【完結】巨人族の皇子たち四人と、異世界ラブラブ性活にいたるまで

浅葱

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30.明日以降の予定とかいろいろ

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※トイレ事情の話があります。ご注意ください。



 雷月のイチモツはひどいって思う。
 だって俺の奥まで遠慮なく入ってきて、俺をいっぱい啼かせてしまうんだから。
 股関節が外れちゃうんじゃないかって思うぐらい足を広げられて、何度も結腸をぐぽぐぽされてしまうのがたまらない。気持ちよすぎるからまたアイツらにも見てほしいなんて思ってしまう。俺、別に露出狂とか……誰かに見せたいなんて願望なかったはずだよな?
 でもアイツらには俺が雷月に愛されてるところ、いっぱい見せないといけないような気がするんだ。
 呆れられたら嫌だから、雷月には絶対に言えないけど……俺ってやなヤツだよなぁ。
 でも雷月の腕の中に囚われてると嫌な気持ちもどこかへいってしまう気がするから、ずっと離さないでいてほしい。
 飽きられないようにするにはどうしたらいいんだろう? 今は俺が可哀想に見えるから雷月は一緒にいてくれるけど、そのうちこんなお荷物なんて疎ましく思うんじゃないだろうか。
 涙が流れるのを感じて、目を覚ました。
 雷月に抱かれた後、また寝ていたようだった。
 あー、もう。俺ってば弱くて嫌だ。ベッドの中を見回したけど雷月の姿はない。俺が寝ている間にいろいろ仕事を済ませているんだろう。なんだか申し訳ないと思った。
 でも今はまだ他の人に世話されるとかも嫌だし。
 あーあ、と俺はため息をついた。
”天使”になる前だったら力仕事だってなんだってできたのに。今は抱かれることしかできないとかどこのエロマンガなんだよ。特に筋肉は落ちたかんじはしないんだけど、これで力仕事とかして怪我したらかえって迷惑かけちゃうしな。そこらへんは空気を読めるヤツなんです、俺。
 やっと少しずつ物事が考えられるようになってきた気がするけど、まだまだなんだろう。
 今日アイツらはもう試験を受けるって聞いている。それで合格したら、俺たちはもっと広い部屋に移らされて共同生活をすることになるそうだ。具体的には、この建物の奥の角部屋になるらしい。このベッドだってかなり広いと思うのに、更に二回りぐらいでかいベッドで雷月と寝起きをすることになるのだとか。
 アイツらは部屋の隅と続きの使用人部屋にベッドを置かれ、そこで暮らすことになるそうだ。三人だから使用人部屋には収まらないというのが理由だった。狭いったってさすがに部屋の横幅、1m半ぐらいあるだろ? 根性で押し込めろとか思うけど、皇子だからそういうわけにもいかないようだ。
 皇子としての仕事もしてるんだろうしそれはしょうがないかな。
 雷月が戻ってきてくれるまでベッドの中でごろごろしていた。まだぼーっとしている時間の方が大事で、何をしたいとかそういうのはないんだけど、そのうち退屈さを感じるようになったら本でも用意してもらおうと思った。

「真崎さま、お目覚めでしたか? 一人にしてしまって申し訳ありません」

 俺が起きていたことを知った雷月は蒼褪めた。

「だいじょぶ……ベッドから下りなかったし」
「それならばいいのですが……」

 このベッドには結界を張ってあると雷月が言っていたから、俺はおとなしくしていた。ベッドを下りたことで何かあったらやだし。

「ベッドの横に置いたこの卓(テーブル)までは結界を張ってありますので、自由にお飲みください」
「うん……」

 卓の上には水差しと湯のみが置かれている。飲んじゃうとおしっこしたくなっちゃうからあんまり飲みたくないというのが本音だ。
 身体の中は毎朝洗浄魔法でキレイにされているからいいけど、おしっこだけはそういうわけにはいかない。アイツらと一緒の時はほぼ垂れ流し状態だった。洗浄魔法があるからアイツらは全然気にしなかったみたいだけど、俺はそれだってすごく嫌だった。バルコニーにこっそり出してもらう時にどうにか部屋の隅の壺でさせてもらえたりしたけど、それだって抱きかかえられてしたから嫌で嫌でたまらなかった。
 そんなの絶対おかしいって思ったけど、巨人族の妻はみなそうやっておしっこをさせられるらしい。夫の一人に抱きかかえられて壺に……ってどんな世界なんだよここは! ありえないだろ、責任者出てこい!
 雷月には絶対そんなの嫌だって訴えたら、壺の上に穴の開いた台を置き、仕切りを置いてくれた。穴の開いた台までは運んでもらい、してから雷月を呼ぶ形だ。それだってすごく恥ずかしいけど、まだ尊厳が守られる気がする。
 その際の話なんだけど。

「真崎さま、その……もし真崎さまがおもらしされてしまった際は……」

 言いにくそうに雷月がそんなことを言いだした。

「そ、そしたらもう……それはいいからっ」

 アイツらにヤられすぎてすでに何度ももらしてるしな。ははははは。(乾いた笑い)
 そういう我慢は開き直ってしないことにした。もう絶対元の世界に帰れる気がしない。この世界に洗浄魔法があってよかった。
 夕飯を終えた後の食休みの時間に、雷月は俺を抱きしめながらアイツらのことを教えてくれた。
 試験は無事合格したらしい。それは無事と言っていいんだろうか。
 なので明日は引っ越しをし、アイツらも共に暮らすことになるらしい。アイツらの顔を思い出しただけでなんか泣きそうになった。

「兄たちには一か月貞操帯をつけたままにします。その貞操帯は着けた者にしか外せませんし、無理に外そうとするとイチモツがなくなってしまいますのでご安心ください」

 イチモツがなくなるって……なにそれこわい。他人様のことだけど俺は冷汗を掻いた。

「貞操帯をつけたままでも真崎さまの愛撫はさせられますので、もし私が席を外している際は性欲処理として兄たちを使っていただいてもかまいませんよ?」
「えええ?」

 俺がアイツらをヤるってこと!?

「真崎さまのかわいい乳首を舐めさせたり、おちんちんをしゃぶらせたり、おまんこの中を舐めさせたりするような行為になりますが」

 色を含んだ囁きやめてぇ。俺がアイツらをヤるってことじゃなくてよかったけど、何? 股を開いてここを舐めろってやらせるわけ? そんな恥ずかしいこと無理ぃ~!
 顔が熱くなって、俺は雷月に縋りついた。

「真崎さま、抱かせていただいてもよろしいですか?」
「う、うん……」

 雷月だったら、いい。
 そうしてまたベッドに運ばれたのだった。


ーーーーー
ふ、不憫だったんだ! 出来心だったんです、許してー!(ぉぃ
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