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絶倫な三人の夫は天使の妻を溺愛したい(ツイノベ風味)
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男の性しか存在しない世界―ナンシージエ
「はぁ……」
今年27歳になる青年はとても困っていた。青年は生まれてこのかた誰とも肌を合わせたことがない。というのも青年は勃起不全で、股間のそれを一度も使ったことがなかった。
この世界では30歳までに童貞を捨てないと「天使」という存在になる。
「天使」というのは、男の精を身体の奥で受け続けなければ死んでしまう者のことである。そこに例外はなく、最低でも三日に一度は抱かれないと衰弱死してしまうのだという。
だから青年はできることなら30歳になる前に童貞を捨てたかったが、股間のモノが勃起しないのでそれは不可能なのだった。
青年の家は裕福とはいえなかったが、両親は青年のことをいつも心配していた。だから成人してからは、勃起不全は治って娼館で童貞は捨ててきたと嘘をついた。それで両親を安心させることができたのはよかったが、青年は自分のついた嘘で、確実に自分の首を締めていた。
30歳になったら死のう。
でも一度でいい。誰かと肌を合わせてみたい。
そう思い、初めて娼館の近くにある飲み屋に足を踏み入れた。
青年は勃起不全をどうにかしようとして、身体を鍛えていた。そのせいか背もそれなりに高く、がたいもしっかりしている。顔つきもハンサムという程ではないが悪くはない。だからすぐに声はかけられたが、みな青年に「抱かれたそう」な者たちばかりだった。
僕が抱いてほしいんだけどな。
抱くことは残念ながらできないから。
四人目を断ったところで文句を言われた。お高く止まって、と。
そんなつもりは全くなかった。
肩を落とした青年に、青年よりも頭半分ぐらい背の高い男が声をかけてきた。
「ここ初めて? よかったら、俺に抱かれてみないか」と。
青年は恥ずかしかったが、その男の提案に飛びついた。
男は青年の勃起不全を笑ったりはしなかった。全てが初めてだと言うと、とても丁寧に青年に触れた。
男のイチモツはとても大きかったから、その夜のうちに受け入れることはできなかった。だが男は青年に提案をした。絶対に痛くないようにするから、君の初めてをもらえないかと。
どうせ死ぬ以外の選択肢は持っていないのだ。
青年は男に応じ、それから一週間かけて男のイチモツを受け入れた。
そうしたらもう、抱かれることが気持ちよくて青年は男に抱かれ続けることになってしまった。
男は絶倫だった。毎回丁寧に青年をほぐし、毎晩のように青年を抱いた。
もう思い残すことはなかった。
30歳になったら死のうと思ったのだけど、男はそれに待ったをかけた。
「天使になるなら結婚しよう」
天使なんて、男の精を受け続けなければならない金食い虫だ。男一人の精で青年の命を賄えるはずはない。
だが男には友人が二人いるという。その友人たちもイチモツがそれなりにでかく絶倫で、いつも相手には苦労しているらしい。
「金ならある。どうか君を養わせてくれないか」
「冗談だよね?」
「君とは身体の相性もいい。俺に抱かれるのが好きだろう?」
「好きだけど……」
確かに男に抱かれるのはすごく気持ちよくて、一度抱かれると何度も求めてしまうのは事実だった。
「友人たちにも抱かれてみて、無理だと思ったら断ってくれ」
そうは言ったが、男は青年に断らせる気はなかった。
男の友人たちは男の話を聞いて駆けつけてきた。
そして男と共に青年を甘く、優しく抱いた。身体の相性はすごくよくて、青年はだめだと思いながらも彼らに抱かれて啼いた。
男とその友人たちは青年から「はい」の返事以外求めていなかった。
「こんなにかわいい子がいたなんて、まるで運命だな」
それから戸惑う青年の両親にも挨拶に行き、三人は説き伏せて、青年を娶った。
「天使にならなくても一生愛すよ」
「なったらこれまで以上に愛すから安心してくれ」
「金もあるから心配しないでほしい」
三人は絶倫すぎるが故に付き合ってくれる者がいなかった。がむしゃらに働いていたせいで金はある。
しかも彼らは総じて、世話好きだった。
動けなくなるぐらい抱いた相手を、甲斐甲斐しく世話することに飢えていた。
おかげで青年は愛され続け、二人の子を出産し(卵生)、その後は天使になってからも満足するまで愛され続けたという。
そんな、甘くて幸せな天使のお話。
おしまい。
BL書きたい。エロ書きたい。時間がない! せめて妄想したい! で書いてみた。
本格的に書く場合はこちらは削除しますが、書けるかどうかわからないのでせめてネタだけでも。
お付き合いありがとうございましたー。
よかったら感想くださいな。ツイのコメ欄でもいーんで。
「はぁ……」
今年27歳になる青年はとても困っていた。青年は生まれてこのかた誰とも肌を合わせたことがない。というのも青年は勃起不全で、股間のそれを一度も使ったことがなかった。
この世界では30歳までに童貞を捨てないと「天使」という存在になる。
「天使」というのは、男の精を身体の奥で受け続けなければ死んでしまう者のことである。そこに例外はなく、最低でも三日に一度は抱かれないと衰弱死してしまうのだという。
だから青年はできることなら30歳になる前に童貞を捨てたかったが、股間のモノが勃起しないのでそれは不可能なのだった。
青年の家は裕福とはいえなかったが、両親は青年のことをいつも心配していた。だから成人してからは、勃起不全は治って娼館で童貞は捨ててきたと嘘をついた。それで両親を安心させることができたのはよかったが、青年は自分のついた嘘で、確実に自分の首を締めていた。
30歳になったら死のう。
でも一度でいい。誰かと肌を合わせてみたい。
そう思い、初めて娼館の近くにある飲み屋に足を踏み入れた。
青年は勃起不全をどうにかしようとして、身体を鍛えていた。そのせいか背もそれなりに高く、がたいもしっかりしている。顔つきもハンサムという程ではないが悪くはない。だからすぐに声はかけられたが、みな青年に「抱かれたそう」な者たちばかりだった。
僕が抱いてほしいんだけどな。
抱くことは残念ながらできないから。
四人目を断ったところで文句を言われた。お高く止まって、と。
そんなつもりは全くなかった。
肩を落とした青年に、青年よりも頭半分ぐらい背の高い男が声をかけてきた。
「ここ初めて? よかったら、俺に抱かれてみないか」と。
青年は恥ずかしかったが、その男の提案に飛びついた。
男は青年の勃起不全を笑ったりはしなかった。全てが初めてだと言うと、とても丁寧に青年に触れた。
男のイチモツはとても大きかったから、その夜のうちに受け入れることはできなかった。だが男は青年に提案をした。絶対に痛くないようにするから、君の初めてをもらえないかと。
どうせ死ぬ以外の選択肢は持っていないのだ。
青年は男に応じ、それから一週間かけて男のイチモツを受け入れた。
そうしたらもう、抱かれることが気持ちよくて青年は男に抱かれ続けることになってしまった。
男は絶倫だった。毎回丁寧に青年をほぐし、毎晩のように青年を抱いた。
もう思い残すことはなかった。
30歳になったら死のうと思ったのだけど、男はそれに待ったをかけた。
「天使になるなら結婚しよう」
天使なんて、男の精を受け続けなければならない金食い虫だ。男一人の精で青年の命を賄えるはずはない。
だが男には友人が二人いるという。その友人たちもイチモツがそれなりにでかく絶倫で、いつも相手には苦労しているらしい。
「金ならある。どうか君を養わせてくれないか」
「冗談だよね?」
「君とは身体の相性もいい。俺に抱かれるのが好きだろう?」
「好きだけど……」
確かに男に抱かれるのはすごく気持ちよくて、一度抱かれると何度も求めてしまうのは事実だった。
「友人たちにも抱かれてみて、無理だと思ったら断ってくれ」
そうは言ったが、男は青年に断らせる気はなかった。
男の友人たちは男の話を聞いて駆けつけてきた。
そして男と共に青年を甘く、優しく抱いた。身体の相性はすごくよくて、青年はだめだと思いながらも彼らに抱かれて啼いた。
男とその友人たちは青年から「はい」の返事以外求めていなかった。
「こんなにかわいい子がいたなんて、まるで運命だな」
それから戸惑う青年の両親にも挨拶に行き、三人は説き伏せて、青年を娶った。
「天使にならなくても一生愛すよ」
「なったらこれまで以上に愛すから安心してくれ」
「金もあるから心配しないでほしい」
三人は絶倫すぎるが故に付き合ってくれる者がいなかった。がむしゃらに働いていたせいで金はある。
しかも彼らは総じて、世話好きだった。
動けなくなるぐらい抱いた相手を、甲斐甲斐しく世話することに飢えていた。
おかげで青年は愛され続け、二人の子を出産し(卵生)、その後は天使になってからも満足するまで愛され続けたという。
そんな、甘くて幸せな天使のお話。
おしまい。
BL書きたい。エロ書きたい。時間がない! せめて妄想したい! で書いてみた。
本格的に書く場合はこちらは削除しますが、書けるかどうかわからないのでせめてネタだけでも。
お付き合いありがとうございましたー。
よかったら感想くださいな。ツイのコメ欄でもいーんで。
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気が向いたらでいいので、是非続きをお願いします(>人<;)
あらすじみたいなものなのでそのうちしっかり書けたら書きますー
ありがとうございますー
ぜッ是非続きを!
これほぼほぼあらすじなんで、起こせたら小説にしたいなーってやつですー。
書けたら書きますー
待ってました\(^o^)/
ラブラブエンド大好きなので、時間ができたら続きも読みたいです(^^)
他にも青年のような境遇の人もいそうで、違うスピンオフも見てみたい!
ありがとうございますー!
続きというか、これをしっかりラブラブ小説におこすかってところなのですががが。
それなりにがんばりまーす。