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79.なんとなく聞いてみただけなんだけど
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昨夜のことがありありと思いだされて、いやいやをするように首を振る。
「真崎さま、昨夜もすごくかわいかったですよ?」
「やっ……」
雷月のせーえきで感じまくってぴゅぴゅって精を出しながら、「もっと」っておねだりしたんだっけ……。それで雷月にちんちんくちゅくちゅいじられちゃって、精液を舐められて……。
雷月に抱かれるの好きすぎて「抜かないでっ」ってお願いして、身体はすんごくつらかったけどそのまままたしてもらって……。
だって、雷月が好きなんだもおおおんっ!
それにさ、天使の身体って本当に貪欲なんだよ。イチモツを入れられるのが本当に好きみたいで、雷月のイチモツをきゅうきゅう締め付けちゃってさ、それでまた感じちゃうっていう。つらいのに気持ちよくて、雷月が俺を愛しくてならないように見ているから余計に好きになっちゃって、
「んんっ、んっ……もっとぉ……しゅきっ、雷月ぇっ!」
「……煽りすぎですよっ! 真崎さま、愛しています……」
「あっ、ああーーーっっ!」
いっぱい縋りついて満たしてもらったのだった。
全部思い出してしまってもう動けない。
「あっ!?」
かぷって耳たぶを甘噛みされて震えた。
「真崎さまは私を夢中にさせる天才ですね」
「あんっ……」
雷月に耳たぶをかぷかぷ甘噛みされて嬉しいっ、嬉しいっ。もっと俺に夢中になって? 俺はとっくに雷月に夢中なんだからっ。
「真崎さま、朝食のお時間ですよ」
「あっ、うん……食べる……」
食べないとえっちしてもらえないし。って、俺、えっちするの大好きになっちゃってる!(今更)
「お酒を飲んだ真崎さまもかわいいですが、私も抑えられなくなってしまいますから危険ですね」
雷月はそう言って苦笑した。
今朝はお粥にトッピングがいっぱいで、饅頭(マントウ)とか花巻とか柔らかく食べられそうなものが多かった。そういえば肉料理はけっこうあるけどあんまり魚介類って見ないなと思った。
「雷月、魚とかって食べないの?」
「魚、でございますか。川魚は食べますが海は遠いので」
「そっかー」
ちょっと残念。魚のたんぱく質、けっこう好きなんだよな。って、もう別に身体とか鍛える必要はないんだけどさ。
「魚料理を食べたいとおっしゃられるなら、どうにかなるとは思いますが……」
「え? 無理はしなくていいよ?」
雷月が俺の側から離れるとか絶対やだし。雷月はにっこりした。
「兄上たちに話してみましょう」
皇子だもんな。いろいろ命令できる立場なのかも。でも別に、誰かに無理をさせたいわけではない。
朝食を終えて、文浩たちが一度戻ってきた。でもそのうちの二人はすぐ執務に向かうというのがここのところの流れだ。
「兄上たちの領地はどちらでしたっけ」
雷月が一旦戻ってきた文浩たちに尋ねた。
「……いくつかあるが、真崎をどこかへ連れていきたいのか?」
「いえ、真崎は魚が食べたいそうです。なので海沿いに領地があれば輸送もできないことはないかと思いまして」
「真崎は魚が好きなのですね」
建文がにっこりした。
「文浩哥、領地の一部に海沿いの土地が一部あったはずです。塩田ではありますが、魚介類も獲れましょう」
「……皇島か。あそこはそれなりに遠かったとは思うが」
「転移できる場所があります。そこから馬で駆けさせれば半日で着くかと」
「半日か……」
そんなに遠いんだ、と冷汗を掻いた。だから別に無理をさせたいわけじゃないんだってば。
「私と西文でしたらもっと時間は短縮できます」
「だろうな。だが輸送はどうする。海産物は新鮮でなければならないぞ」
「そうですね」
俺は首を傾げた。凍らせる魔法みたいなのってないのかなと思った。
「あの……」
バッと文浩たちが俺の方を見た。ちょっとビビる。
「俺、魔法が使えないから全くわからないんだけど……魚って魔法で凍らせたりして持ってくることはできないもん?」
三人はハッとしたような顔をした。
「真崎は天才か!」
「天才ですね!」
「さすが真崎だ!」
えええええ。
俺はうろんげに三人を眺めた。なんかバカにされてる感も否めない。雷月は苦笑した。
「……凍らせるというのは基本攻撃魔法なので、それを活用するという頭がなかったのです。ですが確かにそれなら海産物も新鮮なまま輸送できそうですね」
「そう、なんだ?」
雷月のフォローを聞いてふんふんと頷いた。魔法っていろいろあるんだな。
「どうなるかはやってみないとわかりませんが、試してみましょう。明日までには戻りますので文浩哥、雷月、その間真崎を頼みます」
「……やはり私も行くのか」
「荷物運びぐらいしてください」
そう言って建文と西文はさっさと部屋を出て行った。そのあまりの早さに俺は首を傾げた。
「……二人が自分たちで獲ってくるの?」
「そのようですね」
「ああ、そうだな。新鮮なものであれば自分たちで持ってきた方が早いだろう。では私は仕事をしてくる。午後には戻る」
「わかりました」
文浩は執務に向かった。
「ええ~……」
確かに魚が食べたいとは言ったけど、本気で建文たちは運んできてくれるつもりらしい。
「ほ、本当に獲ってくるの……?」
なんとなく食べたいなと思って言ってみたいだけなんだけど。
どうしようって思った。
「真崎さま、昨夜もすごくかわいかったですよ?」
「やっ……」
雷月のせーえきで感じまくってぴゅぴゅって精を出しながら、「もっと」っておねだりしたんだっけ……。それで雷月にちんちんくちゅくちゅいじられちゃって、精液を舐められて……。
雷月に抱かれるの好きすぎて「抜かないでっ」ってお願いして、身体はすんごくつらかったけどそのまままたしてもらって……。
だって、雷月が好きなんだもおおおんっ!
それにさ、天使の身体って本当に貪欲なんだよ。イチモツを入れられるのが本当に好きみたいで、雷月のイチモツをきゅうきゅう締め付けちゃってさ、それでまた感じちゃうっていう。つらいのに気持ちよくて、雷月が俺を愛しくてならないように見ているから余計に好きになっちゃって、
「んんっ、んっ……もっとぉ……しゅきっ、雷月ぇっ!」
「……煽りすぎですよっ! 真崎さま、愛しています……」
「あっ、ああーーーっっ!」
いっぱい縋りついて満たしてもらったのだった。
全部思い出してしまってもう動けない。
「あっ!?」
かぷって耳たぶを甘噛みされて震えた。
「真崎さまは私を夢中にさせる天才ですね」
「あんっ……」
雷月に耳たぶをかぷかぷ甘噛みされて嬉しいっ、嬉しいっ。もっと俺に夢中になって? 俺はとっくに雷月に夢中なんだからっ。
「真崎さま、朝食のお時間ですよ」
「あっ、うん……食べる……」
食べないとえっちしてもらえないし。って、俺、えっちするの大好きになっちゃってる!(今更)
「お酒を飲んだ真崎さまもかわいいですが、私も抑えられなくなってしまいますから危険ですね」
雷月はそう言って苦笑した。
今朝はお粥にトッピングがいっぱいで、饅頭(マントウ)とか花巻とか柔らかく食べられそうなものが多かった。そういえば肉料理はけっこうあるけどあんまり魚介類って見ないなと思った。
「雷月、魚とかって食べないの?」
「魚、でございますか。川魚は食べますが海は遠いので」
「そっかー」
ちょっと残念。魚のたんぱく質、けっこう好きなんだよな。って、もう別に身体とか鍛える必要はないんだけどさ。
「魚料理を食べたいとおっしゃられるなら、どうにかなるとは思いますが……」
「え? 無理はしなくていいよ?」
雷月が俺の側から離れるとか絶対やだし。雷月はにっこりした。
「兄上たちに話してみましょう」
皇子だもんな。いろいろ命令できる立場なのかも。でも別に、誰かに無理をさせたいわけではない。
朝食を終えて、文浩たちが一度戻ってきた。でもそのうちの二人はすぐ執務に向かうというのがここのところの流れだ。
「兄上たちの領地はどちらでしたっけ」
雷月が一旦戻ってきた文浩たちに尋ねた。
「……いくつかあるが、真崎をどこかへ連れていきたいのか?」
「いえ、真崎は魚が食べたいそうです。なので海沿いに領地があれば輸送もできないことはないかと思いまして」
「真崎は魚が好きなのですね」
建文がにっこりした。
「文浩哥、領地の一部に海沿いの土地が一部あったはずです。塩田ではありますが、魚介類も獲れましょう」
「……皇島か。あそこはそれなりに遠かったとは思うが」
「転移できる場所があります。そこから馬で駆けさせれば半日で着くかと」
「半日か……」
そんなに遠いんだ、と冷汗を掻いた。だから別に無理をさせたいわけじゃないんだってば。
「私と西文でしたらもっと時間は短縮できます」
「だろうな。だが輸送はどうする。海産物は新鮮でなければならないぞ」
「そうですね」
俺は首を傾げた。凍らせる魔法みたいなのってないのかなと思った。
「あの……」
バッと文浩たちが俺の方を見た。ちょっとビビる。
「俺、魔法が使えないから全くわからないんだけど……魚って魔法で凍らせたりして持ってくることはできないもん?」
三人はハッとしたような顔をした。
「真崎は天才か!」
「天才ですね!」
「さすが真崎だ!」
えええええ。
俺はうろんげに三人を眺めた。なんかバカにされてる感も否めない。雷月は苦笑した。
「……凍らせるというのは基本攻撃魔法なので、それを活用するという頭がなかったのです。ですが確かにそれなら海産物も新鮮なまま輸送できそうですね」
「そう、なんだ?」
雷月のフォローを聞いてふんふんと頷いた。魔法っていろいろあるんだな。
「どうなるかはやってみないとわかりませんが、試してみましょう。明日までには戻りますので文浩哥、雷月、その間真崎を頼みます」
「……やはり私も行くのか」
「荷物運びぐらいしてください」
そう言って建文と西文はさっさと部屋を出て行った。そのあまりの早さに俺は首を傾げた。
「……二人が自分たちで獲ってくるの?」
「そのようですね」
「ああ、そうだな。新鮮なものであれば自分たちで持ってきた方が早いだろう。では私は仕事をしてくる。午後には戻る」
「わかりました」
文浩は執務に向かった。
「ええ~……」
確かに魚が食べたいとは言ったけど、本気で建文たちは運んできてくれるつもりらしい。
「ほ、本当に獲ってくるの……?」
なんとなく食べたいなと思って言ってみたいだけなんだけど。
どうしようって思った。
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