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50.好きすぎてたいへんかもしれない
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でも、雷月に抱かれた後で尻穴を舐められちゃうのはやっぱりすごく恥ずかしい。
「あっ、やぁんっ……あっ、あっ……!」
ぐちゅぐちゅと舐めながら精液と愛液が混ざったものをじゅるじゅると啜られてしまう。尻穴舐められるの気持ちいいからぁっ。そうされながら西文にも乳首を舐めしゃぶられていた。雷月に触れられている間は西文にも触られちゃうから、尻穴と乳首を同時に可愛がられてたいへんだった。
「真崎……かわいい。真崎の全身を愛でたいな……」
西文が呟いた。そんな機会いくらでもあったじゃないかって思ってしまう。
「……やだ」
西文なんか俺の乳首を気持ちよくするだけの係でいればいいんだ。それ以上なんか今はさせたくない。
じゅるじゅると中から愛液を啜った雷月が顔を上げた。
「真崎さまの全身を愛でる権利は、今のところ私にしかありませんよ。真崎さま、私が貴方の身体を舐めた時を覚えていますよね?」
「う、うん……」
全身がカーッと熱を持つ。
雷月に助けてもらって、一度抱かれてから……全身を舐めたいって言われていっぱいキスされているのだ。夜だって抱かれてからもいっぱい舐められちゃうし、甘くて甘くて溶けてしまいそうだ。俺、こんなに愛されていいのかなって思ってしまう。
舐められちゃうとまたえっちしたくなっちゃっておねだりしちゃうし……。
「真崎さま、またしたくなってしまいましたか?」
雷月が嫣然と笑う。
「だ、だめっ……」
まだ午前中だしっ! 何度も抱いてもらうのは夜がいい。あ、でも夜はまた文浩にちんちん舐められちゃうのかな。昨夜舐め舐めされたの、気持ちよかったぁ……。
この身体、感じやすくてすごく困る。全身の熱が去らなくて、どうしようってぎゅっと目を閉じた。
「……なんてかわいらしい……。西文哥、ここまでです。楼台(ベランダ)に出ますのでお茶の準備をお願いします」
「……わかった」
ちゅぱっと乳首を離されて震えた。
「……こんなに感じやすくてかわいかったんだな。もっと沢山愛でればよかった」
「んんっ……」
だからそういうの今更だって。俺は西文を睨んだ。西文は苦笑すると床から下り、部屋の扉の方へ向かった。
「少し風に当たりましょう」
「うん……」
服を直してもらい、雷月に抱き上げられた。その胸に頭をもたせかける。今はまだ雷月だけでいい。
西文がお茶とお茶菓子の載ったワゴンを運んできたのでベランダへ出た。ベランダの長椅子に腰掛けた雷月に横抱きにされて、西文に給仕をさせた。西文って皇子のはずなんだけどこんなことさせていいのかなと思いながら、景色をぼうっと眺めた。
昨日と景色は変わっていないはずなのだけど、キレイだなと思った。
午後は建文が戻ってくるそうだ。
「……仕事って何をするんだ?」
西文に尋ねた。
「基本は領地からの報告書を読むぐらいだが、嘆願書も上がってくることがある。その対応が主だ」
西文は嬉しそうに答えた。俺が西文にことに興味を持って聞いているのが嬉しいのだそうだ。別に西文が気になったわけじゃないし。
「そうだな。だが、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しい」
俺は西文を睨んだ。そんなことないって思った。西文は苦笑した。プイとそっぽを向いて雷月の胸に顔を埋める。いくらイケメンだって雷月以外やだ。
雷月が俺の頭を優しく撫でてくれた。
「西文哥、図々しいですよ。私たちが思うよりも、真崎はずっと傷ついています。もうしばらくはそっとしておいていただきたい」
「そうだな。悪かった」
昼食はまた別々にとった。食堂には怖くていけない。給仕の人もいるみたいだし、食堂に向かうまでが怖い。自意識過剰と言われても誰かの視線が自分に向けられるかと思うと平静ではいられなかった。
今日もごはんがおいしかった。
「雷月」
「はい」
「俺、すごく情けなくて……ごめん」
こうやって謝るのも違うとは思ったけど、謝らずにはいられなかった。雷月はぎゅっと俺を抱きしめてくれた。
「真崎さまのどこが情けないというのですか? 私は真崎さまが私に頼りっきりになっているのをこんなに嬉しく思っているのに……」
「え」
「できることなら、誰にも見せないように閉じ込めて私以外見れないようにしてしまいたいぐらいです。……無理ですけどね」
雷月はそう言って笑んだ。
「……雷月になら、いいのに」
「だめですよ。そんなかわいいことを言っては……」
ちゅ、ちゅと優しく髪に口づけられてやっぱりときめいてしまった。
俺が雷月を雷月と認識してからまだ数日しか経ってないのに、もう好きで好きでたまらない。これは”天使”なら当たり前みたいだけど、俺の心が反応してしまうぐらい雷月に愛されてるんだって思ったら胸がきゅんきゅんしてしまった。
「胸、苦し……」
「それはいけません。床へ移動しましょうか」
「うん……」
床で抱きしめられながらごろごろしたい。俺、やっぱり雷月に甘えすぎだと思う。
「戻りました。雷月、これから抱くところか?」
「……建文哥、食休み中ですよ」
建文が戻ってきたようだった。ちょっと緊張してきた。
「あっ、やぁんっ……あっ、あっ……!」
ぐちゅぐちゅと舐めながら精液と愛液が混ざったものをじゅるじゅると啜られてしまう。尻穴舐められるの気持ちいいからぁっ。そうされながら西文にも乳首を舐めしゃぶられていた。雷月に触れられている間は西文にも触られちゃうから、尻穴と乳首を同時に可愛がられてたいへんだった。
「真崎……かわいい。真崎の全身を愛でたいな……」
西文が呟いた。そんな機会いくらでもあったじゃないかって思ってしまう。
「……やだ」
西文なんか俺の乳首を気持ちよくするだけの係でいればいいんだ。それ以上なんか今はさせたくない。
じゅるじゅると中から愛液を啜った雷月が顔を上げた。
「真崎さまの全身を愛でる権利は、今のところ私にしかありませんよ。真崎さま、私が貴方の身体を舐めた時を覚えていますよね?」
「う、うん……」
全身がカーッと熱を持つ。
雷月に助けてもらって、一度抱かれてから……全身を舐めたいって言われていっぱいキスされているのだ。夜だって抱かれてからもいっぱい舐められちゃうし、甘くて甘くて溶けてしまいそうだ。俺、こんなに愛されていいのかなって思ってしまう。
舐められちゃうとまたえっちしたくなっちゃっておねだりしちゃうし……。
「真崎さま、またしたくなってしまいましたか?」
雷月が嫣然と笑う。
「だ、だめっ……」
まだ午前中だしっ! 何度も抱いてもらうのは夜がいい。あ、でも夜はまた文浩にちんちん舐められちゃうのかな。昨夜舐め舐めされたの、気持ちよかったぁ……。
この身体、感じやすくてすごく困る。全身の熱が去らなくて、どうしようってぎゅっと目を閉じた。
「……なんてかわいらしい……。西文哥、ここまでです。楼台(ベランダ)に出ますのでお茶の準備をお願いします」
「……わかった」
ちゅぱっと乳首を離されて震えた。
「……こんなに感じやすくてかわいかったんだな。もっと沢山愛でればよかった」
「んんっ……」
だからそういうの今更だって。俺は西文を睨んだ。西文は苦笑すると床から下り、部屋の扉の方へ向かった。
「少し風に当たりましょう」
「うん……」
服を直してもらい、雷月に抱き上げられた。その胸に頭をもたせかける。今はまだ雷月だけでいい。
西文がお茶とお茶菓子の載ったワゴンを運んできたのでベランダへ出た。ベランダの長椅子に腰掛けた雷月に横抱きにされて、西文に給仕をさせた。西文って皇子のはずなんだけどこんなことさせていいのかなと思いながら、景色をぼうっと眺めた。
昨日と景色は変わっていないはずなのだけど、キレイだなと思った。
午後は建文が戻ってくるそうだ。
「……仕事って何をするんだ?」
西文に尋ねた。
「基本は領地からの報告書を読むぐらいだが、嘆願書も上がってくることがある。その対応が主だ」
西文は嬉しそうに答えた。俺が西文にことに興味を持って聞いているのが嬉しいのだそうだ。別に西文が気になったわけじゃないし。
「そうだな。だが、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しい」
俺は西文を睨んだ。そんなことないって思った。西文は苦笑した。プイとそっぽを向いて雷月の胸に顔を埋める。いくらイケメンだって雷月以外やだ。
雷月が俺の頭を優しく撫でてくれた。
「西文哥、図々しいですよ。私たちが思うよりも、真崎はずっと傷ついています。もうしばらくはそっとしておいていただきたい」
「そうだな。悪かった」
昼食はまた別々にとった。食堂には怖くていけない。給仕の人もいるみたいだし、食堂に向かうまでが怖い。自意識過剰と言われても誰かの視線が自分に向けられるかと思うと平静ではいられなかった。
今日もごはんがおいしかった。
「雷月」
「はい」
「俺、すごく情けなくて……ごめん」
こうやって謝るのも違うとは思ったけど、謝らずにはいられなかった。雷月はぎゅっと俺を抱きしめてくれた。
「真崎さまのどこが情けないというのですか? 私は真崎さまが私に頼りっきりになっているのをこんなに嬉しく思っているのに……」
「え」
「できることなら、誰にも見せないように閉じ込めて私以外見れないようにしてしまいたいぐらいです。……無理ですけどね」
雷月はそう言って笑んだ。
「……雷月になら、いいのに」
「だめですよ。そんなかわいいことを言っては……」
ちゅ、ちゅと優しく髪に口づけられてやっぱりときめいてしまった。
俺が雷月を雷月と認識してからまだ数日しか経ってないのに、もう好きで好きでたまらない。これは”天使”なら当たり前みたいだけど、俺の心が反応してしまうぐらい雷月に愛されてるんだって思ったら胸がきゅんきゅんしてしまった。
「胸、苦し……」
「それはいけません。床へ移動しましょうか」
「うん……」
床で抱きしめられながらごろごろしたい。俺、やっぱり雷月に甘えすぎだと思う。
「戻りました。雷月、これから抱くところか?」
「……建文哥、食休み中ですよ」
建文が戻ってきたようだった。ちょっと緊張してきた。
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