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6.初めてだからわかりません
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王の謁見室で結婚誓約書にサインをさせられ、その後食事会となった。そういえば朝食もとっていなかったことをそこで思い出した。私としては宮廷魔導師長と労せず結婚できて万々歳だが、何がどうしてこうなったのだろう。
「理都、だったか。そなたは今後コルソンと同室になるが隣の部屋も利用可能だ。夫婦喧嘩などした時は使ってくれ」
新王に笑いながら言われ、私は苦笑した。するとスッと横合いから魔導師長に肩を抱かれ、「喧嘩などする必要がないくらい愛しますので余計なお世話です」と言われて悶絶しそうになった。そうでなくてもこの低めの声が超好みなのに耳元で、とかなんの拷問か。あれか、私をふにゃふにゃに溶かして有無を言わせないためか。
「本日から一週間休暇を与える。その後正式に披露目をするのでキスマークなどはつけないように」
「首のつまったドレスを用意してください」
「休暇後に改めて採寸をするらしい。お前は花嫁に恥ずかしい思いをさせたいのか」
「では披露目は中止を」
「却下だ! あ、ちゃんと嫁には俺の貢献っぷりをしっかり説明しておけよ」
「しません」
「うおい」
新王と魔導師長はずいぶんと仲がいいらしい。おなかいっぱいになったので目を丸くして見ていたら抱き上げられた。すごく、魔導師長の顔が近い。
「まだ昼ですが、いいですよね」
何がいいの。ねぇ、いったい何が。とても嬉しそうな笑顔に聞くこともできなくて私はそのまま魔導師長の部屋に連れ込まれた。
「あ、あのっ! どうして突然結婚なん、て……あっ……!」
「理都、まずは君が欲しい。後で君が納得するまで説明するから、どうか……」
ドレスのファスナーを下ろされ、半分脱げた状態でベッドに押し倒された。あらわになった首筋を舐められて思わず声が出る。彼に至近距離で言われたら逆らうことなんてとてもできない。
「……ちゃ、ちゃんと後で説明してくださいね……」
「理都に誓って」
余裕のない上ずった声で求められるなんて、もう胸がきゅんと甘く疼いて私はわなないた。
「その、初めてなので……」と伝えれば「大事にする」と頭のてっぺんから足の指先まで余すところなくいじられ舐められて、とろとろに溶かされた状態でその剛直に貫かれた。
「あっ……ああっ……!!」
すごくきつかったけど「好きだ」「愛している」と囁かれながら抱かれるのは心地よくて、もっともっと抱いてほしいとすら思った。
「これが一つになるってことなんですね……」と呟けば、「……理都は私を煽るのがうまいな……」と耳を甘噛みされた。煽ったつもりなんてない。
何度も口付けられ、舌を絡めとられた。甘く舌を吸われながらぐっぐっと抉られているだけで、中がきゅんきゅんしてしまうのが恥ずかしかった。
「んっ、んっ……」
最初は向かい合わせで抱かれたが、浴室では後ろから貫かれ、胸をやわやわ揉まれ乳首をくりくりといじられたり、彼を受け入れている場所の上にある感じるところを指先で小刻みに刺激されたりした。
「あっ、あっ、そこ……」
「理都、もっと感じてごらん……」
私が抱かれて感じるのは、彼が感じさせようとしているから当然なのだと、快感に素直になるように言い含められた。さすがに貫かれた中がその日いきなり感じるということはなかったが、毎日こんな風にされたらいっぱい感じるようになってしまうかもしれない。
それこそ文字通り、日が変わるまで抱かれ続けた。
「もう無理っ、無理ぃ……」
「理都、もう少し……好きだよ」
こういうの絶倫っていうのかな?
いろんなところをいじられて気持ちよかったけど、正直たいへんデス。
「理都、だったか。そなたは今後コルソンと同室になるが隣の部屋も利用可能だ。夫婦喧嘩などした時は使ってくれ」
新王に笑いながら言われ、私は苦笑した。するとスッと横合いから魔導師長に肩を抱かれ、「喧嘩などする必要がないくらい愛しますので余計なお世話です」と言われて悶絶しそうになった。そうでなくてもこの低めの声が超好みなのに耳元で、とかなんの拷問か。あれか、私をふにゃふにゃに溶かして有無を言わせないためか。
「本日から一週間休暇を与える。その後正式に披露目をするのでキスマークなどはつけないように」
「首のつまったドレスを用意してください」
「休暇後に改めて採寸をするらしい。お前は花嫁に恥ずかしい思いをさせたいのか」
「では披露目は中止を」
「却下だ! あ、ちゃんと嫁には俺の貢献っぷりをしっかり説明しておけよ」
「しません」
「うおい」
新王と魔導師長はずいぶんと仲がいいらしい。おなかいっぱいになったので目を丸くして見ていたら抱き上げられた。すごく、魔導師長の顔が近い。
「まだ昼ですが、いいですよね」
何がいいの。ねぇ、いったい何が。とても嬉しそうな笑顔に聞くこともできなくて私はそのまま魔導師長の部屋に連れ込まれた。
「あ、あのっ! どうして突然結婚なん、て……あっ……!」
「理都、まずは君が欲しい。後で君が納得するまで説明するから、どうか……」
ドレスのファスナーを下ろされ、半分脱げた状態でベッドに押し倒された。あらわになった首筋を舐められて思わず声が出る。彼に至近距離で言われたら逆らうことなんてとてもできない。
「……ちゃ、ちゃんと後で説明してくださいね……」
「理都に誓って」
余裕のない上ずった声で求められるなんて、もう胸がきゅんと甘く疼いて私はわなないた。
「その、初めてなので……」と伝えれば「大事にする」と頭のてっぺんから足の指先まで余すところなくいじられ舐められて、とろとろに溶かされた状態でその剛直に貫かれた。
「あっ……ああっ……!!」
すごくきつかったけど「好きだ」「愛している」と囁かれながら抱かれるのは心地よくて、もっともっと抱いてほしいとすら思った。
「これが一つになるってことなんですね……」と呟けば、「……理都は私を煽るのがうまいな……」と耳を甘噛みされた。煽ったつもりなんてない。
何度も口付けられ、舌を絡めとられた。甘く舌を吸われながらぐっぐっと抉られているだけで、中がきゅんきゅんしてしまうのが恥ずかしかった。
「んっ、んっ……」
最初は向かい合わせで抱かれたが、浴室では後ろから貫かれ、胸をやわやわ揉まれ乳首をくりくりといじられたり、彼を受け入れている場所の上にある感じるところを指先で小刻みに刺激されたりした。
「あっ、あっ、そこ……」
「理都、もっと感じてごらん……」
私が抱かれて感じるのは、彼が感じさせようとしているから当然なのだと、快感に素直になるように言い含められた。さすがに貫かれた中がその日いきなり感じるということはなかったが、毎日こんな風にされたらいっぱい感じるようになってしまうかもしれない。
それこそ文字通り、日が変わるまで抱かれ続けた。
「もう無理っ、無理ぃ……」
「理都、もう少し……好きだよ」
こういうの絶倫っていうのかな?
いろんなところをいじられて気持ちよかったけど、正直たいへんデス。
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