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61.より好きなのは絶対俺の方
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「……雷月ってもしかして、俺の、その……」
「なんでしょう?」
「えっと……その……俺の、尻だけが好き?」
朝食後の食休み中、雷月の腕に抱きしめてもらいながら聞いてみた。雷月は目を見開いた。
あれ? なんか空気が冷たくなったような……。
ちょうどそこに文浩たちが一度戻ってきた。文浩と建文はすぐに仕事に行くけど、できるだけ俺の顔を見てから行きたいんだって。勝手にすればって思う。
雷月がにっこりと笑む。でもその目が笑ってなくてなんか怖いって思った。
「雷月……?」
こてん、と首を傾げてみた。
「真崎さま、文浩哥と建文哥が仕事に行かれるそうですからお見送りをしましょう」
「ん? ……うん……」
別にアイツらのことなんか俺はどうでもいいんだけど?
抱き上げられて、部屋の入口付近で固まっている三人のところへ連れて行かれた。
「雷月……いいのか?」
文浩が戸惑ったような声で聞いた。
「兄上たちのお見送りだけですよ。もしかしたら協力していただくかもしれないので、昼食後は戻ってきていただいてもよろしいですか?」
「それは私も、ですか?」
建文の声もまた戸惑っているように聞こえた。なんでだろう。
「はい、建文哥はまたたっぷり舐めてあげてください」
「わかりました。感謝します」
また俺、建文の舌で尻穴の中舐め舐めされちゃうみたい。あのでこぼこの舌って絶対反則だと思う。イイところばっかりいっぱい舐められちゃうから余計に感じちゃって……。あの舌の動きを思い出して、俺は頬が熱くなるのを感じた。
「西文哥は今は控えていてください。後ほどお声掛けします」
「わかった。真崎のかわいい乳首はいじらせてもらえるのだな?」
「はい。たっぷりかわいがってあげてください」
もー、全身が熱いよぉっ。なんで俺に触れる話を真面目な顔でできるんだよぉ。恥ずかしくて顔から火が出そうだ。俺は自分の両頬を手で押えた。
「……かわいいな」
文浩が思わず、というように呟いた。
「すごくかわいいですね」
「うん、かわいい」
建文と西文も同意する。べ、別にお前らにかわいいなんて言われたって嬉しくなんかないんだからなっ。俺は俯いて雷月の胸に擦り寄った。この腕の中が一番好き。だから雷月が俺の尻穴だけが好きでもかまわない。”運命”とか全然わからないけど、俺には雷月がいないとだめなんだ。雷月が俺にしたいことがあったら、何してもいいって思うぐらい俺は雷月に依存してしまっていた。
「兄上、行ってらっしゃいませ。また後ほど」
「ああ、真崎、行ってくる」
「真崎、行ってきます」
ちょっとだけ顔を動かして、文浩と建文を見た。
「……いってらっしゃい」
聞こえるか聞こえないかぐらいの小さい声で伝えたら、二人は破顔した。ううう、イケメンの笑顔がつらい。俺はすぐにまた雷月の胸に顔を埋めた。絆されたりなんかしないんだからなッ!
西文はそのまま部屋の入口に控えた。
「真崎さま。床に戻りましょうか」
「う、うん……」
雷月の笑顔はやっぱり目が笑っていないみたいでなんか怖い。でも床に戻るってことはまた抱いてくれるんだよね? 抱いてくれるなら大丈夫かな?
そっと床に下ろされてどきどきした。雷月はいちいちすることが丁寧だから、俺、男なのについついときめいてしまう。こんな190cmもあるマッチョを、魔法で補助をしたとはいえ危なげなく抱き上げてくれるなんて、それだけで胸がきゅんきゅんする。
雷月ってば、これ以上俺を夢中にさせてどうするつもりなんだよぉ。
「真崎さま、私が真崎さまのお尻だけが好きというのはどういう根拠があってのことでしょうか?」
床に腰掛ける雷月の腕の中で、俺は先程の言葉の意味を聞かれた。
あれ? 雷月笑顔だけど……もしかして怒ってる?
でも俺、雷月が俺のお尻だけを好きでも全然かまわないんだけど。だって絶対今は俺の方が雷月のこと好きだし……。
「え……だって昨夜あんなに俺の尻穴ばっかりいじってたし……」
頬の熱が全然去らなくて困る。
「お、俺は……雷月が俺のお尻だけが好きでも……その、嬉しいから……」
消え入りそうな声で告げると、雷月は大仰にため息をついた。
「っはー……。真崎さまはこんなにかわいいのにどうしてそんなに自信がないのでしょう? 兄上たちの扱いがひどすぎたということもあるのかもしれませんが、あれは例外です。愛する人をどうやって愛するかも知らなかった兄上たちのことは、また別のこととして考えてください」
「う、ん?」
「私は真崎さまが、もっと私に愛されることで私を好きになってほしいだけなのです。おまんこを中心に触れていたのは、おまんこが真崎さまの一番の性感帯だからです。いっぱい感じている真崎さまを更に甘く蕩かせたい……真崎さまが私なしではいられなくなるぐらい愛したいのです」
耳元でそんな甘い科白を言われたらそれだけで溶けてしまいそうで、目が潤んできた。胸はきゅんきゅんするし、尻穴の奥からも何か分泌されてきた気がする。
「お、俺……雷月のこと大好きだし……依存もしてるよ?」
前にも言ったかもしれないけど、俺の依存っぷりで雷月が引かなきゃいいなって思ってしまうぐらいに。
「ですが、真崎さまはご自分に自信がないご様子。それは元の世界でのことも関係しているのでしょうか」
「うん、たぶん……だって俺、元の世界では一番ぐらいにでかくてこんなムキムキだから、抱いてって言われることはあっても抱かせてって言われることなんて一度もなかったし……」
「真崎さまはこんなにかわいいのに、ですか?」
雷月が不思議そうな顔をした。
俺のことをかわいいなんて言ってくれるのは、この国の人間が巨人族だからだろう。それでも雷月が俺を愛してくれるならそれでいい。
「……これはやはり、真崎さまへの私たちの愛をしっかり受け止めていただくしかありませんね。今日もたっぷり感じて、啼いてくださいね?」
「う、うん……」
また今日もえっち三昧みたい。でも俺、雷月に抱かれるの好きだから嬉しい。
もっと抱いて……。
ーーーーー
真崎かわいいよ(*´Д`)ハァハァ
「なんでしょう?」
「えっと……その……俺の、尻だけが好き?」
朝食後の食休み中、雷月の腕に抱きしめてもらいながら聞いてみた。雷月は目を見開いた。
あれ? なんか空気が冷たくなったような……。
ちょうどそこに文浩たちが一度戻ってきた。文浩と建文はすぐに仕事に行くけど、できるだけ俺の顔を見てから行きたいんだって。勝手にすればって思う。
雷月がにっこりと笑む。でもその目が笑ってなくてなんか怖いって思った。
「雷月……?」
こてん、と首を傾げてみた。
「真崎さま、文浩哥と建文哥が仕事に行かれるそうですからお見送りをしましょう」
「ん? ……うん……」
別にアイツらのことなんか俺はどうでもいいんだけど?
抱き上げられて、部屋の入口付近で固まっている三人のところへ連れて行かれた。
「雷月……いいのか?」
文浩が戸惑ったような声で聞いた。
「兄上たちのお見送りだけですよ。もしかしたら協力していただくかもしれないので、昼食後は戻ってきていただいてもよろしいですか?」
「それは私も、ですか?」
建文の声もまた戸惑っているように聞こえた。なんでだろう。
「はい、建文哥はまたたっぷり舐めてあげてください」
「わかりました。感謝します」
また俺、建文の舌で尻穴の中舐め舐めされちゃうみたい。あのでこぼこの舌って絶対反則だと思う。イイところばっかりいっぱい舐められちゃうから余計に感じちゃって……。あの舌の動きを思い出して、俺は頬が熱くなるのを感じた。
「西文哥は今は控えていてください。後ほどお声掛けします」
「わかった。真崎のかわいい乳首はいじらせてもらえるのだな?」
「はい。たっぷりかわいがってあげてください」
もー、全身が熱いよぉっ。なんで俺に触れる話を真面目な顔でできるんだよぉ。恥ずかしくて顔から火が出そうだ。俺は自分の両頬を手で押えた。
「……かわいいな」
文浩が思わず、というように呟いた。
「すごくかわいいですね」
「うん、かわいい」
建文と西文も同意する。べ、別にお前らにかわいいなんて言われたって嬉しくなんかないんだからなっ。俺は俯いて雷月の胸に擦り寄った。この腕の中が一番好き。だから雷月が俺の尻穴だけが好きでもかまわない。”運命”とか全然わからないけど、俺には雷月がいないとだめなんだ。雷月が俺にしたいことがあったら、何してもいいって思うぐらい俺は雷月に依存してしまっていた。
「兄上、行ってらっしゃいませ。また後ほど」
「ああ、真崎、行ってくる」
「真崎、行ってきます」
ちょっとだけ顔を動かして、文浩と建文を見た。
「……いってらっしゃい」
聞こえるか聞こえないかぐらいの小さい声で伝えたら、二人は破顔した。ううう、イケメンの笑顔がつらい。俺はすぐにまた雷月の胸に顔を埋めた。絆されたりなんかしないんだからなッ!
西文はそのまま部屋の入口に控えた。
「真崎さま。床に戻りましょうか」
「う、うん……」
雷月の笑顔はやっぱり目が笑っていないみたいでなんか怖い。でも床に戻るってことはまた抱いてくれるんだよね? 抱いてくれるなら大丈夫かな?
そっと床に下ろされてどきどきした。雷月はいちいちすることが丁寧だから、俺、男なのについついときめいてしまう。こんな190cmもあるマッチョを、魔法で補助をしたとはいえ危なげなく抱き上げてくれるなんて、それだけで胸がきゅんきゅんする。
雷月ってば、これ以上俺を夢中にさせてどうするつもりなんだよぉ。
「真崎さま、私が真崎さまのお尻だけが好きというのはどういう根拠があってのことでしょうか?」
床に腰掛ける雷月の腕の中で、俺は先程の言葉の意味を聞かれた。
あれ? 雷月笑顔だけど……もしかして怒ってる?
でも俺、雷月が俺のお尻だけを好きでも全然かまわないんだけど。だって絶対今は俺の方が雷月のこと好きだし……。
「え……だって昨夜あんなに俺の尻穴ばっかりいじってたし……」
頬の熱が全然去らなくて困る。
「お、俺は……雷月が俺のお尻だけが好きでも……その、嬉しいから……」
消え入りそうな声で告げると、雷月は大仰にため息をついた。
「っはー……。真崎さまはこんなにかわいいのにどうしてそんなに自信がないのでしょう? 兄上たちの扱いがひどすぎたということもあるのかもしれませんが、あれは例外です。愛する人をどうやって愛するかも知らなかった兄上たちのことは、また別のこととして考えてください」
「う、ん?」
「私は真崎さまが、もっと私に愛されることで私を好きになってほしいだけなのです。おまんこを中心に触れていたのは、おまんこが真崎さまの一番の性感帯だからです。いっぱい感じている真崎さまを更に甘く蕩かせたい……真崎さまが私なしではいられなくなるぐらい愛したいのです」
耳元でそんな甘い科白を言われたらそれだけで溶けてしまいそうで、目が潤んできた。胸はきゅんきゅんするし、尻穴の奥からも何か分泌されてきた気がする。
「お、俺……雷月のこと大好きだし……依存もしてるよ?」
前にも言ったかもしれないけど、俺の依存っぷりで雷月が引かなきゃいいなって思ってしまうぐらいに。
「ですが、真崎さまはご自分に自信がないご様子。それは元の世界でのことも関係しているのでしょうか」
「うん、たぶん……だって俺、元の世界では一番ぐらいにでかくてこんなムキムキだから、抱いてって言われることはあっても抱かせてって言われることなんて一度もなかったし……」
「真崎さまはこんなにかわいいのに、ですか?」
雷月が不思議そうな顔をした。
俺のことをかわいいなんて言ってくれるのは、この国の人間が巨人族だからだろう。それでも雷月が俺を愛してくれるならそれでいい。
「……これはやはり、真崎さまへの私たちの愛をしっかり受け止めていただくしかありませんね。今日もたっぷり感じて、啼いてくださいね?」
「う、うん……」
また今日もえっち三昧みたい。でも俺、雷月に抱かれるの好きだから嬉しい。
もっと抱いて……。
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真崎かわいいよ(*´Д`)ハァハァ
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