」
その途端身体の奥も同時にきゅんとしてしまったみたいだった。
「くっ……」
後ろから耐えるような、苦しそうな声が聞こえて胸が熱くなった。できるだけ意識しないようにしていたけど、文浩のイチモツが俺の中にぐっぽりとはまっているのだ。
「ああっ……」
文浩のが中でぐぐーっと動く。不可抗力だってことぐらいわかってるんだけど、抑えろよと思った。だって感じちゃうからっ。
俺は声をできるだけ漏らさないようにしながら、芳梨を抱きしめて授乳をした。芳梨への愛しさで理性を保っていたようなものである。そうして授乳を終え、芳梨の口を乳首から外した。
芳梨は満足したらしく泣かなかった。俺はほっとした。
「おお……」
「やはり”天使”さまは違う……」
「”天使”の乳はそんなに……」
世話係に芳梨を渡している時も、そんなことを周りの者たちが言っているのが聞こえた。雷月がすぐに「失礼します」と俺の服を直してくれた。これで胸も見られなくなって俺はほっとした。
「うむ、文浩とその妻はつつがなく授乳を終えられたようだな。では妻を慰めてから戻るがいい」
「皇上、ありがとうございます……」
文浩が皇帝に礼を言い、天蓋付の床の薄絹を戻そうとした時、どこからか声がかかった。
「文浩哥、そこで”天使”さまを慰められるのでしたら、どうか搾乳したものを私の子にいただけないでしょうか」
「文浩哥、私の子にも”天使”さまの乳をいただきたいです!」
哥、と言っていることから、そんなことを言っている彼らが文浩たちの弟だということはわかった。でも俺たちに赤ちゃんがいることがわかっているのになんでそんなことを言うんだろう。
「貴方たちは、何を言い出すのかと思えば……」
建文が俺と文浩を隠すように前に出た。
「乳母が必要であればよそで調達しなさい。芳のお乳は私たちの子である芳梨だけのものです」
建文がきっぱりと言う。ここでお前らも飲んでるじゃんとか言ってはいけない。だって抱かれれば出てきちゃうんだし。実はみんなにお乳を飲まれるのも嫌いじゃないのだ。芳梨以外だと、雷月に飲まれるのが一番好きだけどさ。
「ですがっ、”天使”のお乳は毎日相当な量が出ると聞いています!」
そうだそうだ、と他からも野次のような物が飛んできた。雷月が床の薄絹をかけ、俺たちが彼らから見えないようにしてくれた。
「それがなにか?」
建文が堂々と聞き返した。
「た、沢山出るというのならば……私たちの子に提供していただいてもいいのではないかと……」
「提供はされているでしょう。芳梨の授乳で余った分は貴方たちのところへ回していると、書類が出ていますよ?」
「た、確かにいただいてはいますが……」
なんだ、回ってんじゃん。
「あ、あんな短時間で赤子が満足するのでしたら、もっと出るはずではないのですかっ!」
「……出るからなんだというのです? 余った分は貴方たちの子に回っているのでしょう? まさか、もっとよこせなどと言うつもりではないでしょうね?」
「それは……」
「芳の乳は芳の善意によって貴方たちの子に提供されているのですよ。そのような図々しいことを言うのならば、他のところへ回しましょう」
「そ、そんなっ……!」
「強欲は身を滅ぼしますよ? 文浩哥、芳、戻りましょう。準備はできましたか?」
「あっ……」
薄絹の向こうから声をかけられて、俺は先程のままでいたことに気づいた。
「え、えっと……」
「芳、一度抜こう。それから、すまぬがいつもの授乳と同じようにするぞ」
「う、うん……」
そうしないといけないってことはわかってるんだけどとっても恥ずかしい。薄絹の向こうで俺たちに背を向けている建文がすごく頼もしく見えた。
「あぁっ……!」
抜かれて仰向けにされ、それからまたずぶりっ! と文浩のイチモツを突き入れられた。やだもう、気持ちいいよぉっ。文浩は「すまない」と言いながら性急にイチモツを根元まで突き入れ、俺の身体をそのまま抱き起した。
「あぁあーんっ!」
「建文、よいぞ。戻ろう」
「全く……準備ぐらいしておいてください」
確かに、ちょっと悪いことしたかなって思った。でもこの国の風習がおかしいのが原因だからな?
雷月が薄絹を払い、俺の身体を覆うように長袍をかけてくれた。
文浩が床から立ち上がる。俺は文浩に精いっぱい抱き着いて、その胸に顔を押し付けた。
「ここは騒がしいので、妻は部屋に戻ってから慰めることとします。この度は披露目の機会をいただき、ありがとうございました」
文浩はそう皇帝に挨拶をすると、俺を抱いたまま堂々と広間を出た。
そしてその後は。
「芳、すまぬが急いで戻るぞ」
「えっ? あっ、ああっ!?」
文浩はなんと、俺を駅弁状態で抱いたまますごいスピードでかけ始めたのだった。
もー、文浩のばかぁあああああっ!!
ーーーーー
芳君のお尻が壊れちゃう(ぉぃ
「んっ……いい子」
んっくんんっくんと必死で俺の乳を飲んでいる芳梨がかわいい。すごく視線を感じるけど、極力そちらを見ないようにして芳梨を優しく抱きしめた。
「かわいい……」
すごく愛しくなって少し髪が増えてきたように見える頭を撫でる。まだ生まれてから十日ぐらいだから気のせいかもしれないけど、ちっちゃい手で胸を掴もうとする仕草とかたまらない。かわいくて、愛しくて胸がきゅんとした。
「あっ……」
その途端身体の奥も同時にきゅんとしてしまったみたいだった。
「くっ……」
後ろから耐えるような、苦しそうな声が聞こえて胸が熱くなった。できるだけ意識しないようにしていたけど、文浩のイチモツが俺の中にぐっぽりとはまっているのだ。
「ああっ……」
文浩のが中でぐぐーっと動く。不可抗力だってことぐらいわかってるんだけど、抑えろよと思った。だって感じちゃうからっ。
俺は声をできるだけ漏らさないようにしながら、芳梨を抱きしめて授乳をした。芳梨への愛しさで理性を保っていたようなものである。そうして授乳を終え、芳梨の口を乳首から外した。
芳梨は満足したらしく泣かなかった。俺はほっとした。
「おお……」
「やはり”天使”さまは違う……」
「”天使”の乳はそんなに……」
世話係に芳梨を渡している時も、そんなことを周りの者たちが言っているのが聞こえた。雷月がすぐに「失礼します」と俺の服を直してくれた。これで胸も見られなくなって俺はほっとした。
「うむ、文浩とその妻はつつがなく授乳を終えられたようだな。では妻を慰めてから戻るがいい」
「皇上、ありがとうございます……」
文浩が皇帝に礼を言い、天蓋付の床の薄絹を戻そうとした時、どこからか声がかかった。
「文浩哥、そこで”天使”さまを慰められるのでしたら、どうか搾乳したものを私の子にいただけないでしょうか」
「文浩哥、私の子にも”天使”さまの乳をいただきたいです!」
哥、と言っていることから、そんなことを言っている彼らが文浩たちの弟だということはわかった。でも俺たちに赤ちゃんがいることがわかっているのになんでそんなことを言うんだろう。
「貴方たちは、何を言い出すのかと思えば……」
建文が俺と文浩を隠すように前に出た。
「乳母が必要であればよそで調達しなさい。芳のお乳は私たちの子である芳梨だけのものです」
建文がきっぱりと言う。ここでお前らも飲んでるじゃんとか言ってはいけない。だって抱かれれば出てきちゃうんだし。実はみんなにお乳を飲まれるのも嫌いじゃないのだ。芳梨以外だと、雷月に飲まれるのが一番好きだけどさ。
「ですがっ、”天使”のお乳は毎日相当な量が出ると聞いています!」
そうだそうだ、と他からも野次のような物が飛んできた。雷月が床の薄絹をかけ、俺たちが彼らから見えないようにしてくれた。
「それがなにか?」
建文が堂々と聞き返した。
「た、沢山出るというのならば……私たちの子に提供していただいてもいいのではないかと……」
「提供はされているでしょう。芳梨の授乳で余った分は貴方たちのところへ回していると、書類が出ていますよ?」
「た、確かにいただいてはいますが……」
なんだ、回ってんじゃん。
「あ、あんな短時間で赤子が満足するのでしたら、もっと出るはずではないのですかっ!」
「……出るからなんだというのです? 余った分は貴方たちの子に回っているのでしょう? まさか、もっとよこせなどと言うつもりではないでしょうね?」
「それは……」
「芳の乳は芳の善意によって貴方たちの子に提供されているのですよ。そのような図々しいことを言うのならば、他のところへ回しましょう」
「そ、そんなっ……!」
「強欲は身を滅ぼしますよ? 文浩哥、芳、戻りましょう。準備はできましたか?」
「あっ……」
薄絹の向こうから声をかけられて、俺は先程のままでいたことに気づいた。
「え、えっと……」
「芳、一度抜こう。それから、すまぬがいつもの授乳と同じようにするぞ」
「う、うん……」
そうしないといけないってことはわかってるんだけどとっても恥ずかしい。薄絹の向こうで俺たちに背を向けている建文がすごく頼もしく見えた。
「あぁっ……!」
抜かれて仰向けにされ、それからまたずぶりっ! と文浩のイチモツを突き入れられた。やだもう、気持ちいいよぉっ。文浩は「すまない」と言いながら性急にイチモツを根元まで突き入れ、俺の身体をそのまま抱き起した。
「あぁあーんっ!」
「建文、よいぞ。戻ろう」
「全く……準備ぐらいしておいてください」
確かに、ちょっと悪いことしたかなって思った。でもこの国の風習がおかしいのが原因だからな?
雷月が薄絹を払い、俺の身体を覆うように長袍をかけてくれた。
文浩が床から立ち上がる。俺は文浩に精いっぱい抱き着いて、その胸に顔を押し付けた。
「ここは騒がしいので、妻は部屋に戻ってから慰めることとします。この度は披露目の機会をいただき、ありがとうございました」
文浩はそう皇帝に挨拶をすると、俺を抱いたまま堂々と広間を出た。
そしてその後は。
「芳、すまぬが急いで戻るぞ」
「えっ? あっ、ああっ!?」
文浩はなんと、俺を駅弁状態で抱いたまますごいスピードでかけ始めたのだった。
もー、文浩のばかぁあああああっ!!
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芳君のお尻が壊れちゃう(ぉぃ
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