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14.その頃三人の皇子たちは?
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お気に入り1000名様突破ありがとうございますー♪ これからもよろしくお願いします!
ーーーーー
目が覚めた時、俺は一瞬自分がどこにいるのかわからなかった。
天蓋付きのベッドに寝かされていたのだけど、人の気配がない。こんなことはめったにないことだった。いつだってアイツらが側にいて、俺が気を失うように眠っても起きた時にはまた誰かのイチモツをぐっぽり嵌められていたりして……。
俺、ダッチワイフだったのかなって思ったらとても悲しくなった。
いくらアナニーしてたからって、初めてには一応夢があったんだ。いっぱい愛撫してもらって、ゆっくり尻穴もほぐしてもらって……ってそりゃあ190cmも身長があってがたいのでかい俺じゃそんなのは夢のまた夢だったかもしれないけどさ……うわーん。
そこまで考えてから俺は緩慢に首を傾げた。
違うって思った。
俺は……。
「あ……」
気を失う前まで俺を抱いていた青年のことを、やっと思い出した。
そしてものすごく甘く愛撫されたことと同時に、結腸までぐぽぐぽ犯されたことが脳裏に浮かんだ。確かにすっごく気持ちよかったけどさ、結腸はだめだろ。本当に死んじゃうかと思った。精液を奥に出されたら脳みそ焼き切れそうになっちゃったし。
奥、危険。
でもなー、ありえないところまで開かれちゃったけど、雷月(レイユエ)は優しかったんだよな。
結腸までは犯されないけど愛撫もろくにされないで延々犯されるか、愛撫マシマシで大切にしてもらえるけど結腸まで犯されるか。
何この究極の選択。
それにしても”天使”の身体ってすごい。あんなRPGみたいなイチモツで犯されたのに快感しかないなんて。しかも肛門が全然切れた様子もないし、そりゃあ”天使”だったら容赦なくヤるよなって思った。ま、”天使”になる前から毎日犯されてたけどなっ!
この世界、あまりにもひでえ。
大体さー、ここが男しか存在しない世界だなんて誰が思うんだよ。雷月には教えてもらったけど、だからって男が妊娠してしかも産卵とかないわー。
そんなことをつらつら考えていたら、扉が開くような音がして俺はビクッ! とした。
「真崎さま、起きていらっしゃいますか?」
「あ……」
雷月の声がして、俺はほっとした。彼でよかったと思う。
天蓋付きのベッドにかかっている薄絹がそっと開かれた。
「申し訳ありません。気が付かれる前に戻るつもりだったのですが……」
本当に申し訳なさそうに言われて俺は慌てた。そんなこと気にしなくても大丈夫だし!
「へ、平気、だから。ところで、どこに行ってたんだ?」
尋ねると、雷月は少し困ったような顔をした。そして逡巡するように言葉を紡ぐ。
「これは真崎さまに伝えていいことなのかどうかわからないのですが……」
「え? 何? 俺に関係すること?」
「直接的には関係しませんが……兄たちの件で、少し……」
ヒュッと喉が鳴った。アイツらの顔なんて見たくもないと思った。
「やはりお伝えするのは止めておきましょう」
身体が震えだしたのがわかる。でも俺に少しでも関係することならと気にはなった。
「ど、どんな件、なのかな? 俺は、大丈夫だし……」
内容によっては聞きたくないけど。
「それについてはその……我が国の法律にも関わってくるのですがお聞きになりたいですか?」
さっぱりわからなかったけど、この国のことは全く知らないわけだしと俺は頷いた。
「あ、でも……俺がもう聞きたくないって言ったら……」
「はい、止めます」
きっぱりと雷月は答えた。いやん、なんかカッコイイ。
「ですが、まずはお飲み物を召し上がって下さい」
優しく、気遣うように身体を起こされる。
「失礼します」
雷月がベッドに腰掛け、俺の腰を片腕で抱いた。その動きがスマートで、胸がきゅんとしてしまう。
湯呑を渡されて、俺はゆっくりと琥珀色のお茶を飲んだ。おいしいって思った。喉が乾いていたことにも気づいていなかったようだ。
「お代わりはどうしますか?」
「あ、うん。もう一杯ちょうだい」
都合三杯飲んで、やっと喉が潤った気がした。そういえば汗もたくさんかいたし、精液も、それから……その、愛液も……。思い出したら尻穴がきゅううんってした。俺の身体どんだけエロくなってるんだよぉ。
「で、その……この国の法律って?」
自分の身体の反応を誤魔化すように尋ねると、また雷月は困ったような顔をした。
「我が国が一妻多夫制だということはご存知ですね?」
「うん」
「ですので夫は妻をとても大事にすることが法で定められているのです。もし妻に無体を働いてることが証明されますと、夫は”教育”を強制的に施されます」
「”教育”って……どんな?」
なんか聞いててぞわぞわしてきた。ま、まさかな、って思ってしまう。それって、もしかして……もしかしてなの? エロ同人みたいな世界?
も、もしかしてあの皇子たち……男にめちゃくちゃに犯されちゃったりするわけ? それはそれで見てみたいかもっ!
俺がヤられてたみたいに皇子たちが男たちにのしかかられる姿……あのイケメンマッチョたちが……うわ、絵になる! 俺大・興・奮!
「ご覧になりますか?」
「え? 見られるの?」
どこかに連れて行かれるのかなと思ったら、雷月は水晶占いとかで使うような大きな水晶を持ってきた。
「こちらに少しだけ記録してあります。もし気分が悪くなるようでしたら止めますので、おっしゃってください」
そう言ってベッドの上で見させられた映像で、俺はちょっと興奮してしまったのだった。
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目が覚めた時、俺は一瞬自分がどこにいるのかわからなかった。
天蓋付きのベッドに寝かされていたのだけど、人の気配がない。こんなことはめったにないことだった。いつだってアイツらが側にいて、俺が気を失うように眠っても起きた時にはまた誰かのイチモツをぐっぽり嵌められていたりして……。
俺、ダッチワイフだったのかなって思ったらとても悲しくなった。
いくらアナニーしてたからって、初めてには一応夢があったんだ。いっぱい愛撫してもらって、ゆっくり尻穴もほぐしてもらって……ってそりゃあ190cmも身長があってがたいのでかい俺じゃそんなのは夢のまた夢だったかもしれないけどさ……うわーん。
そこまで考えてから俺は緩慢に首を傾げた。
違うって思った。
俺は……。
「あ……」
気を失う前まで俺を抱いていた青年のことを、やっと思い出した。
そしてものすごく甘く愛撫されたことと同時に、結腸までぐぽぐぽ犯されたことが脳裏に浮かんだ。確かにすっごく気持ちよかったけどさ、結腸はだめだろ。本当に死んじゃうかと思った。精液を奥に出されたら脳みそ焼き切れそうになっちゃったし。
奥、危険。
でもなー、ありえないところまで開かれちゃったけど、雷月(レイユエ)は優しかったんだよな。
結腸までは犯されないけど愛撫もろくにされないで延々犯されるか、愛撫マシマシで大切にしてもらえるけど結腸まで犯されるか。
何この究極の選択。
それにしても”天使”の身体ってすごい。あんなRPGみたいなイチモツで犯されたのに快感しかないなんて。しかも肛門が全然切れた様子もないし、そりゃあ”天使”だったら容赦なくヤるよなって思った。ま、”天使”になる前から毎日犯されてたけどなっ!
この世界、あまりにもひでえ。
大体さー、ここが男しか存在しない世界だなんて誰が思うんだよ。雷月には教えてもらったけど、だからって男が妊娠してしかも産卵とかないわー。
そんなことをつらつら考えていたら、扉が開くような音がして俺はビクッ! とした。
「真崎さま、起きていらっしゃいますか?」
「あ……」
雷月の声がして、俺はほっとした。彼でよかったと思う。
天蓋付きのベッドにかかっている薄絹がそっと開かれた。
「申し訳ありません。気が付かれる前に戻るつもりだったのですが……」
本当に申し訳なさそうに言われて俺は慌てた。そんなこと気にしなくても大丈夫だし!
「へ、平気、だから。ところで、どこに行ってたんだ?」
尋ねると、雷月は少し困ったような顔をした。そして逡巡するように言葉を紡ぐ。
「これは真崎さまに伝えていいことなのかどうかわからないのですが……」
「え? 何? 俺に関係すること?」
「直接的には関係しませんが……兄たちの件で、少し……」
ヒュッと喉が鳴った。アイツらの顔なんて見たくもないと思った。
「やはりお伝えするのは止めておきましょう」
身体が震えだしたのがわかる。でも俺に少しでも関係することならと気にはなった。
「ど、どんな件、なのかな? 俺は、大丈夫だし……」
内容によっては聞きたくないけど。
「それについてはその……我が国の法律にも関わってくるのですがお聞きになりたいですか?」
さっぱりわからなかったけど、この国のことは全く知らないわけだしと俺は頷いた。
「あ、でも……俺がもう聞きたくないって言ったら……」
「はい、止めます」
きっぱりと雷月は答えた。いやん、なんかカッコイイ。
「ですが、まずはお飲み物を召し上がって下さい」
優しく、気遣うように身体を起こされる。
「失礼します」
雷月がベッドに腰掛け、俺の腰を片腕で抱いた。その動きがスマートで、胸がきゅんとしてしまう。
湯呑を渡されて、俺はゆっくりと琥珀色のお茶を飲んだ。おいしいって思った。喉が乾いていたことにも気づいていなかったようだ。
「お代わりはどうしますか?」
「あ、うん。もう一杯ちょうだい」
都合三杯飲んで、やっと喉が潤った気がした。そういえば汗もたくさんかいたし、精液も、それから……その、愛液も……。思い出したら尻穴がきゅううんってした。俺の身体どんだけエロくなってるんだよぉ。
「で、その……この国の法律って?」
自分の身体の反応を誤魔化すように尋ねると、また雷月は困ったような顔をした。
「我が国が一妻多夫制だということはご存知ですね?」
「うん」
「ですので夫は妻をとても大事にすることが法で定められているのです。もし妻に無体を働いてることが証明されますと、夫は”教育”を強制的に施されます」
「”教育”って……どんな?」
なんか聞いててぞわぞわしてきた。ま、まさかな、って思ってしまう。それって、もしかして……もしかしてなの? エロ同人みたいな世界?
も、もしかしてあの皇子たち……男にめちゃくちゃに犯されちゃったりするわけ? それはそれで見てみたいかもっ!
俺がヤられてたみたいに皇子たちが男たちにのしかかられる姿……あのイケメンマッチョたちが……うわ、絵になる! 俺大・興・奮!
「ご覧になりますか?」
「え? 見られるの?」
どこかに連れて行かれるのかなと思ったら、雷月は水晶占いとかで使うような大きな水晶を持ってきた。
「こちらに少しだけ記録してあります。もし気分が悪くなるようでしたら止めますので、おっしゃってください」
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