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36.愛撫されるの、すごく気持ちいい

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「やぁっ、もう、やっ……!」

 俺は涙をぽろぽろこぼしながら、ぷっくりと腫れてしまった乳首を両手で隠した。

「申し訳ありません。あまりにも真崎さまのおっぱいがかわいくて……どうか治させてください」

 雷月にすまなさそうな顔をされると逆らえない。でもこれ以上触られたら、雷月のほしくなっちゃうし。

「も、いじら、ない?」
「治してもだめですか?」

 雷月が困ったような顔をする。

「だめ……」
「では、治すだけにしますね」
「うん……」

 そっと手を外すと、雷月は舌先でちろちろと俺の乳首を舐め始めた。舌に治癒魔法を乗せて送り込んでいるらしく、胸が少し熱くなる。

「んんっ……」

 声を出したくないのに、治癒魔法で治された乳首をぺろりと舐められて感じてしまった。もう片方の乳首も同じようにして治された。尻穴の中がとろとろになっているから、それを少しでも紛らわしたくて股をすり寄せたいんだけど、足の間に雷月の身体が入っているから閉じられない。

「真崎さま、おちんちんも舐めさせてください」
「え? ああっ……」

 雷月は胸からツツーと舌を下ろしていき、へそを舌先でくすぐってから、すでに先走りがとろとろ出ている俺自身をぱくりと咥えた。

「ッッ!?」

 ただでさえ乳首でたっぷり感じさせられていたのに直接咥えられてしまい、俺はすぐにイッてしまった。びくん、びくんと腰が勝手に動くのが止められなくて、涙がぼろぼろ溢れた。

「あーっ、あーっ、あーっ……!」

 雷月はごくりと俺の精液を当たり前のように飲んだ。

「真崎さまの蜜、おいしいです……」
「や、だぁ……」

 そんなこと言っちゃやだぁ。
 雷月は萎えた俺自身にちゅ、ちゅと口づけし、亀頭をちゅうっと吸って、鈴口を舌先でちろちろと舐めた。その度に身体が跳ねる。

「やっ、やっ、雷月っ、雷月ぇっ……!」

 しかも雷月は下の玉を優しく舐め転がした。そんなことしちゃらめぇっ。

「……許されるなら、真崎さまの全身をずっと愛でていたいぐらいです……」

 うっとりしたようにそんなことを言われて身震いした。そうじゃなくたって雷月の愛撫はすっごく気持ちいいのに、ずっとなんてされたらおかしくなってしまうだろう。

「や、だぁ……」
「残念です。おまんこも舐めさせてくださいね」
「あぁあっ!?」

 両足を開かされて、俺は顔を背けた。尻穴がひくひくしているのがわかる。もう乳首をいじられている時から身体の奥がきゅんきゅんしてたまらなかったのだ。

「真崎さまはどこもかしこもかわいいです」
「そんなことっ、言わないっ……!」
「言うのもだめですか?」

 雷月は喉の奥でククッと笑うと、俺の尻穴をぺろりと舐めた。

「ひっ!?」
「うん、甘いですね。たっぷり愛液が出ている証拠です。私の愛撫で真崎さまがいっぱい感じてくださるのが嬉しいです……」
「言っちゃ、やだぁ……」

 そんなこと言わないで。恥ずかしくて、尻穴がまたきゅんきゅんしてしまうから。

「恥ずかしがり屋さんですね。そんなところもかわいいです」
「言わないっ!」

 涙目で俺の足の間から顔を出している雷月を睨んだ。

「真崎さま、愛しています」

 雷月はにっこりしてそう言うと、俺の尻穴をぺろぺろと舐め始めた。

「あっ、あっ……」

 尻穴いじっちゃだめ。舌先入れちゃだめ。入れてぐりぐりしちゃやらぁっ。舐めないで、舐めないで……。
 じゅるじゅると分泌された愛液を啜られて飲まれてしまう。それだけではなく、長くて肉厚の舌が尻穴の中を舐め回すのだ。尻穴の中はただでさえ敏感なのに、そんなに舐められたらまたイッちゃうよぉおっ。

「あっ、やぁっ、あぁんっ!」

 尻穴をいじられはじめたらもう喘ぐことしかできない。肉厚の舌がどんどん入ってくる。中がひくひくして、もっと舐めてって、いじってっておねだりしているみたいでいたたまれない。
 雷月は丁寧に中を舐め回し、俺を啼かせた。

「あっ、あっ、雷月っ、雷月ぇっ……抱いて、よぉおっ!」

 あんまり尻穴の中を舐められて、俺は雷月のイチモツがほしくなってしまった。あのでっかくてぶっといので奥までいっぱい満たされたい。ぐちゅぐちゅと中を舐められながら、とうとう俺はおねだりをしてしまった。
 ねだるように腰をくねらせた俺の姿は滑稽だと思う。でも貪欲な俺の身体は雷月のイチモツがほしくてたまらない。
 雷月は舌を根元まで入れたまま、俺の尻穴をちゅううっと吸った。

「あぁあああんっ!?」

 その快感で、俺はまたイッてしまった。

「あっ、あっ……あ……」
「おまんこを舐められてイッてしまうなんて……かわいくてしかたありません」

 顔を上げて、雷月が流し目をくれた。その表情にどきどきしてしまう。

「雷月ぇ……」

 俺は雷月に手を伸ばした。雷月は切なそうな顔をした。

「申し訳ありません。皇上(皇帝陛下)に呼ばれているのです。できるだけ早く戻ってきますから、そうしたらいっぱい抱かせていただいてもよろしいですか?」
「え……」

 涙がこぼれた。

「このベッドには結界魔法をかけておきます。床の外側の卓までは結界が効いていますのでお水などは飲んでも大丈夫ですから」
「……わかった」

 拗ねたように口を尖らせてしまった。

「真崎さま、愛しています。できるだけ早く戻ってきますから、この床からは決して出ないでください。もし、おしっこが出そうな場合はここでしてしまってもかまいませんから」
「そ、そんなのやだっ」
「申し訳ありません」

 雷月はすまなそうに言って、俺の身体に洗浄魔法をかけ、服を直してくれてから部屋を出て行った。俺は床にぽすんと突っ伏した。
 皇帝も嫌いぃ。
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